キャロットクラブ2024募集想定馬・血統評価01

とりあえず、クラブのとねっこに載っていた馬を上から順に書いていきます。
少しでも書かないとまたモチベーション切れる予感が。

・アーズローヴァー23
×アヴェンチュラ23(高齢)
・アンフィトリテ23
・エールデュレーヴ23
・カイカヨソウ23

・・・2時間でたった4頭ですって・・・(絶望)

アーズローヴァー23

母7歳 メス
母の評価 KOL競馬同好会 2017キャロット募集馬血統評価 (kol-racehorse-club.net)

 友人TNB氏は母母ヴィアンローズを庭で飼いたいと言っている。今でも、である。このヨーロピアン血統を愛しダービーを夢見てこの血統を毎年買っていて、なんだかんだ美味しい経験をしているのだから、TNB氏は母優先の権利を持つアーズローヴァ―の産駒も当然出資するだろう。
 当馬の父父ディープインパクトと母母ヴィアンローズの組み合わせで中長距離の先行馬シュヴァリエローズが出ているが、ディープ様の瞬発力を引き継いでも尚切れない伸びないバテない特性を出してしまうのだから相当母系が重いのだろう。母アーズローヴァ―も決め手を欠きながらも何度か上位入線を果たしており、こういう牝系だと楽観的に割り切る必要がある。母父キンシャサノキセキも短距離馬ではあるがLe FabuleuxやRibotの影響が強く、スピードというより持久力で短距離を無理やり走り切る種牡馬である。
 父リアルスティールも一流の血統馬だが今年2024年のクラシック路線を見るとフォーエバーヤングくらいしか目立たず、しかも活躍が海外ダート、「そっちかよ!」と言いたくなるようなズレた傾向である。これはディープと言うよりストームキャットが出ている、というのは暴言だろうが、この父に母系が影響しているのは間違いない。
 この父と母の組み合わせから見えてくるのは中距離のダートな気がする。とすると初子のメス、体重や骨格に大きなハンデが課されてしまう気もして、残念ながらTNB氏以外にはあまり勧められない。ただし幼駒ツアーで体格が良ければ評価も変わるだろう。

アヴェンチュラ23

母15歳高齢のため評価なし

アンフィトリテ23

母8歳 牡  母産駒;ゴンザーゴ
母の評価;京王線競馬同好会 2016キャロット募集馬血統評価 (kol-racehorse-club.net)

 当クラブの柱の一つ、トキオリアリティー牝系の一頭である。母の評価を読み直してみると、自分の血統評価の的確さに驚いてしまう。アンフィトリテはデビューから3連勝で2歳オープンを勝ち将来を嘱望されたが、脚部不安や他馬に蹴飛ばされる?などの不運が重なり6か月以上の休養を余儀なくされ、能力のピークを捨ててしまった。虚弱体質も競争能力も予測通りだったと言えよう。
 トキオリアリティー牝系については過去のどこかのページにアツい評価が書かれていると思うのだが、この偉大な牝系のうち子系統アドマイヤフッキーは走った距離のほとんどが1200m以下、ダートで2勝、芝1000mで1勝という瞬発力無視の短距離先行型で、トキオリアリティー本筋のマイル性能よりもさらに適距離が短くなっている。アドマイヤフッキーの子供たちに至ってはさらに活躍時期まで短くなり、2歳短距離という旬の短い血になってしまっているようだ。
 この行き過ぎた早熟性では当駒にも期待は薄い、と締めようとした先週、当駒の兄ゴンザーゴが良い脚と根性を見せて3歳未勝利を勝ち上がった。父ブリックスアンドモルタルで距離延長はダメだろうと思っていたのに。ということは、だ。父との配合次第ではアドマイヤフッキー牝系、さらには偉大なトキオリアリティー牝系を再興させるくらいの力が、もしかしたらこの母に眠っているかもしれない。それが当駒なのかどうかはわからないが、(牡馬というのはそれだけで期待…)  愛読者るー君氏より指摘あり、タマがついていない女の子だと訂正いたします。

エールデュレーヴ23

母10歳 メス  母産駒;スプレッドアウト

「レーヴ血統はガラスの脚だ」とネット記事に書かれてしまうほど今では有名な話ではあるが、私が当母の妹レーヴルシードの評価の中で既にこの血統の脆さについて語っていた。約10年前である。私の血統評価を読んだ上で参考にしてネット記事が書かれたのであれば、ぜひ掲示板で連絡してほしい。ロイヤリティを受け取る準備は常にある。然るべき額の小切手を、私はいつでもお待ちしています。
 当サイトのレーヴルシードの項でほとんど語りつくしているので再掲はしないが、母の初仔は父ハービンジャーで血統クロスの呪いを交わしたか、に思えたがDansiliの母がRobertoを含んでいて結局は仕上がらないまま引退した。2番仔も悲惨だったがまさか手を出した会員は居るまい。……なぜか満口だが。当駒も初仔同様、血統図の嫌な位置にRoberto様が鎮座していて、とてもではないが「大丈夫」とは言えない体質であると思われる。
 母優先の産駒ではあるが、酷い言い方をすると、「ご新規にぜひ残しておきたい幼駒である」とも言える。我々のように、美味しい思いをするためには勉強代も必要不可欠なのだ。

カイカヨソウ23

母13歳 メス  母産駒;カイカノキセキ

 わずか600万という価格で地方所属馬としてデビューした母だが、当クラブにおける地方黎明期の大きな支えとなり、その後の地方募集に大きな自信と価格を植え付けることになった。馬自身は知ったことではないと思うが、カイカヨソウの快挙をクラブは忘れずに居てほしい。地方馬がそんな低価格で募集されることは今後ないと思うが、この母以上のコストパフォーマンスをたたき出す馬は出てこないだろう。引退後に様々な配合を試され子ども達もそれなりの結果を出しているが、私は当母への経緯が足りないと感じている。思い切りダートで良いのである。と思ったらクラブ代表格の父との配合が出てきた。これはとても楽しみだ。Fairy Bridge=Sad. Wel.の全血クロスが思いっきり近くにあったりMr. Pro.のクロスが複数入っていたりと健康面に不安は残り、さらにメスではあるが、当母に敬意を持ったダート配合は大いに評価したい。
 父クリソベリルは全兄クリソライトの功績をなぞるようにダートで連勝、クリソプレーズ名牝系の先行力とパワーで存分な活躍を見せた後に7億円以上で種牡馬入り。ちょうどダート3冠が整備されダート賞金が上乗せされた今日の時代の流れが良かった。少しだけ生まれが早かっただけのクリソライトはお隣の国に売却され(かの国でもコリアンカップなどの盛り上げを目的に強いオファーがあり、牧場が承諾した、と記憶している)、今では離島に追いやられ数頭の種付けのみ、らしい。悲しい話である。所詮は興行の道具に過ぎないにしても、馬の命と血統に敬意を持っていただきたい。
 心配な点として、クリソベリルの引退が喉鳴りだったこと、デビュー前で能力遺伝が未知数、といったことが挙げられる。首の短いダート馬らしい体格で会えるといいのだが。

(以後、続ける予定です)