キャロット2015募集馬 血統表および評価
2020クラシック世代(2017年産)

2018年度キャロット募集馬の血統評価

!主観的な評価にすぎません!
母高齢は(例外を除いて)評価していません。
牝馬評価はいくつかのサイトを参考にした「薄っぺら」です。

クラブから転載許可を戴いております。

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ディープインパクト産駒
 

1.レインデート17
9000万 22.5万/口 美浦
出産時母;6歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
レインデート Unbridled's Song Unbridled Fappiano
(■Le Fabuleux/1)
Caro
(■Hyperion/4)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
Brushing Groom
(■Nasrullah/5)

血統評価
 第一期募集予定になかった馬だが、「魔の1番(!個人の感想です!)」にクラブが持ってきて、しかも値段が中途半端。これを地雷と考えるか、ご新規様用と考えるか、チャンスと考えるか。セレクト落札7560万なので1億でつけても即蒸発だろうに、この1千万はクラブの良心だろうか。
 母父、母母父ともに短距離のスピード血統で、特に■Storm Catはディープとのニックス配合だと持て囃された時期があった。■UnBridled's Songは脚が固めで筋肉質、パワーで走るダート向きだと考えているが母父に入ってスワーヴリチャード(父ハーツ)を出しておりスピードへの影響は高い。したがって当馬もスピード能力は高いと推測されるが、あとは骨の強さが気になる。セールでもちょっと安かった!?事情を考えると、立ち姿を見てみないと安心は出来ないが、1番枠の呪いを取り去ってくれる名馬になってくれるだろうか。どうせ抽選だし。
 そしておそらくは活躍距離は短めだろう。
類似 レッドベルローズ2015メス2勝芝短中(父ディープ*母父Unb. S.*母母父St. C)

母レインデート M:-2
 2勝。母Missed the Stormはアメリカダート短距離G1を1勝している。全兄がダートで1勝を挙げているが、期待された活躍を見せた産駒はまだ居ない。

母父Unbridled's Song
 早熟性と先行力を武器に2歳G1とフロリダダービーを制覇したがその後は怪我の連続で不完全燃焼に終わった。産駒は短距離暴走系で瞬発力を使わない勝負に強く、本質はダート向きと推測される。1歳時のセリで落札後に骨折が判明し落札者の日本人が購入を取りやめた、という逸話も残るとおり当馬も怪我が多かったが産駒にも怪我が続出している。
 2017ドバイWCを制したアロゲートの父であり今まさにトレンド血統である。輸入種牡馬ダンカークの産駒が2018年デビューしているが、評判は上々で短距離先行力を引き継いでいそう。

母母父Storm Cat
 自身は早熟+短距離の快速馬でBCジュヴェナイル2着。父としては北米の粘土ダートが得意なパワー型短距離血統で瞬発力勝負の苦手な一本調子のスピード血統。同じく■N. D.系の北米ダート種牡馬フレンチデピュティとなんとなく似た特長があるのは母にBold Ruler系が入るからだろうか。とすると血を縛る効果の強い(■Sec. /2)Storm Catのほうが距離が持たずフレンチデピュティ(■B. R. /3)のほうが可変性がある、と考えられる。
 どちらもサンデー系の長距離血統と相性が良いのはパワーの補完が利いているからと言えるだろうか。
 Storm Catの父Storm Birdは(■N. D. /1 ■Bull Page/3 ■Flares /4(=Gallant Fox × Flambino))で■Nijinsky(■Bull P. /2 ■Omaha/4(=■Flaresと全兄弟))と相似な血を構成している。スペシャルウィークやマルゼンスキーを含む血統との相性の良さが推測できる。

▲牝系Miss Carmie系 F23-b
 華麗なる逃走者タップダンスシチー、日本ダービー馬ディープスカイと中長距離の名馬が出ているが、先行力を生かした横綱競馬に向く。ディープスカイの血は中距離以上のダート系に向くため、代を重ねるごとに先行力が先鋭化していくのかもしれない。
 
期待値 距離 12-16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性 ■■
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

2.ミュージカルロマンス17
1億円 25万/口 -
出産時母;10歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
ミュージカルロマンス Concorde's Tune Concorde Bound (■Bold Ruler/3)
(■Never Bend/2)
(■Herbager/3)
(■Royal Charger/2)
Slew Gin Fizz (■In Reality/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Native Dancer/2)
(■Damascus/2)
 
血統評価
 全兄は1億円で絹クラブで募集、現在3勝(ちょうど7/28今日勝った。馬券は負けた。)でさてどこまで行けるか、そして当馬が我がクラブに流れたということは価格はどうなるか。母は短距離志向なのでかつての黄金配合■Strom Catと同様にディープとは相性が良さそうだが、■Bold R.の傍流というのが気がかりではある。全兄も夏の小倉を走っているあたりドサ周りの条件馬になりつつある、と言ってしまうと絹クラブの皆様に失礼だが、早熟性と爆発性を併せ持ってこの血統でクラシックを狙うぞ!という配合にはならなさそうな予感がする。
 ディープ×■Bold Rulerでようやく皐月賞馬アルアインが出たといってもその後が続かず、ディープ配合の中でも特に失敗の印象が強い配合パターンだが、アルアインの母ドバイマジェスティも3親等以内に■N. D.系統を持っていなかった。距離の融通性と瞬発力を捨てるかわりに持久力を強化しようとした、言ってしまえば「ディープらしさを捨てる」配合なので、購入するなら高額な金額をはたいてバクチをするつもりでいよう。

母ミュージカルロマンス
 2011アメリカ最優秀短距離牝馬。初仔キラーコンテンツは芝短距離の先行馬で3勝。1億円募集なので我がクラブではさらに上乗せが予測される。

母父Concorde's Tune 
 28戦12勝。(短距離)  ……情報、以上。

母母父Slew Gin Fizz
 米G3勝ち。情報が英語のページなので読み進めるのが怖い、以上。

▲牝系Good Example系 F10-a
 たどるとアメリカ年度代表馬カリズマティックが出ている。持続力とパワーが持ち味だが成長力の遅さがネック。もう少し奥まで探るとRiverman、ロックオブジブラルタルといった大種牡馬にたどり着き、馬格の良さも遺伝させる。
 当枝では当母が一番の稼ぎ頭だが他にもRigolettaが米ダート中距離のG1(シャンデリアS;オークリーフS)を勝っている。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久
馬力 ■■
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

3.ヒルダズパッション17
8000万 20万/口 美浦!! K?
メス 出産時母;10歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
ヒルダズパッション Canadian Frontier Gone West Mr. Prospector
(■Secretariat/1)
Seattle Slew
(■Nureyev/1)
El Prado Sadler's Wells
(■Sir Ivor/1)
(■Icecapade/1)
(■Never Bend/2)

血統評価
 これだけの血統馬があの厩舎に行くってことは結局その程度なんだよな。と、がっかりしている2017年の夏。
ヒルダズパッション15の評価  ヒルダズパッション16の評価
 今更の全同血配合なので、ご大層な名前がついた15年産兄のレポートを読んでくれれば良い。16年産の抽選結果がまだ出ていないので一縷の望みはまだ捨てていないが、(抽選落選)この配合はディープでは活きない。■Sir Ivorのクロスはダメだって言ったじゃないの。
 全兄のデビュー戦を見る限りはディープの武器である瞬発力はやや乏しく、持久力や先行力で勝負するタイプに見える。ディープとアメリカ系ミスプロ血統の配合の典型的パターンというか、結局大きなところまでは獲れなかそうな感じもするのだが、……こう書くと高尚な会員様の怒りを買うと思うが、実はスピード勝負のマイル向きである、と予測しておこう。
 16年産について、一度は狙った馬なのであまり批評したくはないが、オルフェーヴル産駒の2017年勝ち上がりが10%以下だそうである。抽選を「外して」いただいたクラブの温情に今は感謝している。

母ヒルダズパッション
 どうひねり出しても2016ほどアツくレポートできないのでその記事をそのまま載せておく。
 母ヒルダズパッションの血統構成はかなり面白い。牡系統の■Nas.の濃さは当然として、さらにSadler's Wellsにからんで牝馬のクロスを2つも含んでいることがわかる。牝馬Specialの血はNureyev1/2(当馬1/64)、Sad. Wel.1/4(当馬1/64)、牝馬Lalunの血はNever Bend1/2(当馬1/128)、Sad. Wel.1/8(当馬1/128)とこの2頭が当馬の奥でクロスされてスピード活性がヒルダズパッション自身にとても強く出ており、また遺伝力も高いのだろう。牝馬Specialは幾多の名馬の血統に名を刻む名牝中の名牝でPhalaris系とHyperion系の血統図から考えてスピードと持続力の強化が本質だろう。牝馬Lalunはケンタッキーオークスを制した名牝で血統図はTourbillon主軸ながらTeddy&Himyarのクロスをゴリゴリ積んだパワー血統でNever Bendの母(⇒Rivermanの祖母)、Bold Reasonの母である。底力と頑健さを強化しているといえる。
 母父系統がこれらのウルサいクロスを邪魔しない■Mr. Pro.、しかもちょっと遠縁になりつつある孫系統というのもとても良い。

母父Canadian Frontier
 13戦6勝、ダート短距離のG3勝ちが唯一の勲章。種牡馬としてNo Such Word、ヒルダズパッションの2頭のG1馬を出しているが凡庸な遺伝は否めない。

母母父El Prado
 現役時代は芝短距離G1を1勝。ジャックルマロワ賞惨敗で短距離馬の評価を確定されアメリカに輸出、その後低評価を覆しアメリカリーディングサイアーに輝いている。後継種牡馬Medaglia d’Oroもアメリカのリーディングを獲っており、アメリカにおける■Sad. Wel.の評価を持ち上げた血統と言える。本馬自身は短距離馬だが産駒は中距離まで対応できる。

▲牝系Berridale系 F8-h
 直族に近年の活躍馬はいないが20世紀初頭に分岐した別枝からレインボーダリアが出ており大舞台での爆発力はありそう。さらに遡れば19世紀末の分岐からアメリカ3冠のWhirlaway、アメリカ年度代表馬Conquistador Cieloが出ており、さらに末端を辿るとシンボリクリスエスなどもいる。当馬は傍流ながらスピードとパワーの遺伝力は強いと予測する。
 
期待値 距離 16-24
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性
零細
クロス
NoD 5*5
Sir I. 5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス
Special 6*6
Lalun 7*7
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 
 
4.サミター17
7000万 17.5万/口 美浦
メス 出産時母;8歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
サミター ロックオブ
ジブラルタル
デインヒル Danzig
(■His Majesty/1)
(■Northern Dancer/1)
(■Bold Ruler/2)
Rainbow Quest Blushing Groom
(■Harbagar/1)
(■Danzig/1)
(■Mr. Prospector/1)
 
血統評価
 全兄が期待を背負って新馬戦敗退。馬主が一番凹んでいると思うのでPOGの人達は黙っておいたほうが良い。(ついでに当クラブの担当も凹んでいると思うのだが。)それでも値段は億近くに設定するのでしょう。→2戦目小倉で勝ち上がりました!
 サミターは欧州と米国でそれぞれG1を獲っているマイラーで、仕上がりも早くDanzigのクロスから引き出されるスピードが魅力…なのだが、何がいけないんだろう。やはり遅く緩いRainbow Questなんだろうか。まだ1戦で見限れないが、この妹を買うのはちょっと……と、ためらうのは私だけだろう。どうせ抽選会なので皆様頑張ってください。父母とも同じ超名門牝系▲Altoviscor系の出身なのでスピード活性は強く、活躍する可能性はありますよ、もちろん。
 同胞の牡馬が高値で取引された後の牝馬がクラブにくるってことはよく勘ぐったほうが良い。な、イルーシヴグレイスよ。ちょっと安め(当社比)なのも気になる。

母サミター M:-1
 イギリス生産で欧州アイルランド1000ギニーを勝利、その後アメリカに移籍しG1勝利などの活躍を見せた。全20戦6勝。日本に輸入されディープインパクトを連続配合されている。大きな声では言えないが、2億7千万の値がついたダノンチェイサーは新馬戦で4着に負けている2戦目で勝ち上がっている。

母父ロックオブジブラルタル  M:+1
 G1連勝記録7という世界記録を持つ最強マイラーで短距離戦ながらトップスピードを維持するスタミナに長けていた。母父としてマイルG1馬ミッキーアイルを出しているがスタミナも兼ね備えており中距離程度まではこなす産駒が多い。瞬発力はやや低め。

母母父Rainbow Quest L:+1
 超一流のレースに参加し微妙に負けることを繰り返していたが、キャリアの最後に凱旋門賞で勝ち馬の降着による繰上げ1着を手に入れ大団円。種牡馬としては中長距離向きの産駒を多数輩出した欧州血統だった。日本ではスピードが不足気味な上にダートが微妙、使いどころが難しい。

▲牝系Altoviscar系 F2-f
 大種牡馬となったAureoleやディープインパクトが属する牝系で大勢力を誇り分枝も多岐に渡る。サミターの属するCall Girl牝系からはコロネーションカップを勝ったGolden Opinionがいるが、F2-fのほかの牝系からすると地味な印象。

期待値 距離 16
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久
馬力   
気性
零細
クロス
N.D. 5*5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

41.クリソプレーズ17
1.2億 30万/口 栗東
出産時母;15歳高齢 母優先

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
クリソプレーズ エルコンドルパサー Kingmambo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
Sadler's Wells
(■Seattle Slew/1)
Riverman Never Bend
(■Princequillo/2)
Ribot
(■Prince Bio/2)
 
血統評価
 この配合が牡で出てきました。×を2個持っている皆様、お待たせいたしました2018年の目玉でございます。1.6億円でしょうね。
クリソプレーズ15の評価  クリソプレーズ16の評価
 クリソライト3億円以上、マリアライト4億円以上、リアファル1億円以上という同胞の活躍を見れば(彼ら以外に失敗作が居たとしても)超人気は間違いない。が、全同胞・同姓はこの母の第1仔ファルトファーレンである。スパッと切れる脚が無いのはキングマンボ系の弱点で(牝馬マリアライトは気性で克服できたものの)牡馬に出てしまったのでディープの良さを消してしまわないかどうかが気がかりである。
 実際に父ディープ・母父キングカメハメハ(=キングマンボ系)の、一見すると日本競馬の頂点に居そうな配合の馬の賞金を調べてみると良い。牝馬デニムアンドルビーが3億8千万を稼いでいて次点は牡馬グリュイエールの6千万弱である。2015年産のワグネリアンが今年どこまで上乗せするかわからないが。父ディープ・母父エルコンでは牡馬アンビシャスが2億8千万弱を稼いでいたが、次点はファルトファーレン(500万条件馬)になってしまう。散々試されてきたであろうこの配合に爆発の余地が残されているだろうか?
 名血良母の産駒であることには否定しない。が、(一部の)古参会員の財布の中身を削ってきた経歴もある。ぜひ、ご新規さまや一部富裕層の優先票をたくさん吸い取っていただきたい。仮に、牝系のパワーが遺伝されているならば超大物へ育つ可能性も秘めている。と肯定的に書いておかないとね、クラブからのリンクもあるし。

母クリソプレーズ
 自身は芝中距離で3勝、生涯にわたって堅実を貫いた条件馬。父エルコンの▲Special牝系クロスの濃さと、母キャサリーンパーのNas.=Malindi全血クロスの2種のクロスがお互いに邪魔されずに両立しているのが特長。

母父エルコンドルパサー M:0 L:+2
 種牡馬成績に絞れば短い実働期間の中で産駒に豊かな運動能力を与え、幅広い条件で活躍させたと言える。SpecialとLisadellが25%を占めるそのスピード血の濃縮を無個性の■Mr. Pro.が上手く底上げしていると言える。反面、牝系の力を借りないと凡馬になる傾向も。

母母父Riverman
 京都で特に強い血統で長距離戦での持久力に富む。近年の京都G1の勝利馬はこの血統を近くに持っていることが多い。Never Bendの先行力と持久力を良く引き継いでいるのだろう。

▲牝系Plucky Liege系 F16-a
 Bull Dog、Bios Rousselといった大種牡馬を含む超名牝系。他にもPleasantly Perfectやシーザリオといった名馬からFappiano、オジジアンといった力自慢まで揃っておりスピードとパワーの遺伝力が強いと推測される。その仔系統キャサリーンパーからアロンダイト、マリアライトとG1馬が2頭も出ており同族内でも特に勢いのある系統になっている。

期待値 距離 20-24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力   
気性 ■■
零細
クロス
NoD 5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

42.レディドーヴィル17
8000万 20万/口 栗東
出産時母;12歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
レディドーヴィル ファスリエフ Nureyev Northern Dancer
▲Special
Mr. Prospector
(■Never Bend/1)
Kaldoun Caro
(■Blandford/5)
(■Wild Risk/4)
(■Sir Gallahad/5)
 
血統評価
 全兄レプランシュは2歳時に2勝しきさらぎ賞2着の実績がある。その後も1000万条件で実績もあるしまだまだ活躍できるはずだ。半姉ポールヴァンドルも紫苑S3着で権利をとって秋華賞に挑戦している。
 芝でのスピード能力はどうしても姉ファビラスラフィンに劣る。というのは姉が■Mahmoudのクロスを含み■Northern D.と擬似■Haloのような「鋭い」血統なのに対しこちらは■Mr. Pro.、■Never Bendと「ぼんやりとした」血統だからである。こちらの血統では先行優位になるのは仕方ないので、そうすると瞬発型の父ディープとは微妙に相性が悪いかもしれない……のだが、意外にも姉やその後継とディープとの配合産駒は(手元で調べる限り)居ない。特筆すべきクロスもなさそうなのに、貴重なディープの種がもらえる牝馬ということは何かあるに違いない。
 どうせ抽選無しでは獲れないのでおそらく私は狙わないと思うが、ディープ後継が溢れている2018年現在でも牧場としてはディープ×名牝系の後継をまだ探しているのだろう。この馬を狙う皆様は「この馬を種牡馬に持ち上げる」くらいの気概を持って購入していただきたい。

母レディドーヴィル
 ドイツ・イギリスでG3勝ちを含む6勝。ファビラスラフィンの半妹でスピード能力はこちらもある程度持っていた。産駒成績では姉に大きく劣っている。

母父ファスリエフ S:0
 2歳時のみの競走生活で5連勝、カルティエ賞最優秀2歳牡馬を受賞している。骨折によりそのまま種牡馬入り、産駒も早熟性と短距離スピードを継承したが伸びしろがないことがバレて日本に輸出。日本では地方ダートの活躍馬程度である。

母母父Kaldoun
 自身G3で2着程度、種牡馬入りしてから早熟性を売りにフランスで人気を博した。適距離は短中距離。Smadoun→チチカステナンゴと血を繋げ日本に輸入されたがその先が続かず失敗に終わっている。母父としてファビラスラフインを出し伝わりにくいがスピード能力は持っていたと推測される。

▲牝系La Fleche系 F3-e
 19世紀末に英国三冠牝馬に輝いた女傑を起点とする牝系でMercelle-ファビラスラフィン&レディドーヴィルの系統が一番スピードを受け継いでいると思われる。ファビラスラフィンからギュスターヴクライが出ており、今度はこちらの順番か。
 傍流には愛すべき馬鹿馬ツインターボや凡なる逃げ馬から大種牡馬へ駆け上がったIndian Ridgeがいて先行力が魅力。

期待値 距離 20-24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■■■
馬力 ■■
気性
零細
クロス
NoD 4*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

43.シェルズレイ17
6000万 15万/口 栗東
メス 出産時母;14歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
シェルズレイ クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
ウイニングチケット トニービン
(■マルゼンスキー/1)
(■Princely Gift/2)
(■Bois Roussel/4)
 
血統評価
 2013年9月、全兄の申し込みを締め切った瞬間に「実はOCD(離断性骨軟骨炎)があります」と公式発表がありNetkeibaの掲示板が荒れまくったのは個人的に記憶に新しい。その後ホープフルS、CBC賞を勝利する謎の経歴のあとに屈腱炎を発症し引退となったシャイニングレイだったが、とするとやはり気になるのは脚元である。ディープにクロフネ、さらに■トニービンと頑強な配合を重ねているのは良いがそれでも■Bois Rousselの脆弱性は消せないのだろうか。全兄は途中2年あまりの休養をとっており休養後は短距離を走るようになったのだが、彼の鋭い差し脚を見ると、仮に無事だったら中長距離で大きいところを狙えていたのではないか、そう思っている会員は多いはずだ。今年引退した全兄の「if」を追う会員様が当馬に殺到することが予測される。

母シェルズレイ
 チューリップ賞2着とローズS2着の賞金で2歳から3歳までの牝馬G1をフル参戦。その後の勝利でOP入りし能力の高さを誇示して引退した。何度も敗北を経験して結局勝つ、成長持続性とスピード能力は子供に引き継がれている。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

母母父ウイニングチケット L:-2
 中年世代には懐かしい「たれ蔵」のモデル馬だと思っています。サンデー登場以前の旧日本でダービーを獲った馬でトニービンの直仔ではあるが後輩のジャングルポケットと比べてもスピード能力は劣っている。

▲牝系トサモアー系 F3-l
  レッドアゲート、オースミハルカなどの前哨戦大将が揃った牝系でスピードはあるものの本番でなぜか勝ちきれない。少し昔を見れば天皇賞馬カツラノハイセイコがいるものの、本流トキノリアリティー牝系には力が及ばない傍流に甘んじている。

期待値 距離 16-20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力
気性 ■■■
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

44.シンハリーズ17
6000万 15万/口 栗東
メス 出産時母;15歳高齢

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
シンハリーズ シングスピール In the Wings Sadlar's Wells
(■Mill Reef/2)
Halo
(■Herbager/1)
Efisio (■Hyperion/4)
(■Dante/4)
(■Relic/3)
(■Clarion/3)
 
血統評価
  シンハライトはDDKが最優先を使うも痛恨の抽選落ち。ミリッサはTNB氏持ち馬と我が同好会にゆかりのある母となっている。去年1年お休みして、今年はG1馬シンハライトと同配合を持ってきた。
シンハリーズ14の評価  シンハリーズ15の評価
  15年産の評価でも述べているが、この母の利点はHaloのクロスを作りやすいうえに他のPhalarisの血脈が少ないのでそのクロスを強調しやすいことである。シングスピールの血は■Sad.の末裔でありながらかなりスピードが豊富で高速馬場にも対応できることからも、Haloを強調した血脈であることが推測される。
 15年産シンハラージャは看板倒れに終わりそうな気配が漂い、去年のアツいレポートを消し去りたい衝動に駆られている。大風呂敷を広げていた牧場だって同じ気分のはずだ。■N. D.の遺伝力の強さが上記Haloの良さを消してしまっている。でも、安心していい。今年は約束された配合だ。値段が幾らになろうとも抽選会は間違いないので、富豪の皆様は遠慮なく投資していただきたい。同血が等しく強いなら、血統学など不要なのである。

母シンハリーズ
 当クラブの名牝シーザリオと同時に走ったCCAアメリカンオークスで3着。そのシーザリオがエピファネイアを出し、リオンディーズを出した2013年にシンハリーズもシンハライトを出し共に2016年のクラシックを湧かせた。トップスピードの高さが自慢でスタミナもあり、まさにクラシック血統と言える。

母父シングスピール M:+2 L:+1
 3歳まではイギリス国内の重賞馬にすぎなかったが4歳にして覚醒、アメリカ・カナダや日本、ドバイと世界中で走り回りG1を5勝。■Sad. Wel.の重さを■Mill Reefでうまく打ち消しハイスピード血統となったIn the Wingsの仔であり、日本においてはローエングリンやアサクサデンエンといった快速マイラーの父として血を残している。

母母父Efisio
 イタリア出身の成功種牡馬とされているが自身の勝ち鞍がマイル近辺だったこともあり適性としてはマイルのスピード馬か。近年で血統表に見ることは稀少になっている。

▲牝系はSelene系 F6-e
 スタミナ系の祖・Hyperionを出した牝系。その末裔シンハリーズがG1馬を出し勢いに乗る。大舞台に強くスタミナのほかに底力や根性を付加する。スピード・スタミナ・勝負根性と全て揃った究極の牝系ではないか。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長 早い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■■
馬力   
気性
零細
クロス
Halo 3*4
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 
  
45.ファッションプレート17
6000万 15万/口 栗東
メス 出産時母;6歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
ファッションプレート Old Fashioned Unbridled's Song (■Fappiano/1)
(■Le Fabuleux/1)
(■Princequillo/4)
(■Alleged/1)
Citidancer (■Northern D./2)
(■Princely Gift/1)
(■Halo/1)
(■Fair Trial/5)

血統評価
 実績あるシンハリーズ17と同価格ということは相当自信があるんだな?と担当者を問い質したい(嘘です)、ディープと■Unbridled系との配合である。募集番号1のレインデートよりもやや体質強化を求めた配合図で、主流血統を減らしているのがわかる。下に書いたとおりOld Fashionedはフレンチデピュティの近親で、■Mr. Pro.のフレンチデピュティと思えばディープとの和合性が高そうなのも想像できる。血統内は2流馬が多いもののなんとなく見ていると父母ウインドインハーヘアと母母Miss Puzzleが■NoD、■Halo、■Fair Trialを共通する似ている血統っぽく見えたり、しませんかしませんねそうですよね
 今をときめく主流血統から外れているだけに、主流血統と同じ値段とはどういうことか、考え無しに値を付けたとは思いたくないのでこれは馬体に期待したい。姉ハーツはサンデーRで3000万、妥当なら5000万でしょこの馬は

母ファッションプレート M:-2
 アメリカG1を2勝、サンタアニタオークス勝利後にケンタッキーオークスへ挑戦したが全米の壁に跳ね返された。初仔の牡馬はサンデーRで募集されているが写真を見る限りではやや短足でマイル寄りだろうか。

母父Old Fashioned
 6戦4勝連対100%。ダート中距離でG2制覇している。初年度産駒からなかなかの活躍馬を出し仔ファッションプレートがサンタアニタオークスを勝っている。母側はLaredo Lass系にMeadowlakeを配合したフレンチデピュティの亜型で、中距離ダート向きの馬格とパワーのイメージか。まだ黎明期にある韓国競馬が当種牡馬を輸入しており、今後の躍進が期待される。日本でA. P. Indyが流行る頃に韓国でUnbridled系が流行るとか、面白いよね??

