KOL競馬同好会
GⅠ回顧録

予想よりも反省を充実させます。過去の結果はこちら↓
桜花賞 2016
  阪神 芝 1600m
・・・・・

天候:晴 馬場:良

12 ジュエラー M.デムーロ 1:33.4
13 シンハライト 池添
10 アットザシーサイド 福永
5 メジャーエンブレム ルメール
17 アドマイヤリード 藤岡康
<予想>
前哨戦評価
チューリップ賞 34.6-33.9 平均戦 逃げ馬・先行馬が大して争わず落ち着いた流れ。シンハライトとジュエラーは互いにけん制しあって後方待機。レッドアヴァンセは最後方、ちょっと気性の問題もありそう。内を突いたラベンダーヴァレイが去年のレッツゴーさんのように綺麗に抜け出すが外の2頭に力負け。展開不利の馬もいなかったし上位2頭をおびやかす存在はいない。この2頭は展開次第で逆になるパターンもあるかも、と見せておいて結局ディープ産駒の脚力の差だったりするのではなかろうか。
フィリーズレビュー 35.0-34.9 平均戦
 やや強めのプレスがかかりながらもキャンディは余裕の逃げ。この辺はさすがに武豊。狙い済ましたソルが交わしてゴール。アットは反対に不完全に詰まった鼻先を捌ききれずに仕掛けが遅れて脚を余す。これも例の騎手F。キャンディがメジャーに突っかけるかどうか。必ずしも逃げる必要の無い馬に思えてしまうが積極策には絶好の枠。ソルも内枠で狙いは絶好だが、距離延長は無理目。
クイーンS 34.9-34.2 平均戦 綺麗に出て、走って、ちぎって、終わり。往年のダイワスカーレットを思わせる完璧な走法。特に直線を向いてからの力強い走りは完全に有馬記念のスカーレット。現時点でヴィクトリアマイルもとれるんじゃないかと思えるほどの完成度。穴があるとすればどスローの瞬発力勝負になってしまったときだが自分でペースを握れるこの馬とこの騎手ならもう失敗はしないだろう。
シンザン記念
 内で我慢してシンガリのままだな、と思っていたジュエラー。外に出してから恐ろしい追い込み。コース取りも上手かったが末脚も素晴らしい。
エルフィンS
 レッドはやっぱり馬群に入れない競馬。気性に爆弾を抱えたタイプだが前が崩れたら怖い。Lyphardを強調している血は桜花賞でこそ、だが。

DDK「シンハライト落選、相馬眼は正しかった」
 シンハライト、キャロ抽選で最優先落選してるんですよね。バツあり(当時の私は無し)で最優先の取り合いだったんだけど、その価値はあった。悔しい。メジャーエンブレムって大跳び気味?加速が緩いように見えてグングン伸びる、強さは走法にあるのかも。綺麗なレースが出来ないと加速を削がれる可能性もあるけど、前にいけるなら別に関係ないか。
◎ジュエラー  前走はどちらが勝ってもおかしくなかったが運が無かった。むしろ評価したいのはシンザン記念で、ここで連対は名馬の予感。本当に良くなるのは先でしょうけど。
○ラベンダーヴァレイ  前走は重め残りながら速い上がりで前を追い詰めた。経験は絶対的に不足しているが血統的には魅力が大きく調教も絶好でこれはもしかすると、もあるか?ないか。
△メジャーエンブレム  どスローのキレ負けが心配、とはいえ他が小物過ぎ。普通に走れば負ける気がしない。奇策が通用する隙もない。あとは自身の気性だけ。…それが心配なんだ。
デンコウアンジュ  大本命を唯一叩き落した経験を持つがその後イマイチ。乗り方が安定しない、つまり騎手の腕のせいだろう。良い具合で負けたのでマークの薄まる本番はチャンス。でも本線はオークスだろう。
シンハライト  前回のレースを「勝ってしまった」ことが本番に響くかどうか。大舞台で必ずといっていいほど壁に跳ね返されてきたこの血統、今回それを打ち破れるかどうか。3強では最も凡走の可能性が高い。
ウインファビラス  休み明けが響いての凡走はこの血統なら仕方ない。牡牝混合重賞2着、しかも3着馬との馬体4馬身とくれば前哨戦を負けたくらいで評価を落とすわけにはいかない。
★ブランボヌール  岩田→三浦と激烈な乗り下がりだが、これは何か意図があるのか?内で我慢して着を狙うのが得意な鞍上なので3着狙いなら結構気になる。
 固く固く収まる桜花賞。3連複ではどう考えても資金回収は不可能か。
三連複1頭軸2本 13-(2.5.7.12.15.16) 15-(5.7.12.16)

