KOL競馬同好会
GⅠ回顧録

予想よりも反省を充実させます。過去の結果はこちら↓
皐月賞 2016
  中山 芝 2000m
・・・・・

天候:晴 馬場:良

1 18 ディーマジェスティ 蛯名 1:57.9 R
2 3 マカヒキ 川田
3 11 サトノダイヤモンド ルメール
16 リオンディーズ M.デムーロ
15 エアスピネル 武豊
<予想>
前哨戦評価
弥生賞 34.3-35.1 平均戦  リオンディーズはカカリ気味に前へ。エアスピはそれをマーク、マカヒキは後方待機。一瞬で前に詰められるスピード、機動力。マカヒキに負けてちょうど良しといった具合。あとは気性がどうかだが、去年の荒れ馬ですら手懐けたデムーロ。ダービーは微妙でもここは落とせないか。エアスピは完全に格落ち。
スプリングS
 36.0-36.2 平均戦  ちょっと早めのペースを中団にマウント、後ろからロードとミッキー。スムーズな仕掛けはロブソンだが後ろから詰めたロードもなかなかの魅力。
若葉S 37.2-36.1(やや重) 瞬発戦  完全に上位2頭のマッチレースだがなぜナムラは負けたのか?捲り切った分最後が持たなかったのか?ダイオウが強いのか?最後はパッタリ止まったようにみえるのでダイオウ優勢で取りたいが乗り替わり。
きさらぎ賞 35.5-34.9 平均戦  4コーナー過ぎても全く仕掛けず楽々と先頭、軽く叩いたのみで抜群の伸びのサトノ。圧勝は圧勝だが厳しいレースをしないのは本番どうでるか?
共同通信杯 35.8-35.4 平均戦  有力馬を破ったディーだが、内で我慢してズブい脚はいかにも東京向き。機動力に乏しくここでは減点。

DDK「私はリオンディーズが嫌いだ」
 なぜ2000mでデビューさせた気性難の馬を1600mに距離短縮させたのか。もうこれで中距離以上は我慢が利かない馬になると予言する。私はリオンディーズが嫌いだ。(2015朝日杯回顧より)が、最近のデムーロ無双を見たらこれしかない。ダービーは無理でも皐月はこなす。去年の皐月賞予想と回顧を見直してそう確信。
 ◎マウントロブソン  小倉稍重で出した1:59.8は持ち時計トップ。稍重なのに向う正面から捲り切って最後まで残したあすなろ賞は驚異。血統はまるで違うがメイショウサムソンを思い出す走り方とローテ。ぜひ一発カマしてほしい。
○リオンディーズ  もうこの血統、この騎手は見たくない。と、穴党のTNB氏は言うだろうがこれは仕方ない。勝ちかどうかに興味はない。馬券内は固い。これ以上会員増えるのヤダ、抽選会的に。
△アドマイヤダイオウ  トップスピードに難はあるが、スタミナを生かした前目粘り込みなら期待もほのかにある。なんとなく調子の良いF永騎手だし本来は追い込むより先行が得意のはず。
△サトノダイヤモンド  スケール感は素晴らしいものがあるがディープにDanzigの組み合わせはどちらかといえばダービー向き。坂で急ブレーキになる可能性もあるが、そんなもの気にしないくらい大物の予感も。雨は嫌だ、と思ったら降ってきた。
△プロフェット  この血統はあまり伸びないんじゃ、と評価してスミマセン。スローが前提だが2分台の決着なら実は前目からの粘り込みがあるんじゃないかと密かに期待。
△ロードクエスト  やっぱりこの父の名を見たら中山で買わざるを得ない。体を伸ばす走法は父譲り。前走の反省を生かせれば、この騎手だし期待は大きい。思い切って大物喰いまで!
★マカヒキ  前走は奇襲に近い形で勝利。リオンのやや早めに動くしかない気性を読み切ってのファインプレー。が、2度目が通用するかどうか。相手も修正してくるだろう。雨はマイナス。
3連複1頭軸2本 5-(3.4.11.13.14.16)  16-(4.11.13.14)

