キャロットクラブ募集馬2025評価サリオス/ニューイヤーズデイ/マインドユアビスケッツ

キャロットクラブ募集馬2025評価サリオス/ニューイヤーズデイ/マインドユアビスケッツ

半分くらいは終わってますかね?
今回の単元は私の中ではアツいです。

父サリオス

レイフル24 牡 母5歳

母レイフルはレイパパレの妹という重圧とK村厩舎のやっつけレース選択に負け未勝利引退。まーたDDKのK村嫌いか、と言われかねないので、そのMu能Mu策ぶりを書き残しておく。体重変動がデビュー>(3か月空き)+18kg>(3か月空き)-22kg(414kg!)>(3か月空き)+16kgで、全4戦未勝利引退では適性体重すら分からず、「餌やり師のクセに餌もやれんのか」というNetkeibaで秀逸なコメントを頂くまでに酷い有様だった。母は初産の当駒を残し、若くして急逝。酷い競争生活が影響したと(私は)思う。たとえ能力のない馬であっても、生命は尊厳をもって丁寧に扱われるべきだ。どんな生命にも、どこかで花が開く可能性があったんだからな。
 シェルズレイの仔は母14歳時出産のレイパパレ出産以降は繁殖能力が枯れたのかその後の4頭で牡2頭がギリギリ1勝、メス2頭は未勝利で終わっている。Mr. Pro.系との淡白な配合も良くなかったのかもしれない。母母父クロフネも和合性重視の遺伝なので、主張する血が欲しかった。とすると中長距離のディープ(サンデー+ウインドインハーヘア系)、ダイワメジャー(サンデー+スカーレットインク系)などで活躍馬が生まれているのは理解できる気がする。レイパパレ募集当時から私の主張は変わっていない。
 父の方に目を向けると、ハーツクライの後継種牡馬というとジャスタウェイ(母Icecapade系)、スワーヴリチャード(母Unbridled’s Song系)あたりが有力になっているが、どちらもパワー系の母の力を借りて短中距離を走る印象がある。レガレイラ(父スワ―ヴ)も瞬発力に長けているだけでスタミナは無いと思う。サリオスの母系はNijinsky系でヨーロピアンにおける柔軟性や瞬発力の遺伝だと思うが、さあ前述の種牡馬のように良い遺伝になっているかどうか。静観が妥当に思えるが。
 2025年の本日時点で姉レイパパレの仔は募集リストに居ないが、その代わりに同牝系の当駒を募集リストに載せたというのならば、我々権利者を小馬鹿にした話だと思う。そうでないことを祈る。妹レイアネラの初仔レイアネラ24はセリに出されて犬塚氏が購入。GuriGuri君?……冒頭の厩舎の話といい、この血は私のような善良な会員を寄せ付けないように呪われているのだろう。

パドゥヴァルス24 牡 母7歳

母の評価 
 母は4戦2勝。3歳春に条件戦を勝ち、さあクラシックへ!と思わせた矢先に屈腱炎で無念の引退。底を見せずに引退したことで産駒への会員様の期待と熱意は高いように感じる。(下図;フレンチバレレーナ牝系)

 初仔アロンディ(父ハービンジャー)は善戦を続けているが勝ち味に遅い。当母の下は順当に勝ち上がっているし、どの仔も仕上がり早く2歳夏秋デビュー出来ているので堅調な牝系と言って良い。巨大牝系バレークイーンの派生なので大爆発を期待したいところだが、一番の本家グレースアドマイヤやあるいは最近重賞馬ピコチャンブラックを出したトランプクィーン牝系に比べると地味な印象は拭えない。多くの活躍馬を出す牝系なので良い組み合わせを抽出するのは困難だが、総じて牝系に合うのはNasrullah(特にトニービン)含みの中長距離種牡馬だと思う。私が調べる限りなぜかハーツクライとこの牝系の配合は無く、後継ジャスタウェイとの配合は2頭ほどいるが活躍馬は出ていない。ヨーロピアンが濃すぎるので北米血統で緩和を目指した配合が試されているのだろうと推測すると、このヨーロピアン型のサリオスは適性的にどうだろうか。そういう視点で見ると、血統図全体が重厚でスピード不足に思えてくるから不思議である。
 初仔アロンディも緩めで瞬発力不足、2番仔バランソワール(父ポエスティックフレア>Galileo系)もギアチェンジが利かず短距離型、となると当駒にどこまで瞬発力が備わるか、私はあまり強気には推せない。

