海岸暴走 チバラギ編①
~夕日と美食とおばちゃんと~


東日本のフィナーレ 千葉・茨城


って言っても、実は何度も行っている気がする。


例えば、東京ディズニーランド。

同僚の皆さんとキャッキャしたあと
職場の若い女性たちにクッキーの土産を買っていったら、
「どうして私達には何も無いの?」
と女性の上司から
嫉妬され(いやもうディズニーって御歳じゃnai)
半ベソかきながら首都高カッ飛ばして
土産のキャンディ
だけを買いに行った冬の夜。


例えば、中山競馬場。

皐月賞の入場チケットだけを買いに行ったあげく、
東京競馬場で観戦するという謎の行動を取り、
人気薄のダイワメジャーにしてやられた春の午後。


例えば、大洗港。
フェリーに
遅刻しそうで焦ってた記憶しかない。


例えば、下妻物語。
友人と二人でDVD見てバイクに興奮して
若干引かれた
見るところはそこじゃない と。
深キョンは可愛かった。


だが、それでいいのか?
房総半島を一周しないで、千葉県を制覇したとか、
奥久慈の山を体験しないで、茨城県を制覇したとか、

↑のディズニーランド程度のエピソードで
千葉県終わらそうとしてんじゃねーぞ!!


と、いう 
千葉民のお叱りが聞こえてきそうです。

今回は東京アクアラインから千葉、茨城と
海岸線をぐるりとまわり、
房総半島と茨城を
ブンブン走ってまいります。

あ、
つまり、

房総半島で暴s



全部は絶対言いません よ?

ただ、結論から言えば、
すげー旅だよ今回も!




2011年10月7日 8:00 AM 川崎

アクアラインの入り口付近で迷い、
早くも時間をロスしながらも、海ほたるを目指す。

朝っぱらから
事故渋滞7kmとか
ホントへたくそなドライバーは迷惑極まりない
高速で事故るとかマジでダメだから


まだ朝ですよ……


最上階からはさすがの眺め
川崎の工業地帯があんなに遠くに


晴れてる!!
この3連休は秋晴れだそうです!俺の運強え
↑フラグ乙↑


少し空いてきたかな 向こうが千葉方面です


平和の鐘だそうです

ここは一つ




セルフタイマーで祈ってみる
なんという偶然の好アングル



さて、アクアラインはあっという間に通過し
千葉県の内房を南下します

10月7日 AM10:00 富津岬

向こうには木更津の街並み


穏やかな海です


明治百年記念灯台

また無駄なモン作りやがって……

付近の松原でマラソン練習などが行われておりまして、
空気読めず
思い切り邪魔したことを
この場で反省いたします

ごめんちゃい



先に進みます

地図を見直して、
房総半島の先っぽが
異常に遠いことに気付き、
早くもショートカットを使用

高速で今回 
初 暴 走 制限速度内で
あっという間に富津館山道路を走り切り、
道の駅とみうら へ

びわソフト 300円 うしろにほのかにVmax

さて、ここからは変化のない海岸線が続きます

内房 北条海岸


埠頭が長いッ!

行こうと思っていた沖ノ島は
いつの間にか景色の後ろのほうにすっ飛んでいったので
今回はパス
入り口がわからなかった


洲崎灯台

バイクの駐車場がない!
(平日なので閉まってる)
→見に行かずにパス

……
なぜ先を急ぐのですか?

昼飯食えなくなるだろうが!!

と、思わせるくらいの
店の潰れっぷり

ツーリングマップル
2009に載ってる店のほとんどが
半分くらい廃墟と化している

古いガイドブックは役に立たないね


房総フラワーラインをなぞりながら
東へ向かう
フラワー ないんですけど
季節が悪い
って



道の駅 千倉海岸 潮騒王国
この手前で
このVmaxを勢い良く抜いていった
BMWの女ライダーが出現

前のほうに
SRの彼氏ライダーがいるみたいだけど、
抜かれたことに対しては
容赦はしないよボクちゃんは

と、
制限速度内で追いまわしていたが、
途中で
飽きていつものちんたらペースに戻す。

で、
この道の駅で鉢合わせしてしまうという。
バイク降りた彼氏が
コワモテのおっさんとか反則だわ
で、女性の方も
おばちゃんとか反則だわ

ヘルメットからなびく
長い髪で妄想した俺の夢を返せや

と、
心の中で叫び、あまり目を合わさず
そそくさと道の駅をあとにする。

人をアオるのはやめましょう
公道では安全運転を心がけましょう


さて、このへんに「
くじらのたれ」があるはずなんだ
ご当地土産なんだ
今回のリクエストなのだ

だが、販売所が全てシャッター閉まってるんだ
唯一開いていた直売所

亀屋水産

無事に手に入りました
これで
命がつながりました よかったです
俺の運 強え


でも、その後は見どころの少なめの田舎道
なんか面白いものないかなぁ

と、

ブレーキブレーキ

さざえ最中?