母母父Citidancer
 1歳違いで2頭いるのでわかりづらいが父Lomondのほうである。自身は重賞勝ちがあるがマイルまでの短距離型で、母ミセスマカディーからアドマイヤマカディ→アドマイヤコジーンが出ている。ついでにアドマイヤマカディ→ラフェクレールが出ていて初仔アルフヘイムがキャロット募集だったが酷い買い物だった!が、アドマイヤマカディの子孫全体を見れば成績は悪くはない。

▲牝系Dynamite系 F13-d
 ニュージーランドで活躍したTit For Taatがいる牝系で、他にもオーストラリアのG1での活躍馬が散見されるがここ100年で北半球で活躍した馬はFashion Plateくらい。平凡。
 
期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長 早い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力   
気性 ■■■
零細
クロス
Halo 3*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 

ココシュニック17 リストにいない!
- -
メス 出産時母;12歳

ディープインパクト サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
ココシュニック クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
Seeking the Gold Mr. Prospector
(■Tom Fool/2)
(■Danzig/1)
(■Turn-to/3)
 
血統評価
 全兄ステファノス。そして半姉ココファンタジア。気性の成長をじっくり待てるかどうか、貴方の器の大きさが試される、と、そんなことを毎年書いてきたが、大正解でした。今日3勝目です!1/14
ココシュニック14の評価  ココシュニック15の評価  ココシュニック16の評価
 すなわち、穏やかな気性や真面目さといった素養を父ディープから継げば、母から継いだ身体的ポテンシャルも存分に発揮できるのである。全姉フィニフティは新馬を完勝し桜花賞を(気が早すぎると思うが)見据えており、気性さえまともなら楽しめる配合であることは疑いようがない。さらに、新馬のタイムは凡庸で3歳春にピークが来る血脈には思えず、これから数年掛けて大爆発の可能性も秘めていると予測できるのである。
 大人の皆様が買い漁ってしまうので非常に倍率の高い抽選になるのが悔しいが、最優先投票を続けていればいつかは手に入るかもしれないよTNB。

母ココシュニック
 ダートの強豪ゴールドティアラの仔で自身も大きな期待を受けたものの勝ち上がるのに苦労した。3勝はいずれもダートの逃げ切り勝ちで気性の難しさ、臆病さを持っていたように思える。全兄ステファノスも成績が安定しないが半姉ココファンタジアに見られるようにこの臆病な気性が牝馬の場合は特に強く遺伝してしまうかもしれない。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。
父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

母母父Seeking the Gold
 自身はアメリカのダート中距離G1を2勝。特筆すべきは種牡馬成績で芝ダートの短~中距離まで世界規模の能力を持つ産駒を乱発したことだろう。■Mr. Pro.に■Buckpasserでニックス配合なのでスピードの付与と母側を支持する補助血統となっている。

▲牝系Good Example系 F10-a
 当馬の直系に南部杯などを制した輸入牝馬ゴールドティアラがいるがちょっとたどるとアメリカ年度代表馬カリズマティックが出ている。持続力とパワーが持ち味だが成長力の遅さがネック。もう少し奥まで探るとRiverman、ロックオブジブラルタルといった大種牡馬にたどり着き、馬格の良さも遺伝させる。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難
零細
クロス
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 


 
 キングカメハメハ産駒

5.アディクティド17
5000万 12.5万 美浦
出産時母;11歳

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
アディクティド ディクタット ウォーニング (■In Reality/1)
(■Roberto/1)
Sadler's Wells
(■Clarion/4)
Surumu (■Hampton/6)
(■Tantieme/2)
(■Bend Or/-)
(■Donatello/3)

血統評価
 重賞馬クルーガーの全弟、というだけで大人気抽選会は間違いないので優先権を使って獲りにいこうと思わないのであれば当馬のレポートは読み飛ばしていただいて構わない。
アディクティド15の評価  アディクティド16の評価
 世界的にも希少となったウォーニングの血から爆発的スピードを得て、しかもしっかりと溜めて走れる器用さも併せ持っている。■Nur.-■Sad.の3/4クロスがこれだけ際立っているのは周囲の血がほぼ全てNearco以外の非主流だからに他ならない。前2年の父ハーツクライは▲Point Dutyのクロスを刺激した意欲配合だったが、■H. to Reasonのクロスも作ってしまう難点があった。キンカメとの配合のほうが配合を際立たせるのに向いている。
 キンカメの後継種牡馬で大成功したロードカナロアは母短距離配合で■In Reality含みである。キンカメはNearco内クロスのマイナス影響が大きい→カナロアは母父Storm Catが配合上の欠点である、と考えるならば当配合がいかに優れているかは容易に想像がつくはずだ。
 ということで、ここまで読んでくれば敬虔な会員様ならばきっとこの馬に優先権を使ってくれるだろう。クルーガーは残念ながら故障で調子を崩したが、当馬の馬体さえ良ければ私だって遠慮せず狙うつもりでいる。

母アディクティド
 独1000ギニーのトライアルG3勝利馬。日本でいうところのチューリップ賞勝ち馬。超快速血統ウォーニングと超スタミナ血統Surumuの水と油のような組み合わせである。互いに主流血統が少ないので健康度や気性を損なわず、良質なスピードと馬力を取り出すことに成功している。さらには配合相手に合わせやすく相手の特性を引き出す能力に長ける。

母父ディクタット S:0
 欧州芝1400mを得意としたスプリンターで5歳時に来日し安田記念2着という好成績を残している。■Man O' War系らしくゆっくりとした成長曲線を描きながら晩年に重賞に参戦する産駒を出すことがある。牝系はF14-c・▲Pretty Pollyを起点とする名牝系である。(▲PP/10、▲Sister Sarah/7、同牝系ノーザンテースト▲S. S./3)

母母父Surumu L:+1
 ドイツ血統の塊であるLiteratとフランスダービー馬Relianceの配合で母Suramaは日本で猛威をふるったテスコボーイの半妹。この母Suramaも母側はHyperionの異系で■Nas.も■Nearcoも持たない異系血統ながらドイツダービーを好タイムで制覇し父としてもAcatenangoなどの名馬を出している。近年の活躍馬エイシンフラッシュから想像されるのはカッコいい馬体と一発屋根性。

▲牝系Tiara系 F2-n
 この牝系からは重賞馬がシビルウォー程度でほとんど目立たない牝系である。F2-n族全体で見れば短距離馬アストンマーチャン、アメリカ年度代表馬Point Givenが出ているがそれらも散発的な活躍馬に過ぎない。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久
馬力
気性難
零細 □□
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス
Special 5*6
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 特殊

 
 
6.ポロンナルワ17
3600万 9万/口 美浦
メス 出産時母;9歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
ポロンナルワ Rahy Blushing Groom Red God
(■Wild Risk/1)
Halo
(■Herbager/1)
シングスピール (■Sadler's Wells/1)
Grorious Song
(■Hyperion/4)
(■Relic/4)
 
血統評価
 牝馬。サンデーの血、無し。これはクラブに来ないだろう。牧場様、どうかこのまま繁殖に上げていただけないでしょうか。
ポロンナルワ14の評価  ポロンナルワ16の評価

 シンハリーズの鋭いスピードと裏面の虚弱さはポロンナルワが引き継いでおり、当馬の半姉ディーパワンサは2歳OPを勝った後に屈腱炎を患っている。■Haloのクロスは薄まるので一応リスクは下がると考えたいが、それでもシンハライト、ディーパワンサと繰り返されてきた悲劇を間近で見てしまうとどうしても当馬が無事に競争生活を全うできるとは思えない。
 逆に、ガラスの脚でなければスピード能力を遺伝していない、ということになるが、そこは大王カメハメハ、母の能力をマジメにきちんと伝えるのがこの父の良さなので心配は無い。
 ……余談だが、ヒシシンハラ(ポロンナルワ15)が行方不明なんだけど、誰か詳細を知る人いませんか……?

母ポロンナルワ
 怪我で未出走。牝馬クロス2×3では遺伝へのダメージが大きすぎたか。初仔のディーパワンサが活躍しているが、体質さえ克服できているのなら良産駒を連発する可能性が高い。

母父Rahy
 競争成績はG2勝利程度、半兄Devil's Bagの血の威力を借りて種牡馬入り。活躍馬は微妙でマイルまでの短い距離を走る産駒が多かったがダートの瞬発力に秀でた産駒が多く父Blushing GroomにGrorious Songのスピードが付加された脚抜きの良いダートをスピードで勝負する傾向を遺伝させていたと考えられる。

母母父シングスピール I:0 L:+1
 アサクサデンエン、ローエングリンといった名マイラーの父で得意距離が自身よりも短い産駒を多く出す。上記の産駒が安田記念を得意としたようにスタミナや持久力を必要とするミドルペース以上でスピードとスタミナの本領を発揮する。サンデー系の苦手とする東京マイルの上級条件で強い。逆に瞬発力のなさが泣き所。

牝系Selene系 F6-e
 大種牡馬Hyperionを出した牝系で後継の枝はシンハリーズ系に絞られつつあるものの快速馬を連発している。スピード優位でスタミナもある。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性 荒い
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■
持久 ■■■
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス
Special 6*6
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 特殊
 

46.ディアマイベイビー17
5000万 12.5万 栗東
出産時母;7歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
ディアマイベイビー ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Grand Slam (■Mr. Prospector/1)
(■El Gran Senor/1)
(■Roberto/1)
(■Turn-to/1)

血統評価
 私はこの母ディアマイベイビーが嫌いだった。当時のクラブ価格で牝馬では”超”高価格の3400万で募集され、500万を勝っただけなのに阪神JFへ挑戦を表明。一流騎手を早々に手配して「お金持ちの皆様」の期待を煽っていた。一方で、芙蓉Sを勝って堂々とOP入りしていたにもかかわらず、騎手香港遠征により空いた鞍上に、よりによって阪神競馬未勝利だったかな・・・?の若手を乗せなければならなかった愛馬サンブルエミューズ。結局値段が全てなのだ。私は悔しかった。阪神JFはサンブルエミューズ8着、当馬9着。その後の活躍で私の愛馬は大活躍してくれたが、当馬は勝てずに引退した。
 母母父Grand Slamは超早熟馬で、その呪縛は当母産駒全体に及びデビュー戦から1年以上経った後に勝利を挙げた馬は1頭もいない。一世代進んでどうだろうかと見ると、キンカメの■トライマイベストとGrand Slamの■El Gran Senorで全兄弟クロスが発生している。この力で超早熟性を突破できるか。……私は出来ないと思う。
 同じ年代に同じく牡馬が募集されるとは、なかなかこの母とも縁が深いらしい。私がこれだけ当馬へ妬みを抱いているのだから、当母にもおそらく同じくらい熱心な会員様がついているのだろう、そうであって欲しい。

母ディアマイベイビー
 半兄に朝日杯を逃げ切ったゴスホークケン。2歳時に2勝を挙げ阪神JFに挑戦したが惨敗、その後は力を発揮せずに引退。先行してバテるだけの工夫のないレースを続けたことから馬のモチベーションが切れていた可能性が高い。あるいは、瞬発力系の種牡馬と母母の相性が悪いのかもしれない。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Grand Slam M:0
 2歳でマイルG1を2勝、3歳でBCスプリントに挑戦し2着。アメリカが好みそうな早熟・短距離の血だが産駒カフェオリンポスがダート2000mのJDDを制覇しており日本においてはその活躍は短距離のみに収まらない。El Gran Senor、Graustark、さらにBold Rulerのクロスとスピードの因子がてんこ盛り。

▲牝系Sweepless系 F4-r
 Balance&Zenyatta姉妹のスピード型ダート馬が直系にいてゴスホークケン、クイーンスプマンテといえば逃げてこそ強い個性派の牝系、と言えるだろうか。当牝系はその勢いを引き継いでいる可能性が高い。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長 早熟
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難
零細
クロス 全兄弟クロス
El G.=トライ
牝馬クロス
Sex A. 5*6
3/4クロス
ニックス 特殊

 

47.レディシャツィ17
3000万 7.5万/口 栗東
メス 出産時母;12歳

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
レディシャツィ Privately Held Private Account Damascus
(■Buckpasser/1)
(■Northern D./1)
(■Sir Ivor/1)
Septieme Ciel Seattle Slew
(■Nijinsky/1)
Secretariat
(■Prince John/1)

血統評価
 全兄レイズアフラッグ3600万で牝馬の当馬が3000万というのはちょっと盛りすぎじゃない?と思えるが、半姉パルクデラモールが未勝利勝ちした2018年7月にちょうど値段をつけたと思われるのでクラブ担当者の熱病のせいなんだろう。先行力があるのは良い事だが東京で負けて福島で未勝利を勝って、って、それ5000万のディープ産駒のやることじゃ無いよね?と言いたいが、牝馬で3000万というのはこのパルクデラモールに沿った値段だろう。
 血統を調べてみると、母母父の血筋からMalibu Moonが出ておりその産駒が■A. P. Indyの影響もあってアメリカ競馬でかなりの勢いを誇っている。Malibu Moonの母父が■Mr. Pro.なので、この系統と■Mr. Pro.の配合が当たる可能性はある。母父の筋肉の固さがはっきり言って邪魔だが、■Buckpasserと■Mr. Pro.のニックス、あるいは■Seattle S.と■Mr. Pro.の▲Myrtlewood牝馬クロス、さらに母父母系に25%▲Best In Showが含まれている、といったアメリカ競馬が好みそうな血統刺激が多く含まれているので、これはむしろサンデー系よりこちらだろう。そうしてみると、母父Privately Held(■No.D.12.5%、■Buckpasser12.5%、▲Best In Show12.5%)とキングカメハメハに含まれるトライマイベスト(■No.D.50%、■Buckpasser25%、▲Best In Show25%)は相似配合と言える。さらに言えば、前述Malibu Moonといえば昔は牝馬偏重のヒロイン血統だった。
 これらの宣伝文句を見れば、皆様の財布も緩くなり当馬の値段も納得できるだろう。しかし、一見して地味な血っぽく見えるので実は一般抽選くらいかもしれない。砂好きには狙い目である。
類似 オウケンキング2015牡未勝ダ中(父キンカメ*母父Dam.)

母レディシャツィ
 ペルー産!自国でG1を3つ勝っているがアメリカ移籍後は鳴かず飛ばず。実力の差を思い知らされた。母としてもまだ活躍馬は出ていない。

母父Privately Held
 自身の活躍は記録無し。全姉Chimes of Freedomが芝短距離でG1を2勝、半弟Denonがアメリカでハリウッドダービーを含むダート中距離G1を4勝している。遺伝傾向はつかめないが、パワー付加の補助血統か。

母母父Septieme Ciel
 出世重賞フォレ賞G1芝1400mを勝っている。そのわりに当馬産駒の活躍は微妙だが半妹Macoumbaの産駒Malibu Moonが父として2018年現在アメリカ競馬を席巻しており勢いのある牝系といえる。

▲牝系Alpolice系 F3-j
 2014年オーストラリアダービー馬クライテリオン、というと私は聞き馴染みがないが2015年リアルインパクトとジョージースライダーSで接戦して2着の馬、というとなんとなく思い出す?かも。2015年末有馬記念への参戦のプランもあったというくらい、オーストラリアでは中距離の名馬の1頭であった。やや離れた枝にTom-Foolがいて、現在では勢いこそ低いがパワーとスピードの遺伝素因を持っていそうな気配。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久  
馬力   
気性
零細
クロス
N.D. 5*5*5
Gr. D. 5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス
B.i.Show 6*5
Mytl. 8*9
3/4クロス
ニックス
Mr.-Tom
相似配合

 

48.ヒストリックスター17
6000万 15万/口 栗東
メス 出産時母;12歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
ヒストリックスター ファルブラヴ Fairy King Northern Dancer
(■Hail to Reason/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Ribot/2)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Northern Dancer
(■Tom Fool/1)

血統評価
 あれから数年が経ち、会員の代謝も進んだ。絹クラブの躍進によって当クラブは相対的に衰退傾向にある、あるよね? 名牝ハープスターのあと、「大事故」の2頭に投資したお金持ちの皆様は当クラブの衰退をモロに食らったと思われる。ご愁傷様。
 ベガの血を引く牝馬は当母1頭のみだが、ハープスター以後はディープを配合していない。その意図は不明だが、遂にはサンデー系ですら無くなってしまった。ベガ牝系は■Mr. Pro.とも相性は良くダートの名馬アドマイヤドンに似た配合とも言える。■Nur-■Sadの3/4クロスと■Mr. Pro.-■Tom Foolのニックスを両方持ち■Ribotのクロスまである、血統図的には活躍の素地はある。後はそれが発揮されるかどうか。
 今年の価格も超強気である。クラブの掲げた看板が本物かどうか、お金持ちの貴方の目が試される。

母ヒストリックスター
 アドマイヤベガ・ボス・ドンの3兄弟のあとの妹で、未出走。サンデー系をつけなくなったあたりから牧場の「メスが出たら即繁殖」の意図が感じ取れる。母として名牝ハープスターを輩出し、期待通りの仕事は終えた。次の仕事?知りませんよそんなこと。

母父ファルブラヴ
 活躍馬が牝馬とセン馬に偏るヒロイン血統で北海道シリーズなどの深い芝を得意とするパワー型。暑さにも強い。反面、スタミナに乏しく短距離向きの馬が多い。母側に入っても牝馬の瞬発力への影響が強い。

母母父トニービン
 広いコーナーと長い直線ならば大得意の底力血統。タイトなコーナーや急坂はやや苦手。一瞬の加速というより持久力に優れ、競り合う根性も併せ持つ。さらに、これらの遺伝力が高い。大舞台で必須の血。(▲Point Dutyの基点になる。)

▲牝系アンティックヴァリュー系 F9-f
 ベガ牝系とも言われ、ノーザンファームが世界に誇る金脈牝系である。近年ではベガとは別の枝からサトノノブレスが出てベガのみならず金の産駒はまだまだ出そうな予感。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長 早い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性 ■■
零細
クロス
N.D. 5*5*4*4
全兄弟クロス 牝馬クロス
Special 5*5
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス
Mr.-Tom
特殊

 
 
49.シーザリオ17
- -
メス 出産時母;15歳高齢 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
シーザリオ スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Nijinsky/1)
(■Aureole/2)
Sadlar's Wells Northern Dancer
(■Hail to Reason/2)
Habitat
(■Le Fabuleux/1)

血統評価
 「値段を気にしないのならば、実は持ちたかった」クラシックを夢見るTNB氏はそうつぶやいていた。2017年の夏。
シーザリオ14の評価  シーザリオ15の評価  シーザリオ16の評価
 釣り上げても釣り上げても食らい付く獰猛な会員が居る限り、クラブ側の態度も変わらないだろう。私は経済には疎いが、それは、実に経済論理に基づいた適切かつ公平な方法ではないかと思う。16年産の人気が前年までと比べてあまり無かった結局大抽選会という現実が、我々会員がただの馬鹿ではないことの証明であるではなかった……エサは馬鹿に食わせておけばいいのだなどと書くとまた問題になりそうなので、文句は掲示板までどうぞ。
 16年産は良い馬だった。しなやかな動き、整った馬体、纏う雰囲気。が、結局配合は子から父へ戻している。あくまでクラシックを狙う配合にしたいのだろう。その意欲はわかるが、当馬は結果の出ていないメス。そして高齢突入の母。16年産を少しでも「高い」と思った時点で、シーザリオ・ブランドの信奉者になる資格は無い。16年産凄く凄く強そうなんですけど!(泣

母シーザリオ L:-4
 徹底的にブロックされた桜花賞以外は完璧な着順。だが、一番強さを見せたのは引退レースとなったアメリカンオークスで抑えず好きに走らせたらどこまで強かったのかと妄想させる馬だった。仔エピファネイアが「抑えず行かせたら強かった」のは実は母の気性を良く引き継いでいたからなのかもしれない。

母父スペシャルウィーク I:0 L:-1
 多くの種牡馬が牝系のスタミナを削ぎ子孫をマイラーへシフトさせていく中、長距離向きのスタミナと高速スピードの遺伝を併せ持った王道血統。スローペースからの瞬発力勝負はやや苦手だがミドルペース以上のスタミナ戦と東京の長い直線を大得意とする。

母母父Sadlar's Wells I:+3 
 世界的大種牡馬で子孫も多岐にわたる。自身は中距離戦でレコード決着できるように重い芝をこなすパワーとスピードを併せ持っていた。■Northen D.を1/2、▲Specialを1/4、▲Lalunを1/8、とこれだけ名血を抱えた血統表が活躍を裏付けている。基本はスタミナを活かす中長距離型だが、In the Wings →Singspielのようにマイルの高速決着に強い系統へ変化する子孫もいる。さまざまな牝系と相性がいいのは牝系クロスの多さの恩恵か。■Nur.と3/4クロス(叔父・甥で父が同じ)を結ぶ。

牝系Plucky Liege系 F16-a
 Bull Dog、Bios Rousselといった大種牡馬を含む超名牝系。近代ではPleasantly Perfectやシーザリオといった名馬からFappiano、オジジアンといった力自慢まで揃っておりスピードとパワーの遺伝力が強いと推測される。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久
馬力
気性難・爆発
零細
クロス
NoD 5*5*4
全兄弟 牝馬クロス
Special 5*5
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 特殊 3:1分配

 

ライツェント17 やっぱりね
- -
メス 出産時母;10歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
ライツェント スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Nijinsky/1)
(■Aureole/2)
Machiavellian Mr. Prospector
(■Halo/1)
Nureyev
(■Blandford/5)

血統評価
 半姉ディアドラが秋華賞を制したが、母優先権を持つ会員はさぞ悔恨の念を持っているだろう。半兄はOP馬、半姉はG1馬と大活躍している裏で「自分が出資していれば」とハンカチを噛む会員がたくさんいることに、牧場は気付いているだろうか。
ライツェント16の評価
 半兄、半姉、それぞれの馬主について考察すると、少し面白い。半兄の馬主ユアストーリーは組合馬主、半姉の馬主森田氏は中堅どころの馬主でどちらも(失礼なことは十分理解の上で書かせていただくが)セリでの購買能力が高いとは言えず、結果どちらの馬もセリでの購入価格は2000万強である。どうしてこの馬主がこの価格でこの馬を買えたのか。
 これは個人の妄想の範疇であることを強調するが、これまで力のあった幾人かの大馬主が不況によって購買能力を失いつつあるために、市場の活性化を期待して牧場が、その縁のある馬主にいわば「導火線」としてこれらの馬の購入を勧めた可能性があるのではないか。(森田氏はディアドラの他にトーコーヴィオラを牧場から購入している。)
 つまり、牧場はこの血統が走ることを掴んでいる、と言える。それは自信を持って個人馬主に勧められるくらいに!と推測できる。仮に当クラブならば2400万、と言っても楽に満口だろうに、先々を見据えて我々よりもハイクラスの馬主との取引材料に用いるくらいなのだから。
 ■Mr. Pro.、■Nijinsky、■Nureyevとクロスの多さが気になるので体質面には気を配りたい。ディアドラであのトップスピードと機動力ならば、さらにスピードがあるキンカメが付いたらどこまで速いのだろう。期待は膨らむばかりである。
 が、よく考えてみて欲しい。こんな超良血が当クラブに来るわけないじゃない。我々の優先度は一般ファンの一つ上、ピラミッドの下から2番目である。

母ライツェント
 4戦未勝利。産駒ディアドラ(父ハービンジャー)がいいスピードとそこそこのスタミナを持ちオークスで4着に健闘している。後方一気から差せるのは能力が高い証拠で、牝系のスピードを父が強化している。他の産駒や兄弟は地方ダートの重賞でいい走りをしており、ディアドラがMachiavellianの変異か。スピード活性の期待は高い。

母父スペシャルウィーク I:0 L:-1
 多くの種牡馬が牝系のスタミナを削ぎ子孫をマイラーへシフトさせていく中、長距離向きのスタミナと高速スピードの遺伝を併せ持った王道血統。スローペースからの瞬発力勝負はやや苦手だがミドルペース以上のスタミナ戦と東京の長い直線を大得意とする。

母母父Machiavellian S:-1
 アメリカ生まれのフランス育ち。血統は育成を凌駕するのか、早熟性を発揮し2歳戦でG1を制覇したものの3歳では勝てず引退。種牡馬成績が素晴らしく、距離や馬場を問わず様々な場面で活躍する産駒を出した。日本では母父としてアサクサデンエンやヴィルシーナなどのマイルでのスピードを強化している他に、ヴィクトワールピサがドバイワールドカップを制してスピード能力と可変性を証明し、大震災後の日本に明るい話題を与えた。
 Machiavellianの母Coup de Folieはその父Haloその母Raise the Standardともに▲Almahmoudからの分岐で、サンデー系やDanehill系にスピード能力を強化する。

▲牝系Sonic Lady系 B3
 仔系統Soninkeからアコースティクスを経てロジユニヴァースが出ているが、これはMachiavellianの変異によるもので他の仔系統は超短距離志向である。この系統での牡馬の活躍を見るとダートの道を究めるのも悪くないのかもしれない。

期待値 距離 16-20
傾向 スピード 気性 荒い
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久
馬力
気性難・爆発
零細
クロス
MP 3*4
Nur. 4*4
NoD 5*5*5
Halo 4*5
全兄弟 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


ジンジャーミスト17 セレクト行き
- -
メス 出産時母;7歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
ジンジャーミスト Bernadini A. P. Indy Seattle Slew
(■Secretariat/1)
(■Fappiano/1)
(■Bold Ruler/3)
Awesome Again (■Sadler's Wells/1)
(■Blushing Groom/1)
(■Bold Ruler/3)
(■Promised L./3)
 

スペシャルグルーヴ17 セレクト行き
- -
出産時母;10歳 母優先

キングカメハメハ Kingmambo Mr.Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
Nureyev
(■Graustark/2)
ラストタイクーン トライマイベスト
(■Mill Reef/1)
(■Tourbillon/4)
(■Nijinsky/2)
スペシャルグルーヴ スペシャルウィーク サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Nijinsky/1)
(■Aureole/2)
フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
トニービン
(■ノーザンテースト/1)

血統評価
 全姉フェイズベロシティが2017年秋に1000万条件を突破しその蕾を開かせようとしている。エアグルーヴ牝系にキンカメの配合はやはり大舞台への強さを持ち合わせ、特に中長距離でその心肺機能を発揮するようである。となると当馬は牡馬なので期待が大きくなるが、良い部分が遺伝してくれさえすれば中長距離で戦える本格派になれるだろう。やや■Northern D.の血が濃いので鈍重さが出てしまう可能性があるが、エアグルーヴ血統の良さを遺伝させる可能性が判明した以上は当馬を狙わないわけには行きますまい。

