KOL競馬同好会
GⅠ回顧録

予想よりも反省を充実させます。過去の結果はこちら↓
阪神ジュベナイルフィリーズ 2016
  阪神 芝 1600m
・・・・・

天候:晴 馬場:良

1 2 ソウルスターリング ルメール 1:34.0
2 18 リスグラシュー 戸崎
3 4 レーヌミノル 蛯名
4 1 ディーパワンサ シュタルケ
5 17 ウゼットジョリー 和田
<予想>
前哨戦評価
ファンタジーS 35.5-34.5 瞬発戦  逃げたショーウェイが1着馬の強襲にあったものの本来なら京都の勝ちパターン。差し切れなかったクインズサリナは後ろすぎた。これは距離が伸びたほうがいいか。
アルテミスS 36.3-34.5 瞬発戦  リスグラシューは抑えが利かず前に行ったり下げたりちぐはぐな競馬。が、持ち前の能力でゴール前は圧勝。シグルーンは前目で器用な競馬だったが能力差がありすぎた。
デイリー杯 35.9-34.1 瞬発戦  先団で並んだジューヌとディーパ、コーナーを器用に回れた分の差で勝敗が決した。ディーパはコーナーで置いていかれたが、あれがなければ上位もあったか。
京王杯 35.7-34.2 瞬発戦  1着馬に食らいついて惜敗のレーヌミノル、スムーズなレースは出来た。淀みないラップは本番に1番近いような…?
アイビーS  定石どおりの完勝のソウル、ただ、本番はこんな簡単には行かない。

DDK「ブリランテ産駒が台頭する」
 ディープブリランテ産駒が阪神新馬で強い。先にも述べた通り、このコース、このレースに必要なのは持久力。ナスルーラなんだと思うんです。
 どうせわからないんだから血統とラップで考える。
2015 1.34.5 11.7-11.5-12.6 1.メジャー 2.ステイ 3.ディープ
2014 1.34.4 11.4-11.5-12.3 1.ディープ 2.キンカメ 3.ステイ 1人気.ハービン8着
2013 1.33.9 11.7-11.6-12.2 1.ステイ 2.ディープ 3.ネオ
2012 1.34.2 12.2-11.5-12.7 1.ウォー 2.クロフネ 3.ハーツ(母父エタン系) 1人気.ハーツ4着
 ここ数年はラスト1Fで前が止まって雪崩れ込むゴールのパターンが多く、トップスピードに勝り差しも効くディープ、ステイの独壇場。あとは先行力あるミスプロ系、あるいはマイラーのエタンの血を引くネオ他が次点。その他は逃げが決まった馬。つまり、最後まで脚を伸ばしきれるようなスローの差し展開でしか勝てない馬はこの舞台に向かない。その馬をレースを走らせる前に気付きなさいっていうのがこのレースの難解さだと思うんです。
 ソウルスターリングは札幌のデビュー戦でも東京のOP戦でも道中どスローの直線瞬発でしか戦っていない。(マイル通過タイムが1.37.4)こういう馬はJF向きじゃないと思うんだけどね。だが、そもそも今年は差せる馬がほとんどいないんじゃないかっていう…
 騎手の話が出たけど、今年初参戦?のシュミノーさんがなかなか良いみたいっすね。

◎レーヌミノル  小倉2歳Sで牡馬と同斤量で6馬身差圧勝、その時と同じ馬番ならこれは買いの一手。姉にダイワダッセー(フローラS3着)がいて、牝系のラジャババが持久力を発揮できて父メジャーならマイルは全然問題ない。
◯ジャストザマリン  一勝馬だがレベルの高い新馬戦で、2.3.4着もすでに勝ち上がり。ブリランテ産駒の好調ぶりもあるが、牝系にストームキャットやインリアリティのスピード血統を積んで薄めにリファールのクロスも効かせてあるこの配合はブリランテとディープの良さを両方活かせる素晴らしい結果になるのでは。栃木の牧場出身なのも夢がある。
△ディーパワンサ 馬群が捌けるかが鍵。鞍上に不安。
クインズサリナ ややスピードに振りすぎて短距離向きだが差し脚期待
ジューヌエコール キャロット血統のような気がするが本家。乗り替わりが痛い。
リスグラシュー 大外を克服できるのか???
★サトノアリシア 人気薄のこの騎手は怖い
3連複1頭軸2本 4-(1.8.9.10.11.18) 9-(1.10.11.18)

TNB「そんなことより香港ですよ!」
 フランケルがチーターというなら、ちょうどいいや。京都では走れても阪神の坂で止まるよ。こういうあまのじゃくなのがいけないのよね… 騎手はわかりません。そもそも香港とかち合ってるので、有力がいません。ウゼットは、調教過程が順調じゃないです。軽いし、本数少ないし、体重も減っている。体調は明らかに良くない。新潟2歳もそんなにレベル高いと思わなかったけど…
 僕は、キャロット2頭にクロフネ…ジューヌとアリシア買っておけば当たると思ってますが、レーヌミノルの評価が高いですね。

