ハービンジャー
26.エカルラートの18 牡 母10歳 6万/口 母優先
華々しい名馬を数多く出したスカーレットローズの末裔だが、当母からは全く活躍馬が出ていない。2歳上の姉クリムゾンブーケの産駒ダノンロッソがやっと3勝しているが、それが限界だろう。というのも、クリムゾンブーケにしても当母にしても、スカーレットローズが超高齢で出産した仔で、彼女たち自身の競争能力のみならず繁殖能力まで奪ってしまったとは考えられないだろうか。少なくとも当駒に当母初の大爆発が待っている!と言い切れる要素は薄い。
69.アンレールの18 牡 母8歳 8万/口 母優先
ハービンジャー産駒の代表馬は最近海外転戦をしているディアドラだと思うが、そのディアドラの母ライツェントはスペシャルウィーク×名牝ソニンク系、当母はディープインパクト×名牝フレンチバレリーナ系。スペシャルウィークはサンデー×Nijinsky×Hyperion系のステイヤーで、ディープインパクトもサンデー×Lyphard×Blandford系のステイヤー。これを配合が似ていると「こじつける」か、いや「全然違うでしょ」、と鼻で笑うのか、それは皆様にお任せするが、私は鼻で笑う派である。
ダイワメジャー
29.イグジビットワンの18 メス 母16歳 5万/口
母高齢
72.ムーングロウの18 牡 母9歳 7.5万/口
母の兄に海外マイルG1を2勝したMediceanがいて、牝系の遠縁にダートの名馬コンサートボーイがいる。ダート王を出せるポテンシャルがある、とモンプティクールの16を褒めちぎり、その馬ノーヴァレンダが我が持ち馬ガルヴィハーラを全日本2歳優駿で打ち砕くという、嬉し悲しい事象を経験したが、ダートの道を目指すなら当父は悪くない。というより、芝短距離界にロードカナロアが居る以上スピードで勝ち目がないのでパワーを活かしてTeddy系やHurry On系のクロスを頼りにダート系の配合を目指すというのは理にかなっている。
同世代が相次いで逝去する中、私の大好きなダイワメジャーは奮闘している。引退の瞬間まで奮闘し続けた彼の現役生活と同じように、血を残す大仕事をぜひこれから先も頑張ってもらいたい。
73.ユールフェストの18 メス 母9歳 4.5万/口 母優先
母父父サザンヘイローはHalo×(Northern D./2)で、上の表で見てわかる通りダイワメジャーと相似の血である。ユールフェストの16のときには気づかなかったが、スクリーンヒーローの母ランニングヒロインもサンデー×ノーザンテーストなので同様にユールフェストと相似血である。体質の問題はあるにしてもユールフェストの16が一口馬主にとって超難関の新馬勝ちを収めているので、この相似血の影響は良いかもしれない。割り切った短距離型なのも好感が持てる。
ブラックタイド
31.マンドゥラの18 牡 母11歳 7万/口
今日、この記事に筆入れしているこの日8月25日に新潟1800mをブラックタイド産駒が鮮やかに勝った。馬群を割って瞬発力で競り勝つ、と、ディープ血統とは思えないパワフルな勝利で、マルティンスタークの偉大さを再認識した…と同時に、今年の配合で似た幼駒はいないものかとすぐに探したが、そんな簡単な話はどこにも無かった。ブラックタイド産駒の代表馬キタサンブラックにしてもあるいはマイネルフロストにしても牝系は短距離のスピード系で、当駒のやや重い牝系では期待は薄い。
兄でも弟でも、ウインドインハーヘア牝系には軽い血、だと思う。弟はもうこの世にいないが。
76.クルージンミジーの18 牡 母9歳 6万/口
(前述から続く)とはいえ、どちらも買えません、では安直な結論すぎる。こちらの産駒は見た目はマイラーっぽいCozzeneとStorm Catの血が主軸で、Mr.Pro.系、Tom Fool系の補助血統も含んでいる。足を引っ張りそうなBlandford系クロスはない。母はド短距離血統の葦毛、そして当駒も目立つ葦毛、今年のブラックタイドでどちらかを買うなら断然こちらだろう、が、当然のごとく人気でしょうね。
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