母スペシャルグルーヴ
 2戦未勝利。エアグルーヴの孫でフレンチデピュティで緩衝しサンデー系を配合するベストパターンを踏襲したはずだが前面に出た遺伝性は脚部不安だった。心肺機能が素晴らしい、と評価されながらも立ち繋ぎの悪影響が強すぎて力の片鱗も見せずに引退。名牝系なので産駒への期待がかかる。

母父スペシャルウィーク I:0 L:-1
 多くの種牡馬が牝系のスタミナを削ぎ子孫をマイラーへシフトさせていく中、長距離向きのスタミナと高速スピードの遺伝を併せ持った王道血統。スローペースからの瞬発力勝負はやや苦手だがミドルペース以上のスタミナ戦と東京の長い直線を大得意とする。

母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹強化、パワー付加と■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

▲牝系パロクサイド系 F8-f
 子孫ダイナカール、エアグルーヴを経て多くの名馬が出現、ルーラーシップやドゥラメンテは種牡馬級になっている。エアグルーヴ自身は中距離のイメージがありフォゲッタブルなどが長距離で活躍している一方で、姉カーリーエンジェルからはオレハマッテルゼ、または姉セシルカットからアイムユアーズといった激しい気性をスピードに転化した快速短距離型も出ている。スピードに優れ荒い気性が競争能力向上に向きやすい牝系なのだろう。



 
ロードカナロア産駒

7.ペルレンケッテ17
4000万 10万/口 美浦
出産時母;9歳

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
ペルレンケッテ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Acatenango Surumu
(■Blandford/5)
(■Nijinsky/2)
(■Prince Bio/3)

 
血統評価
 「ドイツ血統の濃縮が楽しみだ」と書いた15年産は、体重380kgと小柄すぎてさすがに活躍は無理かもしれない。
ペルレンケッテ15の評価
 血統的な期待は大きい上に活躍した牝馬とあって、初仔の失敗くらいではくじけない会員様も多いだろうし、母優先枠はあっという間に埋まるだろう。母側の■Nijinskyは父母父Storm CatとFlares=Omahaのクロスを作るし、やや重たい母側の血はカナロアが軽快に塗り替えてくれるはずだ。ペルレンケッテ自身は短距離を得意としただけに、同系統の父との配合は願いどおりで、初仔を抱えた母優先の会員様にもう一度チャンスを与えてくれるに違いない。母優先ではないのに初仔を持っているTNB氏はたぶん抽選が通らない。牡なので成長力は姉とは違う可能性もあるし、父から言っても今回は期待されているに違いない配合である。ドイツ血統にありがちな激しい気性には注意が必要だが。

母ペルレンケッテ
 芝短距離を走り4勝。後方から差す時は惨敗、先行する時は勝利と父ディープの傾向に逆らったような脚質の持ち主だった。能力はあったが気性が邪魔をしたパターンだろうか。初仔はクロスがきついせいか成長が著しく遅い。
 
母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Acatenango L:+3
 父が代々ダービーを獲り続ける一族においても一際輝く「ドイツの至宝」。気高きゲルマン魂を具現化したかのような、力強い走り、卓越した根性、美しい馬体と英雄の要素が揃っていた。日本においては■ディープインパクトと母父■Acatenangoでワールドエース、ビッシュとクラシック準主役級を出せているのでスピード能力がある程度あると判断できるが、やや短距離に寄ることが多い様子。

▲牝系St. Marguerite系 F4-n
 一族はドイツ起点だがアメリカに渡った仔系統からGallant Fox、Hail to Reasonという競馬史に残る名馬が出ている。それらの本流から根元で別れた傍流Roquebruneからはプンティラ以外の活躍馬はいない。

期待値 距離 12
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発
零細
クロス 全兄弟クロス
Fla=Oma
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1


8.ローガンサファイア17
4400万 11万/口 美浦
出産時母;7歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
ローガンサファイア ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■ノーザンテースト/1)
(■Spy Song/2)
Out of Place (■Turn-to/2)
(■Damascus/1)
Star de Naskra
(■Bold Ruler/2)
 
血統評価
 初仔。母母ローガンサファイアから出た始めての活躍馬で、母の募集価格は今思えば安すぎた。グレイス●ーローなんて買ってる場合じゃなかった、こっちだった。その後サフィロス、コーディエライトと短距離馬との配合が次々に成功し、おそらく今後もハズレの少ないスピード血族になっていくはずだ。そしてここに父ロードカナロア、スピードを極めた配合でこの母にベストマッチだろう。際立った牝馬クロスは見つけられなかった。
 値段は相応に高いが、伸びシロ十分の楽しみな血統図である。ただ、格安馬でこの母を手にした層がこの額の馬に手を出すかどうかは未知である。

母ローガンサファイア
 1600万円と格安馬ながらOP勝ちと重賞4着を含む4勝、芝短距離の後方一気は会員のみならず多くのファンを魅了した。母母ダークサファイアの兄はサウスヴィグラスで、血族全体からも距離は短ければ短いほうがいい閃光族の雰囲気が漂う。

母父ダイワメジャー M:+1 I:0
 他のサンデー産駒の瞬発力を持たないかわりに、先行力と持続力を併せ持った横綱馬である。彼自身を「マイラー」という評価は私は認めない。宝塚記念でも有馬記念でも、彼は堂々と戦い続けた偉大なチャンピオンホースだった。
 疾病から復活した戦歴は牝系Your Hostessの歴史をなぞるもので、ノーザンテーストの影響もあって早熟性と成長力に富むはずだ。何より馬力の要素を秘めるので配合が良ければあっさり母父ディープを逆転できる可能性を持っていると信じている。
 ここまで褒め称えておいて何ですが、遺伝的には短距離です。

母母父Out of Place
 ダートG1で2着数回、勝利はG3程度。特筆すべき活躍産駒はいない。

牝系level Sands系 F5-g
 ブラックホーク&ピンクカメオを輩出した牝系とサウスヴィグラスを輩出した牝系が含まれるが、どちらも短距離向きの一発型である。帝王賞を制したマキバスナイパーも含まれ、砂も行けるか。
 
期待値 距離 12-16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久  
馬力 ■■■  
爆発
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

9.マチカネエンジイロ17 母高齢

10.エクレールアンジュ17
2600万 6.5万/口 美浦
メス 出産時母;4歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
エクレールアンジュ ゼンノロブロイ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/5)
(■Mr. Prospector/1)
(■Icecapade/2)
エンドスウィープ フォーティナイナー
(■Northern D./2)
エヴリウィスパー ノーザンテースト
(■Mr. Prospector/1)
 
血統評価
 名牝系クラフティワイフの中でもエブリウィスパーの分枝を経た活力ある母である。が、この一族にありがちな未出走引退で能力が未知数、当母の弟アドマイヤキラメキ16もデビューしたもののコンスタントに出走できず、体質の弱さが目立つ。
 後述するシシリアンブリーズ17と血統構成が似ているが、こちらのほうが■Mr. Pro.色を濃くした短距離特化の配合である。ゼンノロブロイに含まれるマイニングの血に対して母母系の■Mr. Pro.が刺激していればこの母が短距離スピード型だったであろうことが推測できる。父カナロアはある程度の万能性を持つ種牡馬と言われ始めているが、それでも父の本質と母側の資質は同じ系統で相性が良さそうだ。体質の問題から人気も下がりそうだし、一般でもいけそうならこれは狙い目かもしれない。似た血統のゴールドギアがけっこう頑張っているのも頼もしい。
類似 ゴールドギア:牡2015:2勝(カナロア*ロブロイ*母母にNテースト)

母エクレールアンジュ
 未出走。兄弟にトーセンスターダムがいて近親にトーセンジョーダンがいるなど名牝系の血を継ぐが、体質が弱い牝系の予感も。

母父ゼンノロブロイ I:0 L:0
 ■サンデーはいいにしても■マイニングは早熟のスプリンターでどこに古馬グランドスラムを達成するような優れた資質を持っていたのか、今でも不思議な血統図である。■サンデーに▲類サンデーを掛け合わせた相似の濃縮配合なので突然変異的な活躍だったのだろう。瞬発力、先行力ともに凡庸で遺伝力が弱め。「レースをやめてしまう」というやっかいな気質が伝わりやすい。

母母父エンドスウィープ
 競争実績はG3勝ち程度だが日本で供用された3年間でスィープトウショウ、ラインクラフト、アドマイヤムーンと優れた産駒を連続して輩出した名種牡馬。日本で供用される以前にもサウスヴィグラスやスウェプトオーヴァーボードが輸入されており、いずれもとにかく先行力とスピードに優れるアメリカンミスプロ系の特性をよく引き継いでいた。ダート短距離でこの馬の系統を見ない日はない。

牝系クラフティワイフ系 F9
  子孫がさまざまな場面で活躍し大きく枝葉を広げる牝系だが特に当馬のエヴリウィスパーの枝は中長距離を先行して強いチャンピオンの血である。同F9族を辿るとスピードの権化Lady Josephineの名前がありスピード活性の高さを想像させる。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久  
馬力  
爆発
零細
クロス
Mr. P. 4*5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

11.フロアクラフト17
3600万 9万/口 美浦
メス 出産時母;7歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
フロアクラフト フジキセキ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Le Fabuleux
(■In Reality/1)
Halling (■Sharpen Up/1)
(■Nijinsky/2)
Fairy King
(■Red God/2)
 
血統評価
 某Netkei示板で「高い」とばかり酷評されている当馬だが、私は珍しくその声に反論したい。母はあのリッチダンサーの仔である。さらに、堅実に走り獲得賞金1億円を超えている。この実績に対し余りに失礼ではなかろうか。 リッチダンサーの仔は4番仔がコケるまで1~3番仔は全て獲得賞金1億円超えである。先行力と持久力の高さに加えパワーもあり、障害までこなせる賢さがある。父カナロアとの配合はStorm Cat(Flares/5) = Halling(Omaha/6)の3/4クロスを作りスピードを強化する。フジキセキとカナロアの短距離志向も一致するし、あのTNBを虜にした「中毒性のある」尻を当馬も引き継いでいるのなら、これはとても楽しみだ。
 何より、リッチダンサーの仔は若いほど活躍する。この若さは決して取り戻せない、今だけのプレミアである。これに「高い」などと無礼な文句をつけるようなら、当クラブに在籍する必要は無い。
類似 アンフィトリテ:メス2015:3勝(カナロア*Fキセキ)

母フロアクラフト
 厩舎独特のメンコを纏い徹底先行策で32戦を戦い抜いた名牝。大崩れしなかった気性の良さと体質の良さはさすがリッチダンサーの素養といったところで距離融通も利き最後までスピードは衰えなかった。これだけの名牝にもかかわらず募集時の価格は安価で、この素質を見抜いていた目利きの会員様は母としての仔出しにも期待しているにちがいない。

母父フジキセキ M:-1
 ■サンデーに■Le Fabuleux、■In Realityと気性の難しい暴走系の配合で短距離に強い産駒を多く出す。ギアが少なく瞬発戦は苦手だが、逆に短距離の他にダートも得意でさらに成長力もある。

母母父Halling L:0
 中距離G1を2勝、欧州最優秀賞を獲った経歴がある先行一筋の馬鹿頑固屋血統で中長距離を楽々走りきれるスタミナが自慢。

牝系Sphinx系 F2-e
19世紀半ばの同族始祖付近まで辿っても目立った活躍馬がいない。NHKマイルCを勝ったロジックが同族唯一のG1馬である。当馬はその枝からも遠く、牝系先祖の力は期待できない。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力  
爆発
零細 □□
クロス 全兄弟クロス
Fla=Oma
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

12.クルミナル17
3000万 7.5万/口 美浦
メス 出産時母;5歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
クルミナル ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Candy Stripes Blushing Groom
(■Lyphard/1)
(■Nashua/2)
(■Swinford/7)
 
血統評価
 初仔。
 「重馬場での勝負で負けただけ。本番は絶対に巻き返す。」チューリップ賞を阪神競馬場で見ていたTNBの短いメールは、悔しさと、そして希望でいっぱいだった。一方で、エルフィンSを勝ってOP入りしていたとは言え彼女にそこまでの実力があるとは思えなかった私は、幼駒ツアーで一目惚れして購入した一口馬主のTNBに懐疑的だった。翌月も阪神に遠征したTNBは、愛馬の馬連と複勝をたらふく買い込み、一人祝杯を挙げて帰宅したという。
 彼女がオークスで3着に来たときには、逆にTNBは彼女の脚を心配していた。「無理の利く馬ではない、あんな極限の追い込み勝負に付き合う必要はなかった」と。彼女はオークスで腱を患いわずかな戦歴で引退した。
 私にとってのサンブルエミューズがそうであるように、このクルミナルは相棒TNBにとって「G1童貞」を捧げた愛馬であり、そして初めての「母優先初仔」に引き合わせてくれた母である。たとえショボい厩舎に所属しようとも心配になるような安い価格でも彼は母優先を使う……と思っているが、私と違って非常にドライでシビアな考えを持つ同氏なので、さてどうなるでしょうね。
 血統的には、スピード遺伝の高いF8牝系にCandy Stripesの瞬発力、それに加えてディープインパクトなので、瞬発力に寄りすぎて■Lyphardのクロスを使い切っている。この父はどちらかというと先行力で勝負するタイプだと思うので、母の持つ瞬発力はやや弱まる予感がするが、それが脚にとって良いことならそれでもいいのだろう。来年のキンカメのほうがスピードは上だがリスクも高く、どちらを選ぶか両方なのかTNBの動向に注目したい。
類似 アルモニカ:メス2015:2勝(カナロア*ディープ*母母スタミナ系)

母クルミナル
 当時ゴールドシップを擁し超名門といわれた須貝厩舎の一員で、OP勝ちのあとに桜花賞2着、オークス3着の実績を残した。桜花賞は強い先行馬に離されたダンゴ入線だったが、オークスは長い直線の叩き合いで桜花賞がマグレでなかったことを証明した。瞬発力とスピードが両立しているが、脚の脆弱性が気になる。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Candy Stripes M:-
 代表産駒はInvasor、Leroidesanimauxなどでスピード型のダート中距離馬である。重苦しさのない鋭い加速はその母バブルカンパニー、さらには母父Lyphardの影響を強く受けていると言える。ダート瞬発戦向きのBlushing GroomよりもLyphardの遺伝を引き継いでいると考えたほうが良さそう。

▲牝系Lady Elizabeth系 F8-j
 F8号族は近年大爆発した系統でヴィクトワールピサ、オルフェーヴルなどの日本競馬を代表する中距離馬からグランプリボスやローブティサージュと言った短距離快速系まで幅広い活躍を見せている。快速系寄りの血統だが急坂への適応力があり特に中山を得意とする。
 が、F8-j系はその中では亜流で短距離馬タニノマティーニ程度の活躍馬しかいない。
 
期待値 距離 16
傾向 瞬発 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久 ■■
馬力  
爆発
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

50.グランデアモーレ17
4400万 11万/口 栗東
出産時母;7歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
グランデアモーレ ネオユニヴァース サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■エタン/2)
(■Prince Bio/3)
クロフネ フレンチデピュティ
(■Fairway/6)
Kaldoun
(■Mill Reef/2)
 
血統評価
 初仔。同牝系の当クラブ看板馬アヴェンチュラの産駒が、デビューすらできないほど著しい健康障害があったという事実が、担当者にトラウマを植え付けてしまったのか。似たような配合や同じ牝系から当クラブ募集馬を作り、会員様の怒りをそらしているように見える。自然の成り行きなので、アヴェ様の仔を買った会員の皆様もそんなに怒り狂っても仕方ないと思うよ。当母も510月まで走ったわりには全13戦(最終戦は最下位なので実質12戦)という少なさで骨の弱さを持っていたと思われるが、頭が弱いと言われたネオユニヴァース産駒にしては真面目に頑張った結果の4勝だと思われる。
 この「真面目さ」は大事な特性で、母父ネオ、母母父クロフネと適度に零細血統を混ぜ込んで健康度を重視した配合を牧場が重ねてきた結果であって、当母自身には健康度の恩恵まではなかったものの気性面で恩恵があったと推測されることから、非常に希望的な観測で言えばこの母から脚元が頑健な産駒が出てもおかしくない。もちろんそのときはスピード活性も強いだろう。以前どこかでも述べたことだが、強い馬からちょっとズレた牝系で同じような強い馬が回帰的に生まれる可能性は歴史が証明しており、牧場も健康度を重視した配合を繰り返すことでそれを狙っているのかもしれない。と述べたが、全て私の深夜の妄想である。

母グランデアモーレ
 芝3勝、ダート1勝。速い上がりは使えないが先行持久力で粘り強い活躍を見せた。この一族は脚元に管骨に痛みが出やすく順調に使えないことが多いが、競争能力は高い。アヴェンチュラ牝系の亜型そのままである。

母父ネオユニヴァース I;-3 L;-4
 ダービー馬だが産駒への気性の悪影響の高さが災いし悪い話が多い…というよりはっきりいってしまって産駒に知的遅れが多いのではないかと個人的には思っている。得意条件に嵌ればとんでもなく強いポテンシャルは秘めていると思うのだが、発揮できない馬が多い。トップスピードは低く瞬発力を欠くという致命的な弱点があるがパワー勝負に強く重い芝やダートで一変する可能性を持つ。

母母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

▲牝系Moonmadness系 F1-p
 キャロット看板のアヴェンチュラ牝系と同じ。向こうが主流なのに対しこちらはMartingaleの傍流でスピード活性が劣るのは仕方ない。しかし、パワーと頑健さではこちらが上回っている。
 
期待値 距離 20-24
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
爆発
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

51.ローズノーブル17
5000万 12.5万/口 栗東
出産時母;6歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
ローズノーブル ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Sevres Roses Caerleon
(■Hyperion/5)
(■Caro/1)
(■Bold Ruler/4)
 
血統評価
 母母ヴィアンローズから続くおフランス血統。半兄アジュールローズでダービー出場を引き当てたTNBが、以降ずっと産駒を買っている。もう母を買っちゃったほうが早いんじゃない?と私は思っているが、まさかベランダにヴィアンローズを繋いでおくわけにもかないか。去年のローズノーブル16は買っていないようで、相棒TNBの動向を見てもこの牝系には軽いスピードの血が合うのだ、という思いを強くする。スタミナ異系を2本抱える上に■Nijinskyやら■Caroやらではどうにも身動きが取れず、父側のスピード能力に期待するほかない。
 父母でStorm Cat(Flares/5)、Caeleon(Omaha/5)の同血クロスを作る。この一本だけで鈍重さは解消されるだろう。やや短距離向きになるとしても馬体がよければ小銭稼ぎは余裕で…と思ったら募集価格はかなり上の設定。ここはTNBの動向で判断したい。現在2箇所で彼の評価待ちである。

母ローズノーブル
 芝マイル近辺で4勝。平均ペースを先行できる能力は父ディープというより牝系のヨーロピアンが利いているか。名牝ヴィアンローズの娘で、TNBの持ち馬でダービーに出走したアジュールローズの半姉。スタミナを活かした持久力が持ち味だが瞬発力は低め。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Sevres Roses
 未出走。祖母Lady Berryがフランス長距離G1のロイヤルオーク賞を、母Indian Roseがフランス中距離G1ヴェルメイユ賞を勝っており超期待の星だったことが予測される。産駒ヴィアンローズでG3勝利がやっとで、種牡馬成績も失敗に終わっている。

牝系Klarnet系 F7-c
 日本に来た牝系子孫からポップロック、サンライズバッカスといったいぶし銀が出ているが勢いは微妙である。同族に大正から続くアストニシメント牝系があり、こちらの系統からクリフジやメジロマックイーン、あるいはブルーコンコルドやオフサイドトラップ、ゴッドスピードといった才能豊かなタレントが揃う。ある程度のスピードの付加と、父の力を引き出す特徴がある。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久
馬力   
爆発
零細
クロス 全兄弟クロス
Fla=Oma
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

52.リリサイド17
6000万 15万/口 栗東
メス 出産時母;10歳
 
ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
リリサイド American Post Bering (■Sea-Bird/1)
(■Lyphard/1)
Sadler's Wells
(■Mill Reef/2)
Miller's Mate Mill Reef
(■Aureole/3)
Lyphard
(■Bull Lea/5)

血統評価
 1200mの新馬勝ちをした半姉レイリオンがいつの間にか2000m超えを好走していたり、リスグラシューがマイル以上の重賞で好走していたりと、当初会員の皆様が思っていたような母のイメージとは私は当初から中距離向きだと思っていたが!遺伝の素因としては真逆である。母側の血統図の色付けを見てみればわかるとおり重めのスタミナ向け配合である。ムダにカラフルにしているわけではない。ただしこの血は気性が落ち着いてくるのに時間がかかることが多いので本領発揮は古馬になってからで、リスグラシューはこのまま順当ならG1を勝てる器のはずだ。
 当父も、現役時代は短距離王だったが距離の融通性があることは周知されている。■Nur./■Sad. の3/4クロスもあるし相性が良さそう、などと通り一遍な話で終わらせることはしない。ロードカナロアの母はStorm Cat×■His Majesty×零細血統(■In Reality)、の組み合わせである。母父Beringの強豪馬にハービンジャーがいるが、このハービンジャーの父父デインヒルはDanzig×■His Majesty×(■Tom Fool)である。DanzigとStorm Catは類似する■Nothern D.のスピード血統である、という捉え方をすれば、当馬の配合はハービンジャーに寄せた芝中距離向けの配合だと言えるのではないか。そんな妄言を言っているのは当サイトだけだと思うが。
 これで牡ならとても楽しみだったのだが……と思うのは牧場も同様なようで、2年連続でセールに出していた産駒が今年は当クラブである。こちらで会員の皆様と競合することにしよう。

母リリサイド
 芝マイル戦などで5勝。その父父Beringは1/8Almahmoudを含み、サンデーサイレンスの父Haloの1/8Almahmoudと牝馬クロスが・・・と、妄想した時期もあったが、同じくBeringを含むハービンジャーとサンデーサイレンスの相性を見ると素晴らしい!と褒めちぎるほどの相性でも無さそうである。Lyphard系の瞬発力はMill Reef系の持続力で上書きされ消されており、主軸Native Dancerの縛りによるマイル固定でなんとなくマイルを走っていたに過ぎないのかも知れない。

母父American Post M:+1
 9戦6勝、フランス2000ギニーを勝っている。種牡馬としての成績は無いに等しい。父Bering、母父Sad. Wel.、母母系Mill Reef系と欧州の重厚血統で本来のポテンシャルはマイル以上にあるのではないかと思われる。

母母父Miller's Mate 
 英国で2戦1勝。日本に輸入されたが全く結果を残せず。
 
▲牝系Sunny Gulf系 F1-l
 ネオユニヴァース、エリンコートなどクラシック中心の活躍馬多数だが中でも本流のバレークイーン系からはフサイチコンコルド、リンカーン、ヴィクトリー、アンライバルドと一発屋の名前が多く挙がってくる。条件がかみ合えば素晴らしいスピードを発揮するがそのコントロールが難しいのは体調や気性のせいだろうか。
  
期待値 距離 20
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久
馬力
爆発
零細
クロス 全兄弟 牝馬クロス
Special 5*5
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

53.シシリアンブリーズ17
3000万 7.5万/口 栗東
メス 出産時母;9歳 母優先

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
シシリアンブリーズ ゼンノロブロイ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/5)
(■Mr. Prospector/1)
(■Icecapade/2)
Classic Go Go (■Fairway/4)
(■Never Bend/1)
Icecapade
(■Roberto/1)

血統評価
 ちょっと様子見的な配合だった上の産駒と比べ、本腰を入れてきた配合だと高評価できるのではないか。
シシリアンブリーズ15の評価
 ヨハネスブルグでStorm Catとの相性を見て、ワークフォースでキングマンボとの相性を見て、これでカナロアとの配合で牡ならセール!だったのだが、幸運にも「ついていなかった」(矛盾するが)ために当クラブでの募集となったのだろう。
 半姉ミスパスカリからはマウントロブソン、ポポカテペドル、グリュイエールといったスタミナ型の活躍馬が出てきているので、当母にもその期待はかかっている。今までのお試し配合と違って今回はスピード活性の高い父なので!これは期待が出来そうだ。と思ったら値段も思いっきり盛り上げられていた。
類似 ドゥシャンパーニュ:メス2016:未勝入着(カナロア*ロブロイ*母にRoberto)

母シシリアンブリーズ
 短い競争生活ながらオークスにも挑戦し、一応夢を見させてくれたクラブ馬。クロフネの半妹という能力は全く見せなかった。産駒ヴァルディノートが堅実に走っている。

母父ゼンノロブロイ I:0 L:0
 ■サンデーはいいにしても■マイニングは早熟のスプリンターでどこに古馬グランドスラムを達成するような優れた資質を持っていたのか、今でも不思議な血統図である。■サンデーに▲類サンデーを掛け合わせた相似の濃縮配合なので突然変異的な活躍だったのだろう。瞬発力、先行力ともに凡庸で遺伝力が弱め。「レースをやめてしまう」というやっかいな気質が伝わりやすい。

母母父Classic Go Go
 アメリカの条件戦勝利のみ。繁殖成績も大したことは無くクロフネのみの一発屋。そのクロフネもフレンチデピュティにスピードを乗せたという印象が強く、結局■Fairwayの補助血統ということか。

牝系ブルーアヴェニュー牝系 F2-r
 種牡馬クロフネを出したほかに目立った活躍馬はいない。同族全体を見渡してようやくキストゥヘヴンが居る程度である。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久  
馬力   
爆発
零細
クロス
Mr. P. 4*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配


54.パッシフローラ17
2800万 7万/口 栗東
メス 出産時母;8歳

ロードカナロア キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■His Majesty/1)
(■In Reality/1)
パッシフローラ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
ブライアンズタイム Roberto
(■Graustark/1)
Sadler's Wells
(■Kris/1)
 
血統評価
 母の例を見てもHaloがRobertoに食われている血統で、ディープ的な瞬発力は期待できない。■Ribotのクロス、■Nur./■Sad.の3/4クロスでスピードが出そうな組み合わせなので先行重視になるだろうか。とすると体格が欲しいが、そこに目をつぶれるかどうかでこの馬が買えるかどうかが決まる。値段もまた微妙に高めで悩ましい。母の力だけで大活躍を期待できるような安易な配合ではないだけに、貴方の相馬眼が試される。←このコメントをどこかで書きたかった。

