2026年に入ってもう3月ですって。早いですね。
クラブの募集馬は全然わからないんですけど、
社台スタリオンに繋養されている種牡馬ならわかるので
ちょっと考えてみました。
イクイノックス

母シャトーブランシュは募集金額1000万ながらマーメイドSを勝つなどした絹クラブの活躍馬で、その父キングヘイローに母父トニービンというわかりやすい先行脚質だった。これに父キタサンブラックで先行粘り型のイクイノックスが出た、というのは理屈としてわかるが、ここまで偉大な活躍に結び付いたのはやはりダンシングブレーヴの力だろう。私DDKの持ち馬に桜花賞6着のサンブルエミューズという牝馬が居て、姉ナミュールが後方一気の脚質だったのに対し妹ラヴェルは父キタサンの影響を受けた先行型だった。サンブルエミューズの仔のスピードの極限値が高いのはダンシングブレーヴが色濃く影響を出しているからである。キングヘイローも気性のせいで逃げ馬ではあったが溜めてキレる脚もあった、ということか。父父ブラックタイドのAlzao>Lyphardの影響もあって、先行型スピードながらキレる脚もあったのがイクイノックスの強みだろう。また、バクシンオーやトニービンといった頑健さを併せ持つパワー・スタミナのNasrullahからの供給もあって中長距離向きに出そうで、クラシック血統は間違いなさそうだ。
当然、高くなりますよね……ただ、同じように言われていたコントレイルがデビュー後ちょっと微妙(ディープにFappianoが結果的にはあまり良くなかったのだろうか、晩成という意見には私は反対だ。)なので、単純にパワーだけというのではなく欧州型のスピード供給がある当馬に改めて期待したいものの、不安も残る。特に、日本に溢れるMr. Pro.系牝馬とは、前述したFappiano系もだが、あまり相性が良くないのじゃあないですかね。
こんなこと言ったら何も買えないじゃないか、と言われそうだが、サンデー系のクラシック種牡馬最後の希望になってしまう可能性もあるので、なんとか頑張っていただきたい。
シュネルマイスター

現役時はNHKマイルを勝利、古馬になってからも善戦を続けたもののG1には届かず。マイルCSで私の愛馬ナミュールの華麗な勝利の裏でひっそりと引退した。父KingmanはDanzig系でマイラー色強めのGreen Desertの系統にMr. Pro.系Gone Westでさらにマイラー系のスピードの味付け。父母母の系統もダンシングブレーヴとMill Reefの高速セッティングで父のマイル適性は間違いない。母側はSad. Wel.の中でもスピードに優れるIn the Wings系に脆さとスピードが同居するHighest Honor(重賞常連の「レーヴ血統」の祖)でこれまたスピードの強化に働く血統である。当馬は、本来ならスムーズなレース運びから先行で押し切るレースが向くのでは、と思われたが実際は気性の問題もあって後ろから差すレースを得意としていた。
2023年のマイルCS、出遅れて最後方から京都の下り坂で仕掛けたのはナミュールと同じだったが、直線で伸び脚の差が出たのは柔軟性と気性の差だろう。欧州で人気種牡馬のKingman産駒なので、結果がどうであろうと種牡馬入りは間違いなく、引退レースで無理をしなかった、という見方も出来る。ナミュールとの比較ばかり述べて申し訳ないが、ナミュールの父ハービンジャーも父Danzig系に母父Native Dancer系なので、色味としてはKingmanに似ているとも言える。さあ、配合的にはお相手は当然サンデー系になるだろうが、血統表の中にThe Minstrelが居るのが面白い。ノーザンテーストとの類似血配合が可能なので、もう逝ってしまったダイワメジャーの娘たちとの配合がとても面白いのではないでしょうか。ただしダンシングブレーヴも持っているので、サンブルエミューズちゃんとは血が近いので辞めておきましょう。
もし海外から輸入された種牡馬の血統図がこれであったなら、「重そう」とか「晩成では」とか文句を垂れているところですが、日本で走って適性は証明されているので、私としてはストレートに活躍を期待したい。
グレナディアガーズ

現役時はG1朝日杯の1勝のみ。阪神Cで1着はあるが他は短距離G1で掲示板が精一杯。似たような血統図のモズアスコットがダートに挑戦し好成績を残していたことからも、そしてこの父Frankelの産駒ということを考慮しても、この馬もダートの適性があったと推測することも出来る。瞬発力勝負は厳しいがスピードの持続力で乗り切れるダートなら、さらに成績を伸ばせていた、のかもしれない。
というように、同じ父のモズアスコットの産駒が芝ダート問わず活躍しており弥生賞馬ファウストラーゼンまで出しているのだから、当然当馬の産駒に爆発力を期待しても良いだろう。モズアスコットの対比としてN.D.系因子ではモズアスはヘネシー>Storm Cat、一方で当馬はDeputy Ministerなので同様の砂系ながらこちらの方がパワーはありそうだ。モズアスのMr.Pro.因子はMiswakiでスタミナ系だったがこちらはUnbridledのパワー系、このあたりが馬格は出しそうだが固くもなりそうで良いとばかりも言えない。(牝系にUnbridledのコントレイル君のズブさを見てしまうと、どうしても弱気になる。)ただ、当馬に含まれるRed Godのクロスは瞬発力の引き出しとして機能する可能性を秘め、繁殖牝馬側にRed God系あるいは瞬発系のヨーロピアンが居ればズブさを消せるかもしれない。
当馬が短距離に活路を求めたのは、一本調子でスピードのギアチェンジが無かったから、とも推測できる。ぜひそれらを覆すような配合を期待したい。
なるほど、今年はFrankel vs Kingmanの新種牡馬対決なのか。欧州競馬の代理戦争みたいですね。楽しみです。私は、Kingman派です。マイラー主義なので。