シーズンズギフト24 メス 母7歳

母の評価 
 母は私の低評価を覆し新馬から2連勝、クラシック重賞でも入着し、その後燃え尽きたとしても十分楽しめた競争生活だったように思える。低評価ごめんなさい、お疲れ様。ただ、牝系全体では怪我が多く脆弱で不安定な牝系である、という評価は覆せない。(下図;シーズアン牝系)

 シーズンズギフト以降当クラブで募集された全ての産駒が怪我。偶然と言うにはちょっと無理がある。確かにサリオスの産駒は筋肉量豊富で頑健そうな馬体が多い、と評判ではあるが……前述のパドゥヴァルス24と比べるとわずかにこちらの方がスピードは有りそうにも思えるが、血統図と牝系評価を併せるとこちらも積極的に買いに行く要素は乏しい。もちろん、愛のあるアワブラの皆さんは頑張って競合してください。

父ニューイヤーズデイ

ミクロコスモス24

母高齢のため評価しません

ファシネートゼット24 牡 母7歳

 母はダート1400mで4勝。気性の難しさが出てからは後方一気の戦法になったが、若いころは先行から瞬発力を活かせるタイプで真に強いタイプの馬だったと言える。妹に中距離重賞馬シンティレーション(父ロードカナロア)が居て、配合次第では距離や馬場の融通も利きそうな雰囲気はある。
 血統的には母父ヘニーヒューズでバリバリのダートスプリンター、母父アグネスタキオンや母母父カーネギーは先行力やスピードに長けた遺伝性能なので、この母の傾向は血統図からも読み取りやすい。以前にもどこかで書いたような気がするが、わかりやすい血統図の馬は活躍しやすいし、買いやすい。その馬に関わる人が悩まないからである。当駒の血統図を見ると全体に異系血統が多く、Relaunch<>HagleyのWar Relicクロスもあるのでバタ足ダート血統はほぼ確定だろう。ニューイヤーズデイの産駒の怪我の多さが気がかりではあるが、鋭い相馬眼をお持ちの砂の紳士ならこの幼駒に注目しているに違いない。

エールデュレーヴ24 メス 母11歳

母の全妹レーヴルシードの評価 
 母は芝で3勝、引退間際になって成績を上げてくるあたりが晩成だったのかやる気がなかったのか、母の産駒は何頭もいるが未だに勝ち星がない。(下図;Numidie=レーヴドスカー&ディマン牝系)

 当母の全妹レーヴルシードは牧場から売却されてしまったが仔出しは良く重賞経験馬タイセイフェリークなどを輩出している。割り切って短距離型の種牡馬との配合が良さそうに見える。というより、ヘタに柔らかいヨーロピアン系では芯が入らないのかもしれない。そう考えると、このMr. Pro.系ダート種牡馬は正解に近いのかもしれない。「ガラスの脚血統」、怪我には注意が必要である。去年からの引継ぎ事項であるが、私に著作権交渉の話は来ない。この種牡馬も勝ち上がり率が良い反面、怪我が多い印象がある。
 私の記憶が定かならばTNB氏はレーヴルシードを持っていたはずだ。はるか昔の血統評価で私が説教したのを覚えている。久しぶりにレーヴルシードの名前を見て、牧場がわずか数年だけ売却を待ってくれていたらなぁ、と妄想したが、次にTNB氏の勝ち誇った顔が浮かんできたので、なんだかムカついた。
 潜在能力は姉も妹も変わらないはずだ。ならば、この姉の産駒も配合さえ当たれば活躍できる可能性は残されている。

父マインドユアビスケッツ

ブルーメンクローネ24 メス 母9歳

母の評価 
 母はデビューが3歳5月と遅れたものの地方3勝で中央に返り咲き、その後も2連勝で準オープンまで出世しそのクラスでも2着があるなど、ぎりぎり募集価格くらいの賞金と長期にわたる楽しみを会員に与えてくれた。当母の弟シュトラウス(父モーリス)は2歳重賞を勝つなど基礎牝馬ブルーメンブラットはさすがG1馬と言える繁殖能力だが、その孫世代はまだ未勝利突破に苦労する程度の能力しかない。(下図;マイワイルドフラワー牝系)

