因幡丹後 天へ翔ける橋②
~砂丘から天橋立へ~

 

2013年 4月28日 AM7:00

宿を出発し、

標準時子午線の明石も通過


まもなく見えてきたのは、国宝


姫路城。



これがやりたかった
布に覆われて見る影もなし。

姫路城は子供の頃に行った記憶がある
○十年の時を経て
バイクで到達できたことは感慨深い。

が、改築中なら寄る気はしない。先を急ぐ。


姫路から因幡街道に入り、鳥取を目指す。

揖保の糸の工場発見


途中でセルフ撮りもしちゃったりして。
旅人なう。

途中で伊和神社に参拝
ここに美味しいと評判のたい焼き屋が…

気配なし。  ……今日は
運がなかったらしい。


伊和神社 播磨の一の宮だそうです
真正面に車ってのはさすがにいかがなものか

バイクに戻ると、
隣のバイクのおっちゃんが話しかけてくる。
「静岡から来たの?」
「ええ」
どひゃー えらい遠くから来たねぇ」
想像通りの反応に、ついにやにやしてしまう

やっぱり一般ピープルはそう言うよね
にしても どひゃー はいい反応ですねぇ

因幡街道をどんどん山奥へ進む

音水湖
日本の山奥ってどこもこんな感じですけど、
これがいいんですよね
心洗われます。


ツーリングチームもいくつか見かける。
先を往く
原付2台(彼女&彼氏)の
初々しい運転を後ろから眺めつつ
鈍行していたのだが、

段差を踏まないで走るのが大事
ふらついたらブレーキじゃなくて体で立て直せ
彼氏に置いていかれてるぞ
カーブでフルブレーキは転んじゃうぞ
スローインでアクセルを開けながら出るんだ

などと、
ちょーウザいおっさんの独り言が
聞こえたのかどうなのか、
あまりにゆっくりペースなのでアオるかたちに
なってしまって申し訳ない
道を譲ってもらいました

ぜひ、バイクを嫌いにならないでね

途中、メシを食おうと思っていた
流しそうめんの店はロープが張られており
休日。
 (閉店・・・??)
しかたなく腹ペコを我慢しつつ
鳥取県若桜(わかさ)を目指す


立ち寄った岩屋堂
洞窟に建立された寺院で
弘法大師の作だそうです。
南北朝の時代にこの技術があったというのが驚きです
他に誰もいないってのは
歴史モンに興味がないのですか

次に到着しましたのは
若桜鉄道 若桜駅

駅舎がいい感じのサビレ具合。


SL、ですかぁ。
汽笛が山々に響き渡ります
乗った子供たちが鳴らしているのでしょう

 
ここでの昼飯は第三候補くらいだったが、
鹿肉カレーを食べてエネルギーチャージ
…サッパリ。悪く言えばコク不足。


鳥取に入ると、雄大な自然に囲まれます


どこまでも続く線路。
新緑の山々。
いいですねぇ すごく。

ここまで神戸から150km。
そろそろ因幡街道も終わり、
日本海が見えてくるはずだ。
手前の鳥取市街に寄り道。
恒例の地酒を仕入れに……

いなば鶴 強力
ごうりき @中川酒造

鳥取県人が再生に取り組み蘇らせた地元の酒造米「強力」を
長期低温発酵で醸しあげた逸品

酒は飲めないけどこういう説明文に非常に弱い私。
これはぜひ蔵元に買いに…

ガチャ。

ガチャガチャ。


Oh 休みデスか 信じられナーイ

まあ、連休中ですからね。
手ぶらで帰っては酒将軍
申し訳が立ちませぬ
が、
あとで対策を考えよう そうしよう


あとは酒のツマミに、と
鳥取名産 とうふちくわ 購入

特産菓子 因幡の白うさぎ 購入

とうふちくわ マジおすすめ
本店の住所まで買いに行ったら工場だったという


道の駅 神話の里 白うさぎ より撮影。
美しい日本海の海岸線が続く。
数時間後にはこの海岸線が牙を剥くことに…

4月28日 PM2:00
山陰道を走り、たどりついた
 
砂。 と、梨アイス
ひんやり


鳥取砂丘に到着
バイクだから停められたけど、
自家用車では来てはいけません 
モロ混みです
向こうの人が
豆粒みたい。
奥行きが凄い。

こりゃあ短時間で攻略するのは無理だ

祈りを捧げて帰りましょう。
旅の神に!ですよ!
正面のおねえさんにではありませんよ!


らくだに乗るのも有料、撮るのも有料
それでも並んで炎天下デズニー状態

10分で見学終了。
ここの土産物屋で地酒「いなば鶴 強力」を見つけ、
私の命はまたしても救われた。
酒将軍の懲罰から。(フィクションです)

4月28日 PM2:30
ガソリンスタンドで給油しながら、
この後の行程を確認

目的地 城崎には
「バイパス使っても海沿いに行っても
2時間かからんね」との店主の談
自然派のDDKとしては
当然、海沿いしか選択しない訳だが、

……順調に行き過ぎてるのが怖い。



油断してていいのかい?


