競走馬主要血統表 および評価
2015クラシック世代(2012年産)
キャロット賞金上位5頭(2015年2月15日時点)
と
DDK TNBの持ち馬 を検討
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ただし、どう考えてもクラシックには乗らないであろう賞金5位のレオパルティナと、
競走馬になれるかどうかも怪しい持ち馬アマレッティは除いてある
シャイニングレイ 募集額;6000万(一口¥150,000) 牡 出産時母;9歳
サンデーサイレンスのスピードに Lyphardの柔軟性と賢さ、Blandford系のスタミナを持ち ややパワーに欠ける他に欠点のない万能性を持つ。 シェルズレイは重賞に少し届かない程度の牝馬で、 スパルタ調教師に負けずマイルから2000mをタフに走りぬいた。 父クロフネからたどるDeputy Minister系はNorthern D.系の中でも異端で 乾いた芝では瞬発力を欠きダートや重馬場が得意なパワー血統である。 体は筋肉質・固めで距離適性が広がらない。 まるでNative D.系のような特徴であるが、他のNorthern D.系とのクロスでは きちんとスピードを伝えることが出来る点で優秀である。 また、フレンチデピュティはサンデーサイレンスとの和合性が高い。 母母父のウイニングチケットからたどるトニービン-ゼダーン系は 芝の卓越したスピードと長距離適性を遺伝するが やや不器用で加速に距離を要する特徴もある。 Prince Rose系、Bois Roussel系とSt. Simonの仔系統が2つあり、 一応薄まっているとはいえ気性は荒めに出やすいかもしれない。 シャイニングレイの血統を見ると 父母がそれぞれ違う系統で4本の■Northern D.系を持っており、 その主軸がDeputy Ministerとやや固めの血統ながらも 柔軟性と瞬発力を引き出しやすい構成となっている。 スピードの供給源として優秀なトニービンが3代前にいるのは心強い。 ディープ遺伝の唯一の弱点とも言える 筋力不足、パワー不足を補えているのは非常に良い。 ダービーに出てこられれば相当面白い。 Fairway系のクロスは、神経質さ、臆病さを与える危険がある。 Blandford系、ゼダーン系、Bois Roussel系、Nijinsky系と 長距離向きで頭の良い血統が揃っているのはいいのだが、 どれもクロスしていないため母主軸のDeputy Ministerに取り込まれて 良さを失っていないかが心配である。 4代前血統構成は■Phalaris11本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系4本、■Nas.系2本)、 パワーの異系1本、スタミナの異系3本、気性難の異系1本。
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ルージュバック 募集額;2400万(一口¥60,000) 牝 出産時母;9歳
1次、1.5次と売れ残った時には この馬の活躍を誰が想像しただろうか。・・・ところが、 各方面のブログを見ると「実はこの馬が走るかも」と 予想していた人は多かった。さすがである。 ジンジャーパンチはアメリカの競走馬でダート1600m~2000mで活躍し、 G1を5勝、BCディスタフも勝っている。 2007年エクリプス賞最優秀古牝馬も獲っている。 4~5歳が活躍のピークだった。 母父のAwesome Againもまたダート2000mで活躍し、 その血統はダート向きのNorthern D.系異端のDeputy Minister系である。 そこにBlushing Groom系のスピードと持続力、 Mr. Prospector系のパワーが加わりアメリカ向きの資質を十分に持っていた。 距離の融通は利かなくてもさほど問題なかったはずである。 母母のBold Rular系がその母父のスピードを強化し、 Teddy系で頑丈さとパワーも強化していた。 母母の持つHyperion系、Owen Tudor系は どちらもGainsboroughを祖とするスタミナ血統だが、 Owen Tudor系の産駒はなぜかマイル以下を得意とする短距離馬が多い。 Owen TudorからTudor Minstrelという圧倒的なマイラーが出たことを まだ第2次世界大戦当時のイギリス人は不思議がったそうだが、 私としては、あまりの気性の激しさゆえに スタミナで短距離を走りきる血統であったのだろうと推測する。 