TNB「メジャーは平凡、とラップが教えてくれる」
 クイーンカップは相手が弱くて、メジャーエンブレムがとても強く見えてしまっただけ…ラップみるとそんなに決定的な差があるとは思えません。チューリップ賞は今年も評価すべきです。ラベンダーヴァレイは完璧な競馬でしたが、目標にされましたね。体重も増えて今回は調教もできている。藤原英が狙っています。でも、瞬発力に関しては、それ以上に強いのがジュエラーとシンハライト。
 さて、明日は瞬発力勝負になるだろうか。血統的には、平均ペースになったときはヴィクトワールのほうが向いていると思われる。チューリップ賞を前目で競馬したラベンダーはその点でも優秀。メジャーエンブレムは負けないんですかね?僕はそんなに絶対ではないと思いますけど。掛かりそうですし、何よりチューリップ賞は優秀です。3連複ではもうからないかもしれないけど、馬単なら…儲け出ないか。あとはウインの評価をどうするかは悩みますね。例年ならヒモ荒れ候補だけど……
 アットザシーサイドは母母がタックスヘイブン、いま流行りです。距離延長は好ましくありませんが、雪崩れ込む力はありそうな気がします。この鞍上は昔からそういう乗り方をします。我が愛馬レイリオンがアットにやられてますから、出世してもらわないとね。
三連複2頭軸:軸(12.13.15)-相手(5.10.12.13.15)
馬単:(12.13.15)→(5.10.12.13.15)

MMK「メジャーエンブレム1択」
 メジャーエンブレムの1択でしょ。え、他に要素あるの?上位3頭で決まるので手を広げればどう買ってもマイナスです。
馬単 5→12 5→13 2点で。これ以外は不要。

調教評価 データ
キャンディバローズ 栗坂54.3-12.7 単走平凡△
ブランボヌール 栗坂53.5-12.7 単走平凡 ヨレる△
メイショウスイヅキ 栗W12.1 単走平凡△
ソルヴェイグ 栗坂53.9-12.9 単走タイム平凡ながら蹴りは強い○
メジャーエンブレム 美W12.0 併せ 余裕の先着で迫力の馬体◎
ビービーバーレル 美W12.5 併せ 鋭い加速で先着○
デンコウアンジュ 栗W12.1 単走平凡△
アッラサルーテ 美坂54.5-13.1 単走平凡△
ジープルメリア 栗坂53.4-12.5 単走 きびきび動くが最後まで持たず△
アットザシーサイド 栗坂59.8-12.4 単走馬ナリとはいえタイム悪すぎ×
シンハライト 栗坂51.9-12.3 併せ先着 小柄な馬体だが蹴りは強い○
ジュエラー 栗P11.0 併せに楽に先着だがP追い…△
カトルラポール 美坂53.6-12.3 単走平凡△
ラベンダーヴァレイ 栗W12.1 併せに軽く仕掛けて先着 軽快◎
ウインファビュラス 美W12.9 併せ 置いていかれたが鋭い脚で同入○
アドマイヤリード 栗W12.2 併せ 意欲的な内容も馬に迫力なく△
メイショウバーズ 栗坂53.7-12.9 単走 蹴りはなかなか○
TR=トライアル
<馬券からの除外条件>
チューリップ 掲示板外かつ1秒差以上
×ブランボ アドマイヤ
フィリーズ0.6秒差以上
×メイショウス カトル
アネモネ 全部

