~競馬遠征記~ 全国見聞録
阪神冬の陣 阪神JF編①
~愛馬と私の初G1~
2012.12.8 午後9時
大阪のホテルについた後はとても遠出する気になれず、
近くのお好み焼き屋で夕食をとることにした。
久しぶりに再開した仲間との話は、
自然と昔話になった。
初めてこの男と競馬に行ったのは
ネオユニヴァースのダービーだったから、
2003年である。
あれから10年が経とうとしている。
私も、正面に座るこの男も、
とても厳しい戦いを生き残り
今は無事に職にありついている。
店員「ねぎ焼きにマヨネーズどうしますか?」
…ああ、つけてください。
仕事が忙しくなるのは当然の帰結とは言え、
競馬から足が遠のく現実は
私にとって大きな苦痛であった。
正面のTNBは
若手ならではの愚痴を
とめどなく垂れ流している。
それはかつて私も通った道だ。
「だがTNBよ、それ
店員「お好み焼きにマヨネーズつけますか」
…ええ、お願いします
話の腰をポッキリ折られてしまった。
ちょっとイイ事言おうとしたところなのに。
仕事とは関係のないところで
勝手に忙しくなってしまった自分もいる。
三十路に突入して数年。
唐突に訪れた変化を、
自分が求めたものとはいえ
全てを受け入れたとは言い難い。
おい聞いてるかTNB
相棒は新しく手に入れたネオ一眼に必死だ。
「楽しみ方はライフパターンに合わせて
変えていくべきだ と思うんスよね」
カメラに目を向けながらTNBが話し出した。
「もう10年。いつまでも同じようにはやれないっスよ。
でも、今回はこうして
店員「明石焼風オムレツにマヨネーズはかけますか?
ってこれはかけませんよね」
…空気読めよ!
●国籍の店員だからってちょっと酷いぞ!
しかも一人で完結して戻るんじゃない!!
「今回は馬主側からのG1参戦ですよ。」
「・Vmaxに乗る◎ ・北海道でツーリングする◎
・馬主になる◎ ・馬主でG1を獲る
・牧場を買う(by TNB) ・北海道移住(by TNB)
のうち、ひょっとしたらまたひとつ目標が
明日かなうかもしれない」
まぁ、な。
こういう阿呆な夢を追い続けられるっていうのは
我々がとても幸せな人間だからなのかも知れない。
お前が仲間で良かったぜTNB。
秋のオープンレースを勝って賞金を上乗せした
我が愛馬 サンブルエミューズ号が、
2歳女王決定戦の阪神ジュべナイルフィリーズへ挑戦する。
一生涯馬主をやってもここに到達しない人も珍しくない。
それがこのDDK、まさかの
馬主歴2年目にしてこの快ky
店員「デザートどうしますか」
D「マヨネーズは要りません」
言ってやったぜこの野郎。
奥の店長の目がギラッと光ったので、
とっとと退散します。
大阪街外れの天然温泉のジェットバスで
猛烈な水流を楽しんで嫌な事を忘れ、
気持ち良く就寝。
②競馬パート;阪神JF