キャロットクラブ募集馬2025評価アルアイン/ドレフォン

キャロットクラブ募集馬2025評価アルアイン/ドレフォン

TNB氏期待のアルアイン産駒、どうなんでしょうね?
ドレフォン産駒もだいぶ期待がしぼんでいそうな気もしますが。

父アルアイン

アーズローヴァー24 牡 母8歳

 母の評価 
 父アルアインからは他の募集馬もいるが全て母高齢、当母のみが当サイトでは私の批評対象である。TNB氏の思い入れが強い御フランス系ヴィアンローズの一家に属し、当クラブの牝系では目立たない方だが、なかなかの活躍馬を出している。(下図;ヴィアンローズ家)

 晩成傾向の強い血統なので短距離早熟型をつけて良い面を両取りしよう、という試みは今のところ失敗に終わっている。一方で、だらだらと現役を続けていた(失礼)シュヴァリエローズ(ヴィアンローズ2018)が6歳にして突然覚醒、京都大賞典とステイヤーズSを連勝しTNBの重賞童貞を奪い、終いには重賞口取りまで経験させてしまった。マジで羨ましい。Youtubeのステイヤーズステークス2024の口取り式動画があり、多くの会員の中に混じってTNB氏の雄姿が映っている。半永久的に残ると思うが、いい記念ですね、おめでとう。
 父アルアインは弟シャフリヤールの種牡馬引退を受けて、名牝ドバイマジェスティの血を後世に伝える大事な役回りを背負ってしまった。短距離先行系の母ドバイマジェスティと長距離追い込み型のディープでは真逆の適性なのだがなんとか折り合いをつけて中距離先行型に落ち着き、弟シャフリヤールの方が優れた馬なのは間違いないが、その代役として一応の格好は付いている。代表産駒は「マイネル総帥の夢」コスモキュランダと言えそうだが、さて、ここまで調べてみて私は気付いてしまった。
 コスモキュランダの母父Southern Imageはダート短中距離の馬でHalo系の父とPleasant Colony含みの(ついでにDixieland Band>Northern Dancer系も含む)母で構成され、強引に言ってしまえばキンシャサノキセキと血統構成は類似している。母母もデインヒルやNureyevといった緩い構成で、母母ヴィアンローズと雰囲気は似ている。なるほど、Southern Imageとキンシャサノキセキの類似性を見抜いてこの組み合わせか、牧場さん、考えましたな!
 超人気になるとは考えにくい当駒だが、血統構成からは活躍が見込めそうだ。TNB氏はもちろん、どなたにもお勧めできる穴馬と言えるだろう。

ピースエンブレム24

ピュアブリーゼ24

リーチング24 

すべて母高齢のため評価しません

父ドレフォン

リラヴァティ24 牡 母13歳

 母は重賞馬だが娘ストゥーティ(父モーリス)が重賞3着、一瞬の煌めきは見せたが牝系にかかる期待度から考えるとまだまだ会員のお金を吸い取ってしまっている状況から抜けられていない。(下図;シンハリーズ牝系)

 同牝系からの募集が多すぎる。中でも当駒の母リラヴァティは頑張っている方で、怪我も少なく堅実に勝利を重ねている。堅実なのは結構だが大舞台にまで届かないことが多く、馬体が高いので回収できないのでこの牝系への投資は利益目的では行えない。
 当駒ではどうか、と言われれば、お世辞にも期待値の高い種牡馬では無いのでダートに活路を見出そうという試みなのかもしれないが、うーん、Forliのクロス?重くなりそうでは? 私には強調すべき点は見つけられなかった。

ボージェスト24 牡 母13歳

 母は名牝系エアグルーヴ家の一員、ダートで2勝。肺出血で早めに引退ということはそもそも繁殖を見据えて無理をさせなかった、ということか。全弟ドゥラメンテがあの活躍ぶりならばこの母が繁殖へという判断はとても賢明だろう。(下図;エアグルーヴ家)

 2025年のダート戦線で暴れ回っているミッキーファイト(父ドレフォン、母スペシャルグルーヴ)もこの牝系の出身で、スピードとパワーを併せ持ちかなり期待できる配合と言える。母父キングカメハメハもドレフォンと相性が良く、この配合でジオグリフやデシエルトといった活躍馬を出した実績がある。
 種牡馬が母父および牝系と相性が良く、母の走法もダート寄りで適性も合う、ついでに母優先無し、と来れば砂好みの紳士でなくてもこの馬は狙いたくなる。他のクラブでも十分に人気になれたはずの当駒がなぜ当クラブなのかと疑いたくなる私でさえも、この活躍が約束されたかのような配合はとても魅力的だ。

ゴールドティア24 メス 母7歳

 あまり愚痴りたくはないが、仕事の合間にこの原稿を書いているので、繋げて読むと矛盾点がいくつも浮かんでくる。ヒストリックスター家はさっき居たっけ?覚えていない。注意散漫になるのは仕方ない。この3行を書くのに8回も本業に邪魔されている。頼むから幼駒の原稿に集中させてくれ。一円にもならないけど。(下図;ヒストリックスター家)

 近年では一応産駒たちは勝ち上がっているので、私の過去の評価のようにめちゃくちゃ悪いという訳ではなさそうだが、如何せんブランド名にあぐらをかいた高値なのでそれこそ財布の口に紐が無いような御大尽が買うための牝系になっている。種牡馬ドレフォンと母父キングカメハメハの相性の良さは認めるがこちらはちょっと芝への色目を出している感じもあるし母優先馬だし、私は狙わない、といっても狙うチャンスも無いだろうか。

グリューヴァイン24 メス 母12歳

 私はこの牝系は気性が良く堅実、というイメージを持っていたが、ここ数年の産駒をまとめてみると全然違っていた。マルティンスタークは良母だと思っていたのだけど。(下図;ラテルネ牝系)

 この牝系には様々な父が試されているが勝ち上がり率は悪く怪我も頻発している。この母からはリューデスハイム(父ニューイヤーズデイ)が足元無事でダートの条件戦で活躍しているが、勝ち上がりを期待するとしたらダートに行くしかないのだろう。だとしたら同じ父の他の募集馬の方が魅力的に見えるが、そこは金額に差をつけてくるだろうか。小銭稼ぎを狙う人にお手頃価格が提示されたとしても、私はリスクが高すぎて多分手を出さない。

(追加希望;なし)