×アッラ メイショウバ

前走人気薄 

×アッラ カトル
 ラベンダー アドマイヤ

上記は安定して毎年正解


<連対できない馬>
キャリア3戦かつTR敗退
△ジュエラ ラベン
芝マイル戦以上未経験
△ソル
11戦以上
 (△カトル)
3連勝中
 △シンハ
上記は毎回ハズレが混じる

!大的中!「5点突破!素晴らしい!」
<反省>
DDK「穴が見えない時ほど穴にハマる」
 メジャーはパドックでも輝きを放つくらいで全く死角なし。スタートも良く騎手も上手くこれは鉄板…… なんていうのは幻想だよね。1頭で調教するわけじゃないし日本騎手の意地もある。これは馬券下手を責めるべきで、包囲網に参加した騎手は皆素晴らしかった。
 TNB氏はスロー、という評価だが走破タイム1:33.4はハープスターとアパパネの持つ改修後の最速タイム1:33.3に0.1秒差だから、必ずしもスローだったとは言い切れない。やはり上位2頭が抜けて強いのだろう。見返しすとチューリップ賞の1:32.8は恐ろしいタイムで、もっと評価すべきだった。馬連あるいはワイド1点で十分だったのかもしれない。
 レース回顧は、いつものスタートが見られず後手を踏んだメジャーの前にどどっと壁を作る逃げ馬チーム。ラベンダーがメジャーの目の前・外に壁を作りプレッシャーをかける。シンハライトは中団、ジュエラーは最後方。ここでいいのかデムーロ。メジャーが前に出すタイミングがないまま先頭集団は団子のまま直線へ。外に出そうとするメジャーだが川田の物凄いプレスでガンガン削られる。前のウイン@松岡も譲らない。その外をするっと上がっていくシンハライトと、その後ろにくっついていくシーサイド。さらに外からジュエラーが猛追。シンハライトが坂の上で止まったのに対し仕掛けを遅らせたにしても最後まで脚が持ったジュエラーは脅威のスタミナ。最後のハナ差は将来を分ける大きな分岐点になったか。
①ジュエラー  チューリップ賞とは内外逆になりプレッシャーを受けなかったのが良かった。鞍上の狙い通りでありこの牝系の弱さを完璧に補えた。それにしてもこの末脚。これは大物の予感がする。やはりシンザン記念は見逃せない。
②シンハライト  勝ってほしくなかった。というと凄く怒られそうだが、抽選に落ちたのだし自分のHPなので正直に書く。小柄な牝馬は自身の生命を削るレースをするので連勝してここに挑む馬は体重が少ないだけでも敬遠したい。オークスは逆に狙えるのだが疲労が心配。
③アットザシーサイド  良く似たレースがあったな、と見返してみればサンブルの参戦した桜花賞でクロフネサプライズが負けたときのプリンセスジャック。騎手が着の拾い方をよく理解している分、内枠の馬よりこちらを狙うべきだった。シンハライトの後ろから行ったら勝ち目ないのに。
④メジャーエンブレム  先行勢全滅の中で完全に脚を余していたので力負けではないが完全に作戦負け。ルメール最近こういうの多いよね。事前に指摘した大跳びの脚質も災いしたが、これが東京コースなら楽勝だろう。ただしオークスよりはNHKマイル向き。
これで◎が今年全てのG1で連対中。で、全て3着が抜けている。買い目を馬連から三連複に戻したのが今年。……絶好調!

TNB「騎手の気迫を感じた良いレースでした」
 儲けは少な目ですが、頭数絞ってきっちり当てたのでよしとします。ラベンダーの戸崎もよく頑張ったしね。決死のブロック!久しぶりに騎手の気迫を感じたいいレースでした。
 レースは、やはり途中に12秒台のラップが2回あるので、中だるみのスロー寄りだったととらえるべきでしょう。それでメジャーエンブレムはあそこの位置からならキレ負けしますよね。ダイワメジャーとディープの差。しかし、ヴィクトワールピサがそれ以上に切れるとは……。デムーロパワーなのか。ジュエラーは結構ギリギリまで追い出しを我慢しているんですよね。瞬発力は相当あるのかもしれませんが裏を返すと使える脚は一瞬なのかも。牡馬はエンジンの掛かりが遅い馬が多いですが牝馬の分瞬発力が出ているんですかね。これ、牝系はどうなんですかね?あまり聞いたことない。。この馬だけでヴィクトワールピサの評価をしてはいけませんね。基本的に、平均ペースで瞬発力ないほうだと思ってるんです。中山は得意。
 オークスはやっぱりディープ産駒に譲るんじゃないと思いますが、今日のレースぶりからは楽しみもあります。負けた馬の騎手も含めて、たまには今日くらいの厳しいレースを見せて欲しいですね。