 というわけで、今週は、阪神JFではなく、香港の予想をすべきと思います。現地のオッズなら相当儲かるよ。去年のエイシンヒカリ単勝38倍はないわ。おかげさまでいい思いしましたが、香港ドルで返ってきても困るんだよね… 香港は、国際競走というか、日本対香港ですね。ハイランドリール以外。でも、一筋縄ではいかないと思います。ヴァーズとスプリントはともかく、カップだって、勝てるか微妙。エイブルブレンドは、勝ったらマジでトウカイテイオー級。

MMK「ソウルが騒がしいので」
  気になる馬はヴゼットジョリーなんですよね…ローエングリンって阪神のマイルにどーなんだろ。新潟2歳Sはいい脚をみせたと思うんだけど…ソウルスターリングは過剰人気だと思いたい。韓国の首相が辞任だし…ゴニョゴニョ  確かにシュミノーさん、1発ありそう…ミスエルテまであと一歩だったのか。今週はわからなさすぎるので、買わないってのも選択肢かもしれません。
◎レーヌミノル ◯リスグラシュー △ディーパワンサ
▲ブラックオニキス ☆ヴゼットジョリー
 根拠は全くないですが…フランケル産駒は未知数で過剰人気として、切ってみました。ヴゼットジョリーはガレてなければありうると思います。んー、わからん!

 香港は天皇賞とかジャパンカップみたいな感じになってんじゃないっすか(笑)モーリスが有終の美を飾る事に期待ですかね。

調教評価 データ
ディーパワンサ 栗W12.0 併走、仕掛けて楽に先着◯
ソウルスターリング 美坂55.1-12.4 単走平凡で美浦×
エムオービーナス 美W13.6 併走先着、美浦△
レーヌミノル 栗W11.7 大きく遅れながら鋭い伸び これは◎
ポンポン 美W58.0-13.9 タイム悪すぎ×
ショーウェイ 栗W12.9 併走も覇気なく△
ブラックオニキス 栗W12.6 単走平凡△
サトノアリシア 栗坂54.0-12.2 単走、軽快◯
ジャストザマリン 栗坂55.1-12.4 併走先着、首高いも最後まで伸びる◯
クインズサリナ 栗坂54.6-12.7 併走先着、軽快◯
ジューヌエコール 栗W11.7 併走同入、鈍重で微妙△
アリンナ 栗坂54.2-12.2 単走、軽快◯
ゴールドケープ 栗P11.8 P追い…×
スズカゼ 美坂55.3-12.3 併走、軽快だが美浦△
フェルトベルク 栗P12.1 P追い…×
シグルーン 栗坂53.7-12.5 単走、軽快◯
ヴゼットジョリー 栗W11.8 併走先着、粘り腰◯
リスグラシュー 栗坂55.2-12.3 単走、パワフルな動き◯
データ
消し〉6戦以上 ×ポン、ブラック、ゴールド
デビュー戦1200 ×(レーヌ)、(ショー)、クインズ、アリ

買い〉
前走重賞連対 ◯レーヌ、ショー、ジューヌ、ヴゼット、リス
先行できるクロフネ産駒 ◯ジューヌ


…ハズレ…「未勝利戦と何がちがうのか?」
<反省>
DDK「注目も騎手も香港に集中」
 いつも思う。このレースは狙い通りになったことがほとんどない。2004年くらい。桜花賞はあんな楽々の展開にならないことを祈る。
 毎年、騎手が揃わないのが悪い。
 レースラップを見直すと淀みない流れから最後は持久戦になってるので、展開予想は間違ってなかったってことですね。厳しい流れを経験している、というレーヌミノルのピックアップは良かった。あとは馬の能力差ですね。仕方ない。


TNB「なんの工夫もなく、ルメール」
 ルメールに勝ってくださいと、そういう騎手の皆様のヌルい優しさなんですかね。戸崎さん、大外ぶん回し。ディーパワンサも単純に弱い。これで賞金もらえるなら日本に残ったほうがいいんじゃないですかね。
 ついでなので、香港の成績を。海外馬券発売してくれて、これはJRAに感謝ですね。相性良すぎて笑いが止まりません。


MMK「買わなければ損しない」
 こういうわからないレースは買わないことにしているんです。ルメールが上手すぎ。
 さて、これで来週が美味しいオッズになると思いますよ。