母パッシフローラ
 12戦目で未勝利を勝ち上がりさらに8戦目で500万を突破。過労の会社員みたいな走らされ方を強いられ引退。ディープというよりは長距離の得意なブライアンズタイムのほうの血だったか。初仔はサンデー募集だが2番仔は当クラブ。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父ブライアンズタイム L:0
 日本で一大勢力を誇った時代もあったが、産駒の芝での活躍は徐々にすぼみダートのパワー勝負やスタミナ勝負に変遷している。現代競馬の芝では重過ぎる血かもしれない。

牝系Rothesay系 F13-e
 直系こそ貧相だが祖先を辿れば競走馬の祖ともいえるPharosとFairwayが出る大名牝系である。が、ありふれすぎて活性を失っているともいえる。

期待値 距離 20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力  
爆発 ■■
零細
クロス 全兄弟 牝馬クロス
Special 5*5
3/4クロス
Nur-Sad.
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 



ハーツクライ産駒
 
13.リッチダンサー17
6000万 15万/口 美浦
出産時母;17歳高齢

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
リッチダンサー Halling Diesis (■エタン/1)
(■Tantieme/2)
(■Nijinsky/1)
(■Nasrullah/3)
Fairy King Northern Dancer
(■Hail to Reason/2)
(■Red God/1)
(■Prince Chevalier/2)
 
血統評価
 母高齢。去年までの評価のみ。
リッチダンサー14の評価  リッチダンサー15の評価  リッチダンサー16の評価

母リッチダンサー
 自身は大した成績を残していない。産駒は中距離で強く、小回りを器用にこなし坂にも強い。特に中山の中距離を得意とする。東京でキレ負けするのが玉にキズ。

母父Halling L:0
 中距離G1を2勝、欧州最優秀賞を獲った経歴がある先行一筋の馬鹿頑固屋血統で中長距離を楽々走りきれるスタミナが自慢。

母母父Fairy King
 Sad. Wel.の全弟で未勝利。血の影響力はさすがでLalun→Special牝系への刺激を入れスタミナや持続力を付与する。

▲牝系The Sphinx系 F2-e
 19世紀半ばの同族始祖付近まで辿っても目立った活躍馬がいない。NHKマイルCを勝ったロジックが同族唯一のG1馬である。当馬はその枝からも遠く、牝系先祖の力は期待できない。

期待値 - 距離 -
傾向 - 気性 -
瞬発 - 成長 -
持続 - 爆発力 -
速度 ■■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■■ 
気性難
零細

 

14.クルソラ17
5000万 12.5万/口 美浦
出産時母;15歳高齢

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
クルソラ Candy Stripes Blushing Groom Red God
(■Wild Risk/1)
Lyphard
(■Hyperion/4)
Ahmad Good Manners
(■Stockwell/9)
(■Swynford/6)
(■Nearco/6)
 
血統評価
 クルミナル@TNB、クラシックを賑わせた名馬を後追いしても得は無い。と、言い聞かせながらも獲ってしまったクルソラ16@DDK。お願いします活躍してください。
クルソラ15の評価  クルソラ16の評価
 当産駒は父がハーツクライに変更されている。後述するように母父Candy Stripesは鋭い瞬発力を主体とした「Lyphardらしさ」を遺伝させ、同じ傾向を持つディープインパクトとの和合性は非常に高いと推測される。なぜハーツクライなのか、とその利点を考えると、おそらくは父母アイリッシュダンスの■Lyphardと■Hyperionの組み合わせで母父母バブルカンパニーへの刺激を狙っているのではないか。バブルガムフェロー、ザッツザプレンティと中長距離に強い馬を輩出した牝系をハーツクライで刺激し、ついでに母母側から父側トニービンへの刺激も行おうとする贅沢な試みに見える。
 ……なんてことを考えずに、「たまには違う種馬でも良くない?もう高齢母だし」と、ややヤッツケな牧場の意図でこの配合に至ったのかもしれないが、真相は闇の中である。
 牡なので、長距離で爆発的な活躍の可能性はあるけれども、結局ハーツの仔から菊花賞馬、春天馬といったガチの長距離砲が出ていない現実も忘れてはならない。

母クルソラ I:0
 南米アルゼンチンの出身で同国の芝G1を2勝。主流血統を持たずにスピード能力を持っている優秀な牝馬で父側の良さを強く引き出す。父ディープならば鋭い瞬発力、父オルフェなら雄大な馬格といった具合。これはポトリザリス(産駒ディアデラノビア)などにも見られ、南米系の成功牝馬の可能性が高い。芝2000mを1:58台で走れることから日本馬場への適性も高いと推測される。パワーはやや不足ぎみか。
 
母父Candy Stripes M:-
 代表産駒はInvasor、Leroidesanimauxなどでスピード型のダート中距離馬である。重苦しさのない鋭い加速はその母バブルカンパニー、さらには母父Lyphardの影響を強く受けていると言える。ダート瞬発戦向きのBlushing GroomよりもLyphardの遺伝を引き継いでいると考えたほうが良さそう。

母母父Ahmad
 南米の種牡馬でマイナーな系統だがディアデラノビアの祖父でもありスピード能力は高い。その祖先Nashuaは■Mr. Pro.の主要構成要素の一つになっておりスピードを付加しているので、Ahmadも同様の効果と考えてもいいか。

▲牝系Lady Elizabeth系 F8-j
 F8号族は近年大爆発した系統でヴィクトワールピサ、オルフェーヴルなどの日本競馬を代表する中距離馬からグランプリボスやローブティサージュと言った短距離快速系まで幅広い活躍を見せている。快速系寄りの血統だが急坂への適応力があり特に中山を得意とする。
 が、F8-j系はその中では亜流で短距離馬タニノマティーニ程度の活躍馬しかいない。

期待値 距離 16-20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長 早い
持続 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性難
零細
クロス
Lyp. 4*4
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

15.ウィーミスフランキー17
2400万 6万/口 美浦
メス 出産時母;7歳

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
ウィーミスフランキー Sunriver Sun Ballado Halo
(■Herbager/1)
(■Northern D./1)
(■Blushing G./1)
Meadowlake (■Princequillo/3)
(■Raise a Native/1)
(■Stockwell/-)
(■Mahmoud/4)
 
血統評価
  半兄半姉が同じく「芝デビュー→ダート→ダート短距離→未勝利引退」の道を歩んでいく中、当馬に手を出すのはガチの変わり者だ。半兄(父ディープ)の血統だけ見ればHalo、Northern D.のクロスを持つ芝馬に見えるのだが、この馬が結局ダート短距離に導かれるのは母の遺伝能力が強すぎるのだろう。父がハーツに変わってもおそらく傾向は変わらないと思われるが、■Lyphardよりは■トニービンなのでダート的な固さは出せるだろうか。
 去年のどこかで述べたような気がするが、Halo、特にサンデー系統は世界的には零細寄りの血統なので他のHail to Reason系統にすぐ上書きされてしまう。父が変わったからといってガラッと一変する血統には思えず、変わり者の皆様にこの血統はお任せしたい。

母ウィーミスフランキー
 アメリカの2歳G1を2勝、BCジュヴェナイルフィリーズ3着。2歳戦のみで引退し繁殖入りした。産駒ダノンチェリー約2億円!でも現在掲示板なし。短距離向きなのだろうがスタートダッシュが遅いという致命的欠点を抱える。
 
母父Sunriver L:0(米芝)
 17戦6勝。BCディスタフなどG1を7勝したAshadoの全弟でダートでの活躍を期待されたが大舞台での活躍は無く、芝に転向してハリウッドターフSを勝っている。が、その勝ち時計2:27から推測してもスピード能力は低くスロー専用だったといえる。

母母父Meadowlake
 Prince Johnの血を継ぐマイナー系種牡馬。自身は2歳で2勝、3歳時に1勝したあと骨折し血統の珍しさもあってかすぐに種牡馬入り。実力未知数ながら他のPrincequillo系がBMSで力を発揮するようにこの馬がBMSに入ってへニーヒューズやリアルインパクトなどの活躍馬を出している。早期完成型で短距離向き。

▲牝系Ellaline系 F7-f
 イタリアやオーストラリアで活躍した馬が散見される。近年ではウィーミスフランキーとHelmet(オーストラリアでG1を3勝)が活躍した。他に障害競走のG1馬Annie Powerがいる。

期待値 距離 12
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持続 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス
Halo 3*4
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

55.フォンタネリーチェ17
5000万 12.5万/口 栗東
出産時母;5歳

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
フォンタネリーチェ Vale of York Invincible Spirit (■Danzig/1)
(■Kris/1)
Halling
(■Sad. Wel./1)
Choisir (■デインヒル/1)
(■Tom Fool/3)
(■Mill Reef/2)
(■Miswaki/1)
 
血統評価
 初仔。運命の伴侶、というのはこの配合を言うのだろうか。結納で身上書と家系図を見たときに、ああ、夫側7代前と妻側9代前が同じ偉人ですね、これは巡り合わせですね、などとこういった会話を楽しみたい。……実際は互いの親と本人達の誰も結納の進行をわかっておらず重い沈黙の時間が過ぎていった、私の人生の黒歴史の一つである……
 ハーツクライはLa TroienneとKhaledの血を持っているが、このどちらとも当母は特殊クロスを持ち、牝馬クロスとして▲La Troienneのクロス、ハーツ(Ltr/7)とSad. Wel.+Mill Reef(Lalun/6+7、Ltr/9+10)、同血クロスとして■Khaled=▲Red Ray、ハーツ(Khaled/6)とMill Reef(Red Ray/3)を持っている。思い返せばハーツクライとMill Reefの組み合わせはリスグラシューが大活躍しているし、さらにリスグラシューは■Native Dancerの血を多く含んでいることからも、この血統とハーツクライは和合性が高いことが保証されているといえる。ハーツクライ系統の名馬ジャスタウェイも■Khaledのクロスを持っていて、■Northern D.の中でも明るい軽快スピード血統の色合いもジャスタウェイっぽさを感じさせる。しかも牝系は日本有数の名牝系バブル一家で、スタミナ供給も期待できる。
 良い事尽くめの好配合で、輸入した時点から牧場はこれを予測していたのだろう。初仔こそ当クラブに出して様子見だろうが、来年からはセール行き濃厚の名血名配合である。この血統を買えるのは今年が最初で最後のチャンスかもしれない。

母フォンタネリーチェ
 3代母にバブルプロスペクター。自身の活躍はイタリアG3勝ち程度だが、日本適性を見込まれて輸入。
 
母父Vale of York
 7戦3勝、主な勝ち鞍は2009BCジュヴェナイル。父Invicible SpritはGreen Desert系種牡馬の御三家そんな呼び方初めて聞いたであり早期完成でなおかつ活躍期間の長い馬を出す傾向がある。距離は短いところが得意だがある程度の融通も利く。

母母父Choisir
 短距離王国オーストラリア産の電光石火型スプリンターで、自国G1を勝利のあとイギリスに遠征しG2勝利→中4日!でG1ゴールデンジュビリーSをレコードで勝利している。その後ジュライCを惜敗し引退。産駒も短距離G1制覇している馬がちらほら。

▲牝系バブルプロスペクター系 F1-b
 近年活躍馬を連発する牝系でダービー馬ディープブリランテを筆頭に菊花賞馬ザッツザプレンティ、天皇賞(秋)勝利のバブルガムフェロー、他にショウナンパントルなど名馬がずらりと並ぶ名牝系。先行力と持続力に優れたクラシック血統である。

期待値 距離 16-20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持続 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス 全兄弟クロス
Kha=Red
牝馬クロス
La Tro 7*9
3/4クロス
ニックス 父母相似 特殊 3:1分配
 

56.リトルディッパー17
3000万 7.5万/口 栗東
出産時母;12歳

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
リトルディッパー アグネスワールド Danzig Northern Dancer
(■Sir Gallahad/4)
Seattle Slew
(■Lyphard/1)
リアルシヤダイ Roberto
(■In Reality/1)
Gulch
(■Icecapade/2)
 
血統評価
 すぐ上のフォンタネリーチェでも書いたが、Danzigの軽い血はハーツと和合性が高い。アグネスワールドは世界を見渡してもトップクラスに軽い血でスピード能力は高いと推測される、のだが、産駒はどうにも走りが鈍い。
 ハーツお得意のLa Troienne牝馬クロスはSeattle Slewと(Ltr 8*10)を結び、母父の能力もハーツ向きなのだが、邪魔をするのが旧世代のリアルシャダイの血であることは明白だろう。アグネスワールド自身もそのスピードを産駒に伝えていないし、これは看板倒れの予感がするが……?

母リトルディッパー
 社台1200万で募集。芝短距離で2勝。半兄3000万前後で募集されたが準OPまでいった仔が最高で全体はややポテンシャルが低い。
 
母父アグネスワールド
 函館2歳Sを制覇し朝日杯に挑んだがグラスワンダーの4着に敗北。5歳で世界の武豊を背に本格化し欧州の短距離G1を2勝。芝1200mの日本レコード1:06.5はいまだ破られていない。スピードのDanzig、持続力のSeattle Slew、瞬発力のLyphardとそれぞれが揃っていたのに日本でG1を獲れなかったのはやはり■サンデーが居なかったからだろうか。種牡馬成績も特筆すべきものはない。

母母父リアルシャダイ
 昔から続く「春天血統」で我慢比べなら非常に強いスタミナ一辺倒の血、と言って良いと思う。20年前ならいざ知らずこれだけスピード血統の蔓延する現代競馬においては完全に過去の遺産になりつつある。

▲牝系Stepping Stone系 F3-n
 この系統の本流はギャロップダイナやアーネストリーを輩出した一発屋牝系アスコットラップ系だが、当母のLong Stretch系は傍流ながらおそらく傾向は同じと推測される。

期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持続 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■■  
気性
零細
クロス
Lyp. 4*4
全兄弟クロス 牝馬クロス
La Tro 8*10
3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

57.ピューリティー17
4000万 10万/口 栗東
出産時母;14歳

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
ピューリティー パントレセレブル Nureyev Northern Dancer
(■Hyperion/3)
Alydar
(■Habitat/1)
Bering (■Sea Bird/1)
(■Lyphard/1)
Sadler's Wells
(■Caro/1)

血統評価
 頭文字P縛りの子供達は走りも良く似て決め手不足を露呈し、強そうなのに勝てない。もどかしい。体質も弱い。
ピューリティー14の評価  ピューリティー15の評価  ピューリティー16の評価  
 どうせズブいのだから▲La Tro.のクロスを入れて長距離にしてしまおうとハーツクライを試した…と当初は考えていたのだが、前年のマンハッタンカフェとの配合が実はかなり良い出来なのではないかと、クラブコメントを読むと私はピュアなのでそう思えてならない。
 一見すると母父パントレセレブルが一本調子のスピード血統にしそうな遺伝配分に見えるが、母母父BeringはSea-Birdの流れを汲む本格クラシック血統で長距離系のサンデーと相性がいいのではないか。これは妄想の話ではなく、Bering>American Postの血を継ぐリリサイドの仔レイリオン(父Dメジャー)とリスグラシュー(父ハーツ)の関係でも推測される。
 思い返せば、いくつかの配合を試しているこの母だが結局は初仔ピュアブリーゼ(父Monsun)を超える馬が出ていない。つまり、この母に合うのはスタミナなのだ。この事を理解できた皆様なら、先日終えたキャンセル募集をハンカチを噛んで悔しがるに違いない。あ、僕は応募しましたよ、キャンセル募集、この馬の兄に。落選ですが。
 ちなみにTNBはピューリティー16を一般枠で持っている。アイツの相馬眼はホント凄い。
 牡、中長距離、やや晩成。一回勝てれば大物への成長を待てる、楽しみの大きい血統と言える。

母ピューリティー
 1勝。おそらくサンデー系向けに買ったドイツ繁殖と思われたが、受胎持ち込み馬ピュアブリーゼがオークスで2着するという副次的な恩恵を受けた。ピュアブリーゼはその後未勝利、雨の中の重馬場でしか活躍できない鈍足だろうと判断する。その後の兄弟を見ても、瞬発力は期待できない。

母父パントレセレブル I:-5(不良) L:+6 
 凱旋門賞で叩き出した2:24のレコードが脅威。スピード属性の強いNureyevを母側のHabitatで磨いた血。一貫して先行したまま直線で押し切ってしまう横綱スタイルで物凄いスピードを持つ反面、瞬発戦といった小細工は苦手。

母母父Bering L:+6
 フランスダービーをレコードで優勝。Sea-Bird、Actic Ternにつづく3代目の凱旋門賞制覇は叶わず2着に敗れた。父は■Native D.の血脈に母母Almahmoudと■Northern D.と相似の血で、Beringはさらに牝系に■Lyphardと■Le Fabuleuxでスピードと瞬発力の強化を図っている。が、血の濃縮のせいか際立ったスピードの遺伝にはつながらず中距離向きのスタミナを伝える程度にとどまっている。

▲牝系St. Marguerite系 F4-n
 一族はドイツ起点だがアメリカに渡った仔系統からGallant Fox、Hail to Reasonという競馬史に残る名馬が出ている。当馬は始祖から分岐している傍流だが世界の主流であるF4族の勢いはこの血脈にも影響を与えている。

期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■ 
爆発
零細
クロス
Lyp. 4*5
全兄弟クロス 牝馬クロス
La Tro. 7*8
3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配


58.アルテリテ17
3600万 9万/口 栗東
メス 出産時母;7歳

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
アルテリテ Literato Kendor (■Kalamoun/1)
(■Aureole/4)
(■Kaldoun/1)
(■Roberto/2)
ドリームウェル Sadler's Wells
(■Alleged/1)
(■Danzig/1)
(■Blushing G./2)
 
血統評価
 中距離中心の配合で好成績を残した母にハーツクライ。ハーツには軽い血が良い、と2年前まで思っていた。しかし、当クラブ所属のルヴォワール(ハーツ*リュヌドール)の快進撃を見て、重い父に重い母の掛け合わせでスピードを出すことも可能なのだと改心させられた。
 当母にも、母父・母母父ともにクラシック血統でボトムにDanzigの血を入れてスピード刺激を図っており、欧州血統にスピード刺激というリュヌドールと同じパターンを踏襲している。
 値段ははっきり言って高いが、クラシックを求める高尚な会員様向けの豪華な馬と言えるだろう。思う存分権利を争って欲しい。

母アルテリテ
 BCメアターフ3着が最高成績。目立つ情報なし。初仔がサンデー募集で5000万、新馬戦は不利を受けて敗退している。
 
母父Literato I:-1
 英チャンピオンSを勝利している。産駒に目立った成績無し。

母母父ドリームウェル L:+1
 愛・仏ダービー連覇。兄弟Sulamaniも仏ダービーを制覇しておりSad. Wel.の血をつなぐクラシック血統である。産駒にアドマイヤモナークという超強力な一発屋。

▲牝系La Mirambule系 F11-d
 日本に縁がある馬にジャパンカップを制したルグロリューがいるが、ほかの馬もクラシックディスタンスでの勝利が多い。スタミナ血統。

期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持続 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

59.フェリシア17
2000万 5万/口 栗東
メス 出産時母;15歳高齢

ハーツクライ サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Lyphard
(■Double Jay/2)
フェリシア グラスワンダー Silver Hawk Roberto
(■Nearco/2)
Danzig
(■His Majesty/1)
Irish River Riverman
(■Clarion/2)
(■Mr. Pro./1)
(■Northern D./1)
 
血統評価
 配合図を眺めると父母の相似性に気がつくと思われるが、Hail to Reason*Nasrullah*Northern Dancerの3段階が同じ馬同士の配合である。Point Duty トニービン/5 グラスワンダー/5 =8*7と特殊クロスもあるが母の力が乏しいまま高齢を迎えてしまったので私は興味が持てない。

母フェリシア
 短距離~マイルを主戦としフェアリーS勝利の重賞実績がある。3歳前半までがピークでその後は下降、早熟短距離馬だったのか。種牡馬は高額馬が選ばれているが全く結果が出ていない。
 
母父グラスワンダー  M:0
 東京に来て約1年経った春、「仕送りとバイト代合計10万円(家賃含む)で慎ましやかに暮らせば問題なく次まで持つのだが、こんな生活に何の意味があるのだろうか」と考えたことがあった。周囲の友人は学生生活を謳歌し、就労も経験せず、車や外食やコンサートに心ゆくまで浪費している。最新型のカメラ付き携帯電話だって、パソコンだって持っている。今ここにある10万という財産を、なんとか膨らませる手段はないものか……と、TVが特集している今の馬は何だ、3連続1位、しかも今回は格が落ちるG2戦で前走同距離でがちがちの本命1.3倍。これはただで10万×1.3倍、つまり+3万円を手に入れるチャンスだ!……2000年3月、G2日経賞で、有馬記念の激闘から休養を挟んで出走したグラスワンダーは掲示板にも載れない6着に敗退した。ギャンブルは恐ろしい。本当に。
 グラスワンダー自身は身体能力の高さに加えとても賢い馬だったと言われている。賢い馬だけに、走ることに苦しさを覚えた「左回り」や「前走同距離」に対して力をセーブしてしまっていたのだろう。産駒からスクリーンヒーロー、そしてモーリスと本来Robertoが得意な東京直線で突き抜ける馬達を見ると、やはりシンボリクリスエスよりもこちらが本流になっていくのだろうと感じる。そして、当時の私の苦く辛い記憶も、ずっと血統表に残ることになるのだと思う。誰にだってそういう経験はあるだろうし、その未来に「今」があるのだから、私は過去を否定しない。

母母父Irish River
 マイル以下でほぼ無敵を誇ったフランスのマイラー。産駒はヨーロッパ中心の活躍だが日本ではパラダイスクリーク→テイエムプリキュアが血を引き継いだ。

▲牝系Royal Statute系 F22-b
 当馬の母母Victoressから分岐した枝の先に英ダービー馬Pour Moi、当馬の3代前Royal Statuteから分岐した先にAwaasif-Snow Bride-ラムタラと欧州クラシック血統が居てさらに別の枝にはヘクタープロテクター、シャンハイ、Bosra Shamの兄弟が並んでいる。欧州の中長距離に強そうな印象があるがその後の子孫の活躍馬はまだ出ていない。

期待値 距離 16
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持続 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性難
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス
Point D. 8*7
3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 


   
エピファネイア産駒

16.シーディドアラバイ17
3000万 7.5万/口 -
出産時母;13歳

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
シーディドアラバイ ジャングルポケット トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Nureyev
(■Hyperion/5)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
ノーザンテースト
(■Tourbillon/3)

血統評価
 配合表間違えてない?アヴェンチュラ様と全く同じ?と思ったが、間違いではなかった。ほとんど同じ血統に同じ父をつけて、アヴェンチュラ様の代替品を用意しているということである。
 今年ご新規の方でなければ、一年前にも全く同じ状況で募集があったことを記憶している会員様も多いのではなかろうか。ということは、今年もアヴェ様のご子息は「危険」だということだ。去年は、大抽選の退避用として準備されたものだと考えていたが、去年のことがあって今年である。手を出す勇者がいたならば背中は見送ってあげよう。
 血統評価はほとんど同じ。ボトムが零細血統で■Nテーストなのでこちらのほうが頑健だが、爆発力は劣る。当然だが。
 「ショネル」みたいな●チモンで半額だってよ!!

