全国見聞録 ～Vmax行脚論～
夢の実現 北海道周遊編③
～儲けた金は全額元に戻す～
7月12日 午前8時
朝霧がだいぶ晴れ、ようやく太陽が顔を出した。
毛布を片付け、一夜の仲間に別れを告げて出発。
しばらく北上すると網走刑務所付近へ出た。
この海岸線を東に向かい知床を目指す。
車も少なく、快適。
青い海。白い雲。
涼しい風。
こういうの欲しかったんですよ俺は！
ちくしょう北海道待たせやがって……（涙
風景が綺麗すぎる。
来てよかった！
マジで！最高です！
前半の失敗を忘れされる感動です！
しばらく走り、ウトロに到着。
うに、いくら丼などが
もう私の視線を吸い込みまくりですが、
我慢です。
ここから先、世界遺産です。
向こうに見える知床半島。
……
歓喜の雄叫びを上げながら
知床道路を疾走。
うひょー！！
羅臼岳
未開の地にそびえたつ雄姿。
手を合わせて拝んでしまうレベル。
峠の向こうに北方領土が見えます。
ロシアめ……
あっという間に羅臼に抜け、
「ゼロ円旅行」おススメの店を求めて北上。
北海道の道の果てを目指す。
この鍋は
知床半島東北端の「相泊」にある
「熊の穴」さんの名物料理、
クマ鍋です。
ＴＮＢがこんなあられもない姿で……
大変おいしゅうございました。
元気が出ました。
そして、
ちょっと戻って名所へ立ち寄る。
なにここ？と思われるかも知れませんが、
れっきとした温泉です。
セセキ温泉
一日の中で干潮時しか入れないという幻の温泉です。
海との区別がつかないじゃないか という
無粋なツッコミは無視します。
軽く風呂を浴びて爽快気分。
かえって髪が潮風でベタついたのは秘密。
一通り知床を満喫したので
次はサロマ湖を目指す。
知床道路を戻り、
網走を越えると、やがて湿原地帯へ入る。
この原野の向こうにサロマ湖ですか。
サロマ湖に到着した頃には、
すっかり夕暮れでした。
いやー、今日は最高だった。
人生の中でもベスト３に入るかも知れん。
宿泊先のユースホステルで、
またライダーとの相部屋。
相手がこれから行くという知床の情報を
自慢げに大量に伝えておいた。
心地よい疲れとともに、就寝。
④第4幕 大雪山越え