レース後血統講座
1.ソウルスターリング  父Frankelから述べる。父父Galileo(■Sad. Wel.)と父母父Miswaki(■Mr. Pro.だがスタミナ血統)の組み合わせで欧州芝が大好きそうな、いかにも日本の高速馬場に適応できなさそうな血である。父母Kindのデインヒルもハービンジャーなどがそうであったようにスローで戦えても高速馬場は全くダメだろう。と考えていた。母母のRainbow Questも鈍重な長距離晩成向きの血である。本来は中距離向きの血であるはずだが、卓越したスピードでマイルも克服してしまった。実は■Sad. Wel.はその仔系統In the Wings⇒Singspiel⇒ローエングリン、あるいはカーネギー⇒(母父として)モーリス、というように鈍重さを消してスピードだけを伝える優れた遺伝力を持っている。
 それには母の力も重要で、Monsun産駒ながらスピード能力に長けフランスを暴れまわった母スタセリタも大きく貢献したことは間違いない。上に述べたIn The Wingsは■Sad. Wel.にShirley Heights(■Mill Reef←■Never Bend)、カーネギーは■Riverman←■Never BendとどちらもNever Bendの血を引いている。当馬のスピードの源流は父母が持つNever BendとSad. Wel.のニックス(牝馬Lalunのクロスなど血の相似が随所に見られる)によるもので、パワーや持続力が優位である。強いことは認める。ただし、これで桜が当確かと言われれば、まだわからない。桜花賞は瞬発力のみが要求される別の舞台だからである。
 FrankelをGalileoだと思わないほうが良い。FrankelはSingpiel傾向に向かう別の流派である。と思えば、少しは血統バカの傷も癒されるだろうか。
3.レーヌミノル  
短距離で勝ち上がってきた馬で実績からは不要と判断される馬。父ダイワメジャーに母父タイキシャトルとどちらもマイラーでHaloのクロスがあってトップスピードのポテンシャルも高い。短距離に寄りそうな血だが母母は持続力血統■Raja babaで三代母も■テスコボーイと中距離もこなせそうな牝系である。この母から姉ダイワデッセー(フローラS3着)が出ていることを評価して本命としたがミドルペースで脚が溜まらずスタミナ・持久力不足を露呈した結果となった。一応3着に来ているものの、内枠の利をもらってコレなので本番は現状では厳しい。サンブルエミューズの影を相変わらず追いかけていたのかもしれないが、この血統のベストは1400m。あとはトレーニングで我慢距離を伸ばせるかどうかである。
4.ディーパワンサ  
「一生懸命走ってくれた」「レースセンスはあった」という戦後の陣営コメントは当馬が1着馬に全く歯が立たなかったことの証明に思える。母母シンハリーズのスピードの源流Glorious Song(■Halo)を濃縮しようと試みた母は競走馬になれず、期待を背負った当馬も圧倒的素質の前に敗北。むしろ母シンハリーズのほうがいいスピード遺伝能力がありそうなのは皮肉だろうか。
 ディープブリランテの母は■Riverman←■Never Bendで、持久力に長ける血統である。上記Frankelで述べたとおり、この血は■Sad. Wel.とニックスを形成すると推測され特にスピードを引き継いでいるシンハリーズ(■Singspiel)と相性が良いはずである。相対的な瞬発力不足はこのニックスの反動なので、これまた桜花賞には向かない要素である。が、京都やローカルで今後も活躍できそうな万能性はあり、安価でこの馬を獲れた会員様は羨ましい限りである。
Gな名言
直線を向いたときには、追うべき相手は遥かに向こう。ハイランドリール、キングジョージとBCターフを制した世界的名馬。悠然と駆ける姿に余裕すらあった。が、それが彼の闘志に火をつけた。

サトノクラウン騎乗 J. モレイラ騎手
「相手は強いけど、レース前からチャンスはあると思っていた。直線で相手は前にいたけど、先頭に立てる自信は常にあった」


その2時間後。彼のためだけに用意された引退の花道を、彼はベストパフォーマンスで走りぬけた。圧勝。グラスワンダーの血脈が世界を感じさせる。

モーリス騎乗 ムーア騎手
「昨年の香港マイルも素晴らしかったが、今年の香港カップはもっと素晴らしかった。」


2016年結果一覧

牡馬クラシック etc
皐月賞
NHKマイルカップ
東京優駿
菊花賞
牝馬クラシック etc
桜花賞
優駿牝馬
秋華賞
古馬中長距離
天皇賞(春)
宝塚記念
天皇賞(秋)
ジャパンカップ
有馬記念
古馬短距離
高松宮記念
安田記念
スプリンターズS
マイルCS
古馬牝馬・ダート
ヴィクトリアマイル
エリザベス女王杯
フェブラリーS
チャンピオンズC
2歳戦
朝日杯FS
阪神JF