ここからは「山陰ジオパーク」にも認定された
美しい但馬御火浦の海岸線を
優雅

…やっぱりありました
DDK旅 恒例の
アスレチックタイム

誰も通らないような道路に迷い込みます
地図の上ではここが正解

ブラインドコーナー!!
メットに付けたGoproちゃん大活躍

事故ったときの記録映像に最適 オイ

左奥に海岸線が見え隠れするが、
左を注目すると
ガードレールなしの谷
吸い込まれそうなので見る余裕なし

ガソリンスタンドの店主の「海沿い」って、
この道のことかぁ・・・?
地元民は凄いんだなぁ


細い道を抜けて一息。
だいぶリアタイヤを磨り減らした気がする。


緑の向こうに海岸線。
空と海の青が綺麗です。

やっと町並みが見えてきました

町の上空にある建造物

これこそ、餘部
(あまるべ)橋梁

明治45年に造られた鉄橋。
現在はコンクリート橋の2代目が使われている
山陰の鉄道の要所でありながら、
あまりの高低差に陸に沿った鉄道敷設が不可能とされ、
日露戦争のころから ここにどうやって鉄道を引くか が
技術者たちの間で議論されてきた という
最終的には300m以上の鉄橋が選択された
明治維新の40年後のことですよ
技術の進歩ってのは凄いねホント
これにより山陰本線が開通し
山陰地方の開発が飛躍的に進んだと言われます

せっかくなので餘部駅まで登ってみる

旧鉄橋を真下から。

 
階段上って着きました。
向こうにコンクリート橋。

ここからでは景色が臨めないので、
駅裏側の展望台へ回り込む。


コンクリートの迫力!


素晴らしい景観です。

ここで電車でも来れば・・・ と願ったその時、
駅のホームからアナウンスが
「ピンポーン 豊岡行き列車 まもなく参ります」

なんという
幸運
カメラを構えてスタンバイ

ホームを離れる車輪の音


いいんじゃないでしょうか


遠ざかる列車を見送ります


同日 PM4:20
気がつけば夕暮れです
影が伸びてきました


国道から橋を眺める。
高いっすね

ちなみに、5月3日から
餘部「空の駅」がオープンしたそうです
工事中だったのはそういうことでしたか
チェックし忘れた……



さてここから
ここから夜の部に入ります


4月28日 PM6:00
ヘロヘロになりながらも、ようやく到着

大西屋 水翔苑
有名温泉地に珍しく、
一人宿泊可の宿
(ただし部屋は贅沢は望めない)

バイクは宿に置いて、車でおでかけです
なんと運転手さん付
雰囲気が大事ですから


晩飯まで1時間。城崎の夕暮れと
7つの外湯を楽しみましょう
ポイント★1点、☆0点

その1 まんだら湯
一生一願の湯 欲にまみれた俗人で大渋滞
湯加減 ★☆☆
広さ  ☆☆☆
快適度 ☆☆☆
まともに着替えられない混雑さ
檜風呂?人で全周埋め尽くされてたよ!


その2 鴻の湯
夫婦円満・不老長寿の湯 ちょっと遠い
入浴せず
浴衣美人は居たが、盗撮に思われてしまうのが
非常に心苦しい 風景として撮りたかっただけです


その3 御所の湯
美人の湯 効能効果は言ったもの勝ち
湯加減 ★★☆
広さ  ★★☆
快適度 ★☆☆
溢れる人の群れ いちおう手は伸ばせた
目の前の滝は壮観

目標の2箇所は達成したので、
土産物選びにシフトする。

いい感じの酒屋


やっぱりありました
くいっと一杯 染み渡りますねぇ


志賀直哉ゆかりの宿だそうです
直哉君見てる~?


その4 一の湯
合格祈願・交通安全の湯 ここに入らなければいけなかった
入浴せず
門構えが立派
中身は知らない


その5 柳湯
に至っては写真も残っていない
ひどい話だ
子宝の湯だそうです まだ早い


その6 地蔵湯
水子供養の湯 お、おう……
入浴せず
年齢層がぐっと上がるのは
あまり魅力的ではない


ラストその7 さとの湯
ちょっとメインから離れすぎ。逆に駅に近い。
入浴せず
宿泊者ではなく日帰り客多数、
よって風情はぐっと劣る

以上、DDKによるこき下ろしレポートでした
一人で来るところじゃねーよ
みんなでわいわい来るところだよこりゃ


宿に戻って、晩御飯。
が、小さな食堂に一人きり。
他に誰もいない。

これなら部屋食にしていただけなかったでしょうか……

まあ、いいや。
単独宿泊だし、こういう扱いでも
文句は
直接は言いません

  

 
カニの上手い剥き方を誰かに真剣に習いたい
明日食べに行こうと思っていた出石そばが
ここで出てしまったので、明日の予定も変えなければ。
料理は美味しかったです。が、
各地を渡り歩いたDDK、
今日のご飯は
だった。

部屋に戻ってベッドに沈むと、
フロントから電話
「ご飯と汁椀、デザートが
まだですぅ」

……そばで〆かと思いました
事前に言っておこうぜそれは
ていうかメニューくれって……



まあ、静かな空間にいたたまれなくなった、
っていうのも深層心理にあったかも、なんて。

夜にもう一度風呂巡りをするつもりでいたが、

宿の風呂を独占できることに気づき、
たっぷりと湯を満喫し今日は終了にした。
城崎温泉の本格的な攻略は次の機会に回そう。

③絶景、奇景、&more   

   
  1. 因幡丹後