キャロットクラブ募集馬2025評価レイデオロ/クリソベリル

キャロットクラブ募集馬2025評価レイデオロ/クリソベリル

言い方は悪いけど、「父優先種牡馬」の皆様のための単元だと思います。
思い入れの無い方はこの単元を読み飛ばしてもらって良い位、内容が薄っぺらです。

父レイデオロ

アドマイヤリード24 牡 母11歳

 母はG1馬、といってもクラシックでシンハライトやメジャーエンブレムに歯が立たず、4歳で本格化してヴィクトリアマイルを勝利、その後燃え尽きてOP1勝のみで引退した。母の血でひときわ目を引くのが母母父Numerousの母Numberで、その奥Special牝系といえば数々の名馬を産み出した巨大牝系である。ここにクロスを求めないわけには行かない。
 という観点から父を見ると、父父父Kingmanbo(Mr. Pro.×Nur.>Special牝系)はNumerousと相似な血でこの特徴が強調されそうだ。とするとスタミナ寄りになるか?父の牝系ウインドインハーヘアもスタミナに寄りそうで、母父も晩成傾向やスタミナ色の強いステイゴールド。さて、この名牝系をどう活かすか、の答えはこの種牡馬では無い気がする。やっぱりSad. Wel.なんだろうな、と思うが、当駒の兄キャプテンシー(父モーリス)くらいしか勝ち上がった馬が居ない。未知の魅力に賭けるか、凡庸と切り捨てるか、この父への期待度で評価は変わるか。牡でG1馬の仔が当クラブ、私は手を出さない。

エリスライト24 牡 母9歳

母の評価 
 母は7000万の期待を背負って怪我を負いながらも2勝。当時の私の評価はほぼ正解、仔(エリスライト23)の評価もおそらく外してはいまい。(下図;キャサリーンパー牝系)


 ただ、競争能力の高かった牝馬の姉妹の仔から次の名馬が誕生している事例は過去に何度もあるので、この母にも注目しておく必要はある。しかし、ウインドインハーヘアのクロス、ただでさえ鈍重な父の特性をさらに強めるだけだと思うので、私は脊髄反射で避けてしまう配合である。

コルコバード24 メス 母11歳

 母コルコバードの仔から天皇賞馬ヘデントール(父ルーラーシップ)が出ており、Mr. Pro.系の長距離種牡馬が良いのだろうと牧場が掴んでいるのは去年のコルコバード23(父リオンディーズ)の配合からも読み取れた。(下図;エンシェントヒル家)

 小柄なマラソンランナーに出てほしい、という私の願い空しく、コルコバード23は2歳で500㎏を超えているらしい。だから長距離が走れない、という訳ではないが…… その妹はこの父でメス、難化しそうな気性や体力面も考慮して、これが牡ならスタミナ太郎の可能性も有ったがメスではさすがに厳しいか。母の潜在能力はありそうなので私なら来年以降の産駒に期待する。

バウンスシャッセ24 メス 母13歳

 尻だ尻だと我々同好会が崇拝していたリッチダンサー牝系だが、意外にも過去に持っていた記憶がない。抽選漏れだったのだろうか?TNB氏はどうだろう。私はそこまで熱烈な南米尻ファンではなかったということだろうか。胸よりは断然、尻派だが。(下図;リッチダンサー牝系)

 リッチダンサーの仔フロアクラフトとバウンスシャッセはそれぞれクラシック路線に乗り、バウンスシャッセは重賞も勝利してその尻の威力を見せつけた。その活躍は多くのファンを集め、ツアーでは牝系譲りの立派な後躯の造りを見て惚れ惚れした会員も少なくない。だが、それぞれの繁殖成績は今のところ凡庸で、Mr. Pro.系でもRoberto系でも結果は出ていない。
 私が初めて参加した2011年のツアーで釘付けになった、魅力的なフロアクラフト=リッチダンサー牝系の尻に繁殖能力がない訳がない。次の年に見たバウンスシャッセも同様だ。10年以上経ってもあの尻が忘れられない、というのは大げさだが、期待はしているけれどもこの父ではない、かなぁ。牝系にFairy KingがいるのでNur.のいるKingmanbo>キングカメハメハ系はいつか当たりを出しそうなのだけども、南米尻は若い方が良いからさらに下に居る妹や姪に期待した方が良いのだろうか。私の尻問答に答えはまだ出ていない。

父クリソベリル

ヴァルキュリア24 牡 母7歳

母の評価 
 母はダート短距離で4勝。生涯3番人気以下になったことのないアイドルホースで、ダート短距離の上り最速追い込み馬、というギャンブル馬だったのでファンの皆様の脳汁を何度沸騰させたかわからない。牝馬Ruby Slippers(+Fappiano)という強いクロスを内包しているだけにこれを活かしたいが、父はちょっとパワー系とは縁の遠い血統なので厳しい。が、父母母キャサリーンパーはNasrullah=Malindiのゴリゴリのナスルーラクロスを持つのでTapitとの相性は良いかもしれない。去年この配合の先駆者は居てサイモフェーン(セレナズヴォイス23)が母父オナーコード>A.P.Indyなので、サイモフェーンが煌めいていれば!・・・あまり、うーん、他人の馬なので、うーん、平凡。
 ダート活性がうまいこと組み合わされば活躍の予見も無いわけではない、という歯切れの悪い評価になるが、この父よりは砂好き紳士なら他の父を狙った方が良い。他に、猛烈な遺伝力を持ったダート種牡馬が居ますからね。

レオパルディナ24 メス 母12歳

 母は新馬から2連勝のあと重賞にも挑戦したが以後勝ち星が無く、線香花火的な儚さで終わってしまった。その後も様々な種牡馬を試されているが結果は出ていない。母と血統構成の似たテイケイラピッド(父スニッツェル、母ラプーマ=レオパルディナの祖母)から重賞2着馬サヴォーナ(父キズナ)が出ているのでやはりこの牝系には芝中距離系の種牡馬が良いと思うのだが、よもやこの種牡馬に芝の可能性を感じているのか?
 だいたいこういう試みは失敗するのだが、あながち冗談にも思えなくて、牧場の考えが少し怖い。この牝系に父キズナや父サトノアラジン(ディープ×Storm Cat)が成功しているので、この父がディープ×Storm Catに・・・いや、見えないな。

スイ24 メス 母7歳

 母はダート短距離で2連勝のみ。繁殖入りを目指して早めの引退。初仔(父オルフェーヴル)は上級クラブで募集だが、評判は凡庸といったところか。他のクラブなので知らないが。
 母父Candy Rideは2017年アメリカ年度代表馬Gun Runnerの父でダートにおけるスピードの遺伝性を持つと考えられる。父Fappiano系と母父Blushing Groom系なのでダートのパワフルさと軽快なスピードの両方を遺伝させているということだろうか。母母父Ghostzapperもダート短中距離の馬で、その奥Awesome Againの母Primal ForceはBlushing Groom系なので母の中でBlushing Groomが強調されている。一方でCandy Rideの父系Native Dancerも母の奥の方でクロスはあるが、ちょっと縁が遠い。つまりこの母スイはBlushing Groomの刺激を受けつつもGhostzapperの影響を強く受けて短距離志向になっているということか。
 父の産駒は、馬体は高評価ながら現時点では勝ち上がりなし。ちょっと厳しめの予感もする。何の発表もない現時点では分からないが、去年似たような血統のペニーファウンテン(ペニーウェディング23)は地方行き。ご新規様向きかなぁ。

(追加希望;ベルクワイア24)