母シーディドアラバイ
 東京芝距離で1勝。以降も東京芝短距離でのみ馬券内に来る程度。Sクリスエスとの配合で初仔こそ3勝したが、次はダメ。キンカメとの仔ロッカフラベイビーが重賞関屋記念に挑戦したがボロ負けだった、というのが2018年8月昨日のことである。この母なら短距離に絞っていくのが良さそうにも見えるが、この父との相性は微妙か。

母父ジャングルポケット L;+1
 ダービー、ジャパンカップと東京で大活躍した名馬。JCでハイペースの持久力勝負を勝ちきったのはさすがトニービンの血で、ハーツクライにも同じことが言える。豊富なスタミナを遺伝しハイペースに強い馬を出す。産駒は中央の大舞台に強い上になぜかローカルの小倉や新潟でも強い。

母母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

▲牝系Audience系 F4-m
 優れたパワー能力を伝え一族からはティンバーカントリー、Cozzeneと大種牡馬が2頭も輩出されている。Wildwookの枝まで進むとブルーメンブラット、そしてCozzeneの名が出るとおりマイルが得意な一族になってきそう。しかし、Wildwookの姉妹River Guideの末裔からテイエムオペラオーも出ており必ずしも活躍が短距離に限定されるわけでもなく汎用性のある血統と言える。
 
期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性
零細
クロス
サンデー 4*3
Halo 5*5
N.D. 5*5*5
全兄弟クロス 牝馬クロス
3/4クロス
Nur.-Sad.
ニックス 特殊 3:1分配
 

17.シーズンズベスト17
1800万 4.5万/口 美浦
メス 出産時母;10歳 母優先

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
シーズンズベスト ゼンノロブロイ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Mr. Prospector
(■Icecapade/2)
Zieten Danzig
(■Habitat/1)
(■Red God/1)
(■Donatello/3)

血統評価
 いかんせん産駒がしょぼすぎる、としか言えない。母の堅実さはどこへ消えたのか。
シーズンズベスト14の評価
 利点を挙げるとしたら■Habitatの近縁クロスだが、親系統■Halo全体がこれだけ濃い中では効果が突出するとは思えない。買う要素に乏しい…と思うが、母優先の皆様はどうだろうか。

母シーズンズベスト
 3勝。芝マイル近辺を堅実に走り、怪我も無かった。ゼンノロブロイと快速血統■Danzigの掛け合わせでスローを逃げ切るレースが多かった。

母父ゼンノロブロイ I:0 L:0
 ■サンデーはいいにしても■マイニングは早熟のスプリンターでどこに古馬グランドスラムを達成するような優れた資質を持っていたのか、今でも不思議な血統図である。■サンデーに▲類サンデーを掛け合わせた相似の濃縮配合なので突然変異的な活躍だったのだろう。瞬発力、先行力ともに凡庸で遺伝力が弱め。「レースをやめてしまう」というやっかいな気質が伝わりやすい。

母母父Zeiten S:0
 アメリカ生産でフランス調教馬。早熟のスプリンターでデビューから5戦連勝のあとは伸び悩み、日本に来た事もあるが当時の日本馬にも勝てない程度の能力だった。産駒も目立った活躍馬はいない。

▲牝系Blue Sash系 F14-b
  この族全体で見てもミセスマカディー→アドマイヤコジーンの系統がいるほかは活躍馬がおらず地味な血脈である。しかし、源流は世界的名牝Pretty Pollyでその底力は侮れず隣のF14-c系は大種牡馬ノーザンテーストなどで
大繁栄を築いているだけに当馬の牝系にも爆発力の期待はかかっている。

期待値 距離 16
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配


18.フェルミオン17
2200万 5.5万/口 美浦
メス 出産時母;11歳 母優先

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
フェルミオン アグネスタキオン サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Raja Baba/2)
(■リマンド/1)
Miswaki Mr. Prospector
(■Tom Fool/2)
(■Raja Baba/1)
(■Tom Fool/2)
 
血統評価
 堅実さ、無難さで定評のある母ならば、初年度であってもこの父の仔が走らないということはあるまい。そんな牧場の期待が見え隠れする。
フェルミオン14の評価  フェルミオン15の評価  フェルミオン16の評価
 この母の産駒を見るたびに思うのだが、■Tom Foolの血を濃くして濃くしてミスプロ系種牡馬につなぐという途中過程の産駒を牧場は積み上げているのではないだろうか。Miswakiがいるにしてもサンデーの血を重ねるよりはミスプロの血のほうが好配合に見えると思うのだが、それをしないということは次世代を見据えた配合に徹しているのかもしれない。え、違う?
 ■サンデー系、■Seattle Slewと■Raja Baba、■Tom Foolのクロスと父母に血の共通点は多い。母優先権を期待してこの産駒を持っておくという方法は牧場の意志を汲み取った優秀な選択だろう。が、この母の仔は体質が弱い。牝馬だと特に、である。体質と体型には注意が必要だ。な、チャームクォークちゃん…

母フェルミオン
 短距離の新馬を勝ったのみでその上では全く勝負にならず。5歳春まで現役だった割に全13戦と競争回数そのものが少なく虚弱体質か、(厩舎の怠慢が)あったのではないかと推測される。そのおかげか仔出しは良く、1、2番仔が準OPに出世。牝系の先行力とスピードを遺伝させている。

母父アグネスタキオン I:-2
 サンデー系種牡馬の気性の激しさを始めとした尖り具合と比べ、タキオンは実にマイルドな遺伝表出である。スピード、先行力にわずかに影響する程度で母系の能力を補助する裏方になりやすい。タキオンの母アグネスレディーが■N. D.や■Mr. Pro.を持たない、零細の血であることが良い意味でも悪い意味でも遺伝力の薄さの原因だろう。唯一影響が出るのが骨幹の細さに起因する怪我のリスク。

母母父Miswaki
 短距離G1を1勝。他の■Mr. Pro.系種牡馬、Seeking the Goldやマイニングと同じく父と相性の良いBuckpasser→Tom Fool/3を持ち3/4同血なのだがMiswakiの種牡馬傾向は他とは違う。母の父に入るとスタミナと先行力を遺伝させ欧州ではGalileo、Dalakhani、日本ではサイレンススズカやザッツザプレンティと芝の中長距離で活躍する快速馬の素地になっている。

▲牝系Altoviscar系 F2-f
 大種牡馬となったAureoleやディープインパクトが属する牝系で大勢力を誇り分枝も多岐に渡る。パテントリークリアの牝系をたどると2代前Tameretteが優秀で、仔Known Fact、孫Gone Westといったマイルに強い馬を輩出している。Tameretteの母Mixed Marriageからもエタン-Sharpen Up-Kris と短距離の系統が繋がっているし得意距離は短めと考えられる。スピードの因子は豊富な系統と考えられるし、勢いのある血脈である。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■■
持久
馬力  
気性難
零細
クロス
サンデー 4×3
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配

 

60.アヴェンチュラ17
6000万 15万/口 栗東
出産時母;8歳 母優先

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
アヴェンチュラ ジャングルポケット トニービン カンパラ
(■Hyperion/2)
Nureyev
(■Hyperion/5)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
El Gran Senor
(■Caro/1)

血統評価
 ついに出ました父エピファネイア、しかもクラブ看板との配合である。×を持たない会員様は以下のレポートを読む意味がない。ダビスタの自家生産配合を現実に叶えてしまった。
アヴェンチュラ15の評価  アヴェンチュラ16の評価
 牧場が兄の悲劇を予測していた…とは考えたくないが、同血の妹の同血配合を同じクラブで募集したということはそういったリスクを考えてのことだろう。(これは当ホームページでも警告しておいたような気がする。)姉のほうが仔に対するリスクは高いということだ。
 そんな悲しい話よりも新種牡馬エピファネイアの話をしよう。シンボリクリスエス=ロベルトの傍流の後継で母は名牝シーザリオ。決め手に屈した春2冠を経て最終関門の菊花賞を奪取、翌年のジャパンカップで「自由に走らせたらとんでもなかった」と騎手に言わせしめた圧勝でG1を2勝している。好走に条件がつくのはロベルト系なので仕方ないにしても、活躍し出した途端にあっという間にトップサイヤーに駆け上がったグラスワンダー系スクリーンヒーローに比べると、父の内包するダート成分などを考慮するとやや期待値は低いと言わざるを得ない。足を引っ張りそうな■Sad. Wel.が近いところにいるのも難点だ。(当馬の場合は■Nur.とクロスしている。)シンボリクリスエスの後継にストロングリターンがいるが、ストロングリターンのように短距離ダート向けの配合がクリスエス正統後継になっていくような気がしてならない。
 父母ともに期待する人はとても多いだろう。夢のある配合だと思う。が、怪我のリスクの高い母、父の初年産駒、私は冷静に状況を注視したい。どうせ買えないし。

母アヴェンチュラ I;0
 2歳で骨折、半年後の復帰戦から秋華賞まで3連勝を飾った彗星のような名馬。この配合でフサイチホウオー、トールポピーも活躍しているが全て最後は故障引退だった。骨の弱さとスピードの両方を内包する。

母父ジャングルポケット L;+1
 ダービー、ジャパンカップと東京で大活躍した名馬。JCでハイペースの持久力勝負を勝ちきったのはさすがトニービンの血で、ハーツクライにも同じことが言える。豊富なスタミナを遺伝しハイペースに強い馬を出す。産駒は中央の大舞台に強い上になぜかローカルの小倉や新潟でも強い。

母母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

▲牝系Moonmadness系 F1-p
 コンスタントに重賞活躍馬を出し、衰えのない血脈。当系統のムーンインディゴのほかにもミュンシー(天皇賞春3着のストラタジェムの母)が出ている。中長距離での活躍馬が多い分枝でスタミナに富む牝系と変化を遂げている。
 
期待値 距離 20-24
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発
零細
クロス
サンデー 4×3
全兄弟クロス 牝馬クロス
3/4クロス
Nur.-Sad.
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

61.ディアデラマドレ17
3600万 9万/口 栗東
メス 出産時母;7歳 母優先

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
ディアデラマドレ キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Ahmad
(■Raise a Native/1)
 
血統評価
 初仔。父Sミイ、父母Sミイ、母Sミイ、母母Sミイと、彼の遺産で構成された血統図であるが、あれだけの名伯楽なのだから最後まで立派であって欲しかった。これは別の話か。当母のような馬にノヴェリストだろうと思っていたらこちらの父が選ばれた。母母ディアデラノビアは何をつけても産駒が走ったので、おそらくこちらも大丈夫だろうと判断してのこの配合だろう。
 母の持つスピード能力は高く、父の日本適性もある。Sミイ厩舎の結晶、と言われることはまず無いだろうが、この馬が走るたびに、この馬を購入した会員は彼の功績を思い出すに違いない。彼は宗教家になるそうです。

母ディアデラマドレ
 芝中距離で6勝、エリザベス女王杯3着がある名牝。ディアデラノビアから続く当クラブお抱えの牝系だが、キンカメ×サンデーと有名どころを使いきった配合だけに次をどうするかが悩みどころ。

母父キングカメハメハ M:+1 L:+1
 現代競馬の中でもトップクラスに固かった2004年の東京馬場を超高速で駆け抜けた大王。あのダービーは故障馬が続出した悪夢だった。さすがに脚への代償が大きく志半ばで引退したが種牡馬では■サンデーに対抗するスピード系種牡馬の地位を確立した。この血自体はある程度の先行力とスピード付加程度で、牝系の良さを倍加させる強みがある。牝系の力を引き出す、と言う点で実に■Mr. Pro.らしい血。

母母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

▲牝系Splitevote系 F2-u
 当馬の祖母ポトリザリスに至るまでの血脈はアルゼンチンでつなげられてきたので世界的な活躍馬は出していない。血族内にダノンゴーゴー、ちょっと離れた同族にビッグウィークがいるが2頭から共通の適性も想像しにくい。とらえどころのない牝系である。南米らしい大きな尻(腰)が特徴か。

期待値 距離 20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性
零細
クロス
サンデー 4×3
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配
 

62.アンレール17
2000万 5万/口 栗東
メス 出産時母;7歳 母優先

エピファネイア シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク サンデーサイレンス
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
アンレール ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
Sadler's Wells
(■Blandford/5)

血統評価
 初仔。名牝バレークイーン系から派生した母は中堅どころの活躍をし、大きな怪我なく無事引退した。この母が3000万という破格の安さ!なのだが、昔はそれくらいだったよね……  堅実さ、従順さがこの母の良さだと思うがこの父の狂気の血をどこまで緩和できるか。ベッタリとクロスで固められた血統図からは嫌な予感しかしないが、父母の「先行」「芝中距離」という方向性は同じなので、かみ合えば爆発する可能性もあるか。母優先の会員様には好かれそうな産駒だと思うので、該当者は頑張ってください。

母アンレール
 芝中距離で3勝、1000万条件でも度々入着し、血統的な活躍はさておき募集価格分は十分に活躍した。福島や函館といった重い芝を得意とした先行型で、ディープというよりはバレークイーン一族のパワー属性を想起させる。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹強化、パワー付加と■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

▲牝系Sunny Gulf系 F1-l
  ネオユニヴァース、エリンコートなどクラシック中心の活躍馬多数だが中でも本流のバレークイーン系からはフサイチコンコルド、リンカーン、ヴィクトリー、アンライバルドと一発屋の名前が多く挙がってくる。条件がかみ合えば素晴らしいスピードを発揮するがそのコントロールが難しいのは体調や気性のせいだろうか。

期待値 距離 20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難 ■■
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 相似 3:1分配




キズナ産駒

19.パラダイスコーブ17
1600万 4万/口 美浦
メス 出産時母;4歳

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
Damascus
(■Donatello/2)
パラダイスコーブ キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
Include Broad Blush
(■Hail to Reason/2)
(■Dexieland B./1)
(■Silver Hawk/1)

血統評価
 父は第80代日本ダービー馬で、目の前でその勝利を見ていたが馬券を外したために勝った馬のほうをよく見ていなかった。ディープ×Storm Catのニックス配合と持てはやされたが、当時の競馬を見ていた私は、結局馬場造園をディープ向きに作っただけじゃないのか?と懐疑的に見ていた。
 その後芝の改良によって「緑の板」だった芝コースには若干のクッション性が施され、それに従ってディープとの配合相手は■Storm Catから■Deputy Ministerにトレンドが移行しつつある。それが世界的な馬を作る上では必要なことで、軽すぎるディープ×Storm Catは歴史の遺物になりつつある……せっかく種牡馬になったのにそれは酷いよね、キズナちゃん。
 ドリームジャーニーとの配合の兄も2桁着順で、当馬で逆転が期待できる可能性は著しく低い。それを見越して母もセールへ放出。高いと評判の当クラブで最安値付近だが、ご新規様に残しておいても怒られないレベルの馬だと想像する。

母パラダイスコーブ
 未出走引退。サンデーR一口70万、総額2800万と牝馬では高額だったことからも馬体は惹きつけるものがあったと推測される。蹄、喉鳴りとトラブル続きで出走すら叶わなかった。2017のセールでノーザンFから放出されている。

母父キングカメハメハ M:+1 L:+1
 現代競馬の中でもトップクラスに固かった2004年の東京馬場を超高速で駆け抜けた大王。あのダービーは故障馬が続出した悪夢だった。さすがに脚への代償が大きく志半ばで引退したが種牡馬では■サンデーに対抗するスピード系種牡馬の地位を確立した。この血自体はある程度の先行力とスピード付加程度で、牝系の良さを倍加させる強みがある。牝系の力を引き出す、と言う点で実に■Mr. Pro.らしい血。

母母父Include 
 アメリカG1を1勝。BCクラシックで7着に負けていることからも世代での力は劣っていた。産駒からはちらほら活躍馬が出ている。

▲牝系Rompers系 F11
 当母への直系には大した馬が居ないがすぐ隣の別枝にピルサドスキー&ファインモーションを出したGay Milly系がいる。スタミナ寄りに思えるが強い遺伝要素はないか?
 
期待値 距離 20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性難
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


20.カメリアローズ17 母高齢

63.ストールンハート17
1400万 3.5万/口 栗東
メス 出産時母;12歳

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
Damascus
(■Donatello/2)
ストールンハート Stuka ジェイドハンター Vice Regent
(■Lyphard/2)
Caeleon
(■Bold Ruler/2)
Stagecraft Sadlar's Wells
(■Lyphard/2)
(■Aureole/3)
(■Sir Ivor/2)

血統評価
 母はチリの活躍馬で、南米得意のスピード血統だと思われる。その奥には欧州血統がいるが、■Stukaと■Sir Ivorでスピードを引っ張り上げる可能性はわずかにある、あってほしい。■Omaha=■Flaresの同血クロスもあるし、チリの競馬の実力がどれほどかは知らないが南米といえばスピード血統なのである。もし魅力的な南米尻ならば、キズナを結びたいと願うのが男子というものだ。何を言っているのかわからない、自分でも。当クラブでも何度か見かけている、ディープ系統に向く繁殖のタイプだとは思う。単に母の実力が劣っている可能性もあるが、ちょっとだけ期待したい。

母ストールンハート
 チリ産!牝馬なのに1000ギニーとチリダービーに勝利、向こうの国でいうウオッカ的な活躍だろうか。産駒は全く走っていない。

母父Stuka
 ダート中距離付近を走りG1を1勝。チリに輸出されてから活躍馬を多数出した。チリで生産されたTotal ImpactがJCダートに挑戦し2番人気4着している。ダートでのスピード血統っぽい。

母母父Stagecraft 
 母の妹の産駒にオペラハウスで3/4同血。G1は2着止まりでG2勝利。持久力血統か。

▲牝系Meltona系 F4-b
 チリで大きな勢力を誇る牝系。アルゼンチンとの交流はあるがその他の国では実績が無い。
 
期待値 距離 20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性難
零細
クロス 全兄弟クロス
Fla=Oma
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


フレンチバレリーナ17 リストに居ない!
- -
出産時母;14歳

キズナ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
Damascus
(■Donatello/2)
フレンチバレリーナ フレンチデピュティ Deputy Minister Vice Regent
(■Fair Play/5)
(■Princequillo/3)
(■Bold Ruler/1)
Sadlar's Wells Northern Dancer
(■Hail to Reason/2)
(■Fair Trial/3)
(■Blandford/4)

血統評価
 

母フレンチバレリーナ
 未出走引退。産駒はそれぞれ複数回勝利を挙げており▲バレークイーンの活力を受け継いでいる。得意距離が1800m付近で融通性がなく、大舞台に向かえない一つの要因か。

母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹強化、パワー付加と■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

母母父Sadlar's Wells I:+3 
 世界的大種牡馬で子孫も多岐にわたる。自身は中距離戦でレコード決着できるように重い芝をこなすパワーとスピードを併せ持っていた。■Northen D.を1/2、▲Specialを1/4、▲Lalunを1/8、とこれだけ名血を抱えた血統表が活躍を裏付けている。基本はスタミナを活かす中長距離型だが、In the Wings →Singspielのようにマイルの高速決着に強い系統へ変化する子孫もいる。さまざまな牝系と相性がいいのは牝系クロスの多さの恩恵か。■Nur.と3/4クロス(叔父・甥で父が同じ)を結ぶ。

▲牝系Sunny Gulf系 F1-l
 ネオユニヴァース、エリンコートなどクラシック中心の活躍馬多数だが中でも本流のバレークイーン系からはフサイチコンコルド、リンカーン、ヴィクトリー、アンライバルドと一発屋の名前が多く挙がってくる。条件がかみ合えば素晴らしいスピードを発揮するがそのコントロールが難しいのは体調や気性のせいだろうか。




オルフェーヴル産駒

21.キュー17 母高齢

22.フォルテピアノ17
3000万 7.5万/口 美浦
出産時母;14歳 母優先

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/7)
(■Fine Top)
(■ノーザンテースト/1)
メジロマックイーン パーソロン
(■リマンド/1)
ノーザンテースト
(■Nasrullah/2)
フォルテピアノ フレンチデピュティ Deputy Minister Vice Regent
(■Fair Play/5)
(■Princequillo/3)
(■Bold Ruler/1)
ノーザンテースト Northern Dancer
(■Victoria Park/1)
(■Mr. Prospector/1)
(■Secretariat/1)

血統評価
 オルフェーヴルの血の何がイケナイか、それは鈍重なマックイーンの血と成長の遅いステイの血の両方に決まっているじゃないですか。障害馬や競技馬くらいの年齢になれば本領が発揮されるかもしれませんよ。気性?……うん、はい、次の方どうぞ。
フォルテピアノ14の評価  フォルテピアノ15の評価
 オルフェーヴルのガツンとギアの入るような加速力(ディープの瞬発力とは別に表現させていただく)とパワーはステイとマックが単にニックスであるというだけでなく■ノーザンテーストのクロスの影響も大きい。その弊害として気性難も併せ持ったわけだが、この■ノーザンテーストを浅い位置に持っている牝馬との配合はかなりのチャレンジな気がする。スピード、スタミナ、パワーといった総合力の底上げが期待される反面、気性面のリスクからは逃れられそうに無い。
 逆に、それらの弱点に目を瞑って成長促進と爆発力に期待するのも良いかも知れない。(個人的にはもっと軽い、ミスプロ系の血なんかがこの父には合うと思うが、)当馬は名牝系でスピードの素地もあるし、ダートへの適性もあるだろう。ある程度の融通は利くはずだ。
 オルフェーヴルの血の良さを2018年始の時点では誰も気付けていないのである。種牡馬の値段も下がった。あれだけ活躍した父を、こんなにもあっさりと見限ってしまっていいのか?彼が天皇賞春で負けた後に、貴方は彼を見限ってその後酷い目に合わなかったか?
類似 ナリタカピリナ2015メス未勝(父オルフェ*母父Fr. D.*母母父NoD系)

母フォルテピアノ
 ダート短距離で3勝、上級条件でも堅実で馬主孝行な馬だった。これで故障経験があったというのだから故障さえなければさらに上を狙えたはずで、子供への期待は大きい。産駒はなぜか芝の中距離を走っているが、血脈的にはダートのはず。もちろん兼用でもいいのだが。

母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹の強化、パワー付加などを発揮し■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

母母父ノーザンテースト
 社台ファームの礎となった功績の偉大さはここで語るまでもないが、種牡馬としてどこが優れていたか、と言われるとさて、どこだろう、と考えてしまう。
 瞬発力は微妙、根性と持続力はある程度、だが特別ではない。成長力があって健康度が高い。そんなところだろうか。Lady Angela 3×2とHyperionの血が濃いのだがVictoria Parkに引っ張られて得意距離は短め。▲Almahmoud(/3)を引いておりこれが相手方のスピード刺激に繋がっている。成長力とパワーを持ち込んだ、と言えばなんとか聞こえはいいか。
 結局、日本競馬の近代化に必要だったNorthern Dancerの血を誰が持ってくるかの競走に勝ったのがこの馬なのだろう。何が秀でていたかではない。そのポジションを獲った馬が強いのである。尖った遺伝特性がなく融通性が大きいのが利点。

▲牝系クラフティワイフ系 F9
 子孫がさまざまな場面で活躍し大きく枝葉を広げる牝系だがキョウエイフォルテはダート向きの凡庸タイプ。フォルテを越えてさらに奥のクラフティワイフの良さを引き出せるかが活躍の鍵を握る。
 
期待値 距離 20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力 ■■ 
気性難・爆発
零細
クロス
Nテー 5*4*3
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 

23.コケレール17
2400万 6万/口 美浦
メス 出産時母;13歳

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/7)
(■Fine Top)
(■ノーザンテースト/1)
メジロマックイーン パーソロン
(■リマンド/1)
ノーザンテースト
(■Nasrullah/2)
コケレール Zaminder Gone West Mr. Prospector
(■Secretariat/1)
The Minstrel
(■Pharalis/7)
Caeleon Nijinsky
(■Princequillo/2)
(■Clarion/2)
(■Wild Risk/5)

血統評価
 半兄ラヴィエベールが8000万円でシルク→半年以上休養、半姉がセレクト1億6000万円でキーファーズ→1年半以上休養。日本で一番購買意欲が高い!金があるとは言ってない我がクラブにこの血族の未来は託された。
 すぐに目を引くのがThe Minstrelとノーザンテーストの3/4クロスである。The Minstrelはノーザンテーストと同世代の馬でイギリスダービー、アイルランドダービーの2冠を獲りイギリス年度代表馬にも輝いたことのある名馬である。牝系は▲Flaming Pageで■Nijinskyとも共通し、ノーザンテーストよりも良血に見えるが、その血は魔王シガーを最後に途絶えてしまった。一方、競走馬としては芽が出なかったノーザンテーストは日本へ渡り大繁栄、血統とは不思議なものである。
 同世代の2頭はその後もう一度話題になった。ノーザンテーストのクロスを持ちステゴ×マックイーンの長距離系ニックスで三冠を獲ったオルフェーヴルと、その一つ下でステゴ×マックイーンのニックスに加えノーザンテーストとThe Minstrelの3/4クロスを持ったゴールドシップがともにG1を沸かせたのである。オルフェーヴルも相当な狂気を内包した馬だったが、それ以上にゴールドシップは暴力的で破壊的だった。それでいてゴールドシップが長距離を得意としたのは気性を上回るスピードとスタミナがあったからだろう。両馬は引退後それぞれ別の場所で種牡馬入りしている。
 当馬はオルフェーヴルに加えThe Minstrelの血のクロスも引き継いでいる。(ついでに■Nijinskyもいる。)母父系はこの父に最も好ましいであろう■Mr. Pro.の軽薄な血だ。余分なクロスを持たぬよう■Nearco内の他の血は極少なめだし、父オルフェーヴルにThe Minstrel的な「暴力性」が付加された、鋭い刃物のような馬になっているのではないか。
 性別が難点だが、展示場で2足立位で我々を出迎えてくれるような馬なら、間違いなく「買い」である。そして、ちょうど良い値段だ!
類似 バイオスパーク2015牡1勝芝中(父オルフェ*母父Mr. Pro.)

