キャロットクラブ2020募集馬血統評価 モーリス産駒

キャロットクラブ2020募集馬血統評価 モーリス産駒

本日(8月26日)時点で57戦5勝。クローバー賞を勝った馬も出てきたが、今のところ全般にズブい…

14.ディアデラマドレの19 12.5万/口 牡

南米の「尻」を武器に勢い続いている牝系で当母の姉クラヴェル(父エピファネイア)が早くも3勝目。祖母ディアデラノビアを持っていた会員様をとても羨ましく思う。牝系ポトリザリスは細身で軟体系なので、パワー系のRobertoと相性がいいのかもしれない。エピファネイアよりもさらに重く固いメジロ血統のモーリスに変わって、さてどうか。本当なら瞬発力を補うLyphardまたはNijinskyのクロスが欲しいところだが、当馬にはそれらが含まれていない。将来は南米の尻頼みになるが、きっと活躍するでしょうね。この母系はそういう血統ですから(ヤッツケ)

15.バウンスシャッセの19 12.5万/口 牡

まーた友人のTNB氏が「リッチダンサーの後ろ脚」とか言い出しているのだが、彼の美脚好きを止めてくれる人間の美女は居ないものか。肯定的に言えば「汎用的」、悪く言えば「器用貧乏」になりがちなゼンノロブロイに、筋肉質な牝系でまあまあ固くなりそうだが、一方で上述したNijinskyの血は牝系に入っているし、Special牝系のクロスもあるし、おそらく去勢されてしまうので!?、筋肉の固さは将来改善されると信じて活躍を妄想してみるのも面白い。

16.ヴィータアレグリアの19 6万/口 メス

小柄な牝馬ながらダート交流重賞で奮戦した母だが、ネオユニ牝馬なので気性難を乗り越えて活躍できた時点で相当の能力があったのではないかと推測する。モーリス向きのクロスはない(と思う)が、モーリスのズブさをダート向きに振った実験配合だと思う。そもそも現時点ではダートをほぼ走っていないので評価のしようもないが、ロベルト系はまだしもカーネギーやらモガミやら芝の長距離のイメージしか無いんですが……僕の勉強不足でしょうか。

17.アンレールの19 5万/口 メス

散発的に活躍馬が出るバレークイーン系の母で、初仔(父エピファネイア)は早期に引退したものの4戦で2勝と繁殖としての期待を抱かせる結果を残している。バレークイーン系の繁殖牝馬筆頭のグレースアドマイヤからヴィクトリー(父ブライアンズタイム)、牝馬スカーレット(父シンボリクリスエス)を経てアドミラブル(父ディープインパクト)などが出ているので、このバレークイーン系とRoberto系の相性は結構いいのではないかと予測する。ただし当駒の母フレンチバレリーナは先細り気味で、しかも母父ディープインパクト、募集馬全体の値段高騰を加味すると当駒の将来は値段なりといったところかもしれない。

59.ディアマイベイビーの19 10万/口 牡

骨折により募集取り下げ。

60.アビラの19

母高齢

61.プルメリアスターの19 7万/口 メス

リリサイド牝系は私DDK、友人TNBともに手を出したレイリオン(父ダイワメジャー)がいるのでちょっとわかっているつもりでいるが、短距離っぽい雰囲気を持ちながら実は適性は中距離にある。その原因が短距離のスピード不足にあるのかMill Reefの持久力にあるのか(その両方だろうが)、とにかく血統図の見た目と母の実績に惑わされると本質を見失う。レイリオンの妹に名牝リスグラシュー(父ハーツクライ)が出たことでこの牝系の中長距離適性はすでに証明された。この牝馬にメジロとRiverman持ちの当父を配合するので、これは中長距離の一発狙いだろう。「欲しい」と上述したLyphardのクロスも持っている。牝馬でこの値段は決して安いわけではないが、ズブいこの父を活かすにはとても適切な配合かもしれない。(完全に余談だが、モーリス産駒に全く興味を持たないまま薄味の血統評価を書き連ねてきた私に、当駒がモーリス産駒の集大成というか一つの答えをくれた気がして、ちょっとだけ感謝している。ちょっとだけ。)

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