これは名品の予感が

店に入った が おい 誰もいない
しばらく待っていると、
エプロンをしたおばちゃん登場

10個1100円だったのに、
12個くらい入れてもらって1000円とかいう
アバウト勘定


ありがとうございます

ぐるりと房総半島を回り、
和田浦町へ。

10月7日 PM14:00

さて、やっとこさ到着しました

今日のメイン くじら料理フルコースです。
  
鯨刺身3種とくじら皮のサラダ

  
鯨カツと、鯨石焼き

ケモノなんだけど、シャキシャキ。
刺身はちょっと血生臭くてクセがある。
ミンク鯨の皮の刺身はとろける脂の旨み。
カツは生臭さが消えていて美味、
石焼きも至高。


いやはや、堪能。
いろいろ食ってきたつもりだったけど、
例えようのない味 新発見です
鯨は美味くないとかいってた食通()
カツうまかったなぁ

店の女将さんの
ナイスなキャラ(うるさ型)もイカしてました


店の女将さんが、
「まだ時間があるならぜひ海岸を見ていって」
と推薦するので、

寄り道してみました。






青が美しすぎる。
確かに良い景色ですわ

さて、このへんで少し海から離れまして、
今日の宿泊地の養老渓谷を目指します


一気に山の中へ


正面から車が来ていますが、
あの狭さではすれ違えないと思うのです…


養老渓谷駅


秘境に到達しました


……
お気づきでしょうか?

ええ、

紅葉には少しだけ早い。

実にもったいない時期にここに来てしまったものです


ソロライダーの背中
少数ながら、私と同じ
暴走おバカさんがいらっしゃるようです


養老渓谷 観音橋
渡れば出世間違いなし という
怪しいストーンまがいの宣伝文句


橋の上から見る渓谷が美しい
人がいない静寂ってのは実にいいです


出世観音まで あと200m
さて、
徒歩で山道はニガテなので。
迷わず橋を戻り、宿へ向かう
出世にも興味が全くありませんので。


10月7日 16:00 PM

本日の宿 滝見苑 へ到着

「お待ち申しあげておりました」
丁寧なお出迎え


完全な一軒宿で
まわりに何もない
秘境
ですよ秘境


駐車場にも俺しかいない
「そこに置かないほうがいいよ
こっちこっち」
売店のおばちゃんに案内され入り口のド真ん前に移動
「ここなら目立つっけ」
「今日はお客少ないでね」
……ていうか、車は俺だけ。

もしかして 
客 俺だけ……?

不景気だよねぇ


秘湯の会の宿ではありませんが、
このロケーション
十分に秘湯を謳う価値があります

人も親切ですし、いい宿の期待が膨らみますね


池には鯉


さて、暗くなる前に
日本昔話にも登場する
「養老の滝」を見に行きます

昔話の養老の滝は美濃の国(現・岐阜県)の話だそうで…
嘘ぶっこいてすみませんでした
養老乃瀧はこんな奥地にはありません



滝 入り口
紅葉シーズン中は大渋滞らしい

森の中の遊歩道を下っていく

森に埋もれた見物小屋


渓流の淵まで来ました
誰もいません。


水量豊富で綺麗です


紅葉シーズンならもっと綺麗だった かな
千葉にもこんなところがあるんですね


水遊びしてみたり。
チベタい


さて、1人で遊んでいると日が暮れてきました

メシの前に温泉タイムです


内風呂から夕陽を眺める。
そういえば、夕日が落ちる前に宿に到着するなんて
久しぶりかもしれない
こういう余裕があるといいですよね
↑残念ながらフラグ↑


露天風呂① 眼下にさっきの滝が見えます 
少しだけ


露天風呂② 屋根付き
緑がまぶしくて美しい

さて、ここまで
私は今日はたった一人きりの
宿泊客だと思っていたのです
が、

ふと後ろを見ると
金髪の欧米人が立っているではありませんか

写真を撮りまくっていた私を
奇異の目で見ています
日本人
みんなが私みたいではありませんので
勘違いしないでいただきたい

欧米人とふたりで風呂につかるという
気まずい時間。。。

風呂から上がると、欧米人もついてくる

で、

「Can you speak english?」

と、
急に話しかけられた。
ここでとまどってナメられるわけにはいかない
不肖 私 
英検2級でありますので、
対応くらい
楽勝

「A little」
指でジェスチャーしながら答える
←チキン

欧米人 安心したのか
「Where ‘{*+」:@;#”$%・*~ ?」


…… The World  発動 ……


いきなり流暢すぎて
全然わかんね
少しだけ って伝えたじゃねーか


要は脱衣所で
体を拭いたあとのバスタオルを
どこに置いたらいいかってことね
欧米人のジェスチャーで理解

「ここに いれる」
完全なカタコトの日本語で伝える
俺カッコ悪い

また気まずい空気が流れるも、
とっとと服を着て退散した

待合室には
和製美人が1人、
欧米人が出てくるのを待っていた
ちくしょうちくしょうちくしょう



さて、夕飯ですかね。
 
お上品
with ウーロン茶

  
刺身盛り合わせ
どこに行っても刺身は
うまい

  
栗の和えもの マス寿司

  
菊の椀 天ぷら 鮎
鮎の身が口の中でホロホロ崩れ、
内臓の苦みがたまらない



メインの鍋 イノブタ君
京都鞍馬山のイノシシよりは泥臭さがなくて軽め
プリプリの脂がたまりません


 
メインの飯 松茸炊き込みごはんと鴨と柚子の吸い物
若造が語るまでもなく、
香り高い至高の味



デザートは巨峰と梨 
秋ですね


食堂の雰囲気も良い感じ


部屋に戻り、
例によって食前酒が効いて
意識を失いかけるも、
1人温泉ナイトを楽しむのだ
なんとか起き上がる。


浴場入り口


作りものですが 紅葉が綺麗です
雰囲気グッドですな


男女の湯が入れ替わっておりまして。


湯にうつりこむ灯りが素敵です


防水デジカメ活躍中


千葉県 いいところですね

一日目にしてこの
濃厚さ
このあともきっと良い旅になるだろう

②九十九里浜→成田山→犬吠崎

  
  1. 房総奥久慈