ルージュバックには、特に気性面を遺伝すると言われる 父母、母母のラインでこのOwen Tudor系がクロスしており、 圧倒的なスピードと荒い気性を遺伝させているはずだ。 母の主軸はNorthern D.系であるが全体としてはNas.系からのスピード供給が多く 瞬発力というよりは持続力重視の血統で大レース、ハイペース向きではないか。 スタミナ系で長距離向きのHyperion系のクロスはあるが、 前述したOwen Tudor系の気性、Teddy系のパワーのクロス、 さらにはMr. Prospector系もあることを考えると 距離の融通は利かないかもしれない。 マンハッタンカフェの項でも書いたことだが、 3世代前にRibotがいることで頑強さと爆発力が備わっている。 このRibotが今回うまく働いてくれたことを強調したい。 血統背景から成長速度が遅めなことが予測され、 現時点でこれだけ強いのなら完成したらどれだけの大器になるのだろう。 この値段でこの馬を買えた人を心の底から羨ましく思う。 4代前血統構成は■Phalaris7本 (うち■Turn-to系1本、■Northern D.系1本、■Nas.系3本、■Native D.系1本)、 パワーの異系2本、スタミナの異系4本、爆発力の異系1本、零細血統2本。
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サフィロス 募集額;2000万(一口¥50,000) 牝 出産時母;12歳
短距離を得意とした理由は父父フジキセキに流れるIntent系のせいである。 ここにパワー志向の強いHimyar系も入り 芝での活躍範囲は短距離に縛られたと言っていい。 それはそれで良いことであり、短距離向きの母を配合すればいいだけ。 長距離馬は賢さという気性面のカテゴリーに気を配らねばならないのに対し、 短距離は純粋に身体面の勝負である。話は簡単だ。 母ダークサファイアは芝短距離の新馬を1勝したのみで あまり特筆すべきことのない成績である。 半兄にダート短距離で一世を風靡したサウスヴィグラスがおり、 母父Star de Naskraの遺伝が強くスピードの因子は持っていたものの Turn-to系の弱点であるパワー不足によって この程度の成績で終わってしまったのではないかと推測される。 Teddy系とHimyar系がもう少し頑張ってくれれば…まあ、仕方ない。 サフィロスの血統でまず目を引くのは Intent系とMan o'War系の零細血統のクロスである。 これにより早熟因子が強調され、 デビューの頃にはおそらく馬体が完成しているのではないか。 他にTeddy系、Himyar系とパワー系統のクロスがあり 母が苦慮したパワー不足を解消しようとしている。 Nas.系の内包クロスもあるが、奥底に沈んでおり気性難の問題は あまり起きないかもしれない。 Turn-to系のクロスではスピードと瞬発力が強調され、 心配された脆弱さもRibotのカバーにより 体質改善がなされているようである。 ついでに爆発力は期待したいが、 成長力と比較して総合的な強さはどうなるだろうか?疑問もある。 活躍の旬は短いかもしれないし、 馬場やコースも限定されるかもしれない。 キンシャサノキセキ、あるいは 父父フジキセキの系統らしい馬になるだろう。 4代前血統構成は■Phalaris7本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系1本、■Nas.系2本)、 パワーの異系4本、気性難の異系1本、爆発力の異系1本、零細血統3本。
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アヴニールマルシェ 募集額;7000万(一口¥175,000) 牝 出産時母;10歳
