キャロットクラブ2024募集馬の血統評価・その他の産駒2

今週中には終わらせる。
そして盆休みを満喫。
素晴らしいプランです。

パドゥヴァルス23

母6歳 メス 母優先  母募集時評価
 母は2勝、条件戦を勝ち上がりこれから!という時に屈腱炎引退。底を見せずに終えた。同じ年代の2017年生まれのバレークイーン牝系出身アリストテレスが菊花賞2着と善戦し、当母も無事だったらきっといい成績を残せたのだろうと会員様の妄想を掻き立てた。
 バレークイーン牝系×母父ディープインパクト×父エピファネイアのアリストテレスと7/8同血の当母なので、無事ならば同じような競争生活を送れたのだろう。同じように、母としても優秀な仔を出すだろう。と、血統素人の私にすら容易に想像できる。しかし、誰だこの謎種牡馬は。
 初仔アロンディ(父ハービンジャー)はデビューして2戦連続3着だが勝ち上がりは見えていそうだ。むしろ急いでデビューする必要はなかったのでは、と思わせるくらいの筋肉の緩さで、ハービンジャーと母の血の中にあるSad. Wel.の血が晩成に導いていそうな気がする。で、今年は謎種牡馬。バレークイーン牝系とシーザリオのどちらも刺激する形でSad. Wel.直系の種牡馬を配したのだろうが如何せん重すぎやしませんか。母がアリストテレスのような菊花賞向き長距離血統だとするならスピード系種牡馬だと思うのですが、牧場の皆様、来年以降は軽めの種牡馬でどうでしょうか。しかもメス、私の期待は薄い。

フィニフティ23

母8歳 メス 母優先  母募集時評価
 母は3歳時にクイーンCの2着があり、その賞金加算のせいで準OPに配属され不遇にさらされながらも入着で賞金を稼いできた孝行馬である。期待していたディープ×クロフネなのでもうちょっと頑張ってほしかった、というのが会員の本音だろうが、まあ、馬体価格を稼いだくらいなのでちょうどクラブの手数料がゲフンゲフン。
 父マクフィは小銭稼ぎ向きの種牡馬で、ほぼ毎年1頭程度を送り込んでくる血統評価泣かせの種牡馬である。ダンシングブレーヴを内包して母側とLyphardのクロスがあれば走りそうな気配がするのだが、ダートや条件戦で走っているのを見かけると、やっぱりそっちかぁ、と残念に思える。
 葦毛が特徴的なので毛色で買う紳士たちにお任せしようと思う。

クロウエア23

母7歳 メス 母優先  母募集時評価
 母はデビュー2連勝を飾りこれから!という時に屈腱炎。母母ピンクアリエス>バレークイーン牝系は他の幼駒にも居たが、パワーに優れる一発屋なので上手くハマれば当母の仔にもチャンスはある。が!この渋い種牡馬はどうなのか。素直にシュヴァルグランで父母相似配合にすれば良かったんじゃないですかね牧場さん。もしかしてホマレボシの牝系クラフティワイフのSecretariatを狙ってStorm Cat系なんですか?それはマニアックでとても楽しみになっちゃうんですけど!?
 父は短距離向きだろうし母の能力は未知数。初仔なので静観が妥当。と書くのは簡単だが、ホマレボシが刺激されていると知ればワクワクが止まらない。手が滑れば行ってしまうかもしれないのだが、おそらく低価格なので人気しそうな気がする。

ヴィータアレグリア23

母12歳 メス 母優先  姉;ピエナディヴィータ
 母は地方ダート重賞マリーンC勝利の実績がある。牝系に他に目立った活躍馬はおらず当母の仔も地方での勝利がある。とだけ軽く触れて後述する。
 父の成績を見て驚くのが、もちろん芝ダート両方でのG1勝利はそうなのだが、レース間隔の短さである。同月内の連闘や中1週が(私がnetkeibaで数えた限りでも)5回、およそ一流馬とは思えない酷使っぷりである。昭和の野球か。裏を返せば頑健性とも言える。父の産駒は2024年デビューで既に複数頭が勝ち上がっており、函館2歳Sに挑戦した馬も居たが上位には入れなかった。早熟性を売りにする種牡馬ではないと思うので、Frankelの芝短距離馬のイメージで成長待ちだろうか。
 さて、この母の産駒の話に戻ると、当駒の姉ピエナディヴィータ(父モーリス)は地方で2戦して故障引退。その下デリッサ(父マジェスティックウォリアー)は連勝街道に乗っており出世しそうな気配がある。この血統に地方はもったいないのでは、と芝ダート兼用で活躍できるよう考えて配合されたのが当父ではないかと推測する。パワー型サンデー系のネオユニ、Storm Catのクロス、諸々考えるとダート優位になりそうな気もするが、牧場の願いを勘案するなら芝ダートどちらにも使えて、しかもスピードある大物、という未来図を描いているのかもしれない。確かに、母の仔の今後の活躍を妄想すると、新種牡馬だし安く買えるのは今のうちだけかもしれない。安くないかもしれないが。

ベルクワイア23

母7歳 メス 母優先  母募集時評価
 母はダート短距離で2勝。上級条件でも惜しいレースがありスピード能力の高さを感じさせた。近親にヴァーミリアンが居てこの血を活かすならダートなのだろう。
 父ルヴァンスレーヴは2024デビューの産駒はJRAで未だ勝ち上がりなし(8月7日時点)、父シンボリクリスエスの悪い点、晩成傾向は仕方ないか。昨年は結構期待していたのだが、まだ早計とはいえスピード不足は気になるところ。目立つクロスも無く、先物買いで期待する一部の会員以外にはあまり勧められないような気がする。馬体はおそらく良いと思うので、今年の私は騙されないようにしたい。

アップライトスピン23

母7歳 牡 母優先  母募集時評価
 母は2勝、デビュー直後から放置プレイ気味だったが紫苑Sにも挑戦した。血統評価にも書いた通り事故を避けながらの使い方だったのかもしれず、この馬が5000万を回収するのは不可能だったのだろう。夢を買ったと思えば良い。……TNBがまさか購入するとは。お金持ちだなアナタ。
 ノーザンの牧場の人が言っていたのか、幼駒ツアーでTNB氏が言ったのか覚えていないが、牧場の人っぽいTNB氏が言ったのかもしれないが、ルーラーシップは「あれだけの血統なのにこの成績に終わって、種牡馬成績もこの程度な筈がないと言われていてやっぱり結果が出ない」のだそうである。猛烈な気性の悪さと言うか、それこそバカというか。私がつぎ込んだマリンノート(父ルーラー、母ネオフレグランス)へのお金を返してくれ。代を重ねるごとに活躍馬もちらほらと出現し、牡馬でソウルラッシュ、牝馬でマスクトディーヴァあたりが頑張っている。決してダメ種牡馬という訳ではないらしい。マスクトディーヴァは母父ディープインパクトで当駒と3/4同血だが、マスクトの方はビハインドザマスクからダンシングブレーヴの血を汲む名牝系であるのに対し当牝系はあまり誇れたものではない。スピードを強調するようなクロスも見当たらず、うーん、どうだろう。この仔も買うのかTNB氏?

あとはカオスの極致、外国産馬のみ。
頑張ったな私。