キャロットクラブ2020募集馬血統評価 ドゥラメンテ産駒
好調な滑り出しの初年度産駒。アドマイヤグルーヴ姐さん、僕は大好きでした。
9.ティロレスカの19 10万/口 牡
短距離ロケット娘でG1を2勝 母父ローマンルーラーは日本の栄光フサイチペガサスの流れを汲んでアメリカクラシックに有力馬を送り込んでいる優秀な種牡馬。ミスプロ系にダンチヒと主流血統が並んでいる。一方の牝系はいつもの南米ジャングルで聞いたことない馬が並んでいる…と思っていたがインタープレートはbcクラシック勝ち馬のインバソールの母父だったりするので勢いはかなりあると見て良い。南米牝馬の仔は能力がバレる前に買え、というのはこれまでのキャロットの歴史が証明しているように思えるが、この厩舎か……(という感想はもう古いのだろうか?)
10.ヒストリックスターの19 11万/口 牡
ベガ牝系にダイナカール牝系でトニービンのクロスという、夢の溢れる血統である。ただし、希望は出枯らした感がある。最近は睡眠が浅く、夢に抱かれて気持ちよく起きるなどという爽快な朝は来なくなった。数年言い続けていることだが、年々「ベガ牝系は衰退している」と血統評価は辛らつになっている。夢を見ていられるのは幸せなことだ。もし買うのであれば、夢から醒める2年後まで、その幸せにぜひ浸ってほしい。お金を使える幸せな人は、僻みの塊のような当ブログはこれ以上読まないことをお勧めする。
11.ピュアブリーゼの19 7万/口 メス
オークス2着で当クラブ名牝の一頭とされている母だが、実は未勝利戦を勝っただけの1勝馬であることを忘れてはならない。自身の力で勝ち切ることが非常に困難な、超の付くズブい馬である。逃げて粘るスタミナこそ持っているものの、近親たちは勝ち切ることすらとても苦労している。思い切ったダート向けの配合でないとこの牝系は厳しい。パルフェクオーツの失敗で心底そう思えた。(個人的には、逃げて残す馬のワイドを買う、という馬券戦略で大いに稼がせていただいたので感謝はしているが。)
12.シェルズレイの19
母高齢
13.ベルロワイヤルの19 6.5万/口 メス
母自身はアメリカのステークスウィナーだが繁殖成績は散々である。牝系F9-eは欧州代表馬にもなったDalakhaniに共通する名牝系で、力は眠っていそうなのだがどうだろうか……近親にゴレラと聞くとどうしても胃薬ネームのプルガステル君を思い出してしまうので、仮に血統が欧州の本格派だとしてもどうも活躍の未来が見えない。ご新規様向けだろう。 が!近い将来、母優先権を持たない会員はこういった馬しか買えなくなるのだと思うと、ぞっとしますね?しませんか?牡ばかり買わないで牝馬も買っておきましょうよ、御大尽さま。
56.ギモーヴの19 11万/口 牡
母は瞬発力を武器に準オープンまで出世。同じ牝系スターミーからは当クラブにはカラベルラティーナが縁深いが、となると鈍足寄り…… いやちょっと待ってほしい。大舞台での活躍こそなかったものの瞬発力はNijinskyのクロスで強化しておりクロフネとの配合だったカラベルラティーナとは別物の良さがあるような気がする。カラベルラティーナの17・ケープオブストームが当駒と似たような配合で未勝利勝ち上がりに黄色信号が出ていることを考えるとちょっと手が引けてしまうものの、トニービン色の強いドゥラメンテにとって瞬発力のある母というのは一つの可能性ではないか とひそかに期待している。
57.シャムロッカーの19 7万/口 メス
サトノ冠、バローズ冠と大馬主が買いあさってきた血統だが今回は当クラブがお迎え。人に売れなかった時点で大きなマイナス点をつけてしまうのが深夜の私の悪い点だが、当馬はどうだろう。母はオーストラリアで活躍した名牝だが母父は日本でいうところのクロフネ的で、産駒は馬体が良いので個人馬主に売れていたのだろうが、血統事情もあってこの母に合うのはサンデー系統だと推測する。父カナロアのサトノシャロームがそこそこに走っているので、私が危惧しているラストタイクーンのクロスによる鈍重さはそこまで影響ないのかもしれないが、ノーザンテースト的だったりクロフネ的だったりする血統図に思えるのでこの父ではないかなぁ、という感じがする。おそらく馬体はいいだろうが、この父で買うなら他の馬だろうか。
58.リッチダンサーの19
母高齢
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