パワー不足気味なことを除けば万能である。ここ大事。 母ヴィートマルシェは名牝キョウエイマーチが遺した唯一の牝馬で 代表産駒はサンブルエミューズ!!これは譲れない。 上が走ったから、という理由だけで この値段に飛びつく人もいるのだから、 不景気なんて嘘なんじゃないかと疑いたくなる。 下唇をぐっと噛み締めないと発音できない名前は 狙ってつけたのだろうのか? 姉は一口5万でしたよ。とても楽しめましたよ。(にっこり) 母の血統背景とその将来性は 3年前サンブルエミューズを買ったときに検討したが、 アヴニールマルシェの血統表を見ると 姉よりもさらに大きな爆弾を抱えているのがわかると思う。 Lyphardの直仔であるAlzaoとダンシングブレーヴが3世代前に同居しており、 さらにその2頭は自身の母系統も同じで「血が近すぎる」のである。 ディープの仔でLyphardの4世代前クロスなら あの怪物ジェンティルドンナがいるじゃないか と反論もあるかと思う。 が、問題なのはLyphardのクロスだけではなく 父ディープインパクトの弱点であったパワーの供給元が何もないことである。 ヴィートマルシェは3世代前に Turn-to系1本、Nas.系2本、Northern D.系2本を持っているが Phalaris系の中でもパワーを特徴とするNative D.系を全く持たないどころか Teddy系、Himyar系といったパワーの異系すら持っていない。 スピード系統に偏った中途半端な血統であることがわかる。 一応、Deputy Minister系にパワーはあるが、それだけではなんとも心もとない。 これでダートしか走っていなかったのだから、 完全異系のMatchem系のクロスだけでやりくりしていたのだろう。 (Deputy Minister系がNorthern D.系にもかかわらず パワーとダート適性に長けるのはMatchem系の影響である) このクロスは内包してしまうと良い効果は著しく減退する。 産駒は筋肉質でパワーがあるように見えて、それはハリボテである。 だからこそ、父でパワーの因子を補う必要があり、 サンブルエミューズ(父ダイワメジャー) グレナディアーズ(父ネオユニヴァース)と サンデー系の中でもパワー系の種牡馬と交配されてきたのである。 ディープインパクトとの交配ではこのパワーのなさが致命的弱点となる、 と、思い切って予言してみる。 加えて、母方からスタミナの供給源もほとんどないことも付け加えたい。 さらに、サンブルエミューズの悩みの種の 諦めがちな気性もおそらく遺伝しているだろう。 これは近親配合の弊害と言っていい。 Nas.系のクロスは奥まっているが持続力はそこそこあるか。 Northern D.系が前に出ているので瞬発力や成長力がありそうにも見えるが 早熟Matchemの血が黙っていてくれるだろうか。 下唇を噛んでクラシックの結果を待ちたい。 4代前血統構成は■Phalaris10本 (うち■Turn-to系3本、■Northern D.系3本、■Nas.系2本)、 パワーの異系1本、気性難の異系1本、スタミナの異系2本、零細血統2本。
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アダムスブリッジ 募集額;4600万(一口¥115,000) 牡 出産時母;10歳
産駒はパワータイプで固い馬場向きではない。 母父マイニングの短距離属性は伝わらず、 得意距離は2000m以上でダートも走れる。 母シンハリーズはデルマーオークス(米G1 芝1800m)を勝ち、 2005年アメリカンオークスでシーザリオの3着に来た馬である。 当時の映像で見る限りは完敗だったようだが、 早めに仕掛けて勝ちを狙った競馬は立派だった。 その父シングスピールはマイルから中距離までを得意とする 大種牡馬Sadlar's Wellsの血を引く種牡馬である。 一見して早熟のように見えるが実は成長力に富み、 体も頑健で長く活躍する産駒が多い。 この血統表を色分けしてみると、 なんだか重い。凄く重厚な気がする。 その理由の一つはなんといってもHyperionの3本クロスだろう。 父側の2本のクロスに負けじと母側は3世代前までHyperionをせり出させている。 母側に零細血統が多いのでさらにHyperionが目立つ。 この馬は長距離に適性がある可能性が高い。 父側に流れるMr. Prospector系の血が主張していないし、 さらにHalo系のクロスもあるとなればさらに長距離への夢が広がる。 地味にHerbager系もスタミナを補完する血統である。 Nas.系のクロスを持たず気性が比較的穏やかなのも長距離向きだろう。 Mr. Pro.系が踏ん張っている分パワーの供給もある。 成長のピークを迎える3歳秋までにしっかり勝ち上がっておけば、 そこには菊の花が待っているのかもしれない。 4代前血統構成は■Phalaris9本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系2本、■Nas.系1本、■Native D.系1本)、 パワーの異系1本、スタミナの異系4本、零細血統3本。
