血統評価2026・コントレイル・エピファネイア産駒

コントレイル産駒

ファーストフォリオの25 母8歳 母優先 シーザリオ牝系

 

 2024年産は行方不明。母優先会員様の祈りは届かなかった。

 母の全兄リオンディーズ、3/4同血サートゥルナーリア、と血統のサンプルは近くに居るが、どちらの種牡馬も、良く言えば万能型、悪く言えば特徴無し、という感じ。リオンディーズが一応長距離かなあ、という雰囲気はあるがテーオーロイヤルのみなのでなんとも言えない。昨年からデビューしているコントレイルも同じことが言えて、なんとなくズブいので長距離向きかな、と言われている程度の平凡さ。父コントレイルから2頭のダービー出走馬が出ているがどちらも側道からの割り込みで、皐月賞組には歯が立たず敗戦。その2頭もそれぞれ母父はTapit、あるいはラストタイクーン系とパワーと固さを供給する組み合わせなので、母父で緩さを補う必要があると考えるとキングカメハメハではちょっと方向性が違うか。
 ひとつ前のキズナ産駒の項ではこの牝系の産駒に期待すると書いたが、当駒への期待は、私は薄い。コントレイルでは厳しいと思います。

アトミカオロの25 メス 母11歳

2024年募集 レダアトミカ
 姉は南米の血を活かして2戦目の未勝利を勝ち上がったが、その後出走回数が少ない。成長待ち、といえば聞こえはいいが、気性面が邪魔しているという噂もある。Netkeibaなので眉唾物だが。
 母父Orpenと言えば長距離砲のサトノダイヤモンドだが、別に中距離で弱かったわけでもなく瞬発力勝負で当時は分が悪かっただけである。一方で父コントレイルもズブめの種牡馬で、当駒の適距離も長めになりそうか。気性が大事になりそうだが、姉の気性面の話からして当駒は本当に大丈夫なのか?オテンバ姉さんに大人しい弟、と、人間のように空気が読める牡馬だったら良いのだけど、どうですかね。ツアーのふるまいを観察したい。

エピファネイア産駒

ハープスターの25 牡 母14歳 ヒストリックスター牝系

 母の華々しい活躍と比較すると牝系の近年の動向は実に地味で、重賞参戦の産駒すら無く衰退の香りが漂う。この牝系から今年は複数の募集があるが、期待順で行けば当駒が一番になるのだろう。
 母父ディープと相性が良さそうだと予測されているのが2026年デビューのエフフォ―リアだと思うが、この父とも相性は良いはずである。牝系のコルレオニス(ヒストリックスター21;父レイデオロ)が地道に頑張ってくれているので、やはりRoberto系との相性も良いのだろう。あとは牝系の力、ファルブラヴやベガに頼るところが大きくなると思うがここから一発を打てるかどうか。エフフォーリアの母父はハーツクライでサンデー×トニービン系、と考えると当駒と共通点もありそうで、血統図からは活躍の素地はあると思う。2年産駒なしの久々の仔で、値段は高くなりそうな予感もするが、馬体を楽しみに待ちたい。どうせ大抽選会だろうけれども。

