キャロットクラブ募集馬血統評価2019~オルフェーヴル・ルーラーシップ~

オルフェーヴル

12.ピューリティーの18 牡 母15歳 7万/口

母高齢のため評価せず。ドタドタ系になる予感。

13.ジュエルトウショウの18 メス 母10歳 3.5万/口

母高齢では無かった。熟れ熟れの年頃だった。お母様、申し訳ありません。
母の競走成績は地方勝利程度の地味なものだが、祖母スイープトウショウは爆発的な破壊力を持った名牝だった。凶暴な気性と剛脚は父にも共通している。2頭の配合は過去に試されているが、どういう理由かはわからないが(トウショウ産業の倒産のゴタゴタに巻き込まれただとか、気性があまりにアレで人を乗せられなかっただとか)競走馬に登録されず闇に消えている。そういったことを全く見ずに血統表だけ見ると、オルフェーヴルと特に相性のいいフォーティナイナー(配合にエポカドーロ、ラッキーライラック)が居て、さらに切れ味鋭いダンシングブレーヴとスピード維持系のBold Rulerが混じっているというオルフェーブル向きの配合に思える。リマンドのクロスが重さを出してしまわないかが心配ではあるが。サンデー同士の濃厚な掛け合わせだがタキオンに限って言えば気性は多少マシで良くも悪くもサンデーの遺伝が薄いので、少なくとも父×祖母の配合よりは気性はマシだろう。この母の競走成績なので駄馬であっても文句は言えないが、書いているうちにちょっと期待が膨らんできている。

54.フィールザレースの18 メス 母7歳 5万/口

母父Orpenといえばダービー馬サトノダイヤモンドの母父。BCマイルを連覇したマイラーでRaise a Standardの牝系の近親にMachiavellianがいるスピード豊かな血である。ディープとの配合でサトノダイヤモンドが賞金額で突出しているが、その母父マルペンサ以外での賞金トップはステイゴールドとの配合馬が入っている。(サンプル数が少ないが)アルゼンチンの異系血統に日本の芝血統が合うので、理論的には当駒も快速馬に出そう、と言える。が、セレクト上場をキャンセルして当クラブに参列した経緯がいまだ不明なので血統だけで飛びつくのは若干怖い。
オルフェーヴル自身の血統価値もだいぶ下がっているが、産駒の傾向として「軽さが無い」のが弱点と考えられる。サンデー×ノーザンテースト、つまりダイワメジャーのような瞬発力の低さが特徴に出ていると思う。その上で短距離のスピードに劣り長距離向き、だが気性が悪い、となると、現代日本では使いどころのない血統に思える。オルフェーヴルはダメだった。だが、アイツはどうか。日高で種牡馬生活を送っている、オルフェーヴルと同じくサンデー×マックイーンの白い魔獣のアイツである。アイツなら、気性の悪さを克服して真の長距離砲を出せる可能性があるかもしれない。我がクラブには縁のない話だと思うが、それがとても楽しみである。

ルーラーシップ

24.ヴィータアレグリアの18 メス 母7歳 4.5万/口 母優先

地味な牝系から出た金の駒の母だが、母の血統図はパワー優位で主流血統の割合が少ない。これが牡馬で脚元が頑健ならダート馬に、と言いたいところだが、この種牡馬でメス。来年以降に期待。

25.ローガンサファイアの18 メス 母8歳 5万/口 母優先

サンブルエミューズの同期で同じ父、そしてほぼ同じ短距離型で同じく準オープンまで出世したこの母だが、牝系はサウスヴィグラスを出したダートの短距離型で、当駒もおそらくは小銭稼ぎ向き。昨年の初仔はいかんせん高すぎたが、本来はこれくらいの額で楽しむ馬だと思うのだが、「これくらいの額」に収まっている理由を考えてみると、きっと馬体に何かがあるのだろうから手が出せない。

66.イストワールの18 牡 母17歳 5万/口

母高齢。サンデー直仔の母とルーラーシップは相性がいい。

67.ラフォルジュルネの18 メス 母11歳 4.5万/口 母優先

本格クラシック血統が好きなTNBはこのグレイトフィーヴァー牝系を毎年のように買っているが、ヒカルアモーレの産駒に比べてラフォルジュルネの仔は微妙というか運が無いというか、未勝利引退が続いている。当駒と類似配合ともいえるアリュマージュ(ハーツクライ×グレイトフィーヴァー)も勝ちきれずに引退しているので、このトニービン型配合ではあと一歩が足りないのかもしれない。未勝利勝ちできずにあと一歩なんて言っている血統に夢が託せるかどうかという話になるが。

68.ツィンクルヴェールの18 メス 母17歳 4.5万/口

母高齢 サンデー直仔との組み合わせ。

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