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DDK 持ち馬4頭 |
プルガステル 募集額;4000万(一口¥100,000) 牡 出産時母;10歳
小回りを器用にまわりチョコンと差す競馬が得意である。 ディープインパクト産駒が苦手な中山コースへの適性が高い。 瞬発力勝負は苦手で平均ペース以上のレースが得意。重馬場やダートも得意。 芝の中距離以上を走るためには母の助けが必須である。 母ゴレラは欧州のマイラーでG1は1勝ながら 4歳時にムーランドロンシャン賞2着、BCマイル3着など 牝馬としてはかなり優秀な成績を修めている。 父Cearleon系、母父Nureyev系ともにNorthern D.系の中では スピードのあるマイル属性が強く、 さらには短距離血統のHabitat系も強調されていて 母の成績はこれらの血統背景の影響だろう。 母父Greep Tree Roadはパリ大章典を勝っているが これはBlandford系の影響でゴレラ自身にはあまり遺伝が残っていない。 持続するスピードが持ち味で、成長力もそこそこある。 Sir Gayload系のクロスもスピードを強化してくれているはずだ。 プルガステルは、父のパワー、母のスピードと 因子はいいものを持っているはずなのだが、ここまで全く良さが出ていない。 瞬発力を欠くのはNative D.系と母系の血からもしょうがない。 それに加えて競馬がわかっていないというか、集中力がなく 出遅れて巻き返せず終了するパターンを何度も繰り返している。 Cearleon系、Nureyev系などはNorthern D.系とはいえ賢さが低いためだろう。 Prince Rose系の気性難のクロスもこの馬にとってはマイナスの作用が大きい。 こういった馬の気性の矯正のために 幾多の馬具や調教技術が進歩してきたのだと思うが。 スタート練習をして欲しい。 騎手に指示を出して欲しい・・・・・・ 要望はたくさんある。が、悲しいことにおそらく声は届かないのだろう。 馬自身の成長力に期待するしかない。 行って息が持つ短距離、という選択をして大成功の勝ち上がり。 能力の違いで勝っただけなので本質は何も変化していないのだが、 それでも競争生活が伸びたのだから良しとしましょうか。 頑張って本体代を回収していただかなければ。 牧場で草を食む毎日。 厩舎が悪けりゃこの程度。 高い買い物でした。 4代前血統構成は■Phalaris10本 (うち■Turn-to系3本、■Northern D.系2本、■Nas.系1本、■Native D.系2本)、 パワーの異系2本、スタミナの異系2本、気性難の異系2本。
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レントラー 募集額;2400万(一口¥60,000) 牡 出産時母;9歳
Hyperionのクロスを内包しスタミナ豊かな中長距離向きの種牡馬である。 スピードの絶対値は高いが不器用で瞬発力を欠いていることからも、 Lyphardの血の影響はほとんどなくなっていると考えられる。 成長力は遅め。ダービーに間に合うか間に合わないかといったところか。 母ハートビートワルツはオークス馬シルクプリマドンナの全妹で、 なんらかのトラブルを抱えていたようで地方1戦で引退。 始めから繁殖向きとして生産された馬と推測される。 兄の中で最も走ったのがナイトホークスで地方の特別戦で6勝。 産駒は中央未勝利であったがレントラーがあっさりとその壁を破った。 一年空胎を挟んでの大物種牡馬で受胎。 活躍の素地は整った! と思ったら抽選。 皆さん考えることは同じである。 父母とも主軸がHail to Reasonからの分枝で スピードと柔軟性を強化しているが線が細く骨格が脆弱になりやすい。 しかも、Halo系とRoberto系をクロスさせると 遺伝力の差によりHalo系のキレが減弱し Roberto系のもっさりした動きになってしまいやすい印象がある。 小回りの捲りが得意で広いコースは前に届かない。 そこをLyphardやNorthern Dancerなどの瞬発力血統に補完してもらいたいのだが、 ここまでの走りを見る限りどうやら叶わぬ願いらしい。 シルクプリマドンナがあんなに良い馬を出しているのに、 この差はなんなのだろうか。 父の中のトニービンと母のPrince Rose系に気性のニックスもあるのだが、 この馬に限っては良さを出していない。残念。 春は諦めた。Ribot系、トニービンの爆発力を信じて秋に期待する。一応。 菊花賞に登録するも、 なぜか出走はせず。 謎のパワーが働いたとしか思えない。 4代前血統構成は■Phalaris8本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系2本、■Nas.系2本、■Native D.系1本)、 パワーの異系3本、スタミナの異系2本、気性難の異系1本、 爆発力の異系1本、零細血統1本。