 去年のことなど覚えていないが、当父マインドユアビスケッツの募集馬は3頭も居ただろうか?産駒はあまり賢くないとか言うことを聞かないとかいう風評が流れているが、Deputy Minister系といえば日本ではクロフネで、クロフネと言えば鈍重なダート牡馬と機関車型芝マイル牝馬である。全く同じとは言わないが似た傾向があるはずで、この牝系と傾向が同じ牝馬を引いてきたのは大ラッキーと言えるか。
 父マインドユアビスケッツの代表馬ホウオウビスケッツの母父ルーラーシップはキングカメハメハ×エアグルーヴ牝系(>トニービン系)なので、同じく名牝の血ベガ牝系もまた存分なパワーを得た重い芝得意の豪傑に育ってくれる期待が出来る。
 私の愛馬サンブルエミューズが阪神JFで人気を背負って大敗したときに、私は愛馬の敗北が残念なわけではなかった。父クロフネ(×母父トニービン)のクロフネサプライズが暴走気味の先行から2着にそのまま残ってしまったことで1着のローブティサージュは買ってあったのに馬券が大敗したこと、それよりも何よりも、現地で見た葦毛の力強さと持続力に度肝を抜かれた。その後、ソダシという名牝を始めから馬券で追えたのも、2012年阪神JFの敗北があったからである。ソダシの血統は父クロフネ、母の構成はどうだろう、当駒のようにキングカメハメハやTopsiderが居並ぶ類似構成に思えないだろうか?
 前評判からは人気は低めだと推測する。だからこそ私は積極的に狙いたくなる。かつて私の弟が一口持っていた母の仔という縁もあるからな。

マスターワーク24 メス 母7歳

 血統評価が中後半に来て中だるみしそうな頃に、こう興味をそそる配合を持ってくるのは私の睡眠不足を誘うのでやめてください。母は2勝で走ったのは低級クラスのみながら掲示板を外したのは新馬戦の1回のみ。最後のキレが足りないダイワメジャー産駒そのものの走りでとても分かりやすかった。母母父Roberto、母母母父Sad. Wel.では確かにそうなりますな。牝系はかなり優秀で兄メートルダールは6勝し重賞も獲っているし、姉アールブリュット(父マクフィ)の仔パラレルヴィジョン(父キズナ)も重賞を獲っている。(下図;イグジビットワン牝系)

 当駒の姉マイスターヴェルグ(父ドレフォン)もクラシックに挑戦しており、しかもなかなか良い末脚を持っているようなので母のような決め手不足は心配しなくていいかもしれない。父がマインドユアビスケッツに変わった当駒はどうだろう。
 父の産駒で2025年桜花賞4着のマピュース(母父シンボリクリスエス)が居るが、マピュースの母が鈍重でダートを走っていたのにこの父との配合で芝のスピードと末脚を手に入れクラシックで入着している。推測だがマインドユアビスケッツにはRoberto、Rahy(>Halo)、さらには非サンデーのHail to Reasonが含まれておりRobertoとの相性が良いのではないか。と考えると、ちょっと待ってくれ、母父ダイワメジャーじゃないか、こっちも狙うのか私は!?

ベルディーヴァ24 メス 母12歳

 この仔もか……マジかこの単元が一番アツかったんだな……母は3勝、芝短距離先行型で華々しい活躍のハルーワソング牝系の中ではかなり地味な活躍に留まった。(下図;ハルーワソング牝系)

 牝系とディープとの相性の良さが目立つがスピード能力は他の種牡馬でも損なわれず、ベルディーヴァの妹シャンドランジュ(父マンハッタンカフェ)からはセラフィックコール(父ヘニーヒューズ、ダート重賞馬)、サンライズアース(父レイデオロ、芝長距離重賞馬)、テリオスララ(父シスキン、阪神JF3着)と活躍馬が連発している。(なんで後ろの2頭は当クラブ募集じゃないんですかね??)ベルディーヴァの仔はまだ未勝利を突破できていないが、シャンソンドール(父レイデオロ)の怪我が治れば勝利の日は来る、来ますよね、ルー君氏?で、当父との相性だが、母母ハルーワソングの母Morn of Songは父側のRahyと同血なのでHalo、あるいは親系統Hail to Reasonも含めるとかなり血は濃い。Rahyはポロンナルワ(父Rahy、母シンハリーズ)の仔ガルヴィハーラ(父ゴールドアリュール)の怪我で嫌な思いをしたので足元のリスクがあり私は出来れば忌避したいところだが、この牝系なのでクロスが活きれば怪物の誕生も在り得る。妹の血にヘニーヒューズで重賞なのだから、ダートで小銭稼ぎなんてレベルじゃない豪傑に出会えるかもしれない。狙いに行くかどうかは足元次第だが、こういう血統図は素晴らしい将来をどうしても妄想したくなる。

(追加希望 スペクトロライト24)