MMK「桜花賞は内枠は来ない」
 メジャーエンブレム不利受けすぎだろ!桜花賞は内枠は来ないってのは学んだ。結果的にはジュエラーとシンハライトのワイドの1点で良かったんじゃないかな、と思ってます。

レース後血統講座
1.ジュエラー  母バルドウィナはフランスの中距離馬で重賞も獲っている。初仔ワンカラット(父ファルブラヴ)がフィリーズRを勝って桜花賞で4着した後サンシャイン(父ハーツクライ)も桜花賞に出走している。父の持つスピードを引き継がせやすい当たりの輸入牝馬と言える。ただしどちらもG1の壁に跳ね返されていることからジュエラーの持つ末脚はヴィクトワールピサに拠るところも大きい。母父Pistolet Bleuは凱旋門賞3着があるがTop Ville⇒Dante系とMossbourough⇒Nearco系とPhalarisの因子の中では傍流でスピードの補助血統である。母母父TourangeauはBlandford系のスタミナを、母母母系はMatchem系とTeddy系なのでパワーを伝える要素はあるのだが、母父Pistolet BleuがHaloとMachiavellianの軽く鋭いスピードを引き出しているのかもしれない。バルドウィナの産駒に見られる臆病さ、外からのプレッシャーの弱さはこの馬も持ち合わせていそうなのでどこまでごまかしながら戦えるかだろう。
4.メジャーエンブレム  過去にも書いたがこの馬は桜花賞で終わる馬ではない。オペラハウスとRainbow Questならばスタミナ面でも並外れているだろうし、成長力もまだまだ残っている。母キャッチータイトル自身も2000m付近の馬だったしオークスも!……と考えるのが普通なのだが、オークスこそ瞬発力勝負になってしまうのでここは秋に期待したい。
10.デンコウアンジュ  今回は想定通りの惨敗。内を捌ける器用さは無い。母父マリエンバードはCaerleonにMill Reefと重い芝やスタミナ寄りの因子を持ち母母もサンデーにパーソロン系とスタミナ重視の配合である。ここにメイショウサムソンをつけてさらにさらに重い配合に……と思ったら2歳重賞を取れてしまうのだから、メイショウサムソン産駒に見られる「得意条件なら鬼のように強い可能性」を残す。スローペース、長い直線を最後まで伸ばしきるにはスピードに加えてスタミナが重要。東京芝では見限れない。
Gな名言
父、祖父。鞍上とともに日本競馬に名を残してきた名馬が
また一つ勲章をプレゼント。欲しかった桜を遂に戴冠。

ミルコ・デムーロ騎手
「(この血統は)僕の“家族”です。すごいうれしい。」


04年のアズマサンダースは完璧に仕上げてそれでも2着。
シルバーコレクターを返上し、厩舎全体が勢いに乗っていた。

藤岡健一調教師
「長年の借りを返したかった。名牝への道を歩ませたい。」


2016年結果一覧

牡馬クラシック etc
皐月賞
NHKマイルカップ
東京優駿
菊花賞
牝馬クラシック etc
桜花賞
優駿牝馬
秋華賞
古馬中長距離
天皇賞(春)
宝塚記念
天皇賞(秋)
ジャパンカップ
有馬記念
古馬短距離
高松宮記念
安田記念
スプリンターズS
マイルCS
古馬牝馬・ダート
ヴィクトリアマイル
エリザベス女王杯
フェブラリーS
チャンピオンズC
2歳戦
朝日杯FS
阪神JF