TNB「牡馬は牝馬よりも実力がはっきり出る」
 今年はレベルが高い。牡馬も牝馬も。3強とか言われてますが、果たして…前哨戦の評価が重要ですが、牡馬は上位人気で決まってしまう可能性も充分あります。
 サトノダイヤモンドをどう評価するかですね。きさらぎ賞はラップ上はペース流れました。だけどね、少頭数でいかにも楽なレースなんですよ。本当にキツいレースはしていない。そして中山で捌けるかが問題。調教も悪くはないけど直前に7ハロンから時計出したのがいや。でもそんなの関係ないくらい強いのかも。ここを勝つならダービーも確実。三冠も見えます。
 弥生はマカヒキ向きのレースになりました。ただ最後もリオンやスピネル止まってないのに差し切るのだから切れ味は相当。でも今日はそういうレースになるでしょうか。リオンは、もっとばったり止まってしまうかと思ったけどむしろ最後まで伸びている。これは評価しなくてはいけません。
 スプリングステークスは最後の1ハロンが止まってるので評価されないのですが、そういう消耗戦になれば浮上するかもしれません。
 ◎リオンディーズ  以下、ロードクエスト、マウントロブソン、エアスピネル、など。しょうがないからマカヒキとダイヤモンドも買いますけどね。。穴は、ロブソンとクエスト。マツリダゴッホと切れないディープは、中山で要注意。ロブソンは堀厩舎ってだけで買わないとね。エアスピネルも前走は一番掛かっていた。ハミや調教変えてどうなるか。ユタカさんの一発がありませんかね。

MMK「軽妙な馬を狙いたい」
 皐月賞がダービーの前哨戦みたいな扱いは嫌だ。予感めいたものだけど、スピードのある軽い馬を狙いたい。人気馬がどれかは突っ込んでくるのでワイド1点。風が強いから馬券は買いに行きませんが。
ワイド 3マカヒキ-15エアスピネル 1点

調教評価 データ
ドレッドノータス 栗坂54.7-12.7 併せ遅れ 平凡△
ジョルジュサンク 栗坂56.0-12.7 併せ遅れ 平凡△
マカヒキ 栗坂52.7-13.0 単走平凡△
アドマイヤダイオウ 栗W13.7 単走平凡△
マウントロブソン 美W12.8 3頭併せの内同入 我慢の調教○
ミライヘノツバサ 美坂55.1-13.5 併せ同入 平凡△
ウムブルフ 美W12.9 単走伸び良い○
ミッキーロケット 栗坂52.5-13.1 併せ遅れ 削られて遅れ△
ナムラシングン 栗坂56.0-12.9 大きなトビで併せ先着 タイムは微妙△
トーアアラジン 栗坂57.9-13.2 単走歩いただけ✖︎
サトノダイヤモンド 栗坂W11.9 長めに追って余裕の併せ先着 絶好調◎
リスペクトアース 美W13.3 併せ同入 平凡△
プロフェット 栗坂53.6-12.0 併せ先着 叩かれ伸び鋭い○
ロードクエスト 美W12.6 併せから抜け出し鋭い伸び これは◎
エアスピネル 栗坂53.9-12.0 併せに反応良く先着 軽快○
リオンディーズ 栗W11.8
併せ遅れ 軽く流しただけ ピリピリしている…?✖︎
アドマイヤモラール 美W12.6 雄大なフォームで併せ先着 良好○
ディーマジェスティ 美W12.3 併せ遅れ どうにも反応鈍い△
TR=トライアル OP=オープン戦
<優勝条件>
TRを含む3連勝以上、
ただしTRを1馬身以上で勝利
該当なし


