キャロットクラブ2024募集馬の血統評価・レイデオロ産駒

失敗種牡馬なのでしょうか?
ダービー馬ですよ?
エイシンフラッシュ君元気かな。

父レイデオロ

 初年度産駒が酷評されており、ウインドインハーヘア牝系の晩成がモロに悪さをしていそうである。ダービーと天皇賞秋の勝ち鞍というと私はエイシンフラッシュが思い浮かぶが、ミスプロ系×スタミナ型血統という点では少し似通ったところもあるだろうか。
 牝系はレディブロンド>ラドラーダを参照すれば走り出してから燃え尽きるまで一辺倒の線香花火血統で、スタミナ優位の燃え尽き型(早熟型とは言っていない)というのがなんとも使い勝手が悪そうな印象を受ける。クラブ出身の種牡馬ではあるが、エピファネイアやリオンディーズにおける「オスのシーザリオ」感が乏しく、レディブロンドっぽくないので結果を出して行くのは難しそうにも思える。
 当父に関してネガティブな印象を語るのはとても簡単なので、あえて良い面を探してみる。2024年夏に新馬でジュンライデン(父レイデオロ、母チェリーコレクト)が勝ち、当父に明るい話題を提供してくれた。母はヨーロピアン血統でノーザンファーム出身、と言うことは牧場が育成の手応えを掴んだとも考えられるので2024年と2025年デビューの馬でノーザンファームかつヨーロピアン血統、特にNijinskyやデインヒルなどを持つ母との配合を持つ馬なら大物が出現するかもしれない。

ルージュバック23

母11歳 牡 母優先  姉;ブラーバック
 テーオーケインズが2021年チャンピオンズカップを獲り、タスティエーラが2023年ダービーを獲り、テーオーロイヤルが2024年春の天皇賞を獲った。ディープやらキンカメやら、Pharalis傘下の軟弱血統が幅を利かせる種牡馬界において、「漢」一貫の硬派なRibot系は母父で存在を誇示している。母父マンハッタンカフェの活躍馬のうちテーオーケインズ(父シニスターミニスター)、メイショウハリオ(父パイロ)、ペプチドナイル(父キンカメ)はダート馬に出ているが、テーオーロイヤル(父リオンディーズ)、ソウルラッシュ(父ルーラーシップ)は芝で活躍している。(タスティエーラに関しては、過去の私の評でどこかで書いたがサトノクラウンは疑似キングカメハメハである。ややマイナーなサトノクラウンの血から大物が出現したのは私にとっては必然だった。)スピードの伸びと骨格の良さを遺伝させるRibotの特性は父を選ばないのだろう。
 と、母父から考えてみるとキンカメの子系統はRibotを含む母父と相性は良さそうで、当母とも当然この配合パターンは当たるだろう。と思っていたが姉ブラーバック(父カナロア)は未勝利引退、2022年産(父サートゥルナーリア)はリスト落ち行方不明と結果が出ていない。一方でRoberto系モーリスを配合したフレーヴァードは現時点で3勝している。言いたいことがブレてしまっているが夜なので許していただきたい、つまりRoberto、キンカメ子系統、両方の因子を継いでいるレイデオロにこの母はピッタリなのである。さらに牡、付いていることが大事。大活躍した母なので人気を集めるだろうが、この種牡馬のせいで大人気までには到達しないかもしれない。私を含むヒネクレ者の会員には大チャンスである。

アロマドゥルセ23

母9歳 牡 母優先  募集時母評価
 母は決め手を欠く走法ながら堅実に入着を繰り返し3勝で2着が7回。8000万もの賞金を計上し会員様を喜ばせた。若い時の成績だけでダメ出しをしてしまった私の評価は間違っていた。愛のある会員様すみません。
 だが、レイデオロで決定的にやってしまってはダメなことは私の中で確立していて、それはレイデオロとディープの配合によるウインドインハーヘアのクロスである。ディープはそもそもギリギリのバランスで同牝系の切れ味不足を回避したに過ぎず、全兄ブラックタイドはその切れ味不足のせいで上級条件では先行でしか勝負できていない。レイデオロ側のレディブロンドも同じことが言える。つまり、このクロスの再現で再び鈍重さを表現するのは間違いである。私は当母の権利は持っておらず、当母にさほどの愛は無いので警告するが、現代競馬においてこのクロスが表現する瞬発力不足は致命的と言えよう。

フィリアプーラ23

母7歳 メス 母優先  募集時母評価
 母は当クラブの名マイラー;アルフレード(父シンボリクリスエス)の妹で、早熟性を活かしてフェアリーSを獲った。その後の活躍がさっぱりだったが、それでも重賞馬である。この母に再びシンボリクリスエスの血を交配しようと言うのだから実に理にかなった配合である。
 父レイデオロは産駒の凡走が目立ち評価を大きく落としている種牡馬だが、その鈍重さを当母が解消できるか。レイデオロの鈍重さはシンボリクリスエスもそうだがウインドインハーヘアのスタミナ牝系が影響していると思われ、単にシンボリクリスエスだけだと思わない方が良いかもしれない。この母にシンボリクリスエスの配合理論は良くとも爆発力を期待できるほどではない。さらにメス。母父ハービンジャーの影響で柔軟性が付加されていれば多少の変化はあるかもしれないが、今年もスター揃いの当クラブ幼駒の中ではこの父母の産駒は非常に地味に映る。と締めくくろうと思ったら母デインヒル系の産駒から新馬勝ちが出た。当馬がメスでなかったら、もしかしたら活躍の目もあったかもしれない。

ヴィルデローゼ23

母9歳 メス 母優先  募集時母評価
 母は名牝ブルーメンブラットの仔で、日本ではややマイナーなエンパイヤメーカーを父に持ちながら短距離を堅実に走り抜き有終の美を飾って引退した。私は他人のブログも好きでよく読むが、ある会員様のブログでこの馬の事が頻繁に書かれていて、馬好きの同志として勝手に親近感を覚えていた。最近になってまた読もうと思ったらタイトルを忘れてしまったか変えてしまったか、ページに到達できなくなっていた。残念だ。
 日本芝への適性が低いと判断されたのかエンパイヤメーカーは2016年にアメリカに戻され、種牡馬生活を続けて母父として2024年のドバイWCをローレルリバー(父Into Mischief;Storm Cat系)で制した。
 という事実を考えると、貴重な母父エンパイヤメーカーにこの鈍重な父ではなかったなぁ、残念過ぎる。マイル短距離に全振りのスピード種牡馬で良かった。ダートを目指すとしてそれこそドレフォンとか、ブリックスアンドモルタルとか。この母は将来期待できる因子があるので、来年以降に期待したい。

アディクティド23

は母高齢のため評価しません。

以上です。
今日のZUMBAが始まってしまう!