レイパパレの25 牡 母8歳 母優先

2025年追加募集 レイカーネ
 「父ディープインパクトにはフレンチデピュティ牝馬が良い。」キズナなどが活躍しディープインパクトとStorm Catのニックスが語られていたあの頃から、私はその意見に抗うようにパワー寄りの配合を信じていた。Storm Catもフレンチデピュティも北米型ダート種牡馬だが、Storm Catがスピードを活かした軽快な走りに対しフレンチデピュティはダートを踏み込んで走るような機関車のような走りである。芝の上を跳ねるように走るディープインパクトには前者の方が傾向は近いが、血をつなぐ将来を考えた時にパワーに寄せておいた方が良いのは明らかに思えた。当母レイパパレはクラシックに間に合わず秋華賞を抽選落ち、同週の大原Sを楽勝し「秋華賞で見たかった」とアナウンサーをうならせた。翌年には雨の大阪杯でコントレイルから逃げ切り、同じディープ産駒にパワーの差を見せつけた結果になった。ただ、それ以降のスピード勝負では分が悪くなり、以後は勝てずに引退した。ここまでやってくれるとは正直思っていなかったが、私の理論は間違っていなかった。
 「母父ディープインパクトは配合が難しい。なぜならパワーが乏しい上にスタミナ長距離傾向だとすると、父側からよほどのスピード供給が無い限り新馬~未勝利の短中距離戦で劣るからである。」と、数年前からずっと言い続けてきた。母父ディープインパクトで2026年3月現在突出した成績を残しているのがマスカレードボール(父ドゥラメンテ)とキセキ(父ルーラーシップ)だが、引退したキセキに関して言えば、善戦は出来ていたが勝てたのはクラシック最終戦菊花賞が最後で古馬混合戦になってからは勝てていない。この理由として、パワー不足で斤量に負けていた可能性があるのではないか、と推測できる。今年4歳になり斤量が増えるマスカレードボールの今後も見てみたい。マスカレードボールもキセキも父側にエアグルーヴ>トニービンを持っており、頑健さを補強していたうえでもパワー不足である。この2頭の次点に牝馬ジェラルディーナ(父モーリス)がいるが、牝馬なので当然斤量は軽く、モーリス>モガミ>Lyphardのクロスの瞬発力のみで戦えていたので参考外とも言える。母父ディープインパクトと、当駒のような父エピファネイアの組み合わせで賞金最上位はアリストテレスだが、これまた綺麗に4歳初春の勝利を最後に勝てていない。アリストテレスの牝系は名家バレークイーン牝系で母ブルーダイヤモンドにトニービンも配合されておりパワーの供給としては申し分なかったが、それでも古馬までの長い活躍には結びつかなかった。
 という、「父エピファネイア×母父ディープインパクト、牝系にトニービンを含む牡馬」という当駒の血統評価は粗方終わってしまうのだが、それでも私は当駒で夢を見たい。おそらく先行馬で、坂を駆け上がるようなパワーは欠きゴール前で交わされるような歯がゆいレースは多くなりそうな気もするが、成長が遅く母と同じくクラシックに間に合わない気もするが、それでもアリストテレスの母ブルーダイヤモンドが未勝利馬なのに対しこちらはG1馬である。アリストテレスの牝系バレークイーンは同牝系出身のネオユニヴァースなどからわかるとおり確かにパワーの権化であり、当母レイパパレが引き継いできたパワーの傾向と同じと言える。あとはシーザリオと当母系の相性、フローリスカツプのクロスがどうかという点であるが、昨年の馬の成長を見るとややネガティブに出そうではあるが、いざ選考するときになったら無視してしまうと思う。
 当駒の兄(父サートゥルナーリア)は初仔かつ成長困難+疾病で昨年のリストから漏れている。追記;追加募集には載った。(ツアーの昼食中に牧場長と直接話せて状況が聞けたので、昨年の幼駒ツアーに参加した意義はあった。)私はレイパパレ24の抽選にすら参加していない。満を持しての2番仔、昨年の分の期待も込めて会員の愛が殺到することは間違いない。バツを残せていないのは痛恨だが、この幼駒に投票しないという選択肢はあり得ない。

シャーレイポピーの25 メス 母7歳 母優先 アドマイヤサンデー牝系

 王道系を求め続けている配合の牝系において、当母は実験配合というか短距離スピードを目指した異端の配合である。母は順調な競争生活を送りオープンに上がってからは全く勝てなかったもののマイル重賞常連の堅実さを発揮できていた。という点では一族の中では良い方に異端と言えるだろう。その初仔である。
 当駒の母シャーレイポピーの父ミッキーアイルは父父ディープの中でも異端の短距離血統、だと思っていたのだが近年は父母系に含まれるロックオブジブラルタルやNureyevの傾向を強めておりダートの中距離に良績が出ているようである。母母オリエンタルポピーが内包するトライマイベスト=El Gran Senorの全兄弟クロスとNureyevのクロスによって怪我のリスクがあるにも関わらずさらにNureyevを重ねた牧場には恐れ入るが、怪我が出なかったのは結果論でやはり怪我のリスクは高いと言わざるを得ない。
 当駒の父エピファネイアにはNureyevやEl Gran Senorの血は近縁には含まれていないが、サンデーの血が3本入っていてしかも影響強そうなシーザリオにも関与している。初仔の牝馬、名牝系であってもサイズ感は見ておきたいし、怪我のリスクの高さも改めて強調しておきたい。
 もし買うなら、あなたの無償の愛が試されるかもしれない。

