泡沫の真実 オグリキャップ

(2009年機関誌に寄稿)

局してから私が過ごした3年間は、かの名馬オグリキャップが1988年に中央に移籍してから1990年に引退するまでの3年間と同じ年月である。中央入りしてから有馬記念で引退するまでの「競馬の歴史を動かした」とまで言われる彼の3年間は、輝かしい年月だったと評価されることが多い。しかし実際には、人の欲望と風評に振り回され、それに抵抗し続けた3年間であった。

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なぜ急に駄文なのか?と。

このサイトの隅っこにある文章をなぜコピペしているのか?

ウマ娘 が流行っている(遅い)からに決まっているじゃないですか!

いつも夏前から秋くらいまでしか更新しないブログですが、
せっかく書いた文章を埋もれされるのはもったいないので、
ここに転記しておきます。

物凄い閲覧数みたいですよ(グーグルさん調べ)

自由と束縛 サイレンススズカ

(2007年 某機関誌に寄稿)

007年の秋の天皇賞は1番人気のメイショウサムソンが武豊の鞭に応えて見事に勝利し、天皇賞春秋連覇を達成した。「魔物の棲む府中」と言われ、格式高いにもかかわらず1番人気がことごとくアクシデントに見舞われ負けることの多いこのレースで、そのジンクスを跳ね除けて勝利した馬にゴール後のウイニングランで大きな声援があがった。ハズレ馬券をしまい、武豊の勝利インタビューを聞きながら、私は「魔物が棲む」と信じるようになった所以を思い出す。本来なら、10年前のあのレースは、武豊を乗せたあの馬が後続をちぎって楽勝するはずだった。ところが、伝説になるはずだったレースは4コーナーの大ケヤキの向こうで終わってしまったのである。
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キャロットクラブ2020年募集馬を振り返る②

①で書いてきた高額馬はなかなか酷い経過、あるいは結末まで辿っている。また、それらの馬を調べる過程で2020年当時の幼駒を絶賛するようなブログやサイトにもいくつか巡り合った。私は、そうした多くのサイトのような自分の発した情報に対して無責任では居たくない。きちんと自分の評価を反省し、短評でもいいから結語まで導くべきだ。そうした言いっぱなしのサイトが横行しているから、変に煽られた会員の殺到によって毎年の抽選が増えたのは事実。欲しい馬が手に入らなくなったのも事実。

私の本来の守備範囲は今回の低価格帯の馬であった。だが、この年もすでに抽選激化で買えていない。従って、基本的にその後の反省も嫉妬や批判めいた内容が多い。個人ブログなのでご容赦いただきたい。

私がアタリだと思った馬は太字です。

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