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チャリスウェル 募集額;2000万(一口¥50,000) 牡 出産時母;11歳
一頭は欲しい。という勢いで、 よく検討しないで買ってしまった結果がコレである。 長距離向き・晩成血統の母と早熟のダイワメジャー。 Hail to ReasonのクロスはRobertoのもっさり感だけを残している。 気性難を軽減する要素無しというのも嘆かわしい。 激しい気性が邪魔して距離は限られるだろう。 あとはNas.系のスピードがどれくらいあるのかだが、 父系にクロスの刺激がないのが残念。 スピードの絶対値と瞬発力が足りないので 気性はともかくとしてダートのほうが向くのではないか。 中央競馬引退後、地方で2勝。 気性さえ克服できればこれくらいはやれる。 良い馬主に拾われたと思う。 これからも頑張って欲しい。 4代前血統構成は■Phalaris8本 (うち■Turn-to系3本、■Northern D.系1本、■Nas.系2本、■Native D.系1本)、 パワーの異系4本、スタミナの異系3本、気性難の異系1本。
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アルフヘイム 募集額;1400万(一口¥35,000) 牝 出産時母;5歳
器用さと賢さを犠牲にしてスピードの強化を図った種牡馬である。 輸入した1年目で(他の馬の)馬格の良さに引かれ手を出したものの、 やっぱり心配していた通り気性面がとんでもない。 馬格は良さそうだったシーザリオの仔と「血統がほぼ同じだから」と 選んだものの、大失敗だったどころか 向こうも失敗しているという、なんという連鎖。 Nijinsky、Aureoleのクロスがあるので 筋肉質的には中長距離向きなのだろうが、 気性がいかんせん短距離しか持たない。 Northern Dancerの近いクロスがあるので 成長力には期待できるかもしれない。 というより、それに期待しないとかなり苦しいことになる。 中央競馬引退。 非力に加え、前時代的な「古い」クロスによる 切れ味不足も最後まで治らず。 地方でも微妙かも。 4代前血統構成は■Phalaris10本 (うち■Turn-to系1本、■Northern D.系6本、■Nas.系1本、■Native D.系1本)、 パワーの異系2本、スタミナの異系3本、爆発力の異系1本。
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TNB 持ち馬3頭 |
クルミナル 募集額;3600万(一口¥90,000) 牝 出産時母;10歳
クルソラはアルゼンチンのGⅠを2勝の名牝で これまでの産駒は1000万クラス程度となかなかの成績を残す。 Nas.系のクロス内包は気性に相当の悪影響があるようで 活躍した兄馬も去勢を受けている。 この母馬に気性の穏やかなディープインパクトは 当たりの可能性がかなり高い。 第一回募集時にクラブ最高の抽選倍率だっただけのことはある。 そして、その抽選を見事勝ち取ったTNBを大いに褒めたい。 Lyphardのクロスがよく効いて瞬発力があり、 Hyperion系、Swynford-Blandford系のクロスから スタミナと賢さを引き継ぐことに成功している。 Nas.系の中でも幻惑血統のBlushing Groom系が主軸なので、 突然変異的にパワーを持ったとしても不思議ではない。 Candy StripesからはInvasor、Leroidesanimauxと パワーを持った中距離馬が出ているのでパワーの補完もあると考える。 本来はマイル以上の中距離を得意にしているはず。 阪神の桜、府中の樫とどちらも攻略してしまいそうな強さを持っている。 これは正直、羨ましい。 成長力はそれほどない・・・かも知れない。 4代前血統構成は■Phalaris9本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系2本、■Nas.系2本)、 パワーの異系1本、スタミナの異系4本、気性難の異系1本、零細血統1本。
