因幡丹後 天へ翔ける橋③
~砂丘から天橋立へ~
 


4月29日 AM6:30
朝風呂も独り占め。


気持ちよく入浴。
混んでる有名より空いてる無名。
これ、大事なんです。


朝飯も適当に。
早々に宿を出発する。

丹後半島を目指そうかと思ったが、
少しだけ寄り道


玄武洞

玄武岩の洞窟だそうですが、

同日 AM8:20
まだ全然人の気配がない。
洞窟はパスする。


今回の旅は、
「山陰海岸ジオパークを走破する」という
副題昨日思いついたがあったのだが、


こうして見ると、
昨日の午後だけで結構な距離を走ったわけだ
しかもほとんどが農道みたいな道を
私、よく頑張りました。
 
 
ここから丹後を目指します。


道をすすむと、
田園地帯に珍しいアイツが。


望遠でも寄りきれませんでしたが、
これはまさしくアマサギ

(Wiki参考)
じゃないですかね
夏鳥なのに4月の山陰にいるのは珍しいですね
アマサギ;
猩猩鷺って言ったら
猩猩;酒飲みの神様 の名を持つ鳥ですからね
酒将軍 この話のネタはお喜びでしょう
まあ私は英名;Cattle Egretにピンと来ましたが
Egret
M.ランチャー
誰もわからないっすか ネタ古いっすもんね

鳥を追いかけたいのも山々だが、
まだ先は長い。


新緑の山間を走っていくと、
ようやく

おいでやす 京都 の看板
そうだ、ここ関西だった


久美浜湾のカヌーを遠目に。

ここらあたりで集中力が切れそうになるが、
そんなとき突然
目の前に 酒造 の文字が。

銘酒 玉川 の本社じゃないですか
ここはぜひ と立ち寄り、
土産の酒と、

地酒ソフトをいただく。
蒸し暑い気候にピタリとマッチする清涼感。
香り高き麹の風味が口に広がる
うまい!
  でもノンアルコール

たまたま見つけた場所で
いいもの手に入れるって嬉しいよね


山を越えて本日のハイライトを目指し峠を快走。
登りから下りに入ったところで
突然視界が開けた。


展望台から広がる景色に、
私はしばらく見惚れた。
海に真一文字に渡る松林。


山々と海の織り成す画は
まさに絶景であった。
ついに、日本三景の一つ
天橋立に到達したのである。


私は、遂にこの場所に到達したのだ。
自らの脚でここへ立つとは
バイクに乗り始めた13年前は
考えもしなかったことだ。
こんな感動を与えてくれた
相棒に、
そしてこういう時間をくれた
全ての人に。
こんな自由を許してくれた
酒将軍に。
感謝しております。本当に。
みんな 応援ありがとう!!



!完!?






なんか
感動コメントで〆てしまったけど、
旅はまだ続きます
いやあ、ここまで無事で旅が続いているってのがね、
当たり前かもしれないけど
奇跡みたいなモンなんですよねぇ


大内峠という、絶景ポイントに到着
だが、
さっきので感動しすぎてここはイマイチ
先へ進む。

4月29日 PM0:00

天橋立の根元にある 智恩寺

ここ名物の
 
智恵の餅 を食す 
甘ウマ
これ以上
頭が良くおかしくなったらどうしよう
困ります

いつものように境内をふらついていると

面白そうなおみくじ発見
ちょっとやってみますか


ムッ

でいッ

一発
大吉!素晴らしい運!

中身は?中身は?

家庭;自分の厳しさを持ち込まぬ・・・
はい、反省してます
金運;趣味や食事にお金を懸けましょう
そうか、
もっと賭けていいんですね グヘヘ

などと、
非常に良いおみくじが引けた
・・・幸せよねぇ・・・
上機嫌で展望台へのリフトに向かう


リフト! このアナログ感!