<連対条件>
TRで権利を獲得した馬のうち重賞連対またはOP特別勝利
○マカ エアスピ リオン
TR以外の重賞で2馬身以上勝利
○サトノ

<馬券条件>
ホープフルS、京成杯で連対(1人気2着を除く)
△プロフェ (ロード)
近3走で2勝以上、うち1つはOP以上を勝利
△(ドレッド) ディー

<消し条件>
キャリア5戦以上かつ重賞で馬券圏内なし
×ジョルジュ ミライ ウム ミッキー ナムラ トーア
TR以外の2000m敗退歴(TRで勝った場合は除外)
×アドマイヤモ
芝実績なし
該当無し
スプリングS5着以下
×アドマイヤモ ドレッド
連対率5割以下
 ×トーア アドマイヤモ

…ハズレ…「やっぱり朝日杯が元凶」
<反省>
DDK「今夜の情熱大陸、デムーロってギャグかよ」
 デムーロなーにやってるんだよ…リオンの一人相撲負けじゃん…ディーマジェスティはダービーでこそだと思ってた。ロブソンとサトノは良く頑張った。中山で追い込みディープ無双とは、時代は変わったなぁ。
レース回顧  ちょっと遅めのスタートだったが歓声に煽られてリオンは前へ行ってしまう。それでいいのかデムーロ、抑えるつもりもないらしい。サトノダイヤモンドは中団で手綱緩め、マカヒキは最後方。前半は誰が見たってハイペースだがデムーロはこれで行くしかないらしい。直線で先頭に立ったリオンはさすがに鈍いが頑張る。早めを追っかけたロブソン、エアスピともキレを欠く。サトノがいいタイミングで並びかけるが、ここでデムーロ渾身の斜行!でもこれでファウルをとるのはちょっと厳しい…かも。その隙をついてディーマジェがエンジン全開!
①ディーマジェスティ  中継だとわかりづらいが向こう正面からすでに進出を開始している。それにもかかわらずコーナーで置いていかれるあたりズブいのは間違いない。が、坂を上る姿が他馬と段違いのパワフルさ。ハイペースを早めから追っかけてその最高速って実はめちゃくちゃ強い予感。早めの仕掛け、コーナーでの鈍足、どっちも克服して勝てたのは素晴らしい。あまりディープっぽくない勝ち方は大物の予感。
②マカヒキ  ペースに関係なく自分の競馬に徹した結果で、鋭い切れ味だった。これは逆にマイラーに近い好走のような気がする。ダービーはこなしても将来は短距離か。
③サトノダイヤモンド  狙いすました仕掛けだったがそれでもマークにとらわれすぎたためか最後は馬の力が残っていなかった。緩いペースなら距離は伸びても大丈夫。ただしディーマジェに勝てる気がしない。
④リオンディーズ  気性の問題を克服した…ように見えてもやっぱりこの血統はコレ。今後はマイラーになっていくと思われます。父シンボリクリスエスのほうがまだ希望はあったのかも。
⑤エアスピネル  手持ち武器がスピードだけだったのにここまで戦えたのは立派。この馬も長距離を走るイメージがないが母の血でどこまで頑張れるか。
⑥マウントロブソン  リオンと同じ位置から果敢に攻めて最後はバテ。よく頑張ったしペースが緩めばこの馬も面白いはず。ダービーでは内枠希望。
 リオンディーズ、こういう馬ですよ?朝日杯の回顧から言っているけど。今回は流れが向かなかったんでしょうね、スタンドで絶叫する歓声も含めて。デムーロでも抑えが効かなかったのが残念。血統評価にも書きましたが、ディーマジェスティは無茶苦茶強い可能性あるよ!

TNB「マカヒキは思ったよりも短距離向き?」
 共同通信杯は凡戦に見えて今年も重要なステップだったということでしょうか。ディーマジェスティは買うならここだと思います。ダービーには距離が長い。リオンディーズは一番強い競馬をしました。あのペースで4着(降着)。弥生賞でこういう競馬になるだろうと思っていたので、弥生賞を克服した時点でこれは大丈夫、と判断したのが早計でした。朝日杯の回顧を生かせていれば…って、結果論ですね。
 ダービーの予想が難しくなったのか、それとも簡単になったのか。ディーマジェスティは母系が柔軟性を欠くのでダービーの瞬発戦向きではないでしょう。マカヒキは一瞬の勝負に強いマイラーな気がします。やはり、母に軽い血を持つサトノでしょうか。トライアルからでは、青葉賞は関西馬は輸送がキツくてダメ。京都新聞杯のほうが期待できそうです。