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ノーブルリーズン 募集額;1800万(一口¥45,000) 牝 出産時母;12歳
小回りを器用にまわりチョコンと差す競馬が得意である。 ディープインパクト産駒が苦手な中山コースへの適性が高い。 瞬発力勝負は苦手で平均ペース以上の消耗戦が得意。重馬場やダートも得意。 芝の中距離以上を走るためには母の助けが必須である。 母カメリアローズは芝マイルをタフに走り続けた馬で、 仔にダローネガというオープン馬を出している。 マイルへの距離固定は、 器用さの低いホワイトマズルの血を考えると仕方ないと諦められる。 父ネオユニヴァースの特性とこの母の特性は和合しており マイルのレースで先行できるなら力を発揮できるだろう。 ただ、柔軟性がやや低いため高速馬場への対応は若干苦手かもしれない。 あとは、Fairway系3本クロスに由来する臆病さがどう遺伝しているか。 騎手を悩ませる馬になる可能性もあり、今後を注目したい。 4代前血統構成は■Phalaris10本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系1本、■Nas.系2本、■Native D.系1本)、 パワーの異系2本、スタミナの異系2本、気性難の異系1本、零細血統1本。
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レレオーネ 募集額;6000万(一口¥150,000) 牡 出産時母;17歳
ポトリザリス自身は1996年のアルゼンチンのオークスとダービーを勝った名牝。 中距離適性は間違いなくある。 スピード型よりはパワー型かもしれない。 産駒の筋肉量は豊富で軽い走りというよりは 粘りこみやハイペース演出のタイプではないか。 母父PotrillazoからはドバイWC2着馬が出ており スピードとパワーの遺伝力は素晴らしい。 主軸にNasrullah直系で豊かなスピードとともに 中距離固定、気性難を遺伝させる。 他にパワーのTeddy系、スタミナ寄りの零細血統Hampton系で構成されている。 母母はNative Dancer系-Raise a Native系のミスプロ分枝前の直系で、 ダートの適性とスピードは十分にあるが柔軟性を持たず距離固定の因子が強い。 Prince Rose系+Nasrullah系と気性のニックスがあるが母の内包では力が弱い。 母母父のFairway系はNearcoを介さないPhalaris系で、臆病さの遺伝がある。 母母母のTourbillonはダート適性の強化を与える零細血統。 母の遺伝的特徴は ・パワーはかなりある予感 ・筋肉量は豊富 ・クロスが少なく健康度は高い ・距離の融通性はない ・気性難の因子が強い ・Nearco仔系の良さをあまり引き出さない と考えられ、ディープインパクトとの配合では ・ディープインパクトの良さであるTurn-to系およびLyphard系とクロスせず強調しない ・スタミナ3系統も全て別でクロスによる強化がない ・Teddy系のクロスによるパワーの遺伝 ・Fairway系のクロスによる臆病さの遺伝 が考えられる。 Blandfordの血も強調されないと単なる重い血になってしまうし、 せめて母方がFairway系ではなくNearco仔系を持っていたら将来も違ったかも。 2014年産駒はディープブリランテ。 その母系統が持つNas.の血の濃さが良い刺激になってくれるとこの幼駒は面白いのだが、 高齢母なので賢さがより心配ではある。 1勝! これはめでたい1勝です。 厩舎によれば晩成とのこと。 ・・・ホント? 先々に期待しましょう。 4代前血統構成は■Phalaris8本 (うち■Turn-to系2本、■Northern D.系1本、■Nas.系1本、■Native D.系1本)、 パワーの異系2本、スタミナの異系2本、気性難の異系1本、零細血統3本。
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