キャロットクラブ2020年募集馬を振り返る②

①で書いてきた高額馬はなかなか酷い経過、あるいは結末まで辿っている。また、それらの馬を調べる過程で2020年当時の幼駒を絶賛するようなブログやサイトにもいくつか巡り合った。私は、そうした多くのサイトのような自分の発した情報に対して無責任では居たくない。きちんと自分の評価を反省し、短評でもいいから結語まで導くべきだ。そうした言いっぱなしのサイトが横行しているから、変に煽られた会員の殺到によって毎年の抽選が増えたのは事実。欲しい馬が手に入らなくなったのも事実。

私の本来の守備範囲は今回の低価格帯の馬であった。だが、この年もすでに抽選激化で買えていない。従って、基本的にその後の反省も嫉妬や批判めいた内容が多い。個人ブログなのでご容赦いただきたい。

私がアタリだと思った馬は太字です。


24、ヴェルジョワーズ19 シュガービート
未勝利引退。掲示板1度のみ、完全にハズレ。気性難の母父と気性難の父、さらに血統の相性も悪そうとなれば、見えている地雷だったと言える。
 
25、スペルオンミー19 スマイルオンミー
1勝。「芯が入らないバタ足血統」と酷評したが、善戦馬なので1勝はとても大きい。母の血はあまり大したことなさそうに見えたが、やはり母父ダイワメジャーか。これからも末永く頑張ってほしい。
 
26、アウェイク19 ウェイクアップ
期間中に調整すら満足に出来ず2戦未勝利引退。親の悪いところばかりが出てしまった。当時の血統評価でも予言はしてあった。
 
27、アールブリュット19 パラレルヴィジョン
2戦2勝。快速馬で飛躍の予感。長距離菊花賞というよりは天皇賞を目指したい気もするが、賞金がね……でも楽しみは大きい。血統的には実は長距離向きというパターンは十分ありうる。
  
28、ムーンライトダンス19 ルナマーレ
脚部不安から靭帯炎を発症し未出走引退。これはどうしようもなかった。母馬が酷使されすぎ。
 
29、サダムグランジュテ19 グランパドゥシャ
未勝利引退。短距離馬で鈍足は致命的。
 
30、カラベルラティーナ19 トライセイル
未出走引退。この母の仔の牡馬がどういう傾向にあるのか、とちょっと調べればわかるのに。
 
31、ペルレンケッテ19 グレアファンタス
未勝利引退。良いところなし。ドイツ血統の気性は難しい。この母の仔は走らな……

32、リーチコンセンサス19 ジェネラルウィル
未勝利。地方転入での再起を目指す。私の血統評価で書いた「この血統で芝に行こうなんて思う調教師は居ないだろうし」……芝を使われ続け、最後に使ったダートでやっと可能性に気付くという愚かさ。逆に、これからがこの馬の本番だと言える。
 
 
 
 
68、シャルール19 トランキリテ
1勝。幼駒の時に骨折を経験し治ったものの脚部不安からダートしか使えず、と制約がありながらの1勝は立派と言える。無事なら芝でもやれたはず。ただ、馬体価格の回収を考えると…
 
69、ベルディーヴァ19 ベルシャンテ
未勝利。2着2回と惜しいレースはあり、地方から再起を目指すことに。この馬の場合は可能性が あると思う。母もダートでの実績はある。まだ見限れない。
 
70、アスティル19 シエルエトワール
未勝利引退。自分の伯父さん(この場合は伯母さんか)は凄いんだぞ!と駅前で息巻いている小娘に過ぎなかった。いや、本人はそうは言っていないか、そう言っているのは会員の皆様か。

71、リュシオル19 グリューヴルム
ダート新馬を勝ち上がってこれから!という時に骨折。私の血統評価を覆して活躍できそうな馬だっただけに残念だが、復帰が待ち遠しい。
 
72、クリソプレーズ19
募集後!かつ、抽選発表前! に亡くなった。バツがどうのとか、そういうのやめませんか、この馬に最優先使った自分の相馬眼を恨みなさいよ。競争馬の世界ってそういうものだよ。

73、ワナダンス19 コルティーナ
未勝利引退。順調に使えたことだけが取り柄だがいかんせんズブかった。血統から期待はしてみたのだが、ダメだねこれは。

74、レオパルディナ19 ジャグアーロ
未勝利引退。体質も、足元も、気性も、全てが悪い。という、本来だったら競争馬登録すらしないんじゃないか?という。血統評価のアツい期待、読んで信じてしまった皆様、ごめんなさい。
 
75、カイカヨソウ19 カイカノキセキ
新馬勝利後函館2歳Sで2着が光るが、その後は苦戦中。素直にダートじゃないかこれは。
 
76、カニョット19 セレステイブランコ
未勝利引退。鈍足、という致命的な欠点。牡馬ならこうなる。仕方ない。

77、シンハディーパ19 シンハプーラ
新馬戦中止で骨折引退。シンハリーズ系のガラスの脚。無事走れれば期待はあったのだが。
 
78,プリンセスカメリア19 リゴレット
1勝。使い叩いてようやく掴んだ勝利。適性が本当にダート中距離なのかはまだわからないようにも思えるが、これからも試行錯誤が続くのか。  

 

最後にもうちょっとだけ、雑多な種牡馬について述べます。次回をお待ちください。