MMK「強風に感謝」
 大した予想をしなかった割には結構惜しい。エアスピネルは相手なりに走れるし、マカヒキは当然強い。次回も期待でしょう。買いに行かなくて正解でしょう。WINS後楽園なんて怒号だらけですよ、きっと。

レース後血統講座
1.ディーマジェスティ  3代母Deff the Derbyは英・愛ダービー、さらにキングジョージでぶっちぎったジェネラスを出しており、近親馬にもTrillion-トリプティクがいて欧州芝でスピードに傑出した馬を出す牝系である。Deff the DerbyはFighting Fox-Margueryの全兄弟クロスや父の本系統のNas.クロスなどかなり濃縮された近親配合で豊富なスピードとBois Rousselのスタミナの因子を持っている。その孫エルノヴァ(父サンデー)がステイヤーズSで2着、エリザベス女王杯3着と牝馬ながら長距離で活躍しているので欧州のスピード血統が日本でステイヤーになる基本的なパターンを踏襲しているといえる。どう考えてもダービーや菊花賞向きだが、圧倒的なスピードで器用さを求められる(はずの)レースを捻じ伏せてしまった。これでダービーを圧勝できるのなら、この厩舎、この騎手、この血統で秋は欧州にぜひ行くべきだろう。欧州血統を日本で洗練させた結晶、この馬を凱旋門賞で輝かせて欲しい、というのはまだ早いだろうか。
2.マカヒキ  2代母リアルナンバーはアルゼンチンの重賞馬だが産駒はみなダート向きで先行力>瞬発力の凡庸な馬が多い。母ウィキウィキもダートで数戦しただけの凡馬だったがディープインパクトとの配合で芝短距離の重賞馬ウリウリを出した。全弟のマカヒキもフレンチデピュティやRainbow Questの重さは感じず優れた瞬発力で勝負するタイプに出ているので、これは母系のサザンヘイローとサンデーのHaloクロスが絶大な効果を発揮しているからだろう。父ディープの良さを十分に引き継いでいる馬だがあとは距離が持つかどうか。ダービーはこういう馬でも走れると思うが。
3.サトノダイヤモンド  母マルペンサはアルゼンチンのG1馬で世界の血統図からは傍流だがDanzig系の軽いスピードとHalo系の鋭い瞬発力の因子を持ちマカヒキと似た血統ではある。しかし、マカヒキよりもさらに余計な因子を削いでスピードに優れていそうな血統ではある。父ディープとDanzig系の相性の良さは言うまでもないが、過去にキズナの例を見てもこの配合が輝くのは府中の舞台だろう。中山ではいかにもディープらしい負け方だったしこれは次へ期待が大きい。ボトムラインにスタミナ因子が少ないことが(Backpasser系、Fairway系とどちらもスピードの補助血統である)ハイペースの流れでディーマジェスティやマカヒキに敗れた原因だろう。
Gな名言
馬主になって42年。総合病院の理事長が初めて掴んだ牡馬クラシックの切符。強いと言われた相手をまとめて一蹴。

ディーマジェスティ馬主 嶋田賢氏
「競馬をやっていて、こんなうれしいことはありません。天候や状態、全ての条件が整ったからの勝利。これからも無事で走ってくれれば…」


2016年結果一覧

牡馬クラシック etc
皐月賞
NHKマイルカップ
東京優駿
菊花賞
牝馬クラシック etc
桜花賞
優駿牝馬
秋華賞
古馬中長距離
天皇賞(春)
宝塚記念
天皇賞(秋)
ジャパンカップ
有馬記念
古馬短距離
高松宮記念
安田記念
スプリンターズS
マイルCS
古馬牝馬・ダート
ヴィクトリアマイル
エリザベス女王杯
フェブラリーS
チャンピオンズC
2歳戦
朝日杯FS
阪神JF