母コケレール I:-8
 ルメールを背に4連勝でフランスG1サンタラリ賞を制覇。続くオークスで惨敗しクイーンエリザベスⅡCCSで巻き返し3着、そのまま引退。欧州血統で■Mr. Pro.の軽い血なので芝適性は高そうな予感がするが、産駒は不健康で大成できていない。

母父Zamindar
 英2000ギニーを「衝撃的圧勝」したZafonicの全弟で、自身はG3勝ち程度。だが仔に凱旋門賞馬Zarkavaを輩出しそのスピード遺伝能力の高さを証明した。牝馬に活躍馬の多いヒロイン血統だそうである。

母母父Caeleon
 アメリカ生産でセールを経てアイルランドで活躍。G1を2勝しているがその実績よりも種牡馬としての評価が大きく、凱旋門賞馬マリエンバードを始めビワハイジ→ブエナビスタなど現在まで活躍馬を輩出する名血である。欧州型で中長距離のスタミナの要素が強い。

▲牝系Waffles系 F22-d
 1920~1950年頃に欧州でダービー馬などを出した牝系だが、約100年後の現在は全く目立たない。中距離のスタミナ戦向きか。
 
期待値 距離 20-24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細
クロス
Nテー 5*4*3
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
Nテ-Min
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 

64.ディメンティカタ17
1600万 4万/口 栗東
メス 出産時母;13歳

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/7)
(■Fine Top)
(■ノーザンテースト/1)
メジロマックイーン パーソロン
(■リマンド/1)
ノーザンテースト
(■Nasrullah/2)
ディメンティカタ Danetime デインヒル Danzig
(■His Majesty/1)
(■Roberto/1)
(■Northern D./2)
Don't Forget Me (■Clarion/3)
(■Owen Tudor/4)
(■Fair Trial/4)
(■Tom Fool/2)

血統評価
 この牝馬も初仔はディープで個人馬主、数年経って別の種牡馬で当クラブというパターン。目立ったクロスも無くご新規様向けだと思われる。
 母母はMr. Pro.に融和性のある血統だと思われるので次はキンカメかルーラーが良いじゃない?いつまで母が牧場にいるかわからないけど。

母ディメンティカタ
 愛1000ギニー2着。輸入当初は期待されていたと思われるがサトノ冠のディープが全く成果を出していない。

母父Danetime
 短距離中心に走り大きいレースを勝てず。産駒も大物は居ない。

母母父Don't Forget Me M:+1
 3歳のG1を2勝。僅差の勝利だが英・愛2000ギニーを連覇している。子供に大物は居ない。

▲牝系Luella. B系 F12-b
 約20分かけて調べた結果、活躍馬不明。
 
期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発
零細
クロス
Nテー 5*4*3
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 

カニョット17 リストから消去
- -
出産時母;12歳

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/7)
(■Fine Top)
(■ノーザンテースト/1)
メジロマックイーン パーソロン
(■リマンド/1)
ノーザンテースト
(■Nasrullah/2)
カニョット Sunray Spirit ヘネシー Storm Cat
(■Dante/4)
Alydar
(■Seattle Slew/1)
Payant (■Donatello/3)
(■Prince Chevalier/4)
(■Prince John/1)
(■Fairway/5)
 
血統評価
 マックイーン(Ltr/6) Seattle S.(Ltr/6)
カニョット15の評価  カニョット16の評価

母カニョット
 母はアルゼンチン1000ギニーを勝利、同オークスでも3着に入ったその世代を代表する馬の一頭だった。産駒は半兄(父スペ)は2勝、半姉(父ロブロイ)(父ハーツ)は未勝利と母の競争能力が伝わっているとは言い難い。父Mカフェの2016年産が新馬で惜しい走りだったが、今後どうか。

母父Sunray Spirit
 米国でダート短距離のG3を勝った。それ以外の情報なし。

母母父Payant
 4勝。米国G2勝ち。代表産駒エスカビオーサはアルゼンチンオークスなどG1を3勝のあと日本に輸入されているが、産駒は目立った活躍なし。

▲牝系Wedding-Day系 F11-g
 同族からジャングルポケット、War Admiralと2頭の種牡馬が出ている。どちらも中長距離をこなすスタミナの遺伝力が強そうな印象。当馬はWar Admiralへ向かう枝から19世紀半ばに分かれた細枝のひとつに過ぎない。

スピード 距離
パワー 気性
Sペース 成長
Hペース 爆発力
速度 ■■■■■
持久 ■■
馬力  
気性難 ■■
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 特殊 ボトム活性

 

ロザリンド17 想定どおり絹
- -
出産時母;6歳 母優先

オルフェーヴル ステイゴールド サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/7)
(■Fine Top)
(■ノーザンテースト/1)
メジロマックイーン パーソロン
(■リマンド/1)
ノーザンテースト
(■Nasrullah/2)
ロザリンド シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
スペシャルウィーク (■Halo/1)
(■Nijinsky/2)
Sadler's Wells
(■Habitat/1)
 
血統評価
 半兄が絹クラブで超人気。さらに、掛け持ちしている人が買い漁るという、なんとも愚かな展開に。当クラブ募集ならこき下ろされて人気無かっただろうに……と思えば、ノーザンファームは素晴らしい商売上手と言える。

母ロザリンド
 偉大な母、偉大な兄と比べられ続けて未勝利引退。鼻出血、喉鳴り、脚部不安と体質の弱さの連打で当初アツい応援を決めていた多くの会員の心を折った。血は何を引き継がせるのか。仔の馬体に注目したい。

母父シンボリクリスエス I:0
 父は欧州芝に適性が高い。母は米のダート重賞馬。2度の有馬記念はどちらも見ても驚異的なパフォーマンスでスピードとパワーを磨き上げた「中山Roberto」の真骨頂だった。残念なことにスピード遺伝能力は低く産駒は鈍重さが強調されることが多い。と思っていたら、そうでもないらしい。強い馬はとことん強くなる。気まぐれな一発屋である。

母母父スペシャルウィーク I:0 L:-1
 多くの種牡馬が牝系のスタミナを削ぎ子孫をマイラーへシフトさせていく中、長距離向きのスタミナと高速スピードの遺伝を併せ持った王道血統。スローペースからの瞬発力勝負はやや苦手だがミドルペース以上のスタミナ戦と東京の長い直線を大得意とする。

牝系Plucky Liege系 F16-a
 Bull Dog、Bios Rousselといった大種牡馬を含む超名牝系。近代ではPleasantly Perfectやシーザリオといった名馬からFappiano、オジジアンといった力自慢まで揃っておりスピードとパワーの遺伝力が強いと推測される。
 
 



ルーラーシップ産駒
 
25.ドルチェリモーネ17 母高齢

26.クロノロジスト17
1600万 4万/口 美浦
メス 出産時母;14歳 母優先 
 
ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Djebel/4)
トニービン (■ゼダーン/2)
(■Hyperion/2)
ノーザンテースト
(■Touchstone/-)
クロノロジスト クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Mr. Prospector
(■Royal Charger/2)

血統評価
 名牝系を引継ぎ堅実な母の印象があるが、実は配合相手は変な、と言ってはアレだが、サムソン、ギムレット、ハービンと準レギュラーの皆様である。これで安定した成績が出せるのは凄いことなのではないか。
クロノロジスト14の評価
 基礎能力はもちろんのこと、気性面でも優れていないとこういった安定感は出ない。やや失敗の香りが漂っているルーラーシップを持ち上げることができるかどうか。■Princequillo/■Count Freetの3/4クロスをキンカメとクロフネが持っており、気性面への好影響はさらに大きいだろう。が、この母が患った脚元の危険は軽減されていない。
 仔出しの良い母だけに期待は大きい。馬体次第か。

母クロノロジスト
 2戦1勝で屈腱炎、引退。繁殖用途としての期待が高かったと推測される。母としては堅実に勝ち上がれる仔を連発しておりあと少しで重賞に届きそうなところにまできている。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。
父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

母母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

▲牝系ラスティックベル系 F20-a
 近傍の枝からフサイチエアデール、フサイチリシャール、ライラプスといったG1を獲る活躍馬が出ているが当インディスユニゾン系からはまだ大物が出ていない。スピード豊かで芝ダート汎用性のある血統の印象。

期待値 距離 20
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久
馬力   
爆発
零細
クロス
Mr.P. 4*4
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
PQ/CF
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 

65.サトノジュピター17
3000万 7.5万/口 栗東
出産時母;8歳 
 
ルーラーシップ キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Djebel/4)
トニービン (■ゼダーン/2)
(■Hyperion/2)
ノーザンテースト
(■Touchstone/-)
サトノジュピター アグネスタキオン サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Raja Baba/1)
(■リマンド/1)
エリシオ Fairy King
(■Seattle Slew/2)
(■Bold Ruler/3)
(■Nijinsky/1)

血統評価
 サトノ冠の母で成績も優秀なのに馬主が買わず。父母ともに▲8-fの牝系でスピードの倍化が期待できるし、ルーラーとタキオンの相性もサンリヴァルなどを出しており和合性が高い。母母父エリシオで距離は長めになるだろうがそれはむしろこの牝系向きだろうし、
 ……人気にならない要素が全く無い。母優先のない会員様の×争いになると思われるので私が当馬を購入できる可能性は著しく低い。

母サトノジュピター
 芝中距離でOPを含む4勝、全く歯が立たなかったが重賞にも挑戦している。半兄にアドマイヤラクティがいて距離は長いほうがいい一族かもしれない。

母父アグネスタキオン
 サンデー系種牡馬の気性の激しさを始めとした尖り具合と比べ、タキオンは実にマイルドな遺伝表出である。スピード、先行力にわずかに影響する程度で母系の能力を補助する裏方になりやすい。タキオンの母アグネスレディーが■N. D.や■Mr. Pro.を持たない、零細の血であることが良い意味でも悪い意味でも遺伝力の薄さの原因だろう。唯一影響が出るのが骨幹の細さに起因する怪我のリスク。

母母父エリシオ L:+1
 全8勝、G1を6勝。凱旋門賞をはじめとした2000m以上のレースで何度も優勝しジャパンカップ3着の実績がある。種牡馬としてはスタミナ寄りで長距離を走る馬の母側に居ることが多い。父Fairy KingはSadler's Wellsの同血。

▲牝系Strawberry系 F8-f
 子孫にアドマイヤラクティが出ているが、別枝からBlue Larkspur、Birdstoneとアメリカ中距離の名馬が出ている。さらに別の枝からパロクサイド-ベガ牝系へ繋がっていく超名牝系。
 
期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
爆発
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
Nur.=F.K.
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


66.プリンセスカメリア17 母高齢


 
ダイワメジャー産駒

27.ラドラーダ17
1億 25万/口 美浦 F?
出産時母;11歳 母優先

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
ノーザンテースト Northern Dancer
(■Victoria Park/1)
(■Spy Song/1)
(■Bull Lea/2)
ラドラーダ シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
Seeking the Gold Mr. Prospector
(■Tom Fool/2)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
 
血統評価
 兄ダービー馬、というだけでこの母の一生は安泰だろう。いずれ2億円とか値段が出るんじゃなかろうか。
ラドラーダ14の評価  ラドラーダ15の評価  ラドラーダ16の評価
 「億り馬」になってしまったので、絶対買えない。Dメジャー産駒の大型馬は反回神経麻痺=喉鳴りを起こしやすい。ダービー馬の後追いをする皆様は馬の喉の音を聞く機会は無いと思うが、見えない敵は喉元に潜んでいると考えたほうがいいぞスネーク。

母ラドラーダ
 3歳1月から11月までは鋭い末脚を駆使して8戦マイル近辺で全て連対だったが、休養明けの古馬では別馬のような惨敗。母母レディブロンドから引き継いだ花火血統なのか。スピードと早熟性の遺伝が強いとはいえ急な弱体化は不自然で、肉体の衰えというよりは気性難、精神薄弱と捉えたい。

母父シンボリクリスエス I:0
 父は欧州芝に適性が高い。母は米のダート重賞馬。2度の有馬記念はどちらも見ても驚異的なパフォーマンスでスピードとパワーを磨き上げた「中山Roberto」の真骨頂だった。残念なことにスピード遺伝能力は低く産駒は鈍重さが強調されることが多い。と思っていたら、そうでもないらしい。強い馬はとことん強くなる。気まぐれな一発屋である。

母母父Seeking the Gold
 自身はアメリカのダート中距離G1を2勝。特筆すべきは種牡馬成績で芝ダートの短~中距離まで世界規模の能力を持つ産駒を乱発したことだろう。■Mr. Pro.に■Buckpasserでニックス配合なのでスピードの付与と母側を支持する補助血統となっている。

▲牝系Highclere系 F2-f
 日本のトップをひた走るディープインパクトの直系。だがサンデーサイレンスとの配合以外では短距離系種牡馬との相性が良く持続力や根性というよりは一瞬の瞬発力を持った血脈ではないか。勢いど真ん中なので高いスピード活性は間違いない。
 
期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力 ■■■  
気性
零細
クロス
H.toR. 4*5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 
  
28.イグジビットワン17
2000万 5万/口 美浦
メス 出産時母;15歳高齢

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
ノーザンテースト Northern Dancer
(■Victoria Park/1)
(■Spy Song/1)
(■Bull Lea/2)
イグジビットワン Silver Hawk Roberto Hail to Reason
(■Nashua/1)
Amerigo
(■St. Simon/5)
Sadlar's Wells Northern Dancer
(■Hail to Reason/2)
(■Sharpen Up/1)
(■The Minstrel/1)

血統評価
 母高齢。

母イグジビットワン
 

母父Silver Hawk
 

母母父Sadlar's Wells I:+3
 世界的大種牡馬で子孫も多岐にわたる。自身は中距離戦でレコード決着できるように重い芝をこなすパワーとスピードを併せ持っていた。■Northen D.を1/2、▲Specialを1/4、▲Lalunを1/8、とこれだけ名血を抱えた血統表が活躍を裏付けている。基本はスタミナを活かす中長距離型だが、In the Wings →Singspielのようにマイルの高速決着に強い系統へ変化する子孫もいる。さまざまな牝系と相性がいいのは牝系クロスの多さの恩恵か。■Nur.と3/4クロス(叔父・甥で父が同じ)を結ぶ。

▲牝系
 
期待値 距離
傾向 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力 ■■■  
気性
零細

 

67.マラコスタムブラダ17
2600万 6.5万/口 栗東
メス 出産時母;7歳

ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
ノーザンテースト Northern Dancer
(■Victoria Park/1)
(■Spy Song/1)
(■Bull Lea/2)
マラコスタムブラダ Lizard Island Danehill Dancer デインヒル
(■Sharpen Up/1)
(■Bold Ruler/2)
(■Nijinsky/1)
Poliglote Sadlar's Wells
(■Blandford/5)
(■Princequillo/3)
(■Royal Charger/3)
 
血統評価
 半兄ミッキーブラックは新馬勝ちのあと芙蓉Sを目指すとのこと。関西所属なのに中山経験とはホープフルS→皐月賞を見据えてのことだと推測され、かなりの大物感を漂わせている。
 アルゼンチンの牝馬に関しては血統どうこうではなくてスピードがあるかどうかだけで判断して良い!と勝手に考えている。当馬の母父も母母父も日本に馴染みの薄い血統だがその奥にはデインヒル、Sad. Wel.といった欧州血統が控えており特性としては中長距離向きの重めの血統だろうと推測される。これが日本向きのスピード競馬に対応できる、少なくとも初仔は対応した、と考えると、当父でもそれは可能だろうと考える。何度も言うが、深夜だから余計に言うが、南米血統の「尻」に魅力を感じたらそこに札束を挟んだって良いのだ。人生で一度はそういう遊びをしてみたい。な、TNB。
 値段がなんとも微妙だがつまり馬体次第か。

母マラコスタムブラダ
 アルゼンチンG1ヒルベルトレレナ大賞(芝2200m)勝ち馬はサトノダイヤモンドの母マルペンサと同じ。南米のスピード血統の可能性がある。

母父Lizard Island
 アメリカ産でヨーロッパで走ったスプリンター。G2勝利が1回のみ、アルゼンチンで種牡馬入りしている。産駒の特性情報ほとんど無し。

母母父Poliglote I:-16
 自身は2歳G1を勝っただけの地味目の馬だが父として凱旋門賞馬Solemiaを出した。中長距離向き。半弟アドマイヤカイザーはエプソムCを勝っている。

▲牝系Alfa系 F9-g
 南米に広がる牝系でAlfa-Betha・・・と記号の名前がついている。Zetaの枝からHawk Wingが出ている。Zetaの妹Deltaの牝系が当馬につながっている。Hawk Wingもレコードを出すくらいのスピード馬で、この系全体は短中距離のスピード競馬を得意とする、のでは?
 
期待値 距離 20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久
馬力 ■■■  
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 



ブラックタイド産駒

29.マルティンスターク17
2400万 6万/口 美浦
出産時母;12歳 母優先
 
ブラックタイド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
マルティンスターク シンボリクリスエス Kris S. Roberto
(■Princequillo/1)
(■Seattle Slew/1)
(■Tom Fool/3)
トニービン (■ゼダーン/2)
(■Hyperion/2)
(■Bend Or/9)
(■Phalaris/5)

血統評価
 オルフェーヴル産駒の15がいまだに勝てない(17年8月時点)なんて思いもよらなかった。この血統で勝てないとかどれだけ無能なのさ。アンタのことだよ!  注)一般読者の方のことではありません。
マルティンスターク14の評価  マルティンスターク15の評価
 母の系統を見回すと不思議とディープとの配合の馬は居ない。ガチガチに固そうな血統図なので方向を合わせようとしたのかもしれないが、母父シンボリクリスエスは馬体の強化に働く優秀な補助血統である。トニービンもスタミナを供給する点ではディープのスピードを邪魔しないと思う。と思っていたら全兄が配合された。目立つクロスはないが、スピードを第一に考えつつ中長距離を戦える配合、という考えだろう。
 シンボリクリスエスの場合■Robertoが主張している感じをあまり受けない。■Tom Foolや■Princequilloといった傍流血統が良い具合に作用しているのだろう。気性面も穏やかだろうし、ディープをつけて鈍重な馬が出るよりはこちらの配合で頑健さを強化したほうがいい。今年も馬体が楽しみである。それでまたアンタかよ!

母マルティンスターク
 Tom Fool系と2つのNas.系、Bold Ruler系とトニービンとの気性系ニックスが効いていたのに加えボトムラインに気性の影響の少ない零細血統が入っていることからもその気性の良さが推測される。■Robertoと■Nas.の持ち味を生かした先行粘りこみが得意。

母父シンボリクリスエス I:0
 父は欧州芝に適性が高い。母は米のダート重賞馬。2度の有馬記念はどちらも見ても驚異的なパフォーマンスでスピードとパワーを磨き上げた「中山Roberto」の真骨頂だった。残念なことにスピード遺伝能力は低く産駒は鈍重さが強調されることが多い。が!2017ダービー馬のレイデオロに見られるように、突然覚醒したかの様な強さを発揮することがある。

母母父トニービン
 広いコーナーと長い直線ならば大得意の底力血統。タイトなコーナーや急坂はやや苦手。一瞬の加速というより持久力に優れ、競り合う根性も併せ持つ。さらに、これらの遺伝力が高い。大舞台で必須の血。(▲Point Dutyの基点になる。)

▲牝系Affection系 F9-f
 F9-f系だけでもかなりの活躍馬が揃い、同じ号族にベガ3兄弟やForego、別の枝にブラックタイアフェアーなどがいる。Affectionの枝に焦点を絞るとStrenge Deviceを経てトゥザヴィクトリー、あるいはソルティビットを経てアパパネなどの豪傑牝馬に辿り着くが当馬の所属する枝ミートミーレイター系からはこれといった大物が出ていない。
 
期待値 距離 20-24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 1:3分配
 

30.スルーレート17
2400万 6万/口 美浦
出産時母;15歳高齢 母優先

ブラックタイド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
スルーレート フレンチデピュティ Deputy Minister Vice Regent
(■Fair Play/5)
(■Princequillo/3)
(■Bold Ruler/1)
Seattle Slew (■Bold Ruler/2)
(■Princequillo/3)
Mr. Prospector
(■Nasrullah/4)

血統評価
 母高齢。

母スルーレート

母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹の強化、パワー付加などを発揮し■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

母母父

▲牝系

期待値 距離
傾向 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細
クロス
N.D. 4×5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


68.ピュアブリーゼ17
3000万 7.5万/口 栗東
出産時母;9歳 母優先

ブラックタイド サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Alzao Lyphard
(■Sir Ivor/1)
Busted
(■Fair Trial/4)
ピュアブリーゼ     Monsun Konigsstuhl (■Blandford/4)
(■Tourbillon/3)
(■Hampton/7)
(■Aureole/2)
パントレセレブル Nureyev
(■Alydar/1)
(■Sea Bird/2)
(■Sadler's Wells/1)

血統評価
 2016年産はいかにも長距離向き、といった胴長のステイヤー体型で、母母ピューリティーの遺伝の強さを実感させた。重馬場東京2400mをただ1頭逃げているまるで他の牝馬とは別の生き物のような姿と、手元に握り締めていた複勝馬券1万円分はあと10年以上語れるだけの強烈な思い出である。
ピュアブリーゼ16の評価
 母母の産駒がほぼ瞬発力皆無で、その原因は母父パントレセレブルの強い遺伝のせいだろう。当母の産駒もおそらく同様に先行脚質になるであろう。一方、父ブラックタイドはその弟ディープインパクトと異なり先行粘り型の2流馬で■Alzaoのキレというよりはその一世代奥のBustedの影響が強いと推測される。(ディープインパクトの息子ディープブリランテが先行脚質だったように、隔世遺伝は容易に起こり得る。)従って、当母父と同系統の■Blandfordが強調されている当馬は相当スタミナに偏った馬になりそうな予感がある。
 2017年に初年度産駒が活躍しているノヴェリストはその血に含まれる■Night Shiftによって鈍重さの鎖から解き放たれた印象を受ける。当母はどうだろう、■Monsunの鈍重さを解除するのは並大抵のことでは不可能だが、それでも長距離砲好きの皆様なら愛情で乗り越えられるだろうか。

母ピュアブリーゼ
 スタミナ豊富な走りが特徴、フローラSを制し雨のオークスで果敢に逃げて2着と優秀な成績を修めた。その後も重賞好走などがありスタミナに加えてある程度のスピード、持続力も持っていたと推測される。

母父Monsun L:-2
 欧州の重い芝を好み、中距離以上の消耗戦を超得意とした重戦車。その父も母もドイツの重い血統でスタミナ遺伝を目的として血の濃縮を受けた「人為的な」配合の名馬と言える。

母母父パントレセレブル I:-5(不良) L:+6 
 凱旋門賞で叩き出した2:24のレコードが脅威。スピード属性の強いNureyevを母側のHabitatで磨いた血。一貫して先行したまま直線で押し切ってしまう横綱スタイルで物凄いスピードを持つ反面、瞬発戦といった小細工は苦手。
 
▲牝系St. Marguerite系 F4-n
 一族はドイツ起点だがアメリカに渡った仔系統からGallant Fox、Hail to Reasonという競馬史に残る名馬が出ている。当馬は始祖から分岐している傍流だが世界の主流であるF4族の勢いはこの血脈にも影響を与えている。
  
期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■■■
馬力   
気性難
零細 
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 



ジャスタウェイ産駒

31.ヒカルアモーレ17
3600万 9万/口 美浦
メス 出産時母;12歳

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス Hail to Reason
(■Teddy/7)
トニービン
(■Lyphard/1)
Wild Again Icecapade
(■Hyperion/2)
(■Owen Tudor/5)
(■Hampton/9)
ヒカルアモーレ クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
Kaldoun Caro
(■Blandford/4)
(■Mill Reef/1)
(■Clarion/3)

血統評価
 半兄シュペルミエールが中長距離で好走し菊花賞6着。その後故障で長期休養しているのを見ると、やはりMoonmadness牝系なのだなぁと溜め息が出る。脚の脆弱性はスピードを捨てない限り手に入らないのかもしれない。
ヒカルアモーレ15の評価

 父の産駒は2歳戦から大活躍しており、先行抜け出しの王道パターンを新馬戦からこなせる産駒が多い。OP勝ちしたアウィルアウェイはトキオリアリティー牝系で、母側のスピードを引き出す能力もあると見た。
 これは去年の予測を大きく裏切る躍進で、当父の産駒を買うのは今年が大チャンスである。■Icecapadeのクロスを持つクロフネとの相性も良さそうに見えるし、スピード能力の高そうな当牝系との組み合わせは特に狙い目だと思う。

母ヒカルアモーレ
 グランデアモーレ、シュペルミエールと準オープン馬を2頭も輩出する名牝。傍流とはいえF1-p系の力はこちらにも存分に伝わっている。産駒は480kg台の雄大な馬格とパワーで戦う。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

母母父Kaldoun
 自身G3で2着程度、種牡馬入りしてから早熟性を売りにフランスで人気を博した。適距離は短中距離。Smadoun→チチカステナンゴと血を繋げ日本に輸入されたがその先が続かず失敗に終わっている。母父としてファビラスラフインを出し伝わりにくいがスピード能力は持っていたと推測される。

▲牝系Moonmadness系 F1-p
 キャロット看板のアヴェンチュラ牝系と同じ。向こうが主流なのに対しこちらはMartingaleの傍流でスピード活性が劣るのは仕方ない。しかし、パワーと頑健さではこちらが上回っている。
 
期待値 距離 16
傾向 パワー 気性 荒い
瞬発 成長 早い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性
零細
クロス
全兄弟クロス
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配
 
 

32.ユールフェスト17
1800万 4.5万/口 美浦
メス 出産時母;8歳 母優先

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス Hail to Reason
(■Teddy/7)
トニービン
(■Lyphard/1)
Wild Again Icecapade
(■Hyperion/2)
(■Owen Tudor/5)
(■Hampton/9)
ユールフェスト More Than Ready サザンヘイロー Halo
(■Teddy/6)
Woodman
(■Naskra/1)
Best Western (■Hyperion/4)
(■Grey Sovereign/2)
(■Native Dancer/2)
(■Grey Sovereign/3)

血統評価
 当馬は2番仔だが、初仔は順調に育成が進みデビューも早そうな感じがある。母側にスタミナ寄り、晩成寄りの血が多いので成長スピードがどうかと考えていたが、ひとまず晩成の心配はなさそうだ。良かった。
 父母でLa Troienne系統のBusanda(ハーツ/5、Woodman/3=6*7)を作るのでパワーの補強は入る。母側に■Northen D.の血が薄いので持久力勝負の馬になりそうだが、Haloのクロスでスピードは出そう。
 初仔には懐疑的だったが、当馬には安心して投票できそうだ。だが、どうせややキビシメの抽選会だろう…

母ユールフェスト
 芝短距離で2勝。上級条件では歯が立たなかったが父More Than Ladyのダート適性をひっくり返した芝での活躍は立派。スピードの遺伝はあると推測。

母父More Than Ready
 早期完成した馬体でダート短距離を快走、G1勝ちを含む7勝。産駒もアメリカを中心にそれなりの活躍。

母母父Best Western I:?
 オーストラリアの芝中距離馬で芝2000mのG1勝ちがある。ユールフェスト以外でこの血を見る事は今のところない。

▲牝系 -
 どこにも属さない、牝系番号なし。オーストラリアの在来牝系?

