キャロットクラブ2024募集想定馬・血統評価04

これ、毎日の日記みたいな感じで書いていますが、
いつか固定ページで全部載せた方が見やすいですよね。
いつかそうします。

・ダイアナブライト23
・バイラオーラ23高齢×
・バウンスシャッセ23
・パッシングスルー23
・フィリアプーラ23

今回は以上です。

ダイアナブライト23

母7歳 メス 母募集時の評価 
 姉ダノングレース、弟ワーケアとも重賞戦線で活躍し、当母も地方だがダート重賞を獲った。私が「豪華血統だ」と大騒ぎしていた当時の血統評価は正しかったが、牧場の値付けもほぼ適切で馬体価格をぎりぎり回収した程度に収まっている。つまりクラブ手数料の分だけ、ゲフンゲフン。母側の血には(昔の)日本馬場に適性のあるエルナンド、ハービンジャーっぽいOratorio、ヨーロピアンで揃えた格式高い血統ではあるがディープとの相性がとても良かったかと言われれば疑問である。この血の組み合わせでダートに行くのか、とがっかり感さえあるだろう。
 父ドレフォンも「もやっと」ダートの種牡馬なのでどちらも似た者同士、なのかもしれない。とはいえ母方祖母はイタリア名牝のチェリーコレクトである。牝系を活かす父の良さが出ればもしかしたら爆発する可能性が、無いとも言えないような、なんとも言えない。目を引くようなクロスも少なく、頑張って地方重賞、くらいだろうか。メスなんですよねぇ……

バイラオーラ23

母17歳高齢のため評価しません

バウンスシャッセ23

母12歳 メス  兄;グランプレジール
 リッチダンサー一族の中でこの母が重賞3勝とトップタイの成績を持っており、他の項コントラチェックと肩を並べて「準・名牝」を誇っている。当駒は6番仔で、2番仔グランプレジール(父モーリス)は芝短距離で数戦かけて未勝利をようやく脱出、早くも限界点を察したのかダートに標的を変えたものの連続2着で足踏みしている。重い筋肉の鎧とその支えが弱いための慢性的な脚部不安で調教が強化できず出走回数も稼げない状況が続いているがずっとこの状況が続くだろう。一方で当母の3番仔レヴォルタード(父エピファネイア)は先行集団で器用な立ち回りを得意として既に中長距離で2勝。そして兄弟とも去勢を受けている。そんなに邪魔なのか。
 マシなのがこの兄弟までで、その下の4番仔リルト(父ロードカナロア)は喉鳴りを患い未勝利タイムオーバーをやらかして勝ち上がりがほぼ赤信号である。5000万がサヨウナラしそうだ。牡馬だから重い筋肉が邪魔をしていて、牝馬でこの父なら多少柔らかい筋肉になりそうだし期待は出来るか、と夢想して群がった多くの会員の心をへし折ったことになる。何事も自己責任だ、と言われればその通りだが。
 で、当駒の将来の予測はどうかと言われれば、メス、ロードカナロア系、残念ながらリルトと同じ轍に入りそうで悲観的になってしまうだろう。逆に、レヴォルタードの父母シーザリオを強く信じて、当駒の父サートゥルナーリアからもシーザリオの遺伝を引っ張ってこられるようであれば、当駒が中長距離で活躍できる名牝に昇華する可能性も無くはない、か。

パッシングスルー23

母7歳 牡
 2024年日本ダービー。私が握りしめていたのはコスモキュランダの単勝馬券だった。日本ダービーを目指し志半ばでこの世を去ったマイネル軍団の岡田総帥、以前は若干馬鹿にしていたが2004年クラシック戦線のコスモバルクの活躍でとてもアツくなった。コスモバルクも結局は2000mにジャストフィットする馬で2400mは長く、2024年のコスモキュランダもまた2400mは長かった。同じ景色を同じようにアツい気持ちで見せてくれた、この指定席を確保してくれた盟友TNB氏と、20年越しに夢を与えてくれた岡田総帥には感謝している。
 コスモキュランダの父アルアインは2000mで強い先行型で、中山阪神で強く東京でキレ負けするのはディープとネガティブニックスのSeattle Slew系の影響と言えるだろう。キレが足りないから産駒全体が弱いかというとそうでもなく、コスモキュランダの弥生賞のマクリは相当な能力を感じたのでこの父はいずれ中山阪神で強い大物を出すだろう、と私は勝手に願っている。コスモキュランダの母はTurn-to系のクロスを持つほかはDixieland Band、Nureyev、デインヒル、といったNorthern Dancer系の因子が多く、サンデー系の多くがそうであるように当父もパワー型N. D.系との相性が良いと推測される。
 マイティースルー牝系はアメリカのダートG1を制したOver Allを祖に持ち、先行力とパワーの遺伝は優れていそうな印象あり、お宝が眠っているだろうとTNBが購入したマイティーキュート(2014生まれ、父ダイワメジャー)は出走前の調教で屈腱炎を患いデビューできなかった。その妹パッシングスルーやスルーセブンシーズなどの活躍を見ると、未出走引退は単に運が悪かっただけで無事であればマイティーキュートだって活躍出来ていただろう、と思わせるくらいの牝系の活力はある。当駒も父母の相性の良さもあるし牝系の活力もあるし、兄のシェダルもダートのオープンまで行っている。足元が頑丈で馬体が大きければとても楽しみだ。10万/口くらいであれば飛びつく会員も多いだろうが、もっと上げてくるかなぁ……

フィリアプーラ23

母7歳 メス 母募集時の評価
 母は当クラブの名マイラー;アルフレード(父シンボリクリスエス)の妹で、早熟性を活かしてフェアリーSを獲った。その後の活躍がさっぱりだったが、それでも重賞馬である。この母に再びシンボリクリスエスの血を交配しようと言うのだから実に理にかなった配合である。
 父レイデオロは産駒の凡走が目立ち評価を大きく落としている種牡馬だが、その鈍重さを当母が解消できるか。レイデオロの鈍重さはシンボリクリスエスもそうだがウインドインハーヘアのスタミナ牝系が影響していると思われ、単にシンボリクリスエスだけだと思わない方が良いかもしれない。この母にシンボリクリスエスの配合理論は良くとも爆発力を期待できるほどではない。さらにメス。母父ハービンジャーの影響で柔軟性が付加されていれば多少の変化はあるかもしれないが、今年もスター揃いの当クラブ幼駒の中ではこの父母の産駒は非常に地味に映る。

今日はここまで。もう7月ですって。