キャロットクラブ2024募集馬の血統評価・アルアイン/サトノダイヤモンド/シルバーステート産駒

後半は私の評価頭数が3頭以下なので父単独での評価はしません。
産駒の評価に父の評価を含めます。

父アルアイン

パッシングスルー23

母7歳 牡 母優先  募集時母評価
 2024年日本ダービー。私が握りしめていたのはコスモキュランダの単勝馬券だった。日本ダービーを目指し志半ばでこの世を去ったマイネル軍団の岡田総帥、以前は若干馬鹿にしていたが2004年クラシック戦線のコスモバルクの活躍でとてもアツくなった。コスモバルクも結局は2000mにジャストフィットする馬で2400mは長く、2024年のコスモキュランダもまた2400mは長かった。同じ景色を同じようにアツい気持ちで見せてくれた、この指定席を確保してくれた盟友TNB氏と、20年越しに夢を与えてくれた岡田総帥には感謝している。
 コスモキュランダの父アルアインは2000mで強い先行型で、中山阪神で強く東京でキレ負けするのはディープとネガティブニックスのSeattle Slew系の影響と言えるだろう。キレが足りないから産駒全体が弱いかというとそうでもなく、コスモキュランダの弥生賞のマクリは相当な能力を感じたのでこの父はいずれ中山阪神で強い大物を出すだろう、と私は勝手に願っている。コスモキュランダの母はTurn-to系のクロスを持つほかはDixieland Band、Nureyev、デインヒル、といったNorthern Dancer系の因子が多く、サンデー系の多くがそうであるように当父もパワー型N. D.系との相性が良いと推測される。
 マイティースルー牝系はアメリカのダートG1を制したOver Allを祖に持ち、先行力とパワーの遺伝は優れていそうな印象あり、お宝が眠っているだろうとTNBが購入したマイティーキュート(2014生まれ、父ダイワメジャー)は出走前の調教で屈腱炎を患いデビューできなかった。その妹パッシングスルーやスルーセブンシーズなどの活躍を見ると、未出走引退は単に運が悪かっただけで無事であればマイティーキュートだって活躍出来ていただろう、と思わせるくらいの牝系の活力はある。
 当駒も父母の相性の良さもあるし牝系の活力もあるし、兄のシェダルもダートのオープンまでは行っている。足元が頑丈で馬体が大きければとても楽しみだ。10万/口くらいであれば飛びつく会員も多いだろうが、もっと上げてくるかなぁ……

シャンブルドット23

母7歳 牡
 母の姉にフランスG1馬イルーシヴウェーヴが居て、私が一口持っていたが全くアツくなれなかったイルーシヴグレイスは当母の姪に当たる。初仔ベルシャンブル(父キズナ)は2勝、2番仔シャドフ(父スワーヴリチャード)は未勝利、なんとも微妙な成績にだが半姉の産駒で父ディープの牡馬は重賞に顔を出すくらいまで出世しており、当駒もディープ系の牡馬なのでチャンスはあるか。キズナとの配合でイマイチだったのでアルアインでさらなるスピードが盛られるかと言われれば「微妙」としか返事できない。しかし、祖父Shamardalから父Lope de Vega、子Look De Vegaと3世代でフランスダービー(Prix du Jockey Club)を制覇した母父の勢いを借りることが出来れば、もしかしたら評価を覆すチャンスはあるかも?くらいの期待はあるが、イルーシヴグレイスに手酷く裏切られた私としてはおそらくこの牝系には手を出さない。