コルコバードの25 メス 母12歳 母優先 エンシェントヒル牝系

2024年募集 クライストヒル 
2025年募集 カミーノドーロ 
 昨年の血統評価では上り最速の加速力に着目してこの牝系リカビトスの仔(イシュナック;父ロードカナロア)を購入した、が、2歳を迎えた今でも世間の注目度は低く、POGの本にもほとんど名前は登場していない。思い返せば、順調に進んだヘデントールでさえ3歳春には間に合わず、成長力の悪さや怪我の脆さはこの血統についてまわるのが宿命らしい。だからといって出られもしない有馬記念に登録して枠を獲りに行く卑怯さはいただけない。……誰の批判もしていませんよ。ええ。
 コルコバードの方はまだ成長の遅さは理解できる。ステイゴールドの血に含まれるディクタスは相当に晩成寄りに引き込むので成長を我慢して待つ必要があるのだろう。母母エンシェントヒルが4連勝したのも3歳6月が起点で、そもそも母母も母母父エンドスィープにも関わらず成長が遅かったのは母母母アズティックヒルに含まれるGraustark>Ribotの血の影響だろう。この影響が強いと考えるとGraustark=His Majestyの全兄弟クロスを持つイシュナックは非常に危険……いやもう去年気付こうよ。
 という晩成の牝系に今年はエピファネイアである。中長距離を目指した配合で瞬発力というよりは先行機動力、この牝系の切れ味を薄めて勝ちやすさを引き出そうという試みに見える。確かにTurn-toのクロス中心で父側の近縁にRibotは見当たらない。父リオンディーズよりは中距離に寄ると思うので方向性は歓迎したい。が、どうせ誰も着目しない懸念点を挙げておく。サンデーサイレンスにRobertoというTurn-to系の主流クロスの他に、当駒は父側にHabitat、母側にCox’s RidgeというTurn-to系の傍流血統を引いている。こういうクロスは実は厄介で凡庸な砂上の走りを遺伝してしまったりする。あくまで可能性の話だが、父母とも牝系の奥に居るのがなんとも嫌らしい、ように見えてしまうのは私の目が年齢で弱っているせいだろう。
 皆さんはぜひ頑張って当駒を狙っていただきたい。怪我のリスクはあるが王道を目指す馬になるでしょう、きっと。

ククナの25 メス 母7歳 母優先 クルソラ牝系

 私DDKがサンブルエミューズを2年目に掴み、彼女やその仔とともに一口馬主を謳歌出来ているのはとても幸せなことだ。相棒であるTNB氏も2年目に掴んだクルミナルが居て、我々は当クラブの中でも相当に上位の母優先権を持っている会員だと豪語できる。
 桜花賞2着、オークス3着の名牝クルミナルの2番仔ククナは母と同じ道を歩み桜花賞とオークスに参戦、ここで骨折引退した母の経歴を乗り越え古馬重賞戦線まで成績を伸ばし重賞2着3回と堂々の成績を残した。中距離で強いのはやはりCandy Stripesの力だろうし、当母にこの父が配合されたのはやはり芝の中距離を意識しての事だろう。
 他の馬でも書いたが、エフフォーリアとの比較で語るならばエピファネイアとトニービンの相性は良い。中長距離系のNasrullahが良いのだから当然Candy Stripesも良いだろう。牝系の中で唯一怪我に泣いたプレドミナル(クルミナルの20;父エピファネイア)と配合が似ているのが気がかりではあるが、偶発事故と考えて無視しておこう。
 初仔のメスで馬格は気にしなくてはならないだろうが、母の無念を晴らすべく当駒には重賞制覇の期待がかかる。血統的な裏付けもあるし、TNB氏、これは良い馬ですぞ!多分。

今年も大抽選会多数、ですが、すり抜け一般で狙えそうな馬もエピファなら居そう、居なさそう?ククナ欲しいっすけども。