クラブ発表以前に書いたので順番バラバラです。
43.ヴィアンローズの18 牡 母16歳 20万/口
あのクールな巨漢TNB氏をアツくさせた名馬アジュールローズのダービー挑戦から早3年。振り返ってみればアジュールローズの距離適性がそれでも長めだっただけでヴィアンローズの仔はほとんどがマイル以下の距離でスピード勝負に賭けている。同血の姉ローズノーブルは成長がやや遅く地味な馬生に終わったが、当牡馬はどうなるだろうか。母がヨーロピアンの短距離志向なのでミスプロで軽さを出したい・・・と私は考えてしまうのだが、父がミスプロに寄ったアジュールローズは成功して、さてミスプロのないこちらはどうだろうか。おそらく跳ね上がるであろう値段を想定するとお値段以上のお買い物にはならなさそうな気がする。今年もTNB氏は買うのか?ディープ牡馬だぞ??
1.ヒストリックスターの18 牡 母13歳 30万/口
ハープスターの全弟。キレにキレた末脚は牡馬でも遺伝するのか。
ディープの母父Alzaoもヒストリックスターの父ファルブラヴも牝馬に影響の大きい「ヒロイン血統」であることは有名で、つまり産駒の牡馬に大型化や筋肉硬化が度々見られるのではないかという予測が立つ。ヒストリックスターの仔がハープスター以降全然ダメだが(というかハープスターの仔もダメだが)ベガの血はこれで終わってしまうのか?
牡馬で値段にかかわらず人気が殺到すると予測されるのでどうせ買わないが、2年後春夏くらいの未勝利勝ち上がりくらいではないかと私は否定的予測を挙げておく。
42.ポロンナルワの18 牡 母10歳 20万/口
「何をつけても走る」と当サイトで豪語していたシンハリーズ血統だが、シングスピールがディープの母父Alzaoと相似血統、あるいはディープそのものもシングスピールと相似血統であると見立てればスピードの強化と脆弱性は予測できる。娘ポロンナルワについても同様で、少しでも健康度を高めたいのならアウトブリードの外国産馬をつけるべきなのだろうがサンデー系統に牧場はこだわりがあるようで今回はディープ。牡馬が出てしまったので繁殖用にはならない。大型にさせてはいけない。さてどうするか。
私はガルヴィハーラ君の怪我が治るまではこの血統に手を出さない。
2.スノースタイルの18 メス 母20歳 17.5万/口
スマートレイアー全妹。名血がこんな場末(失礼)にいる理由を考えてほしい。血統図には魅力が一杯で、ディープのキレをダンシングブレーヴで強化しつつ母からNas.系の持続力とDamascusのパワーを取り込んでおりスマートレイアーの凄さがよくわかる。だが、母高齢は全ての期待を全て刈り取る悪魔の鎌である。
44.オーサムフェザーの18 メス 母10歳 17.5万/口
どうしても今年のディープで候補をつくるなら当駒だろうな、と思っていたらそれでもこの値段。もう貧乏人には買わせる気がないのだろう。ディープと相性のいいDeputy Minister(の亜系)とGone Westで体質強化を図り、母母からスタミナと頑健さの補強を図っている。牝系F5-g Quill系はマルゼンスキーを始めとしてスピードと瞬発力に優れる活力豊富な血脈だし、血統的には実に面白い。ただ、毎年募集される「ディープ×一見名牝枠の牝馬」が全然結果を伴っていないので、値段もそうだがどうしても躊躇してしまう。
45.ウイングステルスの18 メス 母13歳 17.5万/口
WoodmanにGreen Dancer。言ってしまえば2流の血統の集まりに思える母にディープをつけて、他の馬と遜色ない高値。おそらくツアーでは「馬体は良いんですよ!」と広告を打つのだろう。母は重い血が多いのでディープの軽い血を活かすことはできなさそう。
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