父サトノダイヤモンド

ブルーメンクローネ23

母8歳 牡 母優先  募集時母評価
 母は体質の弱さでデビューが遅れ、地方行き。この先は暗い未来しか見えない。と、当サイトでは母の評価を締めてしまっている。その後体質を改善したブルーメンクローネは地方3勝の壁を楽々と突破、中央競馬に戻った後も2勝、3勝クラスで2着2回なら十分な結果を残したといえる。ぎりぎり馬体価格まで賞金を積み上げたので、クラブ手数料の分だけゲフンゲフン。地方に出た馬が戻ってきてここまで大成したのは(私の記憶なんていい加減なものだが)あまり記憶にない。立派だ、と母の評価に書き加えておきたい。
 母母ブルーメンブラットは5歳秋に充実期を迎えマイルチャンピオンシップを勝って花道を飾った名牝で、少し真面目な血統論を書くとこの母父TopsiderはRough Shod牝系の出身でSpecial牝系の近縁にあたり、Nureyevと相性はいいはず、と以前から妄想していた。当母ブルーメンクローネ、というか全姉スウィートテイルズに期待していたのだが体質の弱さで未勝利引退したことから当母への期待は萎んでいた。当母の弟シュトラウス(父モーリス)は2歳重賞を勝っているが、相当な気性難らしく期待はし辛い。やはりこの血統はかなりのクセ持ちのようだ。
 一方で父サトノダイヤモンドは菊花賞と有馬記念の勝利があるが、ダービーではマカヒキ、皐月賞ではディーマジェスティに敗れておりスピード勝負では分が悪いことは想像できていた。初年度産駒がデビューしてからはその鈍足ぶりが露わになり、ファンの声では「晩成だから」と言われているが、果たしてそうだろうか。当駒にはHaloのクロスも濃く、また故障に泣きそうな未来も見えているだけに早熟性が失われるのはとても痛い。
 おそらく牡馬なので会員の人気を集めると思うが、私は静観に留めたい。

ライフフォーセール23

は母高齢のため評価しません

ピースエンブレム23

は母高齢のため評価しません

父シルバーステート

ランウェイデビュー23

母8歳 メス
 母は芝マイルで2勝。総賞金2000万の平均的な馬である。初仔(父サトノダイヤモンド)はデビューして未勝利だがまあこれは種牡馬が仕方ない。牝系にスイープトウショウが居るが他に活躍馬は目立たない。
 父は「未完の大器」のまま引退してしまったシルバーステートで、レコード(中京1600)とレコードタイ(阪神1800)を持ち、しかもノーステッキというのだからとんでもない馬ということになる。今年奮発して買った種牡馬辞典にそう書いてあるのだが真実なのだろう。あの名騎手F永氏が「シルバーステートは規格外だった」というのだから、さらに信憑性は増している?とにかく、マイルに強いスピード馬というのはとても魅力的だ。父母父のSilver Hawkと言えばあのスペシャルウィークを殴り続けたグラスワンダーが有名だが、スピード活性はとても強いと考えられる。さらに、近親にMr. Pro.系もStorm Cat系も含んでいないので配合相手も選ばず、これから大物を出す可能性は非常に高い。
 一方でこの母だがRoberto系の別枝シンボリクリスエスの系統で、この濃いめのクロスはどうかなぁというところ。私の愛馬ナミュールと同じ位置にダンシングブレーヴがいてLyphardのクロスも入るので期待はしたい、という気持ちはあるのだが、ウインドインハーヘア牝系経由なのでこれまた鈍重になりそう。購買意欲をそそられるほどの馬ではない。

マルケッサ23

母8歳 メス
 初仔がドゥラエレーデ!(父ドゥラメンテ)でホープフルS1着とUAEダービー2着、ついでにDDKが本命に推した日本ダービーでスタート落馬、母母マルペンサからはサトノダイヤモンドが出ておりスピード能力は素晴らしい一族だが、ドゥラエレーデを見る限りオルフェーヴルの破天荒な気性とダート適性も引き継がれているらしい。オルフェーヴル産駒で「芝でも勝負できるくらいのスピードあるダート馬」と矢作調教師が述べていたマルシュロレーヌが居るが、オルフェーヴル産駒の頂点はそこなのだろう。
 ということはこの母は間違いなく良い繁殖牝馬なのである。この父を配合したことでHaloの血は濃くなりすぎていないか、気性はどうなのか、未完の大器のまま引退した父の体質を引き継いでしまっていないか。なぜ、個人馬主でなく、上位クラブでなく、当クラブなのか。当クラブの購買能力が高まっており一番高額で売れると判断したのが当クラブなのか?私は違うと思う。血統図からは活躍の明るい未来が見えているが、実際の馬を見てから評価を固定することになるだろう、毎年このパターンは募集馬に紛れている。

出張で新幹線に乗ったときに、
隣の外人夫婦がマスク無しで盛大にせき込んでいたんです。
その日の夜から猛烈な倦怠感と鼻水、頭痛、関節痛があるのですが、
これはアレですかね…こちら仕事休めないんですけど。
マジで損害賠償を求めたい。