徐々に上っていく
後ろを振り返ると、






その姿がゆっくりと見えてきた


展望台に到着。

はるか向こうまで続く白砂青松。
海に白波を引く小舟。
思えば遠くへ来たものだ。
だが、来た甲斐はあった。
素晴らしい感動が、ここにはあった。

私は、天橋立を踏んだのだ。
遠くて踏めないと詠まれた地を。
(そういう意味だと勝手に勘違いしていたのだけれど)
自力で、ここまでたどりついて。


と、
感動して景色に魅入っていたが、
大切な事を思い出した。

隣の股覗き台 から例のポーズをやっておかなければ。

隣でお嬢さんが、
「ねーママどうやるのー」と
タイトスカートの母親を困らせていたので、
ここは 
やさしいお兄さんが 教えてあげましょう

こうやって、がっちり脚をひらいて

(その子の母 撮影)
こう覗くと、

なんという事でしょう
その橋がまるで天に向けて架かっているように…

微妙。
は、はい、 見えました。
見えたので、解散です!


展望台を下りると、もう昼下がりであった。

今回の旅では京都市内は全く触れない。
理由;混んでるから。
このままさらに丹後半島を北上する。

しばらく海岸線を走ると、
道が突然細くなる。


こうしてみると単なる民家だが、


海側から見ると、家が湾に張り出している。
一階には駐車場ならぬ船着場。

このあたりの生業に則した独特の住居である。
こうしたつくりの民家が湾に
びっしりと並んでいる

ここは 伊根の舟屋群と呼ばれる
この
奇景とも言えるびっしりと並んだ家屋と
海に向かって開いているドック。
面白い地域があるものです。


波は穏やかに、そして静かに行き来しています。


椎や松を用いた家屋は
潮にも強い。人間の知恵ですね。


とれた魚を想像するだけで美味しそうです。



と、いうことで、

PM1:00 昼飯をいただきましょう。
金目鯛の煮付けを ま ず は
いただきます。

この甘辛いタレと、
それに引き出された旨みがたまりませんね
ホコっと仕上がっているので
口に運ぶとさらりと崩れる優しい舌触り
夢中でかぶりついてしまいます


もう1品の、
 
舟屋定食 は、
なんとなくパンチに欠けるような・・・
十分美味しかったですよ


お土産にはさばのへしこ を。
と思ったら長持ちせず断念

と、道の駅 伊根 にて
魚を十分堪能したので、
名残りを惜しみつつ自宅へ向けて出発する。



が、まだ一つだけミッションが残っている。
酒将軍
、もとい、いまは私の妻のために
買って帰らなくてはならないものが残っている
思えばこういったやりとりから
全てが始まったわけだ。
何がどう転ぶか なんて、
人生わからんもんですなァ・・・

などとつぶやきながら
京都縦貫道を飛ばしていき、大阪へ突入。


山の向こうに見えてきた
大きな目印がこちら


サントリー 山崎
日本が誇るシングルモルトのウイスキー蒸留所です。


チケットとかあるんですかね?
夕暮れですし、時間が惜しい。
とりあえず堂々と正面突破を試みます。


なんか普通に入れた。
と思ったら係員がすっ飛んできて
名前を書かされたが、
醸造見学者ではないので
入場料はいらないらしい。
見学は要予約で、倍率もお高いんですって奥さん

ここに来た理由はただ一つ。
2013年4月に
3500本の限定で発売され、
あっという間にインターネット市場では完売した
(酒将軍・談)

山崎 HEAVILY PEATED 2013


と、ついでのハイボールグラス

工場本店なら
余裕の購入。
いやはや 
あって良かった
そして
営業時間に間に合ってよかった
プランニング完璧ですね俺


だいぶ走った。
が、
充実感でいっぱいだ。
元気に帰るぜぇぇぇぇぇ


カメラでバイク撮りをしていたら、
大きな一眼レフを構えた子供たちが寄ってきた
「お兄さんも電車を撮ってるの?」と聞かれ、
お兄さん という言葉にニヤついてしまい、
腑抜けた表情で「違うよ」と答えたら
思いっきりヒかれた。
「あ・・・そ、そう、ですか」と後ずさりして
逃げられていく子供。

ちーん。

帰りは



とぶっ飛ばし、

途中で航続メーターを読み間違えて
ガス欠を起こしそうになった
以外は順調に

帰宅。

夕飯は家で妻と一緒に食べるぜ!
ウイスキーの
サプライズ
歓喜させてやるぜ!
そう思えば
横風疲労なんぞ
気にならなかった。
強がり

終わり

  

  1. 因幡丹後