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長 遅い
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス
Busanda
3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配


69.バロネスサッチャー17
2400万 6万/口 栗東
出産時母;13歳

ジャスタウェイ ハーツクライ サンデーサイレンス Hail to Reason
(■Teddy/7)
トニービン
(■Lyphard/1)
Wild Again Icecapade
(■Hyperion/2)
(■Owen Tudor/5)
(■Hampton/9)
バロネスサッチャー ヨハネスブルグ ヘネシー Storm Cat
(■Dante/4)
(■Damascus/1)
(■Mr. Prospector/1)
Gulch Mr. Prospector
(■Owen Tudor/3)
In Reality
(■Graustark/2)

血統評価
 去年リストから消失した配合が今年もまた載ってきた。
バロネスサッチャー15の評価
…さらに■Phalaris以外の血である■Owen Tudorと■In Realityからスピードを取り込み■Graustarkをボトムラインに置いて爆発力も付与している。パワー・馬格のクロスもあり、はるか奥底に▲La Troienneの牝馬クロスもあるので(父側My Bupers→Busanda→▲La Tr/8、母側オジジアン→Francis. S→▲La Tr/9)これは馬体が楽しみだ。
 去年と同じく血統的期待は高い。ハーツとの配合の半兄がいまだに勝ちあがっていない(次回ラストチャンスか)のは瞬発力の低さのせいで、パルフェクォーツのこともあったがそれでも厩舎のせいにはしたくないジャスタウェイならばその軽快さで能力をカバーしてくれるのではないかと期待できる。
 去年の産駒に何があったのか情報が出ないのが気がかりだが、馬体が水準ならば半兄よりは活躍できる可能性が高く、これまた人気が出そうで困る。

母バロネスサッチャー
 アメリカ西部でG3勝利を含む3勝。ダート短中距離でG1の2着が3回ある。産駒に活躍馬はまだいないが、牝馬ヒルダ(父ダイワメジャー)が芝短距離で2勝している。アメリカ馬らしい先行力と粘り腰を遺伝させる。

母父ヨハネスブルグ S:+1
 短距離を勢いだけで駆け抜ける早熟血統で自身も2歳時にG1を連勝したあとには3歳前半で競争を引退。日本軽種牡馬協会に輸入され種付け頭数の少ない不遇の馬生を送るかと思いきや、初年度産駒から小倉2歳S制覇のホウライアキコなど活躍馬を連発。代を重ねてStorm Cat系の特徴にさらに磨きがかかり、軽快な先行力とスピードを強く遺伝させる。距離延長とパワー勝負は極端に苦手。

母母父Gulch S:0 M:+1
 2歳からG1連勝して早熟性を発揮、アメリカ3冠皆勤ながら無冠でその後は勝てず…となるならアメリカ的な平凡馬だがこの馬はその後が違った。4歳からダート短距離に主戦を移すとBCスプリント他G1を3勝しその暴走性とスピード能力を歴史に刻んだ。その産駒Thunder GulchがケンタッキーダービーとベルモントSを制覇しており、日本ではイーグルカフェがJCダートを制覇している。遺伝となると距離が伸ばせるのは■Mr. Pro.らしい特長で、先行力とスピードに加えて成長力も期待できるのが利点。

▲牝系Natasha系 F13-c
 末裔からファーストアクト→ヘヴンリーロマンス、バウンドトゥダンス→シルクプリマドンナと中堅どころを出しているが当馬につながるGraceful Galからはまだ日本での活躍馬が出ていない。同じ枝の活躍ぶりからすれば重賞の一つくらいは勝てそうなスピードとスタミナを併せ持つ血脈と予測される。同族の別枝Frizette系は世界3大牝系の一つでMr. Prospector、Seattle Slewなど歴史に名を残す種牡馬を輩出している。
 
期待値 距離 12
傾向 スピード 気性 荒い
瞬発 成長 早い
持久 爆発力
速度 ■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス 全兄弟クロス 牝馬クロス
La Tro.
3/4クロス
ニックス 父母相似 ボトム活性 3:1分配

 



ノヴェリスト産駒
 
33.ディアデラノビア17
3000万 7.5万/口 美浦
出産時母;15歳高齢 母優先
 
ノヴェリスト Monsun Konigsstuhl (■Blandford/4)
(■Tourbillon/3)
Surumu
(■Aureole/2)
Lagnus (■Nijinsky/1)
(■Hampton/7)
Night Shift
(■Caro/2)
ディアデラノビア サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
(■Pharamond/2)
(■Teddy/5)
(■Hyperion/3)
Potrillazo (■Good Manners/1)
(■Bull Lea/4)
(■Raise a Native/1)
(■Fairway/3)

血統評価
 当クラブ看板の母がついに高齢域に。
 母高齢、過去の産駒を読んで欲しい。
ディアデラノビア14の評価  ディアデラノビア15の評価  ディアデラノビア16の評価

母ディアデラノビア
 早期完成、鋭い瞬発力、さらに成長力と多くの武器を備えた名牝で重賞でも名勝負が多数。差し損ねはあっても大負けが少なく長らく堅実な活躍を見せた。産駒にもその能力は引き継がれ新馬から強いレースをする仔が多くこれまでデビューした産駒で未勝利は一頭もいない。

母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

母母父Potrillazo L:? 
 アルゼンチンでダービー(ダート2500m)を制し他にもダート2400mのG1を勝利している。快速を遺伝させ、産駒の活躍はダートに留まらずCCAアメリカンオークス2着馬などを出している。母父として快速マイラーダノンゴーゴーが馴染み深い。

▲牝系Splitevote系 F2-u
 当馬の祖母ポトリザリスに至るまでの血脈はアルゼンチンでつなげられてきたので世界的な活躍馬は出していない。血族内にダノンゴーゴー、ちょっと離れた同族にビッグウィークがいるが2頭から共通の適性も想像しにくい。とらえどころのない牝系である。南米らしい大きな尻(腰)が特徴か。

期待値 距離
傾向 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■
持久 ■■■■
馬力 ■■  
爆発
零細

 

34.サンブルエミューズ17
2000万 5万/口 美浦 K藤厩舎希望!!
出産時母;7歳 母優先
 
ノヴェリスト Monsun Konigsstuhl (■Blandford/4)
(■Tourbillon/3)
Surumu
(■Aureole/2)
Lagnus (■Nijinsky/1)
(■Hampton/7)
Night Shift
(■Caro/2)
サンブルエミューズ ダイワメジャー サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■ノーザンテースト/1)
(■Spy Song/2)
フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Prince John/3)
ダンシングブレーヴ
(■Never Bend/2)

血統評価
 某掲示板で、母優先の話題が出ていたときに当馬に関してコメントした人が居た。「この馬で重賞獲りに行こうか」
 母の募集価格は2200万。現役時代大好きだった父の産駒をぜひ欲しい、とまだ駆け出しの私が一口買った馬である。膨らんだ腹袋と短い首はまるで牛を連想させるようなアンバランスさで、今にして思えば「その不恰好な馬をよく選んだな」と感心せざるを得ない。だが、その後の劇的な競争生活をともに歩んだことを私はずっと忘れないだろう。
 ダイワメジャーとダンシングブレーヴの相性の良さは表面的にはパワーと瞬発力の両立であるといえるが、血統図の裏付けももちろんある。ダイワメジャーの母母スカーレットインクが■Beau Max/2(→■Bull Lea/3)+■Peter Pan/5(←■Spy Song/2)の配合で、これはダンシングブレーヴの母母母Chocolate Beau■Beau Max/1+■Peter Pan/4と類似血脈であると言える。この約28%類似の牝馬クロスによってそれぞれの特徴が強調され、パワーと瞬発力の強化に繋がっているといえる。
 で、この父であるが、当初の私の予測と異なりどうやら相当に■Night Shiftが足を引っ張っているようで日本ではマイル近辺での活躍馬を出しそうな雰囲気である。おそらく日本に根付いている■ノーザンテーストに血統が類似している■Night Shiftが刺激を受けているのだろう。とすると、当馬もかなり浅いところに■ノーザンテーストを持っているので距離固定は避けられないか。ただし父側にスピードがありそうなのは間違いなく、早熟性も相まって母と似た傾向である。
 「この馬で重賞を獲りに行こうか」  母が叶えられなかった夢を息子が叶えてくれるに違いない。私は喜んで母優先制度を使うつもりだが、当母へ肯定的な感情を持つ同志が一人でも多く居ることがとても嬉しい。

母サンブルエミューズ
 最後方からの奇襲で勝った芙蓉S、騎手の失策による凡騎乗で終わった阪神JF、果敢な先行で粘ったフェアリーS。再び玉砕覚悟で挑んだ最後方からの桜花賞の末脚。燃え尽きたように見せておいて復活勝利した5歳春。この馬が競馬の楽しさを全て教えてくれた。馬券を見るのではなく、馬そのものを見るという真の楽しさを教えてくれた、DDKの恩師である。
 客観的に見れば、スタミナが少なくトップスピードも一線級には足りず、中山をパワーと瞬発力で勝利した経歴と言える。父ダイワメジャー的であり、母母キョウエイマーチ的でもあった。そしてなにより、怪我無く競争生活を終えたその健康度が非常に魅力的である。足りない部分は父側から供給したい。■Lyphardの瞬発力と■Spy Songのパワーを存分に受け継いでいると言える。

母父ダイワメジャー M:+1 I:0
 他のサンデー産駒の瞬発力を持たないかわりに、先行力と持続力を生かした横綱馬である。マイラーである、という評価は私は認めない。宝塚記念でも有馬記念でも、彼は堂々と戦い続けた偉大なチャンピオンホースだった。
 疾病から復活した戦歴は牝系Your Hostessの歴史をなぞるもので、ノーザンテーストの影響もあって早熟性と成長力に富むはずだ。何より、馬力の要素を秘めるので配合が良ければあっさり母父ディープを逆転できる可能性を持っていると信じている。
 ここまで褒め称えておいて何ですが、遺伝的には短距離です。

母母父フレンチデピュティ
 単一ではモコモコしたキレないバテないダート血統だが血統図に入ると骨幹強化、パワー付加と■サンデーの弱点を補う補佐になる。その素因は■Pr. q.、■Fair P.といったPhalaris以外の補助系統を多く含んでいるためだろう。■ディープインパクトとの和合性は府中で真価を発揮するニックスとして認知されており、同じく■N. D.仔系統の■Storm Catと比較してもパワーに勝るこちらにトレンドが移行しつつある。

▲牝系第一シュリリー系 F7-d
 浦河に輸入された牝系。この系統クインナルビーの血を引くオグリキャップが日本中のファンを虜にした。他にアンドレアモン、キョウエイマーチといった中距離馬を出しているが特筆すべきはその根性、闘争心だろう。成績が安定しないが時に大爆発する系統といえる。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
爆発
零細

 

35.ゼマティス17
1200万 3万/口 美浦
メス 出産時母;9歳
 
ノヴェリスト Monsun Konigsstuhl (■Blandford/4)
(■Tourbillon/3)
Surumu
(■Aureole/2)
Lagnus (■Nijinsky/1)
(■Hampton/7)
Night Shift
(■Caro/2)
ゼマティス ゼンノロブロイ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/5)
(■Mr. Prospector/1)
(■Icecapade/2)
Cape Cross (■Danzig/1)
(■Klarion/3)
ソニンク Machiavellian
(■Nureyev/1)

血統評価
 ダービー馬の妹、というと大人気に思えるのだが、当母に限っては場末を漂っているといった表現がぴったりくる凋落ぶりである。外国産の種牡馬の相手をして駄馬生産、と思っていたら産駒スラッシュメタルが重賞にも挑戦するくらいのスピードを見せたが、それでも他の産駒はダメである。
 値段相応の活躍しか見えない。ざっくり言うなら、この母に重い欧州血統が合うのでノヴェリストだって合うんじゃねぇの?(ヤッツケ)

母ゼマティス
 未勝利引退。掲示板すら一度も無い。半兄にロジユニヴァース。なぜかワークフォースとの配合が当たり?念願の産駒1勝を手に入れた。重い馬場向きかもしれない。

母父ゼンノロブロイ I:0 L:0
 ■サンデーはいいにしても■マイニングは早熟のスプリンターでどこに古馬グランドスラムを達成するような優れた資質を持っていたのか、今でも不思議な血統図である。■サンデーに▲類サンデーを掛け合わせた相似の濃縮配合なので突然変異的な活躍だったのだろう。瞬発力、先行力ともに凡庸で遺伝力が弱め。「レースをやめてしまう」というやっかいな気質が伝わりやすい。

母母父Cape Cross M:+2 
 欧州のマイラーでG1は1勝。産駒に凱旋門賞馬Sea the Starsを出している。欧州芝を得意とし、距離の融通は利きそう。

▲牝系Sonic Lady系 B3
 仔系統Soninkeからアコースティクスを経てロジユニヴァースが出ているが、これはMachiavellianの変異によるもので他の仔系統は超短距離志向である。この系統での牡馬の活躍を見るとダートの道を究めるのも悪くないのかもしれない。

期待値 距離 12
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■■
馬力   
爆発
零細 □□

 

70.イストワール17 母高齢



サウスヴィグラス産駒
     ・ 
37.レインオアシャイン17
1600万 4万/口 美浦
出産時母;7歳 母優先

サウスヴィグラス エンドスィープ フォーティナイナー Mr. Prospector
(■Ribot/2)
(■Northern D./1)
(■Waverly/-)
Star de Naskra Naskra
(■Double Jay/2)
(■Bold Ruler/1)
(■Man O' War/2)
レインオアシャイン キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Djebel/4)
シンボリルドルフ パーソロン
(■Royal Charger/4)
(■ネヴァービート/1)
(■Hyperion/3)

血統評価
 午前中の砂のレースでこの父の名前を見ない日は無い。訃報は本当に残念だったが、こうして当クラブがわざわざ競りで購入してこの父の産駒を準備してくれるのは、我々小金持ちの心を良く判っている。
 母は浦河の名牝系でこれまた社台以外の血で、古い血だが近年に活躍馬を出せている。この父から2頭があるがどちらも小銭稼ぎ向き。当クラブに相当数存在する砂マニアの会員はどちらにするか、両方買うか、大いに悩むことだろう。選択の基準は簡単だ。朝起きてグリーンチャンネルを見られるか、午後に競馬場に行けるか、で選ぶと良い。朝9時から競馬場にいられるなら両方買おう。

母レインオアシャイン
 半姉にアズマサンダース、近縁にマジックキス。姉妹の産駒にまで範囲を広げても中央での活躍馬はほとんど居ない。

母父キングカメハメハ M:+1 L:+1
 現代競馬の中でもトップクラスに固かった2004年の東京馬場を超高速で駆け抜けた大王。あのダービーは故障馬が続出した悪夢だった。さすがに脚への代償が大きく志半ばで引退したが種牡馬では■サンデーに対抗するスピード系種牡馬の地位を確立した。この血自体はある程度の先行力とスピード付加程度で、牝系の良さを倍加させる強みがある。牝系の力を引き出す、と言う点で実に■Mr. Pro.らしい血。

母母父シンボリルドルフ I:-3 L:-4
 黎明期の競馬、というと怒られるかもしれないが、馬の世界の中では遠い昔のことである。馬場の技術も発達しておらず現在の馬達とはそもそも要求される能力が違った、7冠馬の実績は立派だが後継は残せていない。

▲牝系ミユキカマダ系 F9-e
 浦河の名門鎌田牧場が輸入したコランディアから続く牝系で当母の系統コランデアガールからアズマサンダースとマジックキスが出ている。善戦血統っぽいがやや短距離向きか。

期待値 距離 12
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度
持久
馬力
気性難
零細

 

72.ソラコマチ17
2000万 5万/口 栗東
出産時母;7歳

サウスヴィグラス エンドスィープ フォーティナイナー Mr. Prospector
(■Ribot/2)
(■Northern D./1)
(■Waverly/-)
Star de Naskra Naskra
(■Double Jay/2)
(■Bold Ruler/1)
(■Man O' War/2)
ソラコマチ サクラバクシンオー サクラユタカオー テスコボーイ
(■ネヴァービート/1)
ノーザンテースト
(■Tourbillon/3)
ウォーニング (■In Reality/1)
(■Roberto/1)
(■Nasrullah/2)
(■Aureole/2)

血統評価
 50m走なら一番速いっス!と言い出しそうな、スタミナ皆無の短距離3乗の馬である。上にも書いたとおり、この父の産駒を買うならこちらのほうがより小銭稼ぎ向きと推測される。■In Realityのクロスを含む上に主流血統が少ないのでこれはもう砂しかあり得ないが、こういう分り易い馬のほうが条件戦は強い。が、どちらも人気だろう……

母ソラコマチ
 芝短距離の新馬戦を勝ったのみ。素質はあったと思われるが怪我による休養が長すぎて復帰したあとはその能力を失っていた。半兄は2歳6月にデビューし即引退しているが何かあったのか??

母父サクラバクシンオー S:+1
 引退レースで叩き出したタイム1:07.1と4馬身差という圧勝劇によって今でもなお短距離最強の呼び声が高い。そのスピード性能ゆえ距離が持たないだろう、と予測された血筋の中からキタサンブラック(母父サクラバクシンオー)が出て、概念を覆させられた。母側に入ると良いスピードのみを遺伝させることが出来るのかもしれない。昭和の日本で活躍した■テスコボーイの生き残りでもある。

母母父ウォーニング M:-2
 走ったレースはマイルが多かったが遺伝的には電撃のスプリンター。産駒にサニングデール、カルストンライトオと並ばせればゼロワン(0-1000)の最速を競える遺伝子であることがわかると思う。

▲牝系追風系 16-g
 20世紀初頭に日本に輸入された牝系。ハッピープログレスがG1を勝っているがそれ以外は全くの寡黙。

期待値 距離 10
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度
持久
馬力
気性難
零細

 

ハービンジャー産駒
     ・ 
38.タイトルパート17
1600万 4万/口 美浦
メス 出産時母;11歳

ハービンジャー Dansili デインヒル Danzig
(■His Majesty/1)
(■Nijinsky/2)
(■Hyperion/3)
Bering (■Sea-Bird/1)
(■Lyphard/1)
(■Northern Dancer/1)
(■Aureole/3)
タイトルパート アグネスタキオン サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Raja Baba/1)
(■リマンド/1)
Rainbow Quest Blushing Groom
(■Harbagar/1)
Nureyev
(■Mill Reef/2)
 
血統評価
 ハービンジャーは輸入種牡馬の中でも成功した部類に入れていいと思うが、父側に定着したかと問われれば微妙である。おそらくクロフネやシンボリクリスエスのように、母父側に入って父サンデー系またはキンカメ系を補助する役回りをするのだろう。母の姉キャッチータイトルからメジャーエンブレムが出ており、この血統にパワー系サンデーとノーザンダンサー系の重ね合わせが成功する可能性はある。デインヒルよりはSad. Wel.だと思うが。その一発に賭けるならこの値段は手頃だと思う。失敗しても1勝して母優先になれれば御の字だし。類似血統の絹クラブジャックローズが結構良いので実はちょっと期待している。
類似 ジャックローズ2015牡1勝芝中長(父ハービン*母父タキオン*母母にMill Reefの血)

母タイトルパート
 全4戦1勝。ごく短い競争生活に終わった。産駒ストライクショットが堅実に走っており■Northern D.との相性の良さを感じさせる。

母父アグネスタキオン I:-2
 サンデー系種牡馬の気性の激しさを始めとした尖り具合と比べ、タキオンは実にマイルドな遺伝表出である。スピード、先行力にわずかに影響する程度で母系の能力を補助する裏方になりやすい。タキオンの母アグネスレディーが■N. D.や■Mr. Pro.を持たない、零細の血であることが良い意味でも悪い意味でも遺伝力の薄さの原因だろう。唯一影響が出るのが骨幹の細さに起因する怪我のリスク。

母母父Rainbow Quest L:+1
 超一流のレースに参加し微妙に負けることを繰り返していたが、キャリアの最後に凱旋門賞で勝ち馬の降着による繰上げ1着を手に入れ大団円。種牡馬としては中長距離向きの産駒を多数輩出した欧州血統だった。日本ではスピードが不足気味な上にダートが微妙、使いどころが難しい。
 
▲牝系Sonic Lady系 B3
 仔系統Soninkeからアコースティクスを経てロジユニヴァースが出ているが、これはMachiavellianの変異によるもので他の仔系統は超短距離志向である。この系統での牡馬の活躍を見るとダートの道を究めるのも悪くないのかもしれない。

期待値 距離 20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久 ■■■
馬力   
気性
零細


75.ジュモー17
3000万 7.5万 栗東
メス 出産時母;11歳

ハービンジャー Dansili デインヒル Danzig
(■His Majesty/1)
(■Nijinsky/2)
(■Hyperion/3)
Bering (■Sea-Bird/1)
(■Lyphard/1)
(■Northern Dancer/1)
(■Aureole/3)
ジュモー タニノギムレット ブライアンズタイム Roberto
(■Graustark/1)
(■Caro/1)
(■Sea-Bird/1)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Nureyev
(■Sharpen Up/1)
 
血統評価
 トゥザ一族が居なくなっても当クラブにはこの牝系がある!と豪語できる、ビスクドール牝系が誇る名繁殖である。
ジュモー15の評価  ジュモー16の評価

 大当たりしたプロフェットの全弟で、さらに父ハービンジャーも失敗種牡馬ではないかと言われながらも種牡馬ランキング上位を堅持し続けていることからも、今年も人気が下がる要素は一切ない。兄と違って「ついていない妹」にもかかわらず募集価格が同じというのが日本のインフレーション経済を象徴している。クラブの心意気も象徴している。
 ジュモーの産駒は初仔プロフェットのあとは微妙な凡馬が続いたが2016年産クラージュグリエが新馬勝ちをして久々の大物感を醸している。やはり■Native D.と■Ribotのクロスによる爆発性が必須なのかもしれない。あとは初めての性別「メス」がどう出るか。元来体質が弱めの母産駒だけに健康面は注意したい。

母ジュモー
 芝でスピード不足、ダートで3勝を挙げているがその現役生活は激しい気性と食の細さとの戦いであった。父の遺伝特性を見ても真の力を発揮できるのは芝だろうと予測するが体質の弱さとスピード不足を配合でどう補うかが問題点。

母父タニノギムレット L:-2
 2002年ダービー馬。2着にシンボリクリスエスでこの年は東京Roberto決着であった。産駒ウオッカは日本ダービーを制し(余談だがシンクリ産駒エピファネイアもジャパンカップを制している)東京への適性の高さと底力を遺伝させている。母父としてプロフェット(京成杯)、バトルプラン(東スポ2歳)と母自身に良い影響が無かったのにその仔にスピードと瞬発力を授けている。母父としての活躍は今後も期待が大きい。産駒の重賞勝利は全て芝。ダートや急坂の適性は少し落ちる。

母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。
 
▲牝系フェアリードール系 F9-f
 トゥザヴィクトリーを輩出した超・名牝系でほかにもサイレントディール、デニムアンドルビーといったスピードと瞬発力の豊かな活躍馬を出している。ちょっと遡ればアパパネの属するAffiction牝系、さらに遡ればベガ牝系の源流であるBlack Star牝系などが見られとても勢いのある一族である。

期待値 距離 20
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細

 

 
その他の産駒

24.ジャッキーテースト17
- -
出産時母;16歳高齢

スクリーンヒーロー グラスワンダー Silver Hawk Roberto
(■Nearco/2)
Danzig
(■His Majesty/1)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
ノーザンテースト
(■Tom Fool/2)
ジャッキーテースト Carnegie Sadlar's Wells Northern Dancer
(■Hail to Reason/2)
Riverman
(■Teddy/4)
Sexton Blake (■Djebel/3)
(■Owen Tudor/2)
(■Teddy/5)
(■Teddy/4)

血統評価
 母高齢。

母ジャッキーテースト
 母は芝中距離で5勝。兄弟も皆芝中距離で頑張っており、うまくスピードが得られれば名馬が出るのでは?と感じさせる良牝である。母父のCarnegieは父Sadler's Wellsに母Riverman系と大種牡馬同士の掛け合わせだが、母母側はやんちゃなアメリカンのパワー血統で距離の融通が利かなかったのは母母側のせいだろう。これだけTeddy系が重なっていれば柔軟性が削がれるのは仕方ない。

母父Carnegie S:+1
 引

母母父Sexton Blake

牝系系 F7-c
 同

速度 ■■■■■■
持久
馬力 ■■■■
気性
零細
 
 
36.カロンセギュール17
2000万 5万/口 美浦
出産時母;13歳

キンシャサノキセキ フジキセキ サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Le Fabuleux
(■In Reality/1)
Pleasant Colony His Majesty
(■Double Jay/2)
Lyphard
(■Tourbillon/3)
カロンセギュール Forest Camp Deputy Minister Vice Regent
(■Fair Play/5)
(■Princequillo/3)
(■Sir Gaylaod/3)
Summer Squall Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■Mahmoud/3)
(■Man O' War/3)

血統評価
 以下に述べている血統の特徴どおり、この母は「主流からちょっとズレた」血の集まりである。洗練された血統ではない…ので、割り切ってダートが良い。父キンシャサならパワーの補充も利くし、なんとかなるか。
 □Man O' Warの3本クロスが入るので馬体は立派になるだろうが、スピードは父のHis MajestyやLe Fabuleuxに頼ることになるのでこれまたギャンブル性が強いが、当たれば代ホームランの可能性まで含んだ夢のある配合のように深夜で脳が酸欠気味の私には思える。

母カロンセギュール
 キーンランド2歳トレーニングセールで38万ドル(当時のレートで4500万円)で吉田勝己氏が落札。ダート短距離で2勝。産駒の一番の活躍はイダペガサス(父ゴールドアリュール)で3歳OP4着。父Forest Camp、母父Summer Squallと「日本流行とちょっとズレた」血統で構成されており芝でのスピードを要求するのは酷か。ダート向けの配合が良さそう。

母父Forest Camp
 クロフネと3/4同血。短距離を走りG2勝利程度。産駒はアメリカG1を制覇した馬がちらほらいる程度。

母母父Summer Squall
 A. P. Indyの半兄。3冠最終戦プリークネスSを勝っている。この父からカリズマティック→ワンダーアキュートと血がつながったが、その特性を考えるとダートの追込み系だろうか。

▲牝系Fanny系 F5-i
 日本の活躍馬にロングエース。50年以上前の話です。勢い無し。

期待値 距離 12
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■
持久
馬力 ■■  
気性 ■■
零細 □□□
クロス
Nur. 5×5
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 特殊

 

39.メガクライト17
1400万 3.5万/口 美浦
メス 出産時母;14歳

パイロ Pulpit A. P. Indy Seattle Slew
(■Secretariat/1)
Mr. Prospector
(■Bold Ruler/3)
Wild Again Icecapade
(■Hyperion/2)
(■Mahmoud/3)
(■Spy Song/3)
メガクライト アグネスタキオン サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Raja Baba/1)
(■リマンド/1)
El Gran Senor Northern Dancer
(■Buckpasser/1)
Graustark
(■Raise a Native/1)
 
血統評価
 これまでややダート寄りの配合を試されてきた母だが、ここにきて思いっきりダートに寄った配合に踏み切った。
メガクライト14の評価

 半兄サクステッドが格安馬ながら新馬勝ち→京成杯5着と大当たりし、ようやく母のポテンシャルが発揮されようと…した、その時にはもうダート配合をやってしまった後だった。母の勝利はダートだったのだがその後の産駒でダートでの結果が出ないところを見ると血統的なパワー不足は否定できない。父パイロは、ダート先行馬狙い特化型の馬券師DDKにとっては神様のような種牡馬で、広いコースで砂が湿ればベタで買っても馬券圏内に来てくれる特長がある。逆に、パワーを要求される馬場では活躍が難しい。これは母の弱点を補う種牡馬ではないと予測される。
 が!サクステッドの父タートルボウルだって欧州マイラーだったわけだし、その兄は実際にパワーの要らない新潟で勝ちあがっているわけだし、万能性を求めなければスピードあるダート馬に成長する可能性はある。母父アグネスタキオンも方向性は同じで、当馬が地方馬でなく中央馬で募集されるような期待の高さがあればちょっと期待したい。
類似 カネノイロ2013牡ダ3勝(父パイロ*母父Nas系サンデー*母母父NoD系)

母メガクライト
 度重なる故障と気性難を抱えながらもダートマイル近辺で3勝。繁殖となってからもキャロットお抱えだが子供はスピード不足で勝ち上がりに苦労している。姉にツルマルグラマー→ブラストワンピース、弟にアルナスラインとスピードはありそうな血統なのだが…?

母父アグネスタキオン I:-2
 サンデー系種牡馬の気性の激しさを始めとした尖り具合と比べ、タキオンは実にマイルドな遺伝表出である。スピード、先行力にわずかに影響する程度で母系の能力を補助する裏方になりやすい。タキオンの母アグネスレディーが■N. D.や■Mr. Pro.を持たない、零細の血であることが良い意味でも悪い意味でも遺伝力の薄さの原因だろう。唯一影響が出るのが骨幹の細さに起因する怪我のリスク。

母父El Gran Senor M:0 L:-1
 8戦7勝、愛ダービーを含むG3勝という数字も凄いがSadler's Wells、Rainbow Questといった歴史に名を残す強豪を打ち倒している。受胎率の低さで種牡馬実働期間は少なくなってしまったが、産駒は豊富なスピードを引き継いでいる。アドマイヤサンデー→アヴェンチュラ、エラティス→メガクライトと当クラブにも馴染みの深い血統である。

牝系Neolight系 F9-c
 直系はアルナスライン程度だが近縁にTudor Minstrel、Fair Trialといったスピードを誇る種牡馬がゴロゴロいて、遠縁まで見ると多数の名馬がひしめいている。大元はスピードの権化Lady Josephineの血であり当馬は傍流だがその恩恵を得られる可能性はある。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性
零細  
 

40.パシフィックリム17
2400万 6万/口 美浦
メス 出産時母;7歳

Zoffany Dansili デインヒル Danzig
(■His Majesty/1)
(■Nijinsky/2)
(■Hyperion/3)
Machiavellian Mr. Pro.
(■Halo/1)
(■Nijinsky/2)
(■Blushing B./1)
パシフィックリム シングスピール In the Wings Sadler's Wells
(■Sharly Hights/1)
Glorios Song Halo
(■Herbagar/6)
アラジ Blushing G.
(■Northern D./1)
(■Northern D./1)
(■Hyperion/5)
 
血統評価
 父は短距離のスピード馬で短距離のG1を1勝。母はフランス重賞を勝っている。どちらも2流の成績で種牡馬成績もG2程度まで。
 母父Singspiel、母母母父Fabulous Dancer(=ファビラスラフィン)がともに東京芝で優秀な成績を出しており、母の東京向きのポテンシャルを父との■Haloクロス(=▲Almahmoudクロス)や■Omaha=■Flaresで引き出そうとしているのかもしれない。が、父母の成績を見る限り過剰な期待は持てない気がする。
類似 ラルムドランジュ2015メス芝1勝(父Dansili*母Sad. Wel.)

母パシフィックリム
 4戦3勝。フランスのG2勝ちがある。それ以外の情報不明。

母父Singspiel L:+1
 天才デットーリを背にジャパンカップを含むG1を3勝。■Sad. Wel.の重さを▲Glorious Songが取り去った競争馬血統の究極形。産駒はスピードとスタミナの両方を要求される東京マイルに特に強い。

母母父アラジ S:-2 M:-4
 2歳時に7勝!仕上がりの早さなら世界一なのではないかと言われている。日本で一時期供用されていたが結果は残していない。
 
▲牝系Tiara系 F2-n
 直系にドイツダービー馬AlpenkönigとAlarich、ドイツオークス馬ArmgardとAmarette。F2全体からすると勢いの弱い牝系である。

期待値 距離 16
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久 ■■
馬力  
気性難・爆発
零細 □ 


71.ヴェラブランカ17
1600万 4万/口 栗東
出産時母;10歳 母優先

エイシンフラッシュ キングズベスト Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
(■Tantieme/2)
(■Donatello/3)
Platini Surumu
(■Red God/2)
(■Sharpen Up/2)
(■Blandford/6)
ヴェラブランカ クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
El Gran Senor
(■Caro/1)
 
血統評価
 かなりの牝馬を集めてもらった父だが、第一期クラシックには活躍馬を出せず、第二期も同様に低調とあっては今後社台の籍が危うい。
ヴェラブランカ14の評価  ヴェラブランカ15の評価
 父エイシンフラッシュはその父キングズベストと類似する因子しか持たず、日本で活躍できたのはその一瞬の爆発力を上手く利用できた騎手が居たからである。仔全体を見ても瞬発力で勝負にならないのは同系統ワークフォースを髣髴とさせるし、これは欧州向きの種牡馬だ。これまで実験配合ばかりを試されている母との配合というのも、牧場の期待の低さを想像させる。
 日本で活躍するには当父の血統は重すぎる。距離としては中長距離に向く当馬だろうが、残念ながら日本の1勝クラスではその条件であってもスタミナを要求される場面はほぼ皆無で、瞬発力に劣る当馬が活躍できるようには思えない。

母ヴェラブランカ
 勝つ時には圧勝、負ける時にはコロリと負ける。本気で走った競争がどれだけあったのか、と批判されても仕方ないほど浮き沈みの激しい馬。ダートをスピードで乗り切る走法が素晴らしく牝系から引き継ぐ能力は高かった、はずなのだが。仔も全く走らない。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

母母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。

▲牝系Moonmadness系 F1-p
 コンスタントに重賞活躍馬を出し、衰えのない血脈。当系統のムーンインディゴのほかにもミュンシー(天皇賞春3着のストラタジェムの母)が出ている。中長距離での活躍馬が多い分枝でスタミナに富む牝系と変化を遂げている。
 
期待値 距離 24
傾向 スタミナ 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性
零細
クロス
全兄弟クロス
牝馬クロス 3/4クロス
ニックス
特殊 ボトム活性


73.カフヴァール17
1600万 4万/口 栗東
出産時母;8歳 母優先

タートルボウル Dyhim Diamond Night Shift Northern Dancer
(■Gallant Fox/3)
(■Habitat/1)
(■Red God/2)
Top Ville (■Dante/3)
(■Prince Chevalier/2)
(■ゼダーン/1)
(■Relic/2)
カフヴァール デュランダル サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
ノーザンテースト
(■Hyperion/5)
Gulch Mr. Prospector
(■Owen Tudor/3)
Lyphard
(■Hyperion/6)

血統評価
 さすがに2匹目のどじょうは居ないと思うよ、と、誰もが言うに違いない。早逝した父の残した産駒はわずかだが、私が一口持っているパリンジェネシスは将来重賞を狙える器である。ついでに種牡馬も狙える器である。私DDKが会報にも勝利報を載せたので読んでくれた会員様もいるだろう。
 タートルボウルの2代父Night Shiftは■N. D.に■Gallant Fox系の配合で、社台の礎を築いた■ノーザンテーストと類似配合である。おそらくこのクロスを求めて社台が購入したのだろうと私は考えており、実際に母父メジロライアン→■Nテーストのパリンジェネシスは高速決着に強い馬に成長した。別の馬トリオンフにしても■Nijinsky→■N. D.*■Bull Leaとおおまかにはこの相似クロスを踏襲していると言える。当馬も■Nテーストを持ち、さらに前述トリオンフが持つ■Lyphardも内包している。■Owen Tudorと■Habitatのスピードの掛け合わせも期待が高い。
 格安馬ながら募集価格の3倍を稼いだ母に、おそらく評価の低い父。抽選会にはならないだろうが、私も含めて一部のマイラー族マニアがアツくアツく期待している。

母カフヴァール
 一口3万円と最低水準の価格ながら3勝を挙げ、何度も上がり上位を記録したその差し脚で会員を魅了した名馬。父譲りのキレに母父Gulchのスピード(=Owen Tudorの爆発力)を乗せてポテンシャルを出し切ったと言えるのではないか。父母サワヤカプリンセスと母母スペシャルアラートは■N. D.×■Hyperion-Olympiaを共通し血統構成の似た相似配合となっている。活躍の場は短距離に限定されるがそのスピード能力は高いと推測される。競争生活中常について回った脚部不安の遺伝には注意が必要。

母父デュランダル S:0 M:0
 骨瘤、裂蹄と脚元の脆弱さと常に戦いながらも、短距離の追込み馬としてマイルCS2連覇を含むG1・3勝を飾った「聖剣」。産駒からエリンコートやフラガラッハといった中距離馬、あるいは地方や障害にも活躍馬を出している幅広いスピード能力が自慢。本質は激しい気性に裏付けられた瞬発力の遺伝だと予測する。早逝が悔やまれる。

母母父Gulch
 ■Mr. Pro.に■Owen Tudorと快速の因子を磨いたスプリンターでとにかくハイペースを得意とする。種牡馬としては意外にも長い距離や成長能力の高さも見せ、産駒イーグルカフェが東京でのジャパンカップダート2100mを勝っている。

▲牝系Kildeer系 F23-b
 子孫からイイデケンシン、パーソナルラッシュ、ラヴェリータといった地方で活躍する馬が出ている。また、直系の末端からはケンタッキーダービーを制したMine That Birdが出ており、アメリカダート向きの適性が強いか。近接する枝からはリーチザクラウン、ディープスカイといった日本クラシックの活躍馬がいるが、それらも種牡馬になると結局ダート向きになることからもダートでのスピード血脈と言えそうである。
 
期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■
持久 ■■■
馬力 ■■  
気性
零細
全兄弟クロス 牝馬クロス
3/4クロス
ニックス 特殊

 

74.カラベルラティーナ17
1600万 4万/口 栗東
出産時母;13歳 母優先

トゥザグローリー キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Nureyev
(■Sharpen Up/1)
カラベルラティーナ クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister
(■Princequillo/4)
(■Fairway/5)
(■Icecapade/1)
A. P. Indy Seattle Slew
(■Secretariat/1)
Caerleon
(■Top Ville/4)
 
血統評価
 ひっそりともう1頭の自家生産種牡馬の産駒が募集されていた。
カラベルラティーナ14の評価

 半姉はデビューできたものの能力は微妙、父の初年度産駒でさらに不安、と、よほど愛の深い会員でないとここに手は出せまい。▲Myrtlewoodのアメリカ系クロスが入るがそれでも能力の引き上げは期待薄い。

母カラベルラティーナ
 自身はダート短距離を3勝。先行力と粘り腰で戦った小銭稼ぎ馬だった。妹にヒカルアマランサス、弟にカレンミロティックと重賞活躍馬が出る一方でそのさらに弟のスターノエルはよく戦ったが故障引退、フルグランは2戦で故障引退とガラスの脚から逃れられない運命にある。(さらに下のスターミー12もメディカルチェックに引っかかり競走馬登録されなかった。)
 当母の産駒にも悲惨な事故が続き13年産、14年産が連続で(ほぼ)出走前に故障引退している。

母父A. P. Indy I:+1 L:+1
 ベルモントSでたたき出したタイム2:26はそれまで史上3位の好時計で、脚元のトラブルで回避した前2冠も出ていれば楽勝だったのではないかとまで評される名馬。他にBCクラシックも制している。種牡馬としても功績多数、先行力と持久力を活かして優等生なレースをする産駒が多い。
 キツいクロスが脚元の脆弱性を遺伝させるが、それを差し引いてもスピード活性と持久力は魅力的。ダートの中距離を叩いて短距離勝負、で結果を出す。

母父クロフネ M:0
 現役時代は東京のダート中距離を芝並みのスピードと瞬発力で走っていたダートの怪物である。母側はNearcoから分岐したIcecapadeとFairwayという遺伝力の弱めなスピード血統を持っており、主流血統としてNever Bend、Robertoという持続力とパワーを主張する血統で構成されている。
父フレンチデピュティがサンデー系統と和合しやすいために父側(の半分程度の能力)ばかりが主張されて平凡な馬になりがちだが散発する短距離スピード型の馬は母側の微弱なスピード傾向を引き継いでいるといえるかもしれない。

牝系Wild Agnes系 F16-d
 同族にキャロット看板牝系のジンジャーパンチが居て期待は大きい牝系…なのだがどうにも評判倒れの可能性が漂う。活躍馬は同族内には居ない。

16
スピード
■■■■■■■■■
  
Mytle
 

76.トゥザレジェンド17
2400万 6万/口 栗東
メス 出産時母;7歳 母優先

ヘニーヒューズ ヘネシー Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
(■Dante/3)
(■Tom Fool/2)
Meadowlake (■Princequillo/3)
(■Raise a Native/1)
(■Relic/2)
(■Nasrullah/2)
トゥザレジェンド キングカメハメハ Kingmanbo Mr. Prospector
(■Nureyev/1)
ラストタイクーン
(■Tourbillon/5)
サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
Nureyev
(■Sharpen Up/1)
 
血統評価
 初仔。父の産駒も最初だけだったなぁ…と残念な気持ちが強いが、結局スピード勝負でサンデー系を凌駕するまでには至らなかった。ダートにしても芝にしても瞬発力が足りないので後一押しが利かない。
 という父とこの母の配合はとても良いのではないか。常に上がり上位を出していながらも先行力不足だった母と、瞬発力不足の父。理系の父と文系の母の交配で出来た子供が器用な天才、だったらこの世は天才で溢れるわけだが、単なる馬鹿が多いのもまた事実で、とにかくそうした配合に期待してもいいかもしれない。

母トゥザレジェンド
 ダートを中心に走り19戦5勝、トゥザ一族の中では地味に映るが、常に上がり上位の末脚を繰り出し馬券内確率70%の超堅実派で馬券購入側からすれば非常にありがたい存在だった。中山が得意な血統だと決めつけていたが、兄弟を見ると必ずしもそうではなさそう。上級条件昇格にも動じない根性が特長なのかもしれない。

母父キングカメハメハ M:+1 L:+1
 現代競馬の中でもトップクラスに固かった2004年の東京馬場を超高速で駆け抜けた大王。あのダービーは故障馬が続出した悪夢だった。さすがに脚への代償が大きく志半ばで引退したが種牡馬では■サンデーに対抗するスピード系種牡馬の地位を確立した。この血自体はある程度の先行力とスピード付加程度で、牝系の良さを倍加させる強みがある。牝系の力を引き出す、と言う点で実に■Mr. Pro.らしい血。

母父サンデーサイレンス I:+1
 言わずと知れた大種牡馬。この血が入っていることが日本競馬の基本となる。血が入っていてゼロ基準、入っていないならマイナスの評価。
 
▲牝系フェアリードール系 F9-f
 トゥザヴィクトリーを輩出した超・名牝系でほかにもサイレントディール、デニムアンドルビーといったスピードと瞬発力の豊かな活躍馬を出している。ちょっと遡ればアパパネの属するAffiction牝系、さらに遡ればベガ牝系の源流であるBlack Star牝系などが見られとても勢いのある一族である。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難・爆発
零細

 
77.スペクトロライト17
2000万 5万/口 栗東
出産時母;7歳 母優先

マジェスティック
ウォリアー
A. P. Indy Seattle Slew Bold Reasoning
(■Princequillo/3)
Secretariat
(■Buckpasser/1)
Seeking the Gold Mr. Pro.
(■Buckpasser/1)
Dexieland Band
(■Secretariat/1)
スペクトロライト ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Acatenango Surumu
(■Blandford/5)
(■Nijinsky/2)
(■Prince Bio/3)

血統評価
 期待の輸入種牡馬に期待の母。脚元を強化できれば強かったはずだ、と考え続けている母がとても多いだろうから、おそらく今頃はDVDを見て歓喜していることだろう。(8月24日時点)
 A.P.Indyの後継として期待された父は初年度産駒から勝利を重ねフレッシュマンサイアーランキングでトップを獲った。日本でもベストウォーリアが大活躍しているが、早熟性に加え脚元の頑丈さも利点の一つだろう。
 母はダートを走っていたが、血統的に見れば明らかに芝なのでこの頑健さを生かしてこの母の血統の再興を狙いたい、という思惑だろう。うまくいってほしいし、うまくいくと見込んだ抽選会は避けられそうにないか。

母スペクトロライト
 ダートで2勝。ディープ×ドイツ血統。全妹にオークス3着のビッシュがいる。気性難と慢性の脚部不安は競争生活中は改善しなかった。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Acatenango L:+3
 父が代々ダービーを獲り続ける一族においても一際輝く「ドイツの至宝」。気高きゲルマン魂を具現化したかのような、力強い走り、卓越した根性、美しい馬体と英雄の要素が揃っていた。日本においては■ディープインパクトと母父■Acatenangoでワールドエース、ビッシュとクラシック準主役級を出せているのでスピード能力がある程度あると判断できるが、やや短距離に寄ることが多い様子。

▲牝系July系 F-19
 古くはドイツにSurumu、日本にテスコボーイを出した牝系だが、それ以降も活躍馬を出し近縁のペルースポート牝系からインティライミ、アロマティコといった銀メダル収集家を出していた。が!ラブリーデイがついにG1の壁を突破し当牝系に勢いを与えている。当母のバランセラはその傍系。
 
期待値 距離 20
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■
持久 ■■
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細
クロス
全兄弟クロス 牝馬クロス 3/4クロス
ニックス 特殊 相似配合


78.スネガエクスプレス17
1800万 4.5万/口 栗東
メス 出産時母;8歳

リアルインパクト ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Meadowlake (■Princequillo/3)
(■Raise a Native/1)
In Reality
(■My Babu/2)
スネガエクスプレス ウォーエンブレム Our Emblem Mr. Prospector
(■Princequillo/2)
(■Hyperion/4)
(■Tourbillon/3)
サザンヘイロー Halo
(■Teddy/6)
(■Ribot/3)
(■Owen Tudor/1)
 
血統評価
 こちらの種牡馬はもうちょっとクラブにも人気があるんじゃないの?と考えていたが、逆に個人馬主に出せるほど人気が高かったのだろうと推測するとこの種牡馬への期待値はあがる。
 未勝利掲示板のみ1度の母だが、初仔サトノグランがすでに4勝。次仔は骨折してしまって現在未出走だが、スピード能力は高そうだと期待できる。芝中距離を目指してこの配合がどう出るか。……強そうなクロスもないし、静観が妥当かなぁ。

母スネガエクスプレス
 5戦未勝利。産駒サトノグランが優秀。

母父ウォーエンブレム I:0
 非常に激しい気性と卓越したスピードを持つアメリカ2冠馬。■Mr. Pro.の淡白さが南米牝系のスピードを際立たせている構成で社台・吉田氏が語る通りサンデーサイレンスを彷彿とさせる。脚元からはダート寄りだが芝をこなす産駒もいて、ブラックエンブレム、ローブティサージュを出している。スピードに加えて勝負どころでの瞬発力が強み。

母父サザンヘイロー
 「南半球のサンデーサイレンス」アルゼンチンでスピード競馬を一気に推し進めた英雄。Haloの開拓性ってすごいね。
 
▲牝系Nelia系 F20-c
 アルゼンチン牝系だが日本での実績は無い。近縁にイギリスで活躍するPato牝系があり、その系統の牝馬ジョコンダⅡからサトノクラウンが出ている。

期待値 距離
傾向 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■
持久 ■■
馬力 ■■  
気性 ■■
零細


79.ピースアンドウォー17
4000万 10万/口 栗東
メス 出産時母;5歳

Tapit Pulpit A. P. Indy Seattle Slew
(■Secretariat/1)
Mr. Prospector
(■Bold Ruler/3)
Unbridled Fappiano
(■Le Fabuleux/1)
Nijinsky
(■In Reality/1)
ピースアンドウォー War Front Danzig Northern D.
(■Sir Gallahad/4)
(■Fappiano/1)
(■Forli/1)
Smart Strike Mr. Prospector
(■Turn-to/3)
(■Damascus/2)
(■Hail to Reason/2)
 
血統評価
 初仔。種付け料高額順で世界第3位Tapit30万ドル、世界第5位ウォーフロント25万ドルなのでこの仔は産まれてきただけで物凄い価値(コスト)を持っていることになる。父母母Tap Your Heels(Fappiano/1+Ruby Slippers)と母父母父Rubiano(Fappiano+Ruby Slippers)が3/4同血クロスをつくり、このアメリカらしいスピードクロスが全米の賞金獲得額をガンガン更新している原動力だろう。ダート中距離で先行力、という王道競馬が得意だが、
 ……日本だとどうしても「ラニ」さんの顔がちらついてならない。日本のダートに活躍の場があるかどうか。母父War Front、あるいは母母父Smart Strikeがなんとかカバーしてくれればいいが、これはお金持ち用、道楽用のお買い物になりそうな予感。

母ピースアンドウォー
 アメリカG1を1勝。ほか情報無し。

母父War Front
 産駒は世界中で勝利を挙げており、その万能性で評価が高い。芝はマイルまででダートは中距離まで可能か。早熟ぎみ。

母母父Smart Strike
 2007年北米リーディングサイアー。この年に産駒がBCクラシックとターフの砂芝同時制覇という偉業を成し遂げている。代表産駒は個人的にはフリートストリートダンサー(2013JCダート)。ダート中距離向き。ぜんぜん違うよと怒られるかもしれないがKingmambo系統に似ていると思っている。
 
▲牝系Broom Flower系 F23-b
 北米で勢力を誇る牝系で同牝系アイルハヴアナザーが日本でも活躍している。早熟と軽いスピードが持ち味。同じF23-b属からは▲Miss Carmieという名牝系が出ておりChief's Crown、リーチザクラウン、ディープスカイ、タップダンスシチーといった助演男優賞をもらえそうな名馬の集まりが見られる。

期待値 距離 16
傾向 スピード 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久
馬力 ■■
気性難・爆発
零細 □ 
Tap/Rubi 3:1


80.The Girl in That Song17
2800万 7万/口 栗東
メス 出産時母;6歳

Honor Cord A. P. Indy Seattle Slew Bold Reasoning
(■Princequillo/3)
Secretariat
(■Buckpasser/1)
Storm Cat Storm Bird
(■Secretariat/1)
Mr. Pro.
Selena's Song
The Girl in That Song My Golden Song Unbridled's Song Fappiano
(■Le Fabuleux/1)
(■Seattle Slew/2)
(■Alleged/1)
Dixieland Band Northern Dancer
(■Hyperion/4)
Alydar
Bel Sheba
 
血統評価
 初仔。今流行のUnbridled系にシンボリクリスエス(=Gold Meridian)のエッセンスも含み、さらに▲Rough Shodも持っているということはこの仔はすでに母としてノーザン系との交配を期待されていると考えて良いだろうか。
 父Honor Codeは2015全米古馬チャンピオンに輝いた馬でダート1600mと1800mのG1を獲っている。アメリカ競馬で追い込み馬という超不利な脚質ながらこの成績は立派か。■A. P. Indy、■Storm Cat、■Mr. Pro.と先行力とスピードの血が重ねられ3代母Selena's Songは38戦18勝アメリカ殿堂入りの名牝である。Selena's Songはその父Rahyから▲Glorious Song/2を受け継いでいる。
 こんなに重ねてしまっていいのかというほどBold Rulerの血を蓄えているが、Glorious SongとRough Shodが両立してしかもクロスしていない(当社調べ)牝馬である。▲Glorious Song=▲Soaring>グラスワンダー、▲Rough Shod>▲Sad. Wel.=カーネギー。ここまでヒントを出せば、カンの鋭い皆様ならばきっとこの仔が誰の繁殖相手に連れてこられたのか、わかるはずだ。2018年の血統図にはまだ書かれていない。来年のクラブ募集の目玉になるであろう、モ・・・・・・とこの仔はベストマッチするはずだ。
 当仔はダート向きだろう。が、その先を考えれば、あと数年以上はクラブを続けようとする気の長い皆様ならば、きっとこの仔の魅力に気付いてくれるはずだ。

母The Girl in That Song
 G2を2勝。ダート中距離向き。3代母Bel Shebaは▲Rough Shod/2

母父My Golden Song
 重賞勝利無し。父Unbridled's Songはパワーダート系、母父Gold Meridianはシンボリクリスエスの母父で持久力の因子。芝での瞬発力は想像しにくい。

母母父Dixieland Band
 牡なら長距離、メスならマイルとよくわからない区分けがはっきりしている種牡馬。持久力に長けるがメスの場合は激しい気性が邪魔するのか?スピード活性は高い。
 
▲牝系Belthazar系 F20
 1980年代アメリカを代表する名馬Alyshebaを擁する牝系。他にマイル近辺での活躍馬が多い。芝ダート両方こなせる可能性がある。日本での活躍馬にマチカネキンノホシ、ちょっとショボい。

期待値 距離 16
傾向 パワー 気性
瞬発 成長
持久 爆発力
速度 ■■■■■■■■■■■
持久
馬力   
気性難・爆発 ■■
零細  


フラゴリーネ17 リストから消去
- -
出産時母;8歳 母優先

カジノドライヴ Mineshaft A. P. Indy Seattle Slew
(■Secretariat/1)
Mr. Prospector
(■Ribot/3)
Deputy Minister Vice Regent
(■Fair Play/5)
Blushing Groom
Best in Show
フラゴリーネ ディープインパクト サンデーサイレンス Halo
(■Teddy/6)
(■Lyphard/1)
(■Busted/1)
Grape Tree Road (■Nijinsky/1)
(■Habitat/1)
(■Nureyev/1)
(■Top Ville/2)

血統評価
 …

母フラゴリーネ
 BCマイル3着の実績がある母とディープインパクトとの配合で3000万の高値を付けられたが期待に答えることなく1勝で引退。他の兄弟と同様に気性の荒さと脚元の脆弱性を引き継いでいる。

母父ディープインパクト I:-1 L:+1
 ■サンデーに■Lyphardを付加した瞬発スピード型で末脚を活かすスローペースからある程度のミドルペースまでこなす万能種牡馬。最高速と持続力を求められる短距離だけが鬼門だが、それすらも牝系の力を借りられれば克服が可能。母父としての結果はまだ出ていない。牝馬の活躍馬が多いのは母父Alzao譲りであるといえる。

母母父Grape Tree Road I:+1
 快速の中距離馬だったがフランスダービーで7着に破れ前哨戦のパリ大賞を勝ったのみで凱旋門賞には挑戦せず引退。その父Caerleonと母父Habitatで■Turn-toのクロスを作り欧州血統ながらスピードに寄った配合だが、代表産駒はゴレラのみだった。

▲牝系Pharyva系 F9-e
 活躍馬の多いF9族の狭間に落ちている微妙な牝系で、活躍馬はリトルアマポーラ。ちょっと辿るとIn The WingsやFavorite Trick、あるいはホッコータルマエといったダートでの活躍馬が出てくるが、幸か不幸か芝への適性を持ってしまったために微妙な活躍に留まってしまっているのかもしれない。
 



地方馬は購入予定なし

81.タッチミーベイブ17 地方馬
 
マジェスティック
ウォリアー
A. P. Indy Seattle Slew Bold Reasoning
(■Princequillo/3)
Secretariat
(■Buckpasser/1)
Seeking the Gold Mr. Pro.
(■Buckpasser/1)
Dexieland Band
(■Secretariat/1)
タッチミーベイブ E Dubai Mr. Prospector Raise a Native
(■Nashua/1)
(■Fair Trial/6)
(■Prince John/3)
Time to Explode (■Neactic/1)
(■Relic/2)
(■Damascus/1)
(■Never Bend/1)
 

82.グレイシアブルー17 地方馬・母高齢

83.インプレショニスト17 地方馬
 
クロフネ フレンチデピュティ Deputy Minister