キャロットクラブ2024募集馬の血統評価・ヴァンゴッホ/サトノクラウン/シスキン 産駒

さあ、あと少し。
書き溜めた分はすでに使い切っている。
今日評価する種牡馬で、アツいやつ見つけました。

父ヴァンゴッホ

ブリガアルタ23

母10歳 牡
 母は芝中距離で3勝。仔は中央地方どちらでも勝利を挙げられていない。
 父はフランス2歳戦でG1の勝利があるがその後勝つことなく引退。血統だけ見るとダートっぽいが欧州芝で一応スピードは出た。が、日本ではどうだろうか、結局ダート、というパターンになりそうで、特に当駒の場合はSad. Wel.のクロスが入るので鈍足になるのでは、と考えてしまう。American Pharoahの(Pharaohではないんですね、うっかりさんですね)バクチ性が当父にも引き継がれていれば、母側の因子にNasrullah系が多く含まれているので大爆発の可能性も有りうるか。期待値は低そうに思えるのだが、そこは新種牡馬、良くも悪くも何があるかわからない。

ローガンサファイア23

母13歳 メス  母優先
 母父ダイワメジャーは頑健な馬が多い、と思っているが、ハズレくじはどの世界にもあるようだ。母は芝短距離で4勝、3歳時にOP勝ちがある。当母の仔は2021年から2年連続故障し未出走引退している。デビューできた仔も中央では勝てず地方で走っていた。兄ゴールドシーン(父エピファネイア)が一応1勝できているが、母程の活躍馬は現れていない。
 母の弟サフィロス(父キンシャサノキセキ)は京王杯2歳で2着しているので、早熟、短距離の適性は父母両方の傾向で相性は良さそうに思える。あとはTurn-toの呪いを越えて身体が無事かどうか、である。

父サトノクラウン

アドヴェントス23

母10歳 メス  母優先  
 さらっと行くならこの血統を買うなら事故に注意。他の牝系より事故率は優位に高い。壊れるかもしれませんがF1マシンです、という乗り物が好きな人は別だが、首都高速を走るくらいなら自家用車の方がマシである。
 父は疑似キンカメだと言い続けて誰からも賛同が得られなかったが、ダービー馬タスティエーラを出したのだから評価が高まるだろう。と思ったら相変わらず人気がない。名前がダメなんじゃないかな、強キャラ感が出ていない。
 もしこの配合で上手くいったらとても儲け物だ。ギャンブルが好きなお方はどうぞご自由に。だが、大きな舞台の前に新馬未勝利の舞台に立てるかどうかも、競争馬の能力である。(とても雑な評価で申し訳ないが、この牝系に関して私は評価するモチベーションすらない。)

ネオフレグランス23

母9歳 メス  母優先  募集時母評価
 アイツの話はもう止めよう。馬なんか忘れて、真っ当に生きているはずだ。馬を片時も忘れられない肥溜めに生きる我々よりも、ずっと良い人生かもしれない。でも、この母優先の権利は、正直もったいなかったな。
 母は小さい体ながら短距離の追い込みで応援者を魅了し3勝。仔にもその瞬発力は伝わるはずだ!と意気込んで買ったマリンノート(父ルーラーシップ)は地方所属にもかかわらず気性が悪すぎて即引退。これはダメだわと思っていたらその弟セントメモリーズ(父エピファネイア)が新馬戦勝利からOP2着と活躍、現在2勝。マリンノートにだけ手を出したDDKはただの阿呆で、セントメモリーズだけに手を出したTNB氏は聡明だった、というか。
 母父ネオユニヴァースはパワー型の短中距離サンデーで、母母側も短距離の要素が満載でこの母から距離が伸びる産駒が出るようには思えない。というのならいっそのこと中距離くらいのふわっとした種牡馬くらいが良く、Mr. Pro.系ではない種牡馬、というのならこの疑似キンカメ君が適切かもしれない。
 セントメモリーズが追加募集で出た時には私は懐疑的だったし、おそらく今回もさほどの人気にはならないだろう。ただし、2次募集に残っていた母が私の評価を覆して活躍し、セントメモリーズも追加募集のハンデをものともせずに活躍している。私が当駒に対して懐疑的であるという事は、実は当駒の活躍は暗示されているのかもしれない。

父シスキン

リリカルホワイト23

母10歳 牡
 母の初仔クールブロン(父ドレフォン)が堅実に走り現在までにダート中距離で2勝。母の姉にオークス3着のアイスフォーリスがいるが、他に目立った活躍馬は居ない。
 父の方に目を向けたい。初年度産駒が7頭しか居ない中でキトンインザスカイが初出走初勝利を決めて日本馬場への適性を示したが、血統図にそのヒントはあったか。シスキンの牝系は超名門のBest in Show牝系でパワーとスピードの遺伝が素晴らしく、その血を受け継いだフサイチパンドラ-アーモンドアイの母子が大活躍した。Best in Show-Sex AppealからEl Gran Senorやトライマイベストが出ていて、キングカメハメハなどを通して日本に大きな影響を与えている牝系である。そこに切れ味鋭いダンシングブレーヴも内包していて、父父側からEl Gran SenorのクロスでBest in Showを強調している。キンカメが中距離向けの遺伝力の薄いKingmamboなのに対し、こちらはゴリゴリマッチョのUnbridled’s Songなので適性距離に気を遣う必要はあるが、短中距離であれば芝でも行けると思う。ついでにSir Ivorもスピード活性に一役買っている。
 これはもう私の愛馬ナミュールちゃんの配合相手じゃん!(ダンシングブレーヴの濃いクロスがどうなのかと疑問はあるが)と勝手に妄想していたが、今年この父と母父ダイワメジャーの組み合わせで当駒が当クラブ募集なのは何かの縁だろうか。短距離型サンデーとの組み合わせはおそらくマッチするだろうから当駒も活躍の可能性は高い。が、もっと楽しみなのは当父シスキンとLyphardをクロスさせて瞬発力を引き出した産駒(上記キトンインザスカイが該当する)だと思うので、やっぱりナミュールちゃんだろうなぁ。
 とにかく、我々血統オタク界隈にはとても人気がある種牡馬らしいので、これからの活躍に期待している。

 

ギーニョ23

は母高齢のため評価しません